烏有此譚
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烏有此譚の感想・レビュー(276)
小説というよりエッセイ。 普段何気なく思ってたこと、昔から何となく感じてたことが、時にズバッと、時に難解に書かれてて、共感するとこがいくつもあったので面白かった。 なかなか言葉にしないし、できない(と思ってた)し、他に誰もしてなかったことが、文章となって目の前に現れた。という感じ。
ぜんっぜんわかんないよ!!というのがひとまずの感想。引用が連続する注は面白い。指摘している人がいるけれど構成としてイノセンスのそれを連想した。交配の純文学として読んだけど理系の人はもっと違う感じになるのかな?物語を楽しむ、というよりは「読書経験」自体を楽しませる本だと思いました。まる。
頭の中ではクレイアニメのような情景が繰り広げられ、牛やカタストロフや広瀬正やいろんなものがぐるぐる渦巻く…のだけれど、これを理解できる日が私に来るのだろうか!? 「注」が面白くてくすくす笑っていたけれど、頁を行きつ戻りつがつらかった。文庫化のときはぜひよろしくお願いいたします。あ、芥川賞万歳♪
理解しきれてないし、もしかすると欠片も理解出来ていないかもしれないけど、これだけは言える。すげーものを読んだぞ。煙に巻き続ける姿勢は相変わらず。蒔かれた手がかりを繋ぎ合わせて自分の中に落とし込む作業が必要
ここ最近読んだ小説では一番笑えた気がする。上段の小説は冗談なのか純文学なのか神話なのかさっぱりなとぼけた不条理さがあって、下段の注は情報的外堀かと思いきやそのスーパークールな文体とは裏腹にあからさまに本人のテンションで注の内容の充実っぷりが違う。とりあえずどっちにもこう言いたい灰と穴、境界、幾何学その他へのイマージュに豊穣な寄与をしたと思われるがそう見せかけて実は盛大な悪ふざけであり単に部屋の掃除をしたくないだけなのではないかと邪推し、なのに大抵のナルシストよりは純文学してるのがまさに円城塔だった 一
勘違いかもしれないが、円城塔という人間そのものにかなり近づいている作品なのではないかと思う。あるいは彼はジョイスに近づいているのではないかとも思う。私がこの作品に対して言えることはあまりなく、中でも言葉にする価値があるものは一つしかない。つまりはどうしてこれが文学作品として評価されてしまったのかということだ。別にマイナスではなく、ただ、何故評価したのかと首をかしげるばかりである。
本文中にある「いちいちに説明が必要で、理解ができれば何とかできると誰が決めたの」というセリフは何気に本書の核心を突いていそうな気がする。そもそも本書に核心のようなものがあるのかはわからないけれども。
マトリョーシカ状態の注釈が本文よりも先を行き、追いついたかと思ったら空白が続き、あまつさえ独立した注釈やあとがき的謝辞も仕込まれている。注釈で思考があっちこっちに向いてしまうので、いちいち対照させて読もうとすると何も頭に入らず、初読時は面食らいっぱなしだった。この構成を「一粒で二度(もしくはそれ以上)美味しい」と感じるかしゃらくせえと感じるかはさておき、少なくとも「飛び出す絵本」に通じるエンターテインメント性みたいなものは感じるんじゃないかと思う。そしてそれ以上に実験性も溢れる1冊。
camelletgo
あと、「自動的に米を炊いて徐々に腐らせていく機械=炊飯器」のくだりに非常に心惹かれた。本文の内容に対しては、主人公に「お前は部屋を掃除しろ」というコメントを送りたい。
ナイス!
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08/07 23:02
あと、「自動的に米を炊いて徐々に腐らせていく機械=炊飯器」のくだりに非常に心惹かれた。本文の内容に対しては、主人公に「お前は部屋を掃除しろ」というコメントを送りたい。
ナイス!
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08/07 23:02
ソレルスにあるように「とにかく前進」するのだ。何度「ここには何もなくて」「貴方にできることは何もない」と言われようとも。滅びを象徴する灰の中からこそ新たな命は産まれ出る。という希望を読み取った。
難解な哲学書か、複雑な数式の論文か、はたまたSF幻想純文学か、あるいは単なるホラ話か。本文の中に注、その中にまた注、そしてまたその中に注……脱線に次ぐ脱線を経て、嘘とも真ともつかない情報に翻弄された後に本文に戻る頃にはもう内容を忘れていて、むしろ本文じゃなくて注のほうが本文なんじゃないの?と疑う始末。
やはりこの人の作品は一読するだけでなく何度も読み返して深く味わうべきである。
再読するのがここまで楽しそうな作品はなかなかあるまい。良作。
「こんなはなしがあるだろうか、いやない」という題に即して(≒反して)僕は今まで此のような譚を読んだ事がなかった。穴である僕、を埋めるかの如く情報(=灰)を添付し続ける注文学。Wikipedia編集合戦みたく膨れ上がる注の注の注の・・・(以下略)。灰は肥糧でもあるそうで、僕の想像力が芽吹く、芽吹く。 156頁じゃ足らないです。もっと頂戴!円城塔!
これはどういう作品なのか説明できるという意味では全く理解できていない。輪郭をごちゃごちゃと書き連ねて中心の空っぽを表しているのだろうか。本文の構成も書かれている物事も雑然としている前半部分の方が読んでいて面白かった。注釈の参照元がなかなか挑戦的。ルーディ・ラッカーやテッド・チャンどころか古橋秀之の「ブラックロッド」まで出てくるし。
☆6 これが円城ワールドか!?こんなのは著者にしか作れない気がする。そして「本」だからこそ出来ているとも思う。その二つを感じさせてくれるだけでも一流と言えるだろう。とはいえ、作品は理解しきれなかったと思う。上段の小説と同じくらい下段の注釈にページを割いている構成に面食らって、どう読めばいいのか分からないうちに、あれよあれよと終わってしまった。小説の内容なんか全然入ってこなかった。注釈はむしろエッセイになっていて面白い。本文よりも注釈の方が面白いという稀有な一冊。
わけのわからないものには説明が必要で、説明には原理的な限界がある。第一、僕はそんな段階にさえ辿り着いてはいないのであり、何がどうと説明できない理由さえ説明できないのだと話しかけて、納得してもらうこともできないでいる。というこの文章は本書111頁4行目から9行目までのそれをほんのちょっといじっただけだったりしますが。
点字データ・原本照合2回目/?p13下L-1 5ミリ以内/p17下L9 1が直立→右へ90度倒す/p38下L8 <*3>→<*1-1>/p38下L9 <*4>→<*1-2> p43まで波及/p62下L-2 <*2-1>→<*3-1> p63まで波及/p73下L-1 <*2> は<*1>では? 次ページも/p73下L-5 パジノトフ→パジトノフ/p75下L12 混沌 は「渾沌」ではないのか/p80下L-7, L-2 CAPTHCA, CAPTHA→CAPTCHA/p92下L7 明太子→明天子/コメントに続く
なんというか、読んだのだけれどもすりぬけていく・・・多分こっちの問題なのだろうけども。語り口が楽しいから、楽しかったっていうのが正直な感想。再読が必要だなこれ。
なんなのでしょう、この本は!?ページをめくると上段に本文、下段に注釈が書かれています。そして、その注釈部分が本文をしのぐほど多い。最初のうちはいちいち本文を中断して注釈を確かめていましたが、そうするとなんだかもうますます訳分かんなくなります。私は本文を読み終えた後に注釈をまとめ読みしました。行き先の分からない小舟に乗せられ舵取りできぬまま流されて行ったという感じです。ところどころ面白い文章もありましたが、全体的な意味は私には全く理解不能でした。意味を求めてはいけないのかも。悔しいけどインパクト大の本。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(4)
- 11/15
再読。『である』と「『である』ではない」と『ではない』と「『ではない』ではない」とそれらではないもののおはなし…?みっちりとすかすか。大量の脚注見て「スタパ齋藤の本みたい」と思ったのが第一印象。図入りで親切。
本文と注釈を同時に読むために半ばまで2つ栞を使いながら読んでいた。その為かわからないが内容はあまり理解していない。いや、著者の作品を読むたびに思うが、理解する必要がないのだろう。純文学なのかSFなのかファンタジーなのか分からなかったが、面白い。「月からやってきた使者が玄関に立ち、貴方を迎えに来たわけではないのですと断言する。」
注釈が書きたいことを書けるように書いているように思えるがたぶん間違いじゃないと思う。集合と補集合の「二」「曰」に緑色の指と足跡がえいやっと繋いでるのだろか。内外の境界である皮膚表面については、飛浩隆ラギッドガールにも近しいのかと思った。あと、それと、なんか上の文章と注釈といろいろ目移りして大変に困った。
烏有此譚の
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感想・レビュー:110件














































