図地反転
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図地反転の感想・レビュー(161)
頼りない目撃情報と自白に頼る警察。そして裏で怪しげな動きをみせる元刑事。さらに冤罪を訴える元服役囚とその弁護士。一体誰を信用すればいいのかという展開で最後までドキドキさせられるんですが、ラストは正直「それで終わり?」という感じでちょっと消化不良の感も。周りの状況や周辺の人間の誘導に左右される人の思い込みの怖さを感じた。
とても読みやすくて楽しく読んだんですが、話が進むにつれタイトルが気になって気になって。ひとたび反転したら・・・の煽りに、いつ反転するのかとワクワクしてたので、もう少しアッと言わせて欲しかったんですが。
冤罪がテーマ。警察組織としてどうこうより、私は、一警察官としての心情や、組織の中で間違いを正すことの難しさを痛感した。ミステリではないのかもしれないけど、大家さんが、望月に対して抱いている感情の変化や、それぞれの登場人物が抱えている、奥の気持ちや悩みの深さ、イロイロと感じるトコはあったかな。
冤罪なのかそうじゃないのかワクワクしながら読んでいたのに最後は拍子抜けで終わってしまった。もうちょっと書き込んで欲しかったな~。惜しい作品。
異常に読みやすくてあっという間に完読しちゃいます。その辺は才能としか言えません~! 内容はクセが無くて正統派だと思いました。 ただ、読み終えると胸に残る“何かが足りない” そんな印象。 一昔前に盛り上がった、ドラマ黄金時代的な発覚でビミョーという気もしますが…。 キャラはイマイチ立ち切れない印象を受け。良い線いっているとは思うのですが、茹で足りないパスタのような…あとちょいという感じです。 ま、これからに期待と言うことでw
ミステリだと思って誰が犯人かなと読んでいた。けどこれは幼児性愛者の再犯性や冤罪や被害者家族などを扱った小説だった。読者もこいつが怪しいと思って読んでいると題名の図地反転におちいるはず。事件解決のミステリじゃないのでラストもあれでいいと思う。よくあるシリーズをねらった警察ものではない意欲的な警察小説でした。
幼児殺害の冤罪を受けた者、被害者の兄であり事件を追う刑事、冤罪を救おうとする者、事件を取り巻く人々の心理を描く。タイトルの通り、「反転」がテーマ。しかしトリックなどを用いてアクロバティックに構図反転するのではなく、ミステリというジャンルでも無いと思う。事件を捉える心理状態の反転がテーマだとは考えずに読んだので、正直期待ハズレであった。そんな人も結構いるのでは……。余韻を残す形で幕が降ろされるところは味があって良いかも。曽根圭介は今の印象だと、ホラー短編の方がアイデアが詰め込まれており魅力的です
何も解決しないミステリーってありなの。読み進めるうちに面白くなっていったので、あれって感じですね。権力を持った組織から決め打ちされると個人ではどうしようも無いのでしょうね。少なくとも取り調べでは自供しても、無実なら裁判で無罪になるという考えは甘いようです。
自分もこのエンディングはないだろうと不満に思ってしまいました。宇津木さん漆畑さんはどうなってしまったんだろう?後、題名が大げさ過ぎると思ってしまいました。図地反転なんてミステリーやサスペンス小説では、とっても普遍的なテーマだと思うので、それを題名にするのは不遜かなと思う。文章は読みやすくて、登場人物の性格づけとかも良かったので、なかなか面白かったけど、少し不満の残る作品でした。
沈底魚が好みだった為購入。しかしながら、今作は酷い。物語を読み進めていたらいきなり終了。すわ落丁か!?と疑ってしまうくらいの尻切れとんぼ。元刑事が…被害者の家族が、主人公が、そもそも犯人は?と全ての事にけりがついておらず終了。これは確実にTVドラマには出来ないだろう。結末が無い物語りだと知っていたら買わなかったわ!と文句を言いたい位、それ位面白い。登場人物達の関わり方、物語のスピード感、非常にテンポ良く読み進める事が出来る作品だけに、惜しい。次は結末があるかどうか確認してからこの人の本を買いたい(笑)
そうか、そこで終わるかぁ……。「冤罪」というテーマは面白かった。けど、色々気になるな。あの遺族は(ついでに元刑事は)あの後どうしたんだろう。彼は目的の相手を捜し当てられるのか、その時どうするのか。再審請求はどうなったんだろう。大家さんの家族の件は解決するのか。などなど。
ちょっと筆力が弱く、イマイチかと思ったが、第一部後半くらいから俄然面白くなってきた。いろんな立場の様々な言い分は理解できるが、やはり冤罪は良くない。『疑わしきは罰せず』だと思う。
『ルビンの盃』モノトーンの絵だ。黒の部分を図、白の部分を地(背景)と見ればこの絵は壺に見える。逆に白の部分を図に見れば、向かい合った人に見える。静岡県で幼女殺害事件が起こり、浮かび上がる対照的な二人の容疑者。必死の捜査も虚しく証拠が出ない。その上、過去の事件に冤罪の可能性が浮上する。弁護士の主張は売名行為?容疑者の住むアパートの大家に届けられる怪文書は誰の仕業?目撃者の証言は正しいのか?自供は正当なものなのか?信用できるのは誰か?図と地が正しく認識された時に真実が見えてくる。
コチャゴチャしているわりには かなり面白かった、最後が「宇津木」はどうした「漆畑」は「安西」はここまで来て後は自分で考えろはないぜ。第二段でも考えているのか。
えぇ、こんないいトコで終わりかよ、ってのが一番目に頭に上ります。でも主人公がこのまま”本ボシ”を追い詰めて行く過程を描いたところでまさに予定調和のよくある話のコピーにしか過ぎない。冤罪事件について考える一品としてこの中途半端な終わり方もまた”正解”なんでしょうねぇ。
大好きな刑事もので面白く読むことができました。ラストが中途半端で終わってしまうところがいいところでもあり、なんだかなぁというところでもありって感じでした。自分的には優秀な刑事がクールに活躍するほうがお気に入りです。
何が起きたのか、これから先何が起きるのか、容易に推測のつく終わりかただとは思うんです。でもやっぱり消化不良。新米刑事の感じた取調室のなかのあの確信はなんだったのか?すっきりした決着をみない現実社会からひとつ踏み込んだところで「小説」を読みたいと思う気持ちがかきたてられました。
冤罪・・・。難しい問題です。一気に読めました。表紙も図地反転になってたんですね!「あれ?第三部は?」と思わずページをめくり確認してしまいましたが、この終わり方だからこそ良しなんでしょうか。
★★★★もっと「図地反転」かと思ったのですが。ラストは尻切れとんぼ状態ですが、「有り」かなって思います。内容とは別ですが、地元の知っている地名がたくさん出てきて楽しかったです。
魅力あるテーマでスイスイ読んできて、アレ第3部がない?落丁か?という終わり方…。最後の最後での「図地反転」を期待してたのになぁ(「葉桜の季節…」みたいにそれまでの世界が全く違って見えるようなのをさ)。
もやもやが止まらない。じわじわと色々なことが明らかになっていく終盤はよかったのにそこで放り出すように終わらせるなんて。結局ほとんどの問題に明確な真実は明かされてないし。どこに着目するかで見えてくる図が違うからこそのそういう終わり方なのかしらん。反転はいとも容易く起こるけれど、一度そう見えてしまったらそれを再び反転させることは難しい、そういうこと?
冤罪、幼児連続殺人などがテーマ。ラストが唐突で『あれ、これかで終わり?真犯人は?幸八郎と娘の関係は?冤罪の証明は?』とモヤモヤが残る。
でも面白い。
もう少し書ききったら大傑作なのにな。
初めて読む作家さんだったけど、文章はとっても読みやすくてサクサク読み進められた。誰が犯人か最後の方までわからなくてかなり個人的にはドキドキして面白かった。犯人はわかるもののスッキリした感じではないのが私は不満。でもこの人の他の作品も読んでみたいなあと思いました。
★★☆☆☆|書きたいものが見えすぎてて誘導臭が鼻につくのと、警察が過度に無能な話がキライなので評価できない。大家さん周りだけちょっと良かった。沈底魚は結構面白かったような記憶があるのになあ。
デビュー作をあまり評価せず、期待せず読んだせいもかもしれないが、久々に面白いミステリーに出会ったと思う。「図地反転」とは図と地(背景)を逆転して見ることのできる絵を、逆手に気づいたとき、逆転した絵のみでしか見えないこと。思い込みによる刷り込み。タイトルで作品のオチを最初から提示する。それをどう決着づける。期待して読むに足るだけの内容であった。すっきり物語を終わらせなかったことは賛否両論だろうが、この余韻は作品に合う。声高に「冤罪」を叫ばないことが、心に沁み込み、突き刺さる。
冤罪が冤罪を呼ぶ。。人の記憶と言うのは、かくもまぁあやふやなものだわ。と思った次第。しかも、一度思い込むと、なかなかそれを訂正することが出来ないもの。人間の脳って、凄いのね。(爆) それにしても、大家が怪しげにうつったのになぁ。最後はこー来るかっ。読み手に委ねてしまう所が、結構ニヤリとするかも。
タイトルに惹かれて読みました。“図と地はひとたび反転してしまえばもう元の図を見ることはできない。”との事らしいのですが、確かに容疑者を特定した目撃者の信憑性を問うというところは理解できるが、この作品にこのタイトルは合っているのかなと思いました。曽根さんに刑事物は向かない?
仮説が先に来て、その仮説に沿った証拠集め、捜査が積み重ねられていく。そして、気づくと後戻りの出来ない部分へ……。実在する事件をモデルにしたと思しき事例などを交えながら、そうなっていく過程をスリリングに描いていくので、読中は非常に面白く読めた。ただ、それだけに、最後の最後でやや不完全燃焼になってしまった感が残る。ただ、それでも十分に「面白い」と言えるクオリティにはなっていると思う。
「「捜査を進めていくうちに、仮説に合った疑わしい人間が浮上してくる。そしてその人物を、犯人だと強く信じるようになる。信じれば信じるほど、どんどん視野狭窄に陥っていく。一度そうなったら、仮説が間違っている可能性は、考えようとしない。仮設固執性と言って、あとはただ、有罪にできそうな証拠を集めたり、自白を取ることだけが目的となる。無実である証拠や、供述の矛盾点がいくらでもあるのに、見えなくなるんですね。」」
着目点をどこにするかで、まわりのものが見えなくなっていく。よーく考えると怖い話です。ただ、物語はわりとたんたんと語られいき、ラストははっきり語られなかったのは残念かも。
図地反転の
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