骸骨ビルの庭(上)
骸骨ビルの庭を追加
骸骨ビルの庭の感想・レビュー(395)
骸骨ビルと言われる古いビルの住人を撤退させるために、管理人室に住むことになった主人公。住人が個性的で面白い。この後、どんな展開になるのか楽しみ。下巻に即、行きます。
先日「森の中の海」を読んだので、身寄りのない子どもたちを預かる人がでてくる設定が少し似ていると感じました。下巻も続けて読みたいと思います。
◎初宮本輝・・・『螢川』で芥川受賞、きっと生真面目に紡ぐ作家なんだろうなって先入観で読み始めたら、やる気のない主人公がインフルエンザで床に伏せ、骸骨ビルの連中が続々お見舞いにきて栄養ドリンクまではまあわかるが、SM雑誌に、はてはダッチワイフを一緒の布団に添い寝させて帰るっていうのは、愉快でたまらないのだなあ。あれだね、奥泉光なんかも芥川賞受賞作家だけど、両者に共通しているのは、面白い小説を描く、そういうシンプルな志しなんだろうと思いながら下巻に入っていくのことども。
『1Q84』と同じ年に出版されたとか。今頃出会いました・・・が、上・下巻少しも、長さを感じさせずに物語の面白さを堪能できるすばらしい本でした。
初宮本輝。タイトルから、怖い話か!?と思ったのは私だけではナイはず!!(と思いたい…)。新マンション建設のため、老朽化ビルの住人達に立ち退きを求めるためにやってきた主人公。冒頭の設定を読んだときは、きっとピリピリした展開なのだろうと思った。しかし主人公の為に冷蔵庫を用意してくれたり、と反発するでもなく長屋に新しい住人を迎えるかのような対応の骸骨ビルの面々。敵意をあわらにするわけでもなく、かといって自分達の意志を決して曲げない。骸骨ビルの庭で彼等がどう育ってきたのかまだまだ気になる。
大阪の十三にある通称「骸骨ビル」の管理人となった八木沢省三郎の仕事は、取り壊しが決まっているビルに未だ居続ける住人を穏便に立ち退かせることだった
風邪をひいた主人公のところにみんなが差入れに来たシーン、ダッチワイフがつぼに入りすぎて苦しかった。。細かいところがすごく笑わせてくるポテンシャル高すぎ。。
登場人物が多くて少し混乱中。 みんな同じような境遇なので、あれっ?って場面が多い。。記憶力がなくて恥ずかしい。 下巻でもう少し盛り上がるのかな。 内容(「BOOK」データベースより) 住人たちを立ち退かせるため、八木沢省三郎は管理人として骸骨ビルに着任する。そこは、戦後、二人の青年が子供たちを育てた場所だった。食料にも事欠き、庭で野菜を作りながら、彼らは命を賭して子供たちと生きた。成人してもなおビルに住み続けるかつての子供たちと、老いた育ての親、それぞれの人生の軌跡と断ち切れぬ絆が八木沢の心を動かす。す
戦後、孤児となった子供たちを育てたふたりの青年。彼らが暮らしたビルにある事情で住み着くことになった管理人。元孤児たちの話と管理人の日記、日常の出来事とが3本柱で話が進む。視点が変わるためか色々な含蓄が押し付けがましくなく心に響く。「人の正しさ立派さへの嫉妬・・・」思い当たるところがあり恥ずかしくなる。
管理人を通して、骸骨ビルに携わる人々を描いた物語。みなと食堂の美味しそうな献立の数々。ダッチワイフに関するあれこれ。肥沃な畑の作り方。男色の教育論。ジワジワと心に沁みるこの余韻は、やっぱり宮本さんだなーと実感しています。
戦後の孤児たちと育ての親となるビルのオーナーの話。成長し中年になった孤児らから話を聞く形態のため大きなドラマはなく淡々と進む。育てることになった理由も深くない。永続性がテーマかな。各孤児がどのような生き方をしてきたのかをゆっくりと読んでいく本。感動のフィナーレには至らず。料理場面は多すぎて主題にも関係ないのでカットすべき。
講談社の「本」という情報誌を定期購読していて、何度も大きく宣伝されていたし、あちこちの書評でも取り上げられていました。戦後の混乱期に、身寄りのない子供たちを多数養ってきた阿部轍正が住んでいた十三の「骸骨ビル」。いわば不動産整理のためやってきた八木沢が、その住人たちから過去を聞いていくのであるが、これまたたいへん個性的なキャラの面々に驚かされる。
育ての親となった二人の青年の想いを縦糸に、元孤児たちの想いを横糸にして綴った物語。孤児たちそれぞれに異なる境遇が、色や模様の違いとなって表れる。それにしても、同じように戦災孤児たちと育ての親二人の日々の奮闘を描いた半村良の「晴れた空」とのこの「差」は、どうなんだろう。(続きは、下巻で)
宮本輝作品を一度読んでみたくて手にとってみたはいいが、ぜんぜん良さが分からず、上も最後までは読めずに挫折。。。。。ほかの本は違うのかな~。。。。
戦争の混乱時に孤児となった子供達の面倒をみる事に成った二人の男、生活は、骸骨ビルと言われるビル。そのビルの立ちのきの仕事に着いた男と住人の係わり。いつまでも住み続ける住人の思いとは・・・。
「「人間が抱く嫉妬のなかで最も暗くて陰湿なのは、対象となる人間の正しさや立派さに対してなの。あなたも、そういう種類の嫉妬を知らず知らずのうちに抱くようになる年齢に、いよいよこれから入っていくわ。最大の恩人に対して嫉妬の心を起こさせようとする何か大きな力が牙を研いで待ってるのよ。これは嫉妬だって決してわからせない形で、それはあなたを待ち受けてるのよ。この私の言葉を忘れないようにね」」
淡々とした展開だが、内容はずっしり。久しぶりの宮本輝作品だが、相変わらず重いテーマを軽く書いているんだなぁ。後編で物語がどう着地するか楽しみ。あと、みなと食堂の料理も気になる(笑)
地元なので、『骸骨ビル』『みなと食堂』『松野屋』など、思い巡らせながら楽しめる。ただ、メインテーマがわからない。戦争の悲惨さを戦災孤児の観点から描いているのか。生き延びることを、食べることを詳細に描くことで表現しているのか。作中にも謎が多く、解決したと思えば新しい謎が出てきたり。イメージとしては、骸骨ビルが深い霧の中に立っていて、その霧は晴れるようではれない。そんなもどかしさが読み進めるエネルギーになっている。全てに計算し尽くした感じがする。まんまと術中にはまったが、敢えてそれを楽しみたい。
骸骨ビルの庭の
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