カソウスキの行方
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カソウスキの行方の感想・レビュー(359)
読みやすかった。三編の短編はどれも「恋愛未満」「友情以上(?)」の心情を描いていて、その曖昧さにゆれる心にちょっと共感した。日常の延長上で生まれた、何となくの恋の萌芽。なので、途中で枯れちゃう可能性もあるんだけれど、まあ、それはそれで、それも人生。
この方の本、初めて読みましたが、面白かったです。他のもどんどん読みたい。みんな地道に生きてて、虚しさとか嫉妬に振り回されたりもして、すごく共感してしまったりもして。普通なようでちょっとずれたりしてるところも、とてもよいです。
表題作の「カソウスキの行方」。日常に潤いを持つため「カソウスキ」とはずいぶん自分勝手だが、「カソウスキ」にならなければずっとよく知らない職場の同僚だった訳で。 まじめなことはそんなにいいことじゃないのだ。という一文が心に沁みた。
脱力系の短編集。 倉庫管理に左遷された主人公が生活に潤いを持とうと「職場にいる同僚を好きになる」と仮想してみる話。ここでやっとタイトルが「仮想好き」だとわかった。とにかく薄い本なのであっという間に読めました。
三篇収められています。読んでいたら、肩の力抜こうよ、大丈夫やで、と思えます。辛さを打開するユーモアが人間必要ってことかな。津村さん好きです。面白い。
この「カソウスキ」っていいね。好きな感じ。具体的に想像を膨らませていくうちに(妄想、妄想)森川君のことを好きに・・・とまではいかなくても、なんとなく気になってきちゃうのわかる。ちょっと絲山さんっぽいかんじ。そこまで病んでないけど。健全健全。私も今度試してみたい「カソウスキ」。妄想が頭からダダ漏れにならないようにしないと、ただの変態。。。【図】
淡々と。でもかなり読ませます。ミステリ好きだけど、たまには純な小説も読みたくなりました。毒もパラパラ。あ〜、人間って意外とこんな風に具にもつかない事を考えてるんだよね、そうそう…などと変に共感してしまったりして。津村さん、これから気になる作家さんになりそう。ここに来るまで、表題を鳥の名前か何かだと思ってました(笑)
仮想好き。自分の人生になんにも張り合いが無くてそれでも続いてかなきゃなんなくて。誰かを好きになったらそれなりに虚しい心の穴を埋められるような気もするけど。津村さんの主人公は真面目でいい人が多いな~。妙に冷静なのでなかなか恋にのめり込めない。 今の若い子たちってそうなんですか? 自分と環境の違う人に嫉妬するのは良くないって思ってる。でも何かうまく泳いでいる女子に納得いかないモヤモヤした気持ち。わかるよ~。
普通の人の普通、だけど少し不運な日々を本当にありそうなリアルさで、でもやさしく描いてます。この人の作品に描かれる、なんとも言えない微かな救いが好き。
主人公の気持ち、日本で「フツウに」生きていく上での気持ちの描き方にリアルを感じた。時に強張り、時にフラフラ、自分でも納得出来ない、そんな厄介なようで愛しい、なーんていうのも大げさな私の気持ちたち。仮想好きの私の、気持ち。
Everyday I Write A Bookがとくに好き。茉莉みたいな女の子(猛禽!)に一方的且つ徹底的に敗北を感じて日々を送る自分にとっては読んでて凍みる、でもほわっとできるストーリー。★★★★☆
津村作品を読むのはこれで二冊目。私の中の好きな作家さんリストにアップ決定です。表題作を含む短編3編。主人公である働く女性たちが潔く、また不器用に生きている姿に共感します。哀しくもあり可笑しくもあり、「どっこい、生きている!」という感じ。クスクス笑ったりなるほどーと感心したりしながら読みましたが、中でもまさにその通り!と思った言葉が、主人公の同僚女性がある女の子(私は猫体質、とか言っちゃうような子)のことを評した「自分はかわいいっていう自己申告は、恥知らずであればあるほど男はだまされるもんです」
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 04/10
津村さんの作品は丁寧。なんでもない日常や気にもとめない出来事を、こまめに拾い上げていて、かつ文章にできるのがすごい。決して華やかではないけど、惹かれる作品がとても多い。この空気感すごく好き。
読んだ後に題名を改めて見返して、納得。「カソウスキ」って勝手に植物の名前か何かだと勘違いしてた。仮に相手を想定しても、気持ちはやっぱり難しい。
短編3話。それぞれ個性的な登場人物が楽しい。どの人々も細かいことにこだわったり、重要なことはスルーしていたりと人それぞれの生き方だなぁ、ということを思わせる。こういう雰囲気というか、空気を作るのは作者さんの一番重要な能力だと思う。さらっと読めて楽しめました。
面白かった!淡々としてる風の描写の積み重ねが、人物をあぶり出すようでうまいなあと思った。しつこい描写は一切ないのに、バックにいろいろあるんだってちゃんとわかる。カソウスキはどこにたどりついたかな。初・津村記久子。
カソウスキ = 仮想好き。それなりに不運なこともあるし退屈だけど、友達だって居るし死にたくなるほど辛くない。中途半端に鬱屈とした気持ちを晴らすために、職場に居る手頃な男を「仮想好き」な相手と見立てて生活する主人公の行動が阿呆らしくて心地いい。どの作品も現代に生きる人々の、現実と向きあう姿が淡々と描かれているのだけど、余りにも半径が狭くないか、と思った。面白いのだけど相変わらず踏み込んでない。それにしてもやっぱりこの人は小道具を上手く扱うのが巧いし、ユーモアには光るものがあっていつも感心してしまう。
表題作は「仮想好き」と言う意味。理不尽にも地方の工場に飛ばされてきたユリエの、些細な日常。あの人を好きになってみようなんて、共感できる要素あり。他の二つも基本的に生きにくさを抱えた人達が登場する。ほんわかできるラストです。
■著者お得意の、何気なく、さり気なく、じんわり流れて行く日常。小粒で自分を持て余しながらもどことなく諦めを抱いた女性を描くのがとても上手です。どうしても「カワウソスキーの行方」と空目してしまう。
津村さん、読みやすい! なんか、彼女の世界にどっぷりはまってしまっています。話的には、特別な設定でもなければ起伏の激しい感じでもないのだけれど、ぐいぐい読めて面白かった。主人公たちが名字カタカナ呼びなのも何かあってるな、と思います。
短編の3作ともすごく好き。大好き。津村さんの小説にはやっぱり“生きにくさ”を抱えた人が出てくると思うのだけど、その不器用さは息苦しいけれど、いとおしい。些細なことなのに気づいて拾い上げているというか、拾い上げてしまっているというか、だからこそ苦しいはずなのに、それは時に他人には優しいし、救いになるのね。表題作の森川は、イリエが思うほど悪くないというか、朴訥としている感じがいい。たぶん、イリエも本当は気づいていて、独身であるというだけで対象になったんじゃないのかもと思った。それが拾い上げる優しさだったり。
☆☆☆☆ 芥川賞の候補作だったよなと読んでみた。「文学賞メッタ斬り」で豊崎社長が言ってたように確かに絲山系だった。どの話も共感できるポイントがたくさんあった。体温低い感じもいい。ディテールが細かいのもいい。特に表題作が気に入った。「だいたい背が高いことがいい方向に転んでないのだ。無駄に伸びた感じがするのだ。」とか「ブログを書いていたら読むだろうけれど、付き合いたいかというとそれは謎だ。」とかいい所付いてると思う。太宰治賞をとった『君はそいつらより永遠に若い』も面白いらしいので是非読みたい。(図)
ひと目会ったその日から恋の花が咲いたら苦労しない。「この人が好き」という確信と「この人は私が好き」という安心が得られることって、奇跡なんじゃないかって思うことすらある。カソウスキ対象の森川を私も一緒に好きになってみた。架空好きだ。イリエがフィンランドをふいにした時、この人私よりずっと森川のこと好きなんだなと思った。他二編もドキドキのきゅんきゅんって感じがあまりしないのに、この人にはこの人しかいないという強い確信と安心を感じる。
三話目にほっこり。不義理をポイント化って面白いかも。こういうニュートラルな関係築ける人とだったら結婚生活も穏やかに幸せなんだろうなあ
第一話は同年代の女性が主人公で、なんかもろに感情移入してしまった。カソウで人をスキになるって自分で自分に催眠術をかけるようだ。しかし、そう決めてからのデータの集めっぷりは笑えたよ。人を好きになるってとても楽しいことなんだね。
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感想・レビュー:127件











































