中原の虹 第四巻
中原の虹 第四巻を追加
中原の虹 第四巻の感想・レビュー(275)
完結巻なのに収束感がないのは続編の存在が前提にあるからでしょうか。袁世凱は俗すぎ張霜林は掴めなさすぎて、春児や文秀に対するような愛着は持たなかった。けれどそれは比較対象ありきの話で、語弊を恐れずに言うなら袁世凱は悲劇の英雄だったのかもしれない。今までは張霜林の最期を思うと暗澹とした気分になったが、改めて白太太との二度目の対話を読むと、太太が李春雷に言った「道半ばにして斃れた友の肉を抱き云々」の「道半ば」は、あくまで春雷視点の言葉なのだろうと感じた。続きはコメント欄。
2012年初の読了本。 「けっして没法子と言わぬ勇者」ー西太后であり、光緒帝であり、春雲・春雷・文秀であり、張作霖であり、宋経仁...。それぞれが、自分のおかれた立場で自分の意志を全うする。私が最も傾倒した人物は吉永さち、かな。
全く興味のなかった清朝時代、浅田次郎さんが書いたという事で読んでみたけどとても興味深く読めました!春雷、春雲、玲玲それぞれの再会は泣いてしまうかも…と思ったけど意外とあっさりだったかな。でも死ぬか生きるかって状態で別れた兄弟たちと無事に会えたのは本当に良かった!! とにかく清・中華民国は大きすぎたって事ですね。相当なヤリ手でないと 海外からの圧力には耐えられなかったのでしょう。袁世凱でさえも「あんた頑張ったよ」と言いたい(笑)次はマンチュリアンリポートを再読して、坂の上の雲で日本側からも読んでみたい
大まかな感想を三つ。まず、張作霖の話の締めはとても良かった。過去、現在とを交えた長城超えの描写はスピード感溢れ、ワクワクした。二つ目は民の成長。蒼穹の昴から国の未来を案じる登場人物達それぞれが己の役割を全うし、命を散らしていった。その結果中華大陸に花を咲かせた。「沒法子」というだけだった国民が袁世凱を引きずり降ろす程強くなったのだ。彼等の想いが少しは実ったのだと思うと胸が熱くなった。三つ目は春雷、春児、玲玲それぞれの再会。玲玲だけは幸せになって欲しかった。良かった。本当に良かった・・最終的に大満足な作品!
張作霖がとにかく良かった。趙爾巽の乗った列車の下りは目頭を熱くしながら読んだ。3巻は少し疲れたが、この4巻は上手くまとまっている。2つの時代をなぜ並行に書いているのだろう、、清の終焉を、清の始まりを書くことによって深く感じることが出来るようにだろうか?と思いつつ読んでいたが、最後に、あぁそうかこのラストの為にか・・と納得がいった。最後の「端章」を読んで、この話はここまででいい。張作霖の最後まで書く必要はないんだと、気持ちよく読み終わることができた。すばらしい作品!
三巻読後約半年経って手にした四巻。まさかここまで入り込めるとは・・・張作霖のカッコよさに痺れました。春児たち兄妹の再会場面は思わず号泣。百年後の民の幸せを常に思える人物があちこちに登場するのも感動。風前の灯のような名もなき貧しい人々から末期の清朝を取り巻く激動の内外の歴史の流れ、広大な中国大陸の重厚な歴史の重み。複雑で壮大なテーマの数々をよくもここまでうまくまとめ上げたものだと思う。皮肉なことに文字を持つ私達のほうが野人なのではないかと疑う。ひたすら和すれよ。ひたすら謙たれ。心に刻みたい言葉です。
蒼穹の昴、珍妃の井戸から続く物語をようやく読み終えました。春児、雷哥、玲玲の再会はその苦難の時代を一挙に想起させ感動した。袁世凱の暴挙も西太后の悪女も何故にならざるを得なかったかが浅田氏の解釈で語られ、かの国の大きさと治める民の多さを伺わせる。張作霖の行く末が気になるところだが、史実がある為そう変わらざる展開となるのであろうか。いずれにせよ壮大な大地に肉親の絆を伴った読み応えのある物語だった。残るはマンチュリアン…
少し物足りなさも感じましたが良い、大変良い終わり方をしたと思いました。まず李兄弟と妹が再会出来て良かったです。例え離れても家族であり血を分けた兄弟。胸に嬉しさが込み上げてきました。兄弟の中で一番弱さを見せなかった春雷の唯一の弱さと優しさ、救われたのではないでしょうか。何かを守るために何かを失わなければなりません。挫けそうになった時でも、もう決して没法子(どうしようもない)は言ってはいけない言葉。沢山の勇気をこの本から頂きました。多謝(本当にありがとう)!!
やっと最後まで辿り付いたと思ったら、まだ続きがあるような?西太后が亡くなって以降の話はなかなか読み進まなかったけど、春雲たち兄弟が再会したシーンは感動!ページ数にしたらほんの少しなのに、お互いの気持ちが凝縮されてた。さあ、ここまで読んだら最後まで見届けねば!マンチュリアンリポートも早く読みたい。
最終巻読了ー…なんだけど、あれ?最終巻?っていう盛大な肩すかしを食らった感がある。1巻の春雷へ予言された悲劇に備えて、張作霖が死んでも泣かない覚悟を決めて読んでたというのに(笑)。彼が死ぬところまで行かなくてほっとしたけれど、ちょっと消化不良ですね。続編出るのかな。でも清朝が開かれた時代と張作霖が交互に出てくるクライマックスは鳥肌。あと何といっても兄弟の再開がよかった!行数が少ない分、読み返すたび彼らの心の内が新たな形で伝わってくる。文秀がもう一度立ち上がるところもよかった。トムが死んだのはショック。
☆☆☆☆まったくもって読ませやがるぜ、浅田次郎!(爆)実は図書館からの待ちも含めて3週間ほどかけて読了。ドラマ『蒼穹の昴』を見たら、読まずにはいられなくなった。これは普通の読み捨てではなく、学生時代のようにレポートを書くつもりで読むといいのかもしれない。それくらい複雑で深い。ま、長すぎて忘れちゃうというのもあるんだけど。(苦笑)でも、『蒼穹~』『中原~』は1度は読んでおくといいかも。近いうちに映画『ラストエンペラー』を見ておくかな。
壮大な中原のドラマが終わった。遂に張作霖が長城を超える。たくさんの人を殺し、戦う道は運命なのか自ら選んだんだ道なのか・・。しかし、それは自らの欲のためではなく、民を飢えさせないための天命なのだろう。まるで未知なる大地を求めて海に出ていくような最後の姿が素晴らしい清々しい読後感。春児、春雷の再会には号泣でした。こんな風に自然に涙が溢れ、泣かされると自分も生まれ変わったようで、幸せな気持ちになれるものですね。
春雷と春雲、玲玲との再会には感動した。俗物的な袁世凱、カリスマ張作霖の活躍も歴史的な役割を演じたに過ぎないのか、、この先が読みたい。
史実を分かっていないので、フィクション/ノンフィクションの境目が分からず、多分分かっている人の半分しか楽しめていないような気がします。きちんと調べながら読めばよかったかも。
漸く四巻まで読み終えた。正直言って、「蒼穹の昴」を読み終えた時ほどの感動はなかったし、むしろ退屈さえ感じた作品だった。「蒼穹の昴」は史実上の描写も充実していたが、それ以上に史実下の描写がより充実していたように思える。しかし、この「中原の虹」は史実上の描写に大半が割かれ、話も広がりすぎて、何とか収拾は付いたものの、「蒼穹の昴」ほどまとまりは良くなかった。「蒼穹の昴」が出来すぎていたこともあるが、それを差し引いても少々期待はずれな出来。張作霖の最期は「マンチュリアン・レポート」で描かれるんですかね?
奉天を去る趙爾巽を乗せた列車と満州馬賊がくり広げた「絵巻物のような光景」が私の中のクライマックスでした。「このさき長城の向こう側に悲惨な未来が待ちうけていると」思うと、読むのは辛い。「それぞれに、おのれのうちなる長城を乗り越え」て中原の虹をめざして突進する勇者たちの上に天命が降り給うよう、祈らずにいられませんでした。「十人を生かすために一人を殺す。一国を保つために一村を滅す。・・・そうしたことができる」張作霖に魅せられました。時代をさかのぼって読む『蒼穹の昴』が楽しみです。
悲しい以外で涙する小説に久々に出会った。張作霖の登場シーンにはカリスマ性を感じ、毎回感動した。惚れ惚れするようないい男だと思う。兄弟の再会シーンは本当に良かった。
退屈だと思っていたヌルハチの息子や孫の話がこうつながるのかと感心。春児と春雷の緊張感あふれるシーンから「李家の血をたやさないでくれてありがとうございます」までは見事だった。西太后に可愛がられみんなから慕われた春児の、宦官になった数少ない後悔だったんだろうなあ。張作霖爆殺事件は語呂の良さからおぼえやすい歴史ワードのひとつであり、彼の結末を知っているだけに、活躍を見ていて少し悲しくなった。ラストはもっと掘り下げる人物がいるのでは?ここで終わり?というものだったので少し残念。
終わってしまった。張作霖の最期を知ってたので、いつ出てくるかとドキドキしてたが出てこなくて良かった!春雲と春雷の対面シーンが抑えられたトーンで余計に心にしみた。玲玲が抱きしめたいほど可愛すぎる。あの風見鶏の袁世凱が徐々にチャーミングになっていったのは不思議。やっぱりまだまだ続きが読みたい。
まさかのトムの死…。その後のミセスチャンの言葉、胸に染みた…。春児と春雷との再会。ああいう展開になるとは泣けた。強い男、そして愛を感じた。そして長城越え。色々な人の思いがここに集約されているのだろう。最後に張作霜の並々ならぬ男気を知ることができた。
史実にも人物にも善悪をつけずに描かれる中華民国のざわつきと満州国の胎動と。。。 やはり浅田は「歴史」を描いたのではなく、それに翻弄された無名の人々に名前と生活、物語を与えたのだな、と思う。 ここに繰り返し描かれた苦悩は、そのまま「生きる」ことへの苦悩でもある。
ラストシーンに物語の来し方行く末を思って落涙。雄大な中国の歴史と国土、そのほんの一部を駆け抜ける人々の何と輝いていること! 途中挟まれる歴史学者の言が印象的。
あら、ここで終わっちゃう?というのが正直な感想。この本の最後に虹を見た張作霖も、結局は蒋介石に負けて北京を去ることになるし、「越過長城」は間違いだったってことかしら。歴史に「もしも」はないけれど、もしも張作霖が東北王で収まっていたら、もしも宋教仁が銃弾に倒れなかったら、中国の歴史も違ったものになった?それにしても俗物で野望のかたまりのような袁世凱を全く違った姿で見せられて、歴史ってわからん、と頭が混乱しています。
まだまだ続きがありそうな終わり方で、「読み終わった!」感が得られませんでした…。せっかく内容が雄大で面白かっただけにこの中途半端さが残念。ただ春雷と春児、玲玲のわずかな邂逅シーンは涙ものでした。あと、浅田次郎氏の手にかかると、袁世凱までもが「中国を外国から救うための使命を帯びた孤独な政治家」になっちゃうんですねぇ…。ともかく、この消化不良加減は『マンチュリアンリポート』を読むことで解消されるんでしょうか…?
蒼穹の昴から出てきた登場人物と新たに出てきた登場人物の登場と退場を繰り返し、非常にきれいにまとまっている。張作霖のこの後の活躍が非常に気になるところ。歴史で知っている人物が非常に魅力あるキャラクターに仕上がっていている。春児のこのあとが気になる。マンチュリアンリポートが早く読みたい。
清朝末期の物語と、ヌルハチの息子や孫の時代の物語が交互に出てくる構成の理由はこの巻でようやく明らかになる。人は自発的に動いているつもりでも何かに動かされているのだ、という考え方が全編にちりばめられており、それは西大后も同じだったし袁世凱も例外ではなかった。作者は何かによって動かされ、そうせざるを得なかった人々に対する暖かい目を向ける。歴史上悪い評価を受けている人物達についても同様である。中国から日本に逃れたあの人も、それを受け入れたあの人も、日本で学び、中国に帰り、理想に向かって歩みだしたあの人も・・・。
この人の物語は、読み終わった後じわじわと感動が押し寄せてくるので好きです。沢山の英雄達の思いが積み重なって、現代に続いているのだなと感じました。続きが出ますように。
蒼穹の昴から読み続けてきました。何度も長城を越えてきた勇者の姿が目に浮かびます。長城を越えた勇者が幾人もあったように、中華の歴史で同じ役割を演じてきた人々がいるという不思議が感動でした。
蒼穹の昴を読み終えた後も、まだ書ききっていないと思ったが、今回もそう思った。春児、春雷、粱少爺、そして白虎張の生涯に幕を引いてあげるべきだと思う。
中原の虹 第四巻の
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