新世界より 下
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新世界より 下の感想・レビュー(1713)
「人の痛みは自分の痛み」上巻でもこの観念を植え付ける儀式はありましたね。大事なことだと思います。ただ「人」の中にバケネズミは含まれない。作中の世界では、頭脳の発達したバケネズミという生物が存在しますが、彼らは人間に使役され支配される側であり、主人公たちですらそれを当然と考えているふしがありました。生まれた頃からその環境に身を置いていた(しかも過去の文献は知ることがほとんどできない)のだから、それを非情と責めることはできないとも思いますが。
封じ込められた子供への恐怖、が印象的。しかし、悪鬼の正体が・・・。ここにはもっと伏線がほしかった。貴志さん、優しい方なのですね。ラストは救いで終わっていますが、ここはアンハッピーエンディングのほうがインパクトが強かったと思う。まあ、それでは救いがないのですけれど。
ちょこちょこ出てくる「その時はまだ知るよしもなかった」的な描写が気になってしまって…
話も広がりすぎて、あっさりした印象ですね。話のテーマが重いだけに残念です。
自分は、上巻の方が好みかもしれない。
上巻の内から人間達のバケネズミに対する態度で、下巻の様な事が起こるんじゃないかな…と想像してたら的中。奴隷の様に扱っているのに それに気付かず、「バケネズミ達にひどい事をした覚えはない」と言い切った主人公達に呆然とした。
面白かったー。大学のときの友人に勧められた本なのだけど、やっぱり面白いと思う感性は10年たっても変わらないものなのね。クライマックスや最後は読みの通りだったけど、それでも読ませる技量はさすが。人間の精神的な進化を渇望します。
再々読了。 素晴らしい作品です。 ほぼ時間を置かずに3度も繰り返し読んで楽しめる大作などそうそう出会えるものではないと思います。 多用されている難しい常用外漢字もいい勉強になりました。 最後の、生まれて来る子供の名前候補に守君は入っていなかったけれど、早季や覚や奇狼丸が持つ前へ出る強さを個性として認識するには、弱さを持つ守君のような存在が近くにいる事が重要な気もしました。
初めて読んだ貴志祐介作品。ページ数の多さと世界観の壮大さが、貴志さん初心者の自分にはハードルが高くて、上巻読んでる間は何度か読むのやめようかと思った。けど下巻に入ってからはオチが気になって最後まで読む決意がついて一気に読めた。設定は未来のお話しだしフィクションだけど、話の中に出てくる人達は現実にも通じてる。重くて怖い内容だった。
なるほどー。ほんとに前半は読むのに疲れた。後半は、精神的に疲れた…笑 なんか、人間ってそういう生き物だよなーって。高い知能を持ってしまったからこそ、こうなるんだよなーって。本当に呪力なんてものが使える人が出てきたら、まさにこのようになってしまうんじゃないかってくらいリアル。よくこんなこと考えることができるなぁ。すごい、の一言。そして、あたしはどうしてもスクィーラが嫌いになれないんだなー。
千年経ってすっかり世界は変わってしまっても、「家路」のメロディは相変わらず夕暮れのイメージで作用していてちょっと物悲しくなった。しかも、もともとクラシックで日本の歌詞がついていただけだったんだなと思った。いま自分が生きている世界は借りものや偽物でなりたつ世界。それに疑いを持たずに生きていていいのだろうか?と考えさせられた、ということは良い本である証拠である。戦闘シーンが長くてもっと短くても良かった。
千年後の日本という完全なフィクションだから故に切実に迫るリアリティがあった。支配する側と支配される側なんてものは常に存在してるもの。作中の日本人とバケネズミの関係を第一次大戦の日本人とアジア人、数十年後の世界と日本人の関係性に置き換えるとまた、恐ろしさもひとしお。などと、難しそうなことは抜きにして面白い。家畜人ヤプーや鼻行類を読んでいるときと同質の、活字を脳内で三次元イメージに変換できたときの気持ち良さを感じたいはずが、イメージの完成とともに気持ち悪くなるという独特の生物描写が癖になる。
しんどかった…(;´д`)ページ数もさることながら、内容が重かった。上巻後半から下巻にかけては面白くてどんどん進んだけれど、真相がわかってくるにつれて気が滅入る滅入る…。人間のエゴ、残虐さにほとほと嫌気がさした。読み終わったあともしばらく日常に戻れずボーっとしてもーた。
読み始め、読み途中、最後で、気持ちが変わって、読むのに疲れた(良い意味で)。でも途中の過去話のところでは読み続けるのが大変になった。しかし、生物描写が詳細で、その他の設定も濃くて、重い作品だったなぁ。個人的には、最後の一文がいらなかったと思う。それを言うために、上下巻の分量があったんでしょう?
止め時がわからず一気読み…疲れた。 現在から新世界に至るまで、そしてたぶんこれから先も人間が人間(異類)を支配し争い続けるんですね…。 世界観と情報量に脱帽ですわ。
終始眉間に皺状態で読んだ。。人間が一番醜悪で残酷なんだ と突きつけられたような…ダメージが大きくて仕事に行くのがしんどいほど(;_;)
こんな話になるなんて。想像も出来なかったが、期待はずれの展開だったな。残念。思い返してみれば、上巻のミノシロモドキと遭遇した時がピークだったか。広げた風呂敷は、中々上手く畳まれない。
厨2全開小説。下巻は主人公にムカついて仕方がなかった。何もしないアイデアも出さないのに「嫌な予感がした」「不安が過った」って、じゃあお前がやってみろよ!と苛々。最後は出世して覚と幸せになってるし。しかも結局化鼠にも奇狼丸にもスクィーラにも虐殺のこと謝ってないよね。人間の傲慢がとてもよく解る作品。あと、もう少し守の事も思い出してあげて下さい……。
長編ですが上巻よりはるかに面白いので一気読みできます。下巻は化けネズミVS人間の壮絶な戦争が勃発する。化けネズミの正体がわかったときに、どちらが正義かわからなくなり考えさせられる結末でした。人間という生き物は知性があるゆえに、正義という大義名分を得ると大殺戮をおこすのも平気な残虐さをもつのだとあらためて思った。上巻下巻とも傑作でお勧めなのですがただ一つ子供の性描写が生理的に受け付けなかった。物語上必要なのかもしれないけど気持ちが悪い…無いほうが良かった
傑作。化け鼠の正体はもしや・・・という冒頭から感じた嫌な予感が的中してしまった。ピンチの連続。訪れる世界の危機。時間を忘れページをめくる手が止まらなかった。恐らく下巻は一気読みしてしまったという人も多いのでは無いだろうか。
上巻は読むのに数日かかったが、下巻は上巻の世界設定や人物紹介を下地に本題に入り、読みやすく一日で読み終えた。これぞSF小説。かつ冒険小説でもあった。結局、人間同士での争いであったというのはなんという皮肉。人間は争いなくして生きていけないのかね…
最後のオチが、猿の惑星的で衝撃的。これだけの空想世界、生き物を破綻無く構築かつ描写した著者の力量に脱帽。それだけでなく、アクションものとしても一気に読ませるストーリーテリング。年の最後に良い本に出会えました。拍手。
一番恐ろしいのは人間。あんなに凄惨な戦争をしたのに、ラストに何の変化も見られないなんて・・・。きっと同じことが繰り返されるんじゃないの?
ずっと怖かったけど、最後の最後で本当の恐怖が待っていた。恐怖っていうか人間のエゴというかなんと言うか。こんなことよう思いつくなー。出て来る架空の生物は何となくナウシカのものに脳内で勝手に変換しました。あーでも何とか読み終えれて良かった。すっごい色々消耗した気がする。
やっと読めた! たとえ結末が分かっていても、丁寧に文字を追ってそこまで辿りつきたい本だった。 感情移入しちゃって、しばらくボッとしたー。
リアルタイムと書き記した事とが交錯し、同じ私が語るので混濁してしまう場面があった。主観による倫理観の相違をあらためて思う。
上巻をゆったり読んでいたのですが、中巻→下巻はハマッて一挙読み。丁寧に描写された生物や歴史設定、呪力に閉ざされた人の業…納得&共感させられる素晴らしい作品でした。
気味の悪い生物がわんさか出てきましたが、ストーリーの面白さに負けて読了。バケネズミが実は呪力のない側の人間が変えられた姿だったなんて、酷すぎる。人間のエゴ、醜さが各所に描かれてました。重いテーマを抱えた作品で、私にはどうしても「ファンタジー」とは思えない。。。
作者はなにを伝えたかったのだろうか。新大陸を発見し、白人が黒人と出逢い、奴隷とし、人とも思わず、そしてその奴隷と自分が同じ人間だと知る、奴隷解放宣言まで…と非常に被る気はする。貴志作品では初めてのファンタジーかな?悪鬼から逃げる様はさすがの迫力。サイコバスターなどの単語は少し白々しく、もう少し他に言い様はないのかと思った。性別年齢問わず、性行為を行う設定がなぜ付けられたのかよくわからない。
2年前に1度読んで再読。平和な日常も描かれていた上巻とは一転、迫り来るバケネズミと悪鬼の恐怖を追体験できた。でも、バケネズミも悪鬼も結局は人間が生み出した業でそれを思うと切なくなる終わり方だった。上下巻通して1000頁ある長編だけど、続きが気になって一気に読めてしまうとても面白い作品です。
あっという間に読んでしまった下巻。 人が死にすぎて最後のほうはもう、感覚が麻痺していましたがバケネズミの行動や言葉から学ぶことがたくさんありました。私たちの世界の歴史についても勉強したいなと思いました。
読友さんのオススメだったので。貴志さんの作品は、これで、2作目。黒い家が、途中でリタイアしてしまったので、難しいイメージがありました。上巻の途中迄は、読み進めるのが、大変でしたが、後半位から面白くなってきて、下巻は、始めから、引き込まれました。読み終えた感想は、貴志さん、凄い!でした。まるで、洋画の映画を見終えた感じ。とにかくスケールが、でかい!まさに、新世界よりでした。なんか夢にも、バケネズミが出てきそう…貴志さんの他の作品も読みたいと思います。黒い家も、もう一度チャレンジしたいと思います☆
SFホラーファンタジーのポップに偽りなしだったこええ!管理された大人の世界に抗う少年少女のジュブナイルかとおもいきや爽快感も大義もない血まみれのガチな生存競争、読後感はひたすら虚しい。バケネズミの生き様が醜悪で、必死で、きらいじゃなかった。持つもの持たざるものがこんなにも隔てられる『新世界』はいやかも。奇狼丸が渋すぎて漢。
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