きのうの世界
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きのうの世界の感想・レビュー(886)
送別会から消えた男が塔と水路の町で死体で発見される。 まあ不思議な感じの話です。町の秘密は館島を彷彿とさせる壮大さでした。 謎も重要かと思わせながら分かってしまえば意外と簡単だったり、拾った地図とか。 まあこういう面白いような理解し難い話を読むのも楽しいものです。
「夜のピクニック」以来、久々の恩田作品。何となく横溝正史の世界を感じつつ読了。最後まで結末が想像できないまま読み進めたが、いくつか謎がすっきりしない部分も。でもこれはこれできっと面白い。
偶然が重なっていけばミステリーじゃないこともミステリーになるんですね。面白かったけど、読み返しはしないかなぁ。最後は爽やかな終わり方で良かったです。私も死ぬ時は痛くないように死にたいなぁと吾郎さんを羨ましく思いました(´Д`)
難解な事件でした。でも、この難事件の真相を知るとちょっと・・・意外。これはミステリーだったのか?結局違う部類の話なんじゃないかと思えるような物語。
平凡なサラリーマンが失踪し、数ヵ月後にある町で殺され、さらに数ヵ月後にその事件について聞き込みをする人間が現れる。そして事件だけでなく、町にも様々な疑問が出てきて…。ミステリーかと思いきやファンタジー?うーん、難しい。でも、恩田陸作品としては珍しく(と言っては失礼かもですが)、きっちり終わってますね。ラストに驚き。個人的に16~17章辺りが面白かったです。
雰囲気は『月の裏側』に似ているがどういったジャンルなのか判断がつかない。だが途惑いを大きくしながらも展開に魅せられて頁を捲る手は止まらない。あったかもしれない自分の可能性から逃げ続ける男と、未来という名の逃げ道を絶たれた男の対比。そして本書は町の秘密に重ねて「あした」「未来」といった言葉から想起される輝かしいイメージを覆し、「きのう」の確かさというごく当たり前の事実を付き付けてきた。まるで目が覚めるような思いだ。また「焚き火の神様」の正体に意外な救いがあるようで好かった。
再読です。一人の男の死を巡る物語なのですが真相はあっけにとられること、間違いなしです。村上春樹作品のような物語でもあります。人々は男の死に物語や関係性を見出そうとしますが徒労でしかなく、目の前の大きな謎には気づかない。そして望む生活もどこにもなく、目の前にある生活を歩むだけだという事実も。実際、会ったこともない家族や人が自分のことを死んだ後も詮索するのはすっぱり、忘れてほしいのに個人的には嫌です。私にとっては歩道に一個だけ、置かれていた蜜柑(実際、私の住んでいる近所で見かけた)などの謎の方が気になります。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 11/26
興味津々で読み進めた。不思議な土地の話、特殊な能力を持つ人々と、ひきつけられた。しかし、いろいろな謎の答え合わせを待っていたのに、残りのページが少なくなり、わからないまま終わってしまった。あれ?という感じ。もう一度、よみ返したほうがいいかなぁ。
塔のある街に一人の男がやってきた。しばらくして、彼の死体が発見される。彼の死後、彼を追って聞き込みをする人間も現れて・・・。恩田陸らしい作品ではある。今回は明らかにされた謎と明かされない謎があり、読後は消化不良な気持ちの方が強かった。ネクロポリスや常野物語は好きだけれど、こちらはどうも合わない。街の設定は好きだけれど、登場人物に魅力を感じなかったのが一番の原因な気がする。
久々の恩田さん長編。もやもやで終わるかと思いきや、ラストはきちんと説明がされていた。それで、すべてが割りきれるかと思うと、一応、近代科学の洗礼を受けたものには受け入れがたいものも混じっている。それでもいいのか?完璧に割り切れる物語なんて、薄っぺらだと批判したりもするくせに、人間の心とはわがままなもの。もしかしたら、こんなふうに卓越した能力は(ある種の超能力は)活かされてきたのかもしれない。情報過多の社会で生き抜いていく辛さは、震災後の日本人ならば誰しも感じていることだろう。特異的かつ普遍的。
恩田さんの本って、設定がすごく魅力的。珍しく?オチもある。最初に引き込まれただけに、謎がちょっと期待はずれ、というか。一気に読んだけど、実際、新聞連載で読んでいたらもっとワクワクしたのかも。
読み進めるにつれて、わくわくよりももやもやが勝っていく不思議なお話。普段気付かずにに過ごしている事がすごい謎だったりするんだな。
久々に読めた恩田作品。今までだったら、ラストであんな種明かし的な文章がなく、もやもやした終わり方だったのでは。血族が出てくるのに常野物語じゃなく残念。
読み始めは推理小説かと思いきや、ファンタジーだったのか?物語は1人の男が刺殺体で発見されるところから始まり、事件を多角的な視点で見ているのかと思いきや、最後には村に隠された謎が明らかになって…。と、予想していた方向から徐々にずれた話になって行ったけれども、ひとつひとつが面白くてついついのめりこみ、予想をはるかに超えた神秘的な結末になんだか満足。実に面白かった。
相変わらず独特の世界観を作るのだけはお上手で。
実にお見事な恩田ワールドだったと思います。
でもそれだけ。
物語の構成やオチの弱さは何年も前から一向に成長しない。
なぜ常野物語シリーズとしなかったか。それだけが悔やまれる。
このまま同じレベルの作品を量産するだけで才能が枯れるのかどうか注目したい。
特殊能力、言い伝え、人々の証言から真相を探る――久々に恩田作品読んだけど、どれも恩田さんらしいなぁ。淡々として神秘的な世界観だけど、最近は逆に苦手かも;
変なかんじ。不穏な空気。それはすごくいい。未解決の謎が残ってもいいと思わせる世界感。でも解決しなくていいものと解決すべきものとが逆みたい。塔とステンドグラスの絵柄の関連?そもそもそれが何故駅に?少女が幼い頃体験した神事の意味?何故志津さんはキャラメルさんの登場を予感して怯えていた? 鞠は結局ただの犬のオモチャだったのか、しかも元の持ち主にとってもさほど重要でもなく?色々あってかききれない。民俗学ぽい謎にこそ、隠れた意外な真実が知りたい。焚き火の神様はそのままでいいかな。いつの間にか店内にいる猫も。
久しぶりに恩田陸氏の本を読んでみましたが、やっぱりちょっと苦手・・・。でも他の本に比べると難解ではなく、ちゃんと理解できた。振り返ってみれば、けっこう面白かったです。
とってもオンダリクらしかった!民間伝承の中に隠された謎、とか、ほんとにウマイ!海外の古い推理小説とかで醸し出されるゴシックでクラシックな「いい味」があるけど、日本風の「いい味」がほんとに良く出てると思う。恩田テイストが好きなのでオチにはいつも期待してない。どっちかというと「謎を解決する過程」を楽しむというより「謎そのもの」を楽しんだ。日常の中で、「不思議だな」「おかしいな」と感じても、「ま、いいか」と流すレベルの謎だけど、「待てよ・・・」と考え始めると不安になる、そういうのを味わえます。
最初に提示された謎が、視点を変えて重ねられる短編の内でじわじわと解かれていく様子はもどかしくも不気味で、ページを繰る手が止まりませんでした。難しい言葉を使っていないのに美しい、目の前に光景が浮かんでくる水の描写は、さすが恩田さんです。冒頭の「あなたは」と語りかけてくる書き方に馴染み辛かったのと(そうする意味が最後までよくわかりませんでした。最後まで「あなた」ならよかったのに)解けた謎の正体には、少しガッカリしました。でも、ふわりと何かが残って背後を振り返りたくなるような、終わり切らない読後感は、この作家さ
あの特殊能力は『一族を出てしまった常野の人(の子孫)』かなと思った。能力との折り合い方や諸々を学べないで成人してしまい、結果は…。と、なんとなくそう思ったら、自分の中ですっと納得できた、あのラスト。この作者は大好きなのですが、人に勧めやすい本と勧めにくい本があって…この本は後者かと思います。おもしろいんですけどね。
恩田陸さんらしい文章で綴られている小説で、少しずつ明らかになる謎に引き込まれ、つい夜更かしをして読破。日常の中に溶け込む非日常が描かれていて思わず夢中に。この本の中の『水』の描写は恩田陸さんの作品の『月の裏側』を少し思い出させてくれて余計惹かれました。
帯にある「誰も予想できない結末が待っている」に惹かれる。2人称の文体はちょっと読みづらいけど、魅惑的な謎の呈示され、それが膨らんでいくのに読みが進む。この謎をどう収束させていくのかと思っていると、・・・。「これは私の集大成です」とあるけど、確かにそうかもしれない、この著者らしい話なのかな。
「塔と水路の町」その町の近くの中洲に住みついたよそ者が殺された。事件を追う人物が現れたとき、刺激されたかのように危機が町に迫る。クライマックスに暴かれた町成立の秘密とは…
回収されない謎や、物理法則云々ををあげつらうことは恩田陸ファンにとり、野暮なこと。読んでいる瞬間を楽しみたい。
序盤はかなり好きなタイプのお話だと引き込まれました。どんどんと登場人物が増えて、視点が変わるたびに、謎が深まって、どうなるのか途中で読むのを止められないタイプのミステリーです。しかし、恩田さんの作品に共通して言えることなんですが、オチがそれまでの前半の良さに比べて、無理があるかなぁというのが正直なところです。そして、震災後に読んだせいか、ちょっと描写が引っかかるところもあり、別の時期に読めば良かったかなぁと後悔しました。でも、恩田さんの作品はこれからもず~っと読み続けたいです。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 05/02
数多い謎に引き込まれるように、読み進めていけた。が、残り3分の1位から、あれれ??感が強くなってしまい、結末で残念感がいっぱい。 もっと違う結末なかったかなぁ。。★ 内容紹介 失踪した男は遠く離れた場所で殺されていた 塔と水路の町にある「水無月橋」。霜の降りるような寒い朝、殺人事件が起こる。バス停に捨てられていた地図に残された赤い矢印は……? 恩田陸待望の新刊。
初盤の「あなたは~と思うだろう」「あなたは~した」といった書かれ方がなんとも座りが悪く、読みづらかった。設定や伏線などからは不気味な印象を受けたけど、読み終わってみたらきれいなお話だったかもしれない
わくわくするような数々の伏線、さすが恩田陸だと、あの高揚感の中で読み進める。オチはある意味万人が求めるようなものではなかったとは思うけれど、これだけ何冊も読むと「アリかな」と思ってしまう。きれいに終わった方ではないかな?
謎が謎を呼んで、めっちゃ深いところをさまよって 「お?お?」ってなって読んでいたわりには、結末は腑に落ちなかった。 最後があんな結末だったら、なんでもアリになっちゃう。
最初はひきこまれたのですがSFか?特殊能力か?と思ったらなんかめんどくさいなってかんじ。とりあえずは読み終えましたが。。。
いかにも恩田陸さんの作品らしい作品。 章ごとに視点が入れ替わり、一人の男の死と、3本の塔と水路がある地方都市の不思議を奇妙に織り交ぜながら、それぞれの登場人物が囚われている何かを淡々と描き出す。 ミステリだと思うと消化不良に感じるのは他の恩田陸さんの作品と同様。伝奇的なファンタジーだと思うと「3本の黒い塔」など、シンボリックな出来事につい何かを考えさせられてしまう。 良い意味でも悪い意味でも恩田陸さんらしい作品、読む人を選びます。
恩田氏はだいすきな作家のひとり。こちらも一回と言わず、何度か読んでいくと最後のオチをすっと納得できるようになった。けしてすごいオチではないながら、確かにこういうこともあり得るのか、と。
きのうの世界の
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