闇の底
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闇の底の感想・レビュー(274)
要するにデスノート。私にも3歳の娘がいて、しかも舞台の川越坂戸鶴ヶ島は地元でもあるので、読んでいてドキドキだった。性犯罪者は去勢推奨だけど、私刑は違うと思う。恐怖による犯罪抑制も健全な社会とは言えないよ。罪を裁くのは司法で、出所後の私刑は新たな犯罪。日本には仇討ち制度があったから同調しやすいのかも。
色々な問題を含んだ真面目な小説でした。非常に人間の表裏をリアルに描写してますね。管理官の藤川さんみたいな人(良い人なんだけどその裏に打算も含まれている人)は本当にいますね。最近は罪と罰とか贖罪とかをテーマにした本を読む事が多いな。それだけ現実社会で犯罪がどんどん多様化しているからなのかな。こんな私でも『子供への犯罪はどんな理由があっても全面的に嫌悪します。』と言いつつ逆に子供がひどい事する事件もあるしな~。あー世も末だな~と溜息させる内容でした。
闇に底は…ありました。久しぶりに、ある意味裏切られた作品です。「子供への性犯罪」出来るなら、一生関わりたくない事件ですが、薬丸さんの描く現実は見なければならない。登場人物のバランス、読者を飽きさせることのない展開、どれをみても秀作ではないでしょうか。ああ。しかし、正直、めちゃめちゃ恐ろしいです。
2012年初読みの一冊。新年一発目に読むにはかーなーり重い内容でした。″少女が殺される性犯罪が起きれば、過去同様の罪を犯した者を殺害するーー″。警察とマスコミに同時に送られた犯行声明文。捜査する警察官と、犯人側の男の視点を交互に事件は加速していきます。最後まで目が離せず一気読みしました。過去に妹を性犯罪の犠牲者として失った警察官の苦悩。とても痛ましく、答えの見えない問題提起されています。最後の心情が誰のものも分かり辛かったかなと思いました。
”この世に殺されていい命なんてない。” 本当にそうなの? 大切なものが奪い去られたらそんなこと言えるのか。きれいごとに過ぎない。誰もがサリソンになりえるのだ。
中盤で犯人はわかってしまうけど、結末が何とも悲しい…。悲しいなぁ。こんな世の中いやだなぁと思う。最近通り魔多いし、小説の中だけの出来事と割り切れず、物語のなかにすっかり引き込まれてしまった。薬丸さんの作品は天使のナイフに続いて2作目。途中で止めることができず、先へ先へと読み進め、あっという間に読み終えてしまった。ほかの作品全部貸出し中。早く読みたいなぁ。
子供に対する性犯罪、そしてこの展開にラスト、決して後味の良いものではない。むしろ悪い。なんとなーく、途中で犯人も予想がついて、展開の予測もつく人にはつくと思う。読ませるだけのもの、読みやすさはあるので最後まで一気にはいけると思います。思わせぶりだけど無駄な登場人物もいるが、まあそれは仕方ないのかな。。
子どもが犠牲になる事件が起こると、性犯罪前歴者が無残に殺される。
「犯罪をなくすためには恐怖しかない」と、私刑を執行する犯人・サンソン。
サンソンは自己満足のために司法を無視する犯罪者か?、正義の味方か?…。
前作『天使のナイフ』の少年法と同じく、これも難しい問題ですね。
もし、「自分の子どもが被害者だったら?」と思うと、誰の心にもサンソンは生まれるのかも。
ラストも意味深…「心からの笑顔」って…怖っ!!
子どもに対する性犯罪は憎むべきものではあるが、読んでいても読み終えても不快感が残った。この人の本に手を出すことはもうないと思う。
なるほど。なかなかに翻弄されました。ラストシーンもう少しひっぱって欲しかったような‥。罪を犯した物を裁く為のもう誰も同じ罪を犯さない為の、殺人。それなのに共感できなかったのは、擁護できなかったのは、犯人に気持ち悪さを感じていたからなのだろう。最後にその理由がわかる。あの結末がよかったのかはわからない。でも、理屈じゃないんだろうなぁ‥大切な人を殺されたら。
この叙述トリックはあまり好きではないな…子供への性犯罪を目の敵にし劇場型犯罪を起こす「男」の視点と、性犯罪により妹を殺された刑事・長瀬の視点。刑事の立場と遺族の立場との間で葛藤する長瀬の描写は見事。「男」の犯行動機が最大の謎だが、最後そうひっくり返したのに言葉が足りないので、むしろ犯行動機について綺麗に解決されなくなり、無意味などんでん返しであった。「男」が娘になぜか罪悪感を抱く理由はそういうことだったか。
やりきれない~!・゚・(ノД`;)・゚・なんか誰も彼も悲しい。皆さんのレビューを読んで「サンソン支持」が多いことに驚きました。そうか・・と。あたしは長瀬の苦悩にばかり気をとられ、「負けるな!」「しっかりしろ!」「自分を見失うな!」と激入れながら読みました。
私が犯罪被害者家族の立場なら、サンソンの行為を支持してしまうと思う。司法で裁けないなら、この手で、と思ってしまう。ただ、犯人の本当の心理が最後までどこにあるのか理解できないのは私の読解力のなさなのか。サンソンと妻のなりそめの説明がもう少しあると理解できたかも。長瀬は・・・最後まで悲しいなあ。
前作「天使のナイフ」同様、司法の限界を感じました。自分がもし被害家族であったなら、やはりどこかでサンソンを支持してしまうかもしれません。法的には決して許されることではないし、正義だとも思わないけれど・・・。主人公の長瀬刑事の揺れる心情は、理解出来るものでした。ラストは賛否が分かれるでしょうが、ありきたりな結末でないことは確かですね。
子供を狙った性犯罪が起こるたび、過去に性犯罪を犯した前歴者たちを殺していく「サンソン」。サンソンは善か悪かで意見が分かれるあたりが、デスノートのキラっぽいです。テーマが重いのでなんともやりきれない気持ちになりますが、読み始めると続きが気になって一気に読んでしまいました。犯人は中盤あたりで予想がついたけど、ラストは思った方と反対になったので、衝撃でした。
残忍な殺人事件が多く、原因となる事件もやるせないことばかり。それでもさらっと読めてしまうのは、刑事サンたちの仲間思いのやり取りや、犯人の不可解な心情に、予測できない展開が期待できるからですかね~。確かに意外でした!最後に事情がわかってすっきりした反面、終わってからふと、主人公はあれで本当によかったのかな?とか考えたりもして・・。映画化するにはベースになる悲しい事件が多く、非難を浴びてしまいそうなので難しいでしょうね。
『天使のナイフ』が良かったので、早速 図書館に行って、2作目の本作品を借りて来ました。いやー!すごい!まんまと騙された〜!(×o×)題材はかなりヘビーで、乗っけから血生臭い話でしたが、前作より格段面白くなってる気がしました。テンポも良かった為、犯人が知りたい気持ちに駆られ、一気読みしました。血生臭い殺人シーンに耐えられるならば、ミステリーとしてはお薦めです!【図書館本】
性犯罪のない世の中を構築するために、性犯罪者を抹殺することは是か否か?を問う作品。私刑禁止が司法の建前だとしたら、国がきっちり犯罪者に死を与えないと嘘になる。私は以前から性犯罪者は更正しないと思っているので、彼らを野に放つことには反対。だがしかし、このラストはいかんだろ…。ミスリードでまったく違う人物を犯人だと思わされていたことにびっくり。この犯人はまったく考えていなかった…。読了後『セブン』を観た時のもやもやした気持ちがなぜか甦ってきた。
少女を犠牲者とした性犯罪が起こる度に、かつて同様の罪を犯した前歴者を「サムソン」が殺していく…。毎回難しいテーマで訴えかけてくる著者だが、今回も非常に重い問題を取り扱っている。たとえ前科者であっても命を守らなければいけない司法と、殺されても仕方ないのではと思わせる遺族感情の両方から問いかけられる。「サムソン」の正体には中盤で気付いてしまったけど、どう収まるのか気になって読むのを止められなかった。ラストは司法か遺族かどちら側の立場で受け止めるかで、捉え方が変わるだろうと思った。
【★★☆☆☆】とりあえず、「前例のない」って4回も5回も書かなくていいと思うんだ。あとゲーセンの話、イラッ☆ときました(笑)/散々犯人の「信念」で盛り上げた割に、ミステリーとしての終わり方(犯人を残り数頁ほどの所で明言+ちょっと後日談)をしているのが、どっちつかずで微妙。トリック的にも王道を行き過ぎている気がしますし。ただ「継受」に説得力があったのと、終盤の緊迫感は良かった。
性犯罪で少女達が殺される。少女達が殺される度に前歴者達が殺される。 後味が悪い。ザラザラとしていて、ざわつく。これは当事者でないと分からない事ですね。でも、自分の中にサンソンがいないとは言い切れないのだろうなと。ただ、犯人の動機は弱いかな。 毎回、色々な物を突き付けられるのですが、今の所「天使のナイフが一番印象深い。
途中でやめられない。幼女への暴行、殺人事件という重く苦しい犯罪を題材にしている。刑期を終えて出所した犯人がサンソンと名乗る男に惨殺されていく。誰がサンソンなのか、どうオチをつけるのか気になって気になって。序盤にこの人、怪しい、と睨んだ人が犯人でなくてよかった!サンソンが娘の紗耶を守るために、重ねた罪だということが最後には理解できた。ラストの主人公の判断、まさかね、って思ってたのに、そうきましたか。虚しさが残るけれど、お話としては、よくできていて読みやすく、よかったと思う。
図書館から借りてきて、先が気になって、一気読み。犯人は予想に反してて、最後は衝撃だったけど、この終わり方は好きじゃない。それに最後の笑顔の意味がわからない。それですっきりしたってこと?だったらそれまでの葛藤はなんだったんだ??って思うし。サンソンは誰の心にもいるのかもしれないけど、そうならないのが人間なんじゃないのかって考えたりもする。考え出すと堂々巡りです。答えは・・わかりません。でもこの終わり方は好きじゃないです。
初薬丸岳。面白かった〜!引き込まれて一気に読んだ。久しぶり♪犯人は想像通りだったけど、それでもじゅうぶん楽しめた。ラストが呆気ない感じだったのが残念。またこの人の作品を読みたい。
一気に読んでしまうほど、読者をぐいぐい引き込ませてくれる小説でした。登場人物一人ひとりの描写がきちんとしているので、感情移入しやすく、とても面白かったです。ラストについては複雑な気持ちになりました。常に誰かの心にサンソンはいる、そう思いました。
加害者の人権と被害者救済については、司法の中でも難しい問題だと思う。あちらを立てればこちらが立たず‥んん‥。この人の感性はあたしとかなり近いところにあるなぁ。どうでもいいけど地元が出てきてテンソンあがった!坂戸万歳\(^^)/
重い内容だが一気に読ませる。これはあくまでもフィクション、私刑なんて有り得ないと思いながらも長瀬を称賛する自分もいる。復讐するために長瀬はなるべくして警察官になったのだと。「まだ、サンソンはどこかにいますよ」というせりふが妙に生々しい。
妹を性犯罪で亡くした刑事の兄。性犯罪捜査を通して、自分と向き合うことになる。身近な誰かを殺されたなんて、そんな経験がないから分からないけど、でも分かるよ!と言いたくなってしまう。刑事として自分と向き合い続けるのは過酷だよ。復讐の是非は分からないけど、刑事は辞めて良かったんじゃないかなーと思う。
こわい。。最後の最後までドキドキしながら読めた。 内容(「BOOK」データベースより) 少女を犠牲者とした痛ましい性犯罪事件が起きるたびに、かつて同様の罪を犯した前歴者が首なし死体となって発見される。身勝手な欲望が産む犯行を殺人で抑止しようとする予告殺人。狂気の劇場型犯罪が日本中を巻き込んだ―。絶対に捕まらない―。運命が導いた、哀しすぎる「完全犯罪」。『天使のナイフ』の薬丸岳が描く、欲望の闇の果て。江戸川乱歩賞受賞第一作。
妹を性犯罪で亡くした刑事。
同じような性犯罪で亡くなった少女の捜査を担当していた。
そこに、過去に性犯罪を犯した者を殺すサンソン(死刑執行人)と名乗る者が現れる!
という話。
この人がサンソンかと思いながら読み進めたら…
ネタばれになるので ここまで。
この作者の話は後味が悪くない。
物語なんだから、この終わり方ですっきりだ。
この作者は犯罪者に対してブレない思いを持ってると思う。
だからどの本を読んでも読み終わってスッキリというかスカッとする。
ぐいぐい読ませるしね。
面白かったです。
『天使のナイフ』で薬丸岳に注目し、『虚夢』にまた改めて感心させられた後に読んだこの作品。難しいテーマなだけに、どう決着を付けるのかと思っていたら……ラストにビックリ。しかも思いっきりミスリードさせられていたことにも「おおっ!」。やはりこの作家は一筋縄ではいかない。
薬丸さんは、「天使のナイフ」「虚夢」を読んでいて、テーマはわかるけど、ストーリー展開が今ひとつと思い、手控えておりました。最近、この本を友人に勧められて、ようやく読みました。いやぁー、なかなか。ラストのドンデンは、正直思いいたらず、驚きました。う〜ん、おもしろかった!薬丸さん、先入観で判断していて、すみませんでした。
「天使のナイフ」もそうだったけど、重たい。読んでいて苦しくなる。嫌いじゃないけど。犯罪者、被害者、その家族、痛みを抱えて生きる人、復讐する人、捕まえる立場の人、それぞれの思いが掘り下げられていて、どこに共感するかは読者の自由で。復讐か正義か法律か。そういうこと、テーマにしている小説はたくさんあると思うけど、この話は、答えは読んだ人がそれぞれ考えてね、って言ってる感じ。
デビュー作で江戸川乱歩賞を受賞した作家の 二作目。 出所してきた犯罪者を殺して、自ら死刑執行人を 名乗る犯人と、妹を暴行殺人により亡くし、 復讐に燃える刑事との葛藤を描く作品。 一作目がかなりよかった為、期待したのだが… 同じような復讐系のストーリーなので 新しいミステリーを期待します。
闇の底の
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ナイス!


































