ぜつぼう
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ぜつぼうの感想・レビュー(191)
これ、具体的に誰かをイメージして書いたんですかね?本編のどんよりした「ぜつぼう」の感じと対照的な清々しいラストが対照的で印象深かった。ああいうラストが一番想像できてなかったんでね。
「絶望」とは何かって話なのかな。文章は読みやすかったのでスラスラと最後まで読むことはできたが、あまり考えずに読んだせいかイマイチよく理解できていない気がする。
結局絶望に酔っていたわけじゃないの?
絶望を保とうとしてる感じていうか。
自意識過剰っていうか。
きっと真面目で。
もっと適当に生きれたら、。
でも私も眠りたくなった。好きな人の手にまどろんだり。
'In a deep deep sleep of the innocent, I am born again.' ああ、本当にバッドエンドが訪れるのかと思った。救いなんてひとつもないのかと思った。何だよ、まだ何も終わってないじゃんかよ、ずるいよ戸越、そんな馬鹿正直に絶望してさ、救われるに決まってるよ、勝手に救われてしまえよ。そんなの一瞬の幸福に過ぎなくても。そんな一瞬の幸福なんかアイデンティティにも何にもならないとしても。偶然が微笑んでくれなきゃ、人間は生きていけないんだよ。戸越の安眠を祈るよ。
他の人の感想を読むまで、ずっとシミズだと思ってた…! ある意味「絶望」が生きがいの戸越。「自分がずっと絶望だと思い込んでいたものが、実は他人から見れば絶望でもなんでもないということがあり得るのだろうか?」 「絶望」に対しての主観と客観。
魂のどじょうすくいに笑うべきか否か、少々迷う。絶望は証明されたが…むー。ただ『布団に入って眠れない時間ほど地獄はない。何かを考え続ける時間ほど地獄はない』は分かりすぎて困る(苦笑)
「俺は絶望しているがゆえに俺なのだ」というセリフには思わず唸った。芸人としても普通の人としても生きれずに迷い込んだ田舎に出会った「誰も自分のことを知らない」という幸せ。そして身を寄せてくるシズミ。十分の幸せだけれど、ここで信じてしまっていいのかと不安になる。一度裏切られたのを知っているのもあるし、何より絶望してるのが自分を証明する唯一のものだったのに、それをなくしてしまうと自分が自分でなくなる感覚。アイデンティティがなくなってしまう。そのセリフだけでこの小説は説明できるほど。右往左往してる様がおもしろい。
「あの変な夢のせいで自分は絶望の深さを見失っていたのだった。鼻歌ごときで自分が根底の部分でのんきなんじゃないかと余計な心配をして取り乱してしまった。むしろ逆だったというのに。どれだけ普通の人間と同じ生活を送ろうがこうして風呂に入ろうが鼻歌を歌おうが太巻きをぺろりと平らげようが、最終的なところで精神的苦痛はなんら癒されてはいない。二年もまともに眠れないのだ。自信を持て。俺は間違いなく絶望の直中にいる。」
絶望的な気持ちになって、どうせなら落ちる所まで落ちてみようかと思い本谷氏の本をチョイスしたら、少しだけ心が軽くなりました。まさかハッピーエンドとは。ハッピーエンドだよねコレ
読み終わってこんなに心臓があったかくなった本は久しぶり!この人こんなにやさしい田舎も描けるんだ…。終わった芸人でも過去の人でもない、今ここにいる戸越という人間それ自体を見てくれる、シヅミはそんな人で、戸越にとっての幸福の白い鳩だ。くだらないことが絶望の壁を追い越したら勝ちなんだ、きっと。
自己暗示と疑心暗鬼と現実に振り回されてる上に、どこかつかみどころのない登場人物にほだされかける主人公の話。なんとも感想が書けないけども、睡眠にのまれそうになる感覚が気持ちよくて好きです。装丁が素敵。
本谷作品としては珍しく主人公が男。初期の作品なので大人しめだけど、「イタさ」と「滑稽」が絶妙なバランスで、やっばり上手。この話がよくわからなかったという人は、ここて諦めずに「生きてるだけで、愛」を読んでみてほしいなあ。
人間不信になって独りもがく…のは理解出来る。それなりに面白かったし嫌いではないが、いまいち気持ちが理解出来なかった。でも手を握られているだけで安心する気持ちはわかる。結局、寂しさから逃げたいのだろうか。
超大人気芸人が、売れなくなった途端に態度を変えた周りの人間に絶望して人間不信になり公園で偶然会ったホームレスが飛ばす伝書鳩を待つために田舎へ行きそこで出会った女との交流を描いたお話。シズミを信じたらまた裏切られるかもしれない。絶望は幸せを知ってるからやってくる。主人公の被害妄想もシズミを信じきれない気持ちも痛いほどわかる。主人公がひそかに気に入っていたシズミの口癖が、旦那からの影響だったことがわかったときが個人的に瞬間最大絶望だった。でも最後のページでそんな事はどうでもよくなった。心の暖かい彼女が欲しい。
もう少し前だったら、どう面白いのかわからない本だったと思う。不思議な魅力のある1冊でした。「電波少年」をわかる貴方はアラフオー
あまり先入観なく読もうと思ったのだけれど、生身の肉体があって初めて成立するような人物の描き方はとても演劇的だと思った。絶望の設定もわかりやすい。古谷実の何となく絶望している方が凄みがあるし、破天荒な設定も町田康のスケールには及ばないなあ、と思ってしまった。
この小説に限って文体が太宰治に似てるなぁと思った。本谷作品は4作目だけど、これは初めて精神の内面を描けてるような気がした。(今までのは精神の外面を描いてるような気がしてましたので)。猿岩石の有吉もこんな感じだったのかなぁとか思ったりもしたw
主人公の論理展開は強引だが、地に足がついている設定でシーンも面白いのでそれなりに楽しめる作品。本谷作品にしては珍しい、それらしいハッピーエンドで、結構エンタメしてるのではないだろうか。
タイトルはぜつぼう。確かにぜつぼうがテーマというか。主人公の人生のテーマ化している。 なるほど。劇団をやるだけに、演劇的な小説だ。 ま。演劇的な小説というのは得てして、現実感が薄れてしまうもんだよなぁと思いつつも。芝居として想像するとシチュエーションに笑ってしまう。 うん。面白いなぁ。
絶望なんてその当人にしか分からないよな。他人が想像したところで、それは全然違う。のかもしれない。前2作ほどの迫力はないけど、サクサク読みやすくて、ひしひしと切なさが伝わってきた。不眠症とか鬱とか描くのどうしてこんなにうまいんだろう・・・。
3.5☆/なんだこの妙な読後感は。おかしなことが起こってるのにどこかリアルなのはさすが本谷か。「くだらないって無意味で最高ですよね」ドロドロした感情をこんなサッパリ言われちゃね。
ぜつぼうの
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感想・レビュー:43件














ナイス!






























