猫にかまけて
猫にかまけてを追加
猫にかまけての感想・レビュー(237)
猫たちに部屋をちらかされても悪戯されても、その心の内が関西弁で語られていて面白かったです。猫にとっては居心地良く模様替えをしているつもり…なのでしょう。読みながらこちらも『うひゃひゃ』…な気分(笑)。写真も沢山あり、特にギターを弾く町田さんの横から一緒に弾いていた奈奈や小さな観葉植物の鉢になんとか乗っている元気な頃のヘッケ…可愛かったです。猫を抱っこしてみたくなりました。暖かいんだろうなぁ。ココアとヘッケの最後は悲しくなりましたが、懸命に生きる命に寄り添う町田さんと奥様の気持ちや葛藤に心が熱くなりました。
本来犬好きなのだが、この本を読むと、猫も飼いたいかなって思ってしまう。猫の個性や表情の表現が独特でほんわか読める。ココアの末期の章はつらいけど、作者の猫への愛情が感じられてゆっくり読めました。「うひゃひゃ」と笑う猫がみたい。
猫と生活を共にした経験がある人なら、頷かずにはいられない共感の一冊。『彼女らはいつも洗練されたやりかたて、人生にはもっと重要なことがあることを教えてくれた』と語るあとがきは、町田康の猫という友人に対するおもいが感じられてあたたかい。まんまるで、ふかふかで、怒りっぽく、よく遊ぶ。おうちに帰って、早くあの子たちに会いたい。
町田家の2匹の猫との悲しい別れにいつもの町田節とはまたちがった意味で心にせまってくるものがある。「ヘッケは苦しんではいるが懸命に生きようとしている。苦しむのは嫌だ、とか早く楽になりたい、とは絶対に考えていない。ヘッケは生きたがっている。そのことから目をそむけてはいけないように思う」という言葉が胸に突き刺さる。
2冊目読了後から大分経ってこちらを。2匹の猫の短く、長く、対照的な死。もちろん猫も辛いですが、見守っている側の大変さ、徒労感はいかばかりかと思う。コミカルな猫語の翻訳が的を得て面白いだけに、その悲しさとの対比が切ない。
町田さんの愛猫への愛情をたっぷり綴ったエッセイ。ヘッケ、ココアの愛猫の死を看取るシーンは涙です。ところどころ、ココア、ゲンゾーの関西弁混じりのセリフにはクスリとさせられます。猫を飼っている人には分かる分かる!と思わずニンマリしたり、自分のペットへの愛情を再認識させられるんじゃないかなと思う一冊です。それにしても町田さん、猫に正直にかまけすぎて素敵です。
単なるエッセイかと思いきや、猫の出会いと別れを赤裸々に綴った本。ココア、ゲンゾー、奈菜、ヘッケ。前半は猫と町田さんの緩い日常が書かれていて、気楽に読めたけど、後半あたりになると、人によってはハンカチがいるかも。それくらい切迫つまった文章で、切なくて、悲しくて、それが心にしみて泣けてしまう。でも最後には前向きな言葉が書かれていて、明るくなる
猫日記第一弾。最新刊が面白おかしかったのに比べて、愛猫の死に目が書かれていたりして、少し読むのが辛い。特に瀕死の捨て猫を先が長くないであろうと知りながらも飼い、看取るあたりは涙なしでは読めない。でもペットを飼うって、そういうことなんですよね(別れが嫌で飼えない私はヘタレです)このヘッケの死が、やがて10匹の猫たちを飼うことに至ったのかな。余談ですが写真の町田さん、お若くてビックリ。
傍若無人な猫たちの生態を描いた部分はひたすら可笑しい。特にココアとの会話は秀逸で、ココアにお説教をされて小さくなっている作者の姿が頭に浮かんで笑ってしまった。一転、ヘッケとココアの死を描いた章は思わず涙が零れた。刻一刻と衰弱していく命の前で、何もできない悔しさ、無力感、そして後悔。死を前にした時、もう人であるとか動物であるとかいう区別は無くなってしまう。ただ一つの命の終わりがあるだけだ。ずっと一緒に生活してきた家族だから最期を看取りたい。そんな当たり前のことを彼らは全身で教えてくれた。
うちでも猫を飼ってるので、あるある〜と笑ってしまう所が沢山あった!でも、笑えるだけじゃなくヘッケとココアの死にはとても他人事だと思えず泣いてしまった…。町田さんと奥さんが、猫をペットと思わず家族として接している姿が伝わってきてとても素敵だと思った。
相変わらずの猫に対する愛情の深さに感服。 最後の最後まで猫と付添い、看病し、看取る。看取る辛さに耐えている町田さん夫婦はすごいと思う。泣いてしまった。
おもしろい、そして悲しい。生き物を飼うって、楽しいことばかりではない。同時に辛いことも引き受けることになる。ヘッケやココアが死に向かう様子は読むのが辛かった…
うん♪とてもいい本です!暖かくてちょっぴり寂しくて。猫好きの方にもそうでない方にもぜひおすすめです。22ページまで読めば、そこからがおもしろいですよ。気位の高いココア様が大好きになりました。
ヘッケ14カ月、ココア22歳。死に瀕してあがく小さな命。愛猫一魂。生きようとする命を支える献身に心打たれる。アンチ安楽死。余り直球のメッセージを表現しない印象だった氏の、意外な一面を見た気がした。真摯な愛情が素直に伝わる一作。喜悦と悲哀の詰め合わせ。 『人間の利己的な欲望の犠牲になっている弱い物、小さいもののまなざしは私たちを試すまなざしなのではないだろうか。』とは、筆者あとがきより。 これ以上、苦しませたくない。否、それは自分が苦しみたくないだけだろう。
新幹線の移動中に読んだ。ヘッケのとこで泣いてしまった。公共の場で読んではいけない。炬燵にこもってひっそり読んで、泣いて笑うべし
ふたたび動物と暮らしはじめて、再読。作家・町田康と猫たちの暮らしを綴った一冊。悲喜こもごもあるけれど、彼らと暮らすということは、こういう事なのである。
私は猫が大好きですがアレルギーなので飼えず、それが故にこうした本を読むに至ったのですが、ただ楽しいだけの日々が書いていると思ったら大間違いでした。 勿論猫達の習性というか癖というか遊びというか、そういう話も満載でした。 でも、多分この本で一番大切なのは「別れ」についてなんじゃないかと思います。 安易に犬猫を飼っては捨てて行く人間が多い昨今。 この本はそうした人間達への忠告本でもあるんじゃないかなと。 愛玩するだけの存在じゃなく、確かに命がある存在だからこそ訪れる別れに涙が止まりませんでした。
文壇に猫にかまけている人が多い気がするのは私も猫バカであるが故の贔屓目なのかもしれないけれど、本好きな人に猫スキーさんが多いのは贔屓目じゃない気がしています。町田康さんのかまけっぷりは人ごとではなく、首がもげるほど頷きながら、時に楽しく、時に切なく一気に読んだ。猫語翻訳が楽しくて楽しくて!ちいさいもののまなざしは自分たちを試すまなざしだ、という一文に、町田さんの猫に対する思いの真髄を見た気がする。
犬、猫にしたってひとつ屋根の下で暮らせば家族。病気になれば看病するし心配もする、言葉は通じずとも癖や趣向が理解できる。ペットを持たない自分にはそういう当たり前なことが新鮮だった。エッセーは苦手だったけどこの人の文章はリズムがあって面白い、そして飾りのない優しさが印象的。
ココアやゲンゾーの台詞に爆笑しつつ、ヘッケやココアを看取るシーンは、読んでいて苦しかった。ナナが炭酸水に挑むところとかもう猫を飼ったことのある者であれば身もだえするほどのおかしみに満ちていてもう最高。夜中に読んでいて笑いをこらえるのに必死であった。
町田さんの猫語の日本語訳が素敵!確かに,猫にとって人間は家来だものね。猫様のご意見が第一。猫との暮らし,憧れるなあ~。それから,小さな命を救おうとして駆け回る二人がとても温かい。
出会いがあれば別れもあって、それは当たり前なことだけど、そこから目を背けてしまわずにちゃんと向き合ってこうやって形にできるのはすごいことだと思う。別れのシーンは読みながら泣けてきました。別れは必ずやってくるのだから、今出来る最大限のことはやっておこう、という言葉がとても印象に残りました。
笑い怒り悲しみ不安悩み楽しみ等々...全てにおいてとにかく愛に満ち溢れている。
笑える場面も沢山あったけど涙も止まらなかった。
私も今いる5人…いや、"5頭"の家族に最後の最後まで愛情を注ぎ続けたい。
最近の畳み掛けるような文章の作家は苦手だけれど、町田康の文章にはリズムがあり、語彙にセンスがあり、好き。お猫様にふりまわされる人間の悲しい生活は、自分にも覚えのあることでもありかなりの共感。しかしその文章が、猫の闘病や最期の描写になると、それまでの遊びのある文体が影を潜め、真摯な文章と変化。テクニックだか自然なものかは知らんが、このギャップがまた胸を打つ。猫に心を奪われている人はぜひ読むべき。須藤真澄のゆずもすごかったけど、これも全く引けを取らない。
再読。「膝のうえのともだち」を読み終わってつい本棚から取り出してしまった。初読の際は自分自身猫との死を迎えたことがなかったのだが、今は二「頭」の猫との死を経験し、この中に描かれる死がひしひしと胸に伝わる。大島弓子のグーグーしかり、死が覆う猫本は傑作が多い気がするのは僕だけか。
読み終わった後、自分の飼い犬がふといとおしく思えた。すてきな一冊だ。猫に喋らせている本にはいらつくことが多いのだが、ここに登場する猫たちの口調はふしぎなおかしみに満ちていて、素直にかわいらしい。
うん、良いんじゃない。と、いささか醒めた反応になってしまうのは、このエセーの続編ともいうべき『猫のあしあと』を先に読んでしまっているからであって、つまりそれは町田康がそんだけ進化していることを裏付けて余りあるのであって、私がヘンクツで冷血奇人変人であることを示すものではありません。そうではないっ。
猫にかまけての
%
感想・レビュー:63件














ナイス!

































