変身 (講談社文庫)
変身を追加
変身の感想・レビュー(3652)
再読。展開がわかっていても、純一の感じる違和感や、言いようの無い不安に襲われるあたりは怖かった。脳移植なんてありえない、とは思うものの、この小説のように、もしかしたら秘密裏に行われてるのかも、と考えるとまさに恐怖だ。移植や意識や魂や人の死のことなど、いろいろと考えさせられる作品。
読み進める内に、主人公の行動、語り口が変わっていくのが怖い。救われないことが分かっていても、先を読みたくなる不思議な感覚がした。
どことなく「秘密」を思いださせるSF。理論っぽくかいてるが、中身はディープではない。どんどん性格が横柄になってきて、とうとうついていけなくなった。少し、読みづらいことも関係してか、疲れた。東野作品としてはいまいちな部類だと思う。設定からして、これは無理があったと。
テーマは面白いし、変身していく描写はさすが。ただしドナーの正体とか、救いようのない展開とか、見え見えな分だけドキドキ感はいまいち。
脳移植により、過去の思い出や記憶が無機質な古い情報となり、自分の残してきた足跡を振り返っても自分のものではない、本人の人生が書き変わることになる。 献身的な彼女の気持ちを考えると最後は少し切なくなったが、二人とも幸せだったのかもしれない。
最初から引き込まれた作品。読書初心者の私からしたら、殺し方が残酷すぎると思った。ストーリーも非常に残酷。救われた人が一人もいないように感じた。後味の悪かった。
文章はやはりちょっと古い感じがするが、内容自体はいつの時代にも通用するテーマだったと思う。元の成瀬が純粋な人だったからこの結果になり良かったんだと思う。こういう救いのなりラストの書き方は東野はうまい。これが反対の場合だったらどうだったんだろう?どんどん温和で良い人になっていくのかな?それはそれでまたいびつだよね。
人間の魂というものがどこに存在するのか。脳がそれを司っていたとしたら、脳移植の時点でその人は別の人間になるって事になる。物語の前半はこの事を踏まえた上でわかりやすく進んでいったのだけど、東野さんがここですんなり終わらせるわけがない!と思った通り、終わらなかった(笑)ただ、私が予想していたよりも人間味のある終わりだったので、ちょっと救われました。
脳移植によって、徐々に変わっていってしまう成瀬純一。ドナーは誰か、割合と予想がついた。だけど答えにたどり着くまでが、面白く、とても「怖い」。人間とは、なんだろう。と思わせてくれる作品。
東野氏の小説は引き込まれる。成瀬が徐々に、しかし確実に変身していく様はあまりにも生々しかった。成瀬には猟奇的な人間の脳が移植されたわけだが、これが仮に一般的な人間の脳だったとしても、徐々に自分が自分でなくなっていくことの恐怖は計り知れないはずだ。 味方だと思われた教授らが、実は研究のためのモルモット程度にしか成瀬をみていなかったことや、終盤で成瀬や恵の身に降り掛かる出来事は読んでいてとても辛かった。しかし、生きることや倫理について考える機会になったこともあり、私はこの小説がけっこう気に入った。
何なんだろう。"死"とは決して科学的に証明されていることだけではないのだということがしんみりと伝わってくる。ラストは涙してしまった。
東野圭吾読んだことないんだけどなんかオススメある?って同僚に聞いたらこれが出てきたので借りて読む。展開はほぼ予想通り。だんだんと…というか気づいたらいつのまにか変わっている描写が流石上手いなぁと。文体も読みやすく疲れなかった。しかし、ミステリのイメージで呼んでたけど違うよじゃん。初東野圭吾でこれを薦めた同僚氏はアリかナシか。いやでも、ありがとう、面白かった。
私は移植手術についての記事を読むとき、いつも不思議に思う。それは 移植する前の人についての情報はどうなっているのだろう、と。 この本で脳を移植してもらった主人公は自分の記憶を持っている。それでは、どこに移植する以前の記憶が残っていたのか。(わかる方は教えてください!!) そして提供した人物の臓器は生きているのにその人物は死亡と判定されている。わたしにはある意味で植物状態と同じではないかと思えてしまう。その臓器の持ち主が生活しているか、眠っているかだけの違いではないか。だとすると肉体がなくなってしまう、それ
話の題材としては興味深いのだが、絶望的で、救いがなく、後味が悪い。丁度直前に読んだ「魍魎の匣」で、「たとえ意識がなく出歩けなくても、生命活動が維持できていればそれは生きているということになるのか、生かしておく価値があるのか」というテーマを取り扱っていたので、そのこともあわせて考えた。結局自分自身の意識を何かに支配されていても生きているのか。というか、以前の人間として生きている意味があるのだろうか。脳内を支配されたら逃げ場などないだろうね。自分が自分であることをとらえていることって、当たり前のようで難しい。
何か、救いが無い。後に書いてあった解説では明るく書いてあるって言ってたけど、情景を想像しながら読んでた私としては、暗い気持ちにならざるを得ない。
本という媒体と、脳移植によって自分が変化していくという題材が上手にマッチングして、面白かったです。ドラマチックすぎる前半の展開に微妙かなと思いましたが、後半の展開に驚きました。
生きること、死ぬことの意味について考えさせられる。 心の中に自身と他者が共存し、やがては他者に支配されてゆくという恐怖が心理描写や行動、言葉遣いで巧みに表されている。
初、東野圭吾。主人公が異常な性格に変わっていく様に恐怖を感じた。読んでいて途中途中で予想は出来た流れだが、考えさせる本だった。
初の東野作品だったが文章も読みやすく、さすが超有名作家だと思った。 どす黒い描写が多く、読後は少し気分が悪くなった。 ラストは本当に救われたと言えるんだろうか・・・。
現段階では不可能(だと思う)な脳移植。科学や医学の発展の中で、それがいつかは可能になるのではという想定での東野ワールド。一方、脳は『心』でもあるので、脳移植して生命体としては生きていたとしても、『自分』は失われ、生きながらにして消えていくという、怖い話だった。
2012年の1冊目。読み易いけど後味が残らない? 恋愛小説かな?引き出しの多さ?が東野さんの良さです。 ・前略 僕は元気です ・とにかくあの部屋に戻らなければ。そしてあの女を殺すのだ。 ・君を愛したことを忘れない
この話では悪い方向に変身してしまっているため主人公も関係者も苦しんでいるが、もしいい方向に変身していたら「良かったねー」で終わってしまいそうです。それはそれで怖いかもしれない。
これは凄い。死亡判定の基準や、人の個人としての本質が心にあるのか、やはり脳にあるのか考えさせられた。近い将来現実にこういった出来事が起こるように思う。もちろん大きな力によって、一般市民の私達の耳には入らないだろうが…。
本当にありそうな話。けっこう前に書かれていたようなのがちょっとびっくり。本当のドナーが誰なのかはすぐにわかったけれど、だんだん彼に近づいていく過程が自然で、やっぱり東野圭吾はうまいなーと改めて思った。恵が途中で去っていってしまったので、案外あっさりしているなと思ったら、終盤になって戻ってきた。橘直子の言い訳が聞けなかったのがちょっと残念。
全体的に読者に対するヒントが多すぎるような…。どんどん読み進めてのめり込ませる工夫なのか??一番良かったのはコピー機の話以降。異常性の中にかなり引き込まれてしまった(汗)誓って自分はあんなことはしません!…でも脳片が移植されたその時は…!?
最後のページに、それまでの主人公の行動が込められてると感じました!おもわず、読み終わった瞬間に、良い意味でため息をついてしまいました^^
人から勧められて読んだのですが、とても読みごたえがあり、東野圭吾さんの作品を読み始めるきっかけとなりました!
変身の
%
感想・レビュー:552件














ナイス!


























