遠い太鼓 (講談社文庫)
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遠い太鼓の感想・レビュー(541)
村上春樹の小説は好きだけれど彼とその妻にはあんまり興味がないんだな。とりとめがないから?いやそんなことはない。謎。そうは言いながら「あの人と語った素敵な日本語」を図書館に予約した。謎が解けるかもしれないから。
村上春樹の小説も好きだけどエッセーも面白くて好き。本書は村上が三年間ヨーロッパに滞在した事を「旅行記」として書いてある。この本読んでると旅行に行きたくもなるし、何よりパスタとワインがとても美味しそうに描かれていて食欲がそそられる。
一人旅の友として読んだ。このタイミングで読んで正解。ビール、ワイン、海、おいしい食べ物、人とのふれあいが村上春樹の視点でかかれていて、とても羨ましく、憧れる。仕事もしっかりして、無駄遣いはしないなど、豊かな人生を歩むためのエッセンスが詰まっていると思う。一人旅をまたしようと思う。今度は海外で。
印象的だったのは、後半のギリシャ人がギリシャは欧州連合に加盟すべきと語っているシーン。現在の混乱を見ると複雑な感情が込み上げる。頭から尻尾までどこをとっても、あぁ村上春樹だなあという旅行記でした。
村上春樹のエッセイを読みの初めてかもしれない。自分が生まれた頃、彼は、日本を出てヨーロッパをうろうろしていたのねと、遠い目になる。そして私が好きな村上作品を書き上げたのだ。
ゆっくり時間をかけて読めてよかった!とても面白かった。旅行に行きたくなる!ところどころ笑えたし、楽しく読めた。とくにイタリアの食事の話は読んでいてよだれが出そうだった。おいしそうだったー。とにかくおなかがすく。イタリアのいい加減な話が特に面白かった。最初の方はだいぶ前に読んだから、改めて読み直したい。
旅行記のなかで一番好き。村上春樹の中で一番好き。各都市でであったへんてこな街や人々を生き生きと描く文章はさすが!一つ難点は読むたびに旅(とくにギリシア)に行きたくなること。村上春樹に苦手意識ある人でも読みやすいのではないでしょうか。
気の向いた時に手に取り、半年ほど掛けてのんびり読んだ。作家の訪れた土地の雰囲気や光景が瑞々しい表現によってありありと伝わり、本を開いている間、私自身もヨーロッパを旅している気分になれた。楽しい事だけじゃなく、災難や苦悩、陰鬱な日の散文なんかも飾る事なく書かれていて、作家をより親密に感じる事ができた。とても好きな一冊。
★★☆☆☆長かった。小説と同じく村上春樹的だなぁ。意外と不運な所があるのにクスリとしてしまった。海外で生活し不便や疲弊を感じつつ、自分を見つめながら仕事をした人と言う感じがした。
2回目だったけど楽しめました。住むのはちょっとなぁと思うけれども、すごく行ってみたくなっちゃいます。ギリシャとイタリアに。本当に魅力的な書き方をするんだよなぁ。
小説、クラッシック、ジャズ、ワイン、うまいメシ、人とのふれあい…彼にも彼なりの苦悩がいくらでもあるのだろうけど、悠悠自適の異国での生活に憧れました。やっぱり癒されますね~。
短いながら暮してもいる日常なのに、そこが日本じゃないというだけでとても非日常。日本を発ったのも20年以上前の話なのに、古いも新しいもなく、ただ、ギリシャ人やイタリア人など今も変わらないだろう気質に親しみを感じたり、やんわり皮肉を加えたり、少々の不都合にもうろたえず語る文章が心地よい。時にはそういう気性が旅の相棒の奥様をとがらせ、「女性は怒りたいことがあるから怒るのではなくて、怒りたいから怒っているのだ。そして怒りたいときに怒らせておかないと、先にいってもっとひどいことになるのだ。」なんて一文も!うむむ!
心地よい文章で読んでて癒されました。村上春樹作品は、映画で「ノルウェイの森」を観てから読み始め、「ダンスダンスダンス」まで初期作品から読んできて初のエッセイ。紀行文。結構皮肉屋さんだったり、独特のユーモアセンスがあったりと、小説だけでは分からない彼の一面を垣間見れて、読んで良かったです。
村上さんが「ノルウェイの森」や「ダンス・ダンス・ダンス」を執筆していた頃の南欧滞在記的エッセイ。もう25年くらいのギリシアやイタリアの雰囲気が目に浮かぶ(たぶん、だいぶ変わったところもあるし、全く変わってないところもあるんだろう)。ギリシアもイタリアも行ったことはあるけれど、あくまで観光だったので、ここまで生活感あふれる局面にはほとんど出会わなかったけれど、久しぶりに南欧を巡りたくなった。こういうノマドな生活者にもなってみたい。
読み終えるのに長い事かかってしまいました。 ローマの怖さにびっくりしたり(何回かのローマ旅行ではそんなことがなかったのは運がよかっただけなのか??) 国による人間気質の違いが巧く描きだされていて興味深かった。
[A]村上春樹の1986~1989年の三年間にかけてのヨーロッパ滞在記。まあ長い。村上春樹の仕事としては、その三年間には『ノルウェイの森』と『ダンス・ダンス・ダンス』の執筆があり、いくつかの翻訳があったのだけれど、単に滞在記としてだけでなく、小説執筆の裏側を垣間見ることもできるエッセイ。読んでいてクスクス笑ってしまう、退屈しない文章はさすが。ところで僕は村上春樹の「20世紀フォックス的嘘」というような「~的」を用いた(村上春樹的!)言い回しがずるいと思うのだけれど、皆さんどう思いますか?
癒されたくて読んだが効くこと効くこと。やはりヨーロッパは良いです。特にギリシャは財政破綻の問題とこちらの言語力の問題さえなければ行ってみたい国。まるで時間の流れ方が異なる世界なので、書かれてから二十年以上経った今でもあんまり変わってないんだろうな。日本は都市部の顔の特長がなくてたった数年行かないだけで置き去りにされた感が酷いから哀しい。
初めて村上春樹のエッセイを読みました。彼の事件・出来事に対する反応が彼の小説の主人公と似ている。当たり前と当たり前だけど。 それにしてもここで描かれているイタリア人のいい加減度は凄いですね。ある意味不便な社会なんだろうけど、日本で毎日会社で気を張ってるのが馬鹿らしく思えてくる。
「疲れることによって初めて身につく知識もある。くたびれることによって初めて得ることのできる喜びもある」文庫文あとがきのラスト。この言葉の間にあったのは、冒頭にある「四十歳というのはひとつの大きな転換点であって、それは何かをあとに置いていくことなのだ…好むと好まざるとにかかわらず、もうあともどりはできない」と、「人はだらだらと歳を取ってしまうものだ…歳を取るというのはそういうことであるはずだ。そして逆の言い方をすれば、日常にかまけてだらだらと歳を取ることができるからこそ、人はまだなんとか正気を保っていられる
国、街、村それぞれが全く違った顔を持っていて、またそれがそれぞれの地域で暮らす人々の性格にとても大きな影響を与えているんだなと思いました。穏やかな地域に暮らす人々は穏やかな心を持つ人が多く、厳しい地域に暮らす人々はやはりどこか寂しそうな顔をよくする。長い旅行がしてみたいなぁ。
ギリシャ→イタリア旅行の際に再読。30年近く前に書かれてるのに、いまだに困る所も良い所も大して変わっていない事に驚いた。死に犬現象とか生で見て笑っちゃった。本当にピクリとも動かないんだもの。確認したらちゃんと生きてて安心した。やっぱりエッセイではこの本が一番好き。
ギリシャやイタリアの土地に行った事がなくてもその土地の様子が頭に浮かびまるでその地に自分も行った様な気分に浸れた。いつかミコノス島にこうと思う。それと読んでいて一番感じたのが、ヨーロッパの人達の方が人間らしい生き方をしていると感じた。それに比べ日本人は勤勉過ぎてストレスの多い社会を築いてしまったなぁと気付かされた。日本に生まれると日本人の生活スタイルが当たり前の様になっているが、この本や他の旅行記を読む事で何か考えさせられるものがあるはず。
「遠い太鼓」の音を聴きたさに旅に出たくなる本。冬の嵐に包まれるエーゲ海、ゾルバ風ギリシャ人の住むいい加減な島、もっといい加減なローマ、無法地帯シシリア、イタリア北部の心温まる小さな村…。村上春樹は「ノルウェイの森」と「ダンス・ダンス・ダンス」をそうした環境の中で書き上げたのだと思い、それらの場所に対する思いがまた強くなった。それとは別に、「文章を書くという作業を自らの存在の水準器として使用する」「僕は何事によらず一度文章にしてみないと正確に把握・理解できない」という言葉にすっごい共感した。
村上春樹は読むのに時間がかかる。というか、時間をかけて読みたい。旅行記のはずなのに、家にずっといる『家守奇譚』と同じ印象を受ける。帰る場所があるって大切。
大好きな本。当方もヨーロッパに住んでいるが、いわゆる表面的な旅行者目線ではなく、その地の住人目線で物事を捉えているのが楽しい。海外に住んでいる普段の何気ない不満や感動を感じるがままにユーモラスかつスタイリッシュ(?)に綴っていて、”そうそう!”と思わせられた。
高校以来、久しぶりの村上春樹。1980年代後半のヨーロッパを、村上が旅行記として書き綴ってます。特に、各国の田舎を綴った部分は普段の旅行で行かない分、読み応えがありました。
ギリシャ行きたい!!
「僕が結婚生活で学んだ人生の秘密はこういうことである。まだ知らない方はよく覚えておいてください。女性は怒りたいことがあるから怒るのではなくて、怒りたいから怒っているのだ。そして怒りたいときにちゃんと怒らせておかないと、先にいってももっとひどいことになるのだ。」 うんうん。
ようやく読破した。分厚かった。面白い表現があって楽しいのだが旅先の土地を知らない分、一気読みはできなかった。でもこの本は、いま映画でやってるノルウェイの森〜ダンス×3を書いた3年間の旅スケッチである。だからどんな心境で作品がかかれたのかが分かっていいタイミングでの本との出逢いだった。そう、みな自分のその場所における、自分の資格につうて考えているんだ。あたしはいつもそう。その場所での立ち位置を考える。しっくりくる本だった。
すべてを後にのこして旅にでる。遠い太鼓の音に誘われるままに。 この旅はスプートニクの恋人を生み、ノルウェイの森を書き上げる時間を生んだ。 その事実を抜きにしても、自由気ままな放浪記はとても面白く、ホテル暮らしの旅をしたくなる。 その街に完全に住むのではなく、かといって旅行者として観光をしてまわるのでもなく。好奇心の赴くままに進み、行き着いた町々でただ息をするように。 ちょうどシチリアに夏行っていたので、興味がでて購入したのだけれど率直な街や人に対する描写が好ましい。 汚い街だとシチリアのパレルモを淡々と観
遠い太鼓の
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