ノルウェイの森〈下〉 (講談社文庫)
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ノルウェイの森〈下〉の感想・レビュー(705)
作者40超えて20代の若き心を書く。屈折した時代やおさない心情などは共感できるも、世間が言うほどのベストセラーとは感じませんでした。
上巻を読み終わってから数ヶ月。やっと下巻読了。村上春樹の文章は読みやすいと聞いていたが、だらだらとした文章で読みにくい。物語の中で自殺者が三名出るということからも分かるように、内容は暗い。なんだかなぁ…という気分を払拭すべく、読了後、美味しいご飯を食べに行った。
村上春樹が書きたかった世界が、この小説のどの場面にもっともよくあらわれているのか、それはわからない。わからないというより、村上さん本人にとってもそれは揺れ動きつづけるものでしかないだろうと思う。生と死の狭間を生き、どちらにもかかわりながらやがて、死に迎えられる私たちはみんな、そういう揺れの中にある。はやる主人公の人生観に一石を投じて愛の意味を語る最終盤のレイコさんの立ち居振る舞いが、やっぱりサイコーに素敵だね☆
普段読まないジャンルだからか、正直、面白かったかどうかは分かりませんでした。ただ読んでいくうちにだんだんと引き込まれ、気が付いたら一気に読み終えていました。いつか内容を消化できる日が来るかもしれないし来ないかもしれない、そんな余韻が残りました。
下巻は旧装版で読むとかどういう当てつけだ……これは以前「ハードボイルド・ワンダーランド」を読んだときと同じ感想になるが、とにかく私はこの人が書く女が大嫌いである。言い換えれば男も嫌いということになるのだろうが。緑の親父のシーンだけはわりとよかった。
[再読] 「僕は今どこにいるのだ?」「僕はどこでもない場所のまん中から緑を呼びつづけていた。」の終わりかたは何を表していたのだろう。きっとまたいつか、この本を読み返したくなると思う。その時には理解できたらいいな。
女性陣がそれぞれ個性豊かで良かった。魅力的な人は沢山いたけれど、中でも緑が一番気に入った。彼女はワタナベに自分の様々なことを曝け出していた。あそこまで誰かに自分の内面を言う事ができると、清々しいのではないかと思う。それに、自分から内面を曝け出さないと、相手も答えてはくれないのではないかと思う。あと、散々女の子とやっておいて、緑とセックスしないで物語が終わったのが、正直言って残念だった。なんだか緑が可哀想な気がした。
再読。気分がもやもやしたとき、無性に【ノルウェイの森】か【スプートニクの恋人】を読みたくなる。たぶん、孤独である登場人物たちに安心するというか癒してもらってるんだろう。「たいしたことじゃないさ。ビールでも飲んでマスターベーションしてぐっすり寝ろよ」とか、そんな感じで。自然と落ち着く。
最後はなんだか泣いてしまいました。 引っかかってるのでこれから考えること ●「外から入ってくる多くのものは私の頭を混乱させますが、ワタナベ君の書いてきてくれるあなたのまわりの世界の出来事は私をとてもホッとさせてくれます。」閉じた世界と現実社会。 ●虚言症の女の子の話。夢野久作思い出します。
「死は生の対極としてではなく、その一部として存在する」この一文が物語を表していると思う。キズキの死によって直子は深い井戸の真ん中にいることを無意識に悟り、僕は直子の死によって深い井戸の真ん中にいることを悟った。暗くも村上春樹らしい文章だなぁと個人的には思った
最後の、ギターをひいて使者を送るシーンは、やさしくて、とても心に残った。しかし直子の儚い美しさというのは私には伝わってこなかった(好みの問題だろうけど)。緑はかわいい。最終的に緑を選んだのはよかったと思うけれど、少し、展開が急というか、気持ちを切り替えるために要した時間が短すぎたために、あっさり終わってしまったように思えた。村上春樹の文章は、読みやすさに重きを置いているように思う。読みやすさというのは、リズム、言葉の選び方、改行、などの部分をすべて総合して、一番読者が入り込みやすいような選択をしているとい
で、結局何を伝えたかったの?てな感想が一番でした。昔の人が考えることは抽象的というかなんというか…です。なんか翻訳された日本語みたいな、変な感じがしました。
何度か読んだけどやっぱりよくわからない。というか後味が悪い。特殊なケースのような、どこにでもある身近な話のような…。自分がこの本のレベルに達していなくて、まだ理解しきれていないのか?でもきっとまたいつか「今度はわかるかも?!」と読んでしまいそう。
コミカルな会話にセックス。それでいて描かれているのはメメント・モリ。当時は「俺のしたいようにする」とか「若い奴に失うものなんかない」という意識は(特に都会では)なくて、「誰も傷つけたくない」「今の生活を壊したくない」という感性の中で生きていることを想像させる。でも現実には誰も傷つけないで生きることはできないし、人間関係は変化していくもの。「どうしたらいいんだ」。だからこそ死を思え。死を思うからこそ生(セックス)があり、音楽を愛するからこそワタナベは静寂を愛する。
この時代の学生達は生と死を深く見つめていたのか。静かでありながらゆっくりと確実に動いて行く物語だった。始めから全部しっかりと決めていたから明るく振舞えていた、というのが切ないが理解できた。皆どこか壊れていて、粋な時代の中で自分を深く見つめていたのだろう。そんな生き方に憧れを抱いた。
この小説の中では人が生きていない。誰もがただ村上春樹の持論を体現するがために踊らされていた。読み終わっても何も残らない本がこの世にあるとしたら、これはその筆頭だろう。自分と村上春樹はどうもあいそうにない…
生と性の狭間でゆれている感じだった。 本を読んでいて、本から離れるとワタナベくんと同じように現実に戻ると少しの間ボーっとしてしまう。 ワタナベくんがしっかり現実を見れてよかった。
久々に読んだ。内容はすっかり忘れていたけれど、やはり面白かった。好きだなと思った。以前も同様に、所謂「暗い」という印象は、私にはやはり一切なく、ひたすら「好きだ」と思った。 また内容を忘れた頃に読むのだろうと思う。
自分の母親は主人公のワタナベ君が同じ年、同じ月に生まれているので、ワタナベ君のまなざしを通して、親の学生時代を伺うことができて興味深かった。 暗いストーリーと揶揄されることが多いようですが、そういう印象はありませんでした。 大きなテーマが静かな世界で物語られているかんじ。
再読。単行本で出版当時読みました。内容はほとんど忘れていました。断片的にパッパッとは思い出した気はしますが…。なんとなく読後感は以前とはかなり違っている気がします。
ワタナベくんはまさに草食系男子だな。沢山の生と死に向き合い、緑ちゃんのお陰か、もともとの素質か、めでたく??37歳の大人になっても彼を取り巻く負の連鎖は続いていて、時々ノルウェイの森を聞いて頭痛がしたりする・・・そんな気がしました。10年以上前はこの作品の良さが理解できていなかったけれど、今回再読して自分も大人になったんだなあとなんだか切なくなりました。
上巻のところにだいたい書いてしまいましたが、周りにいた女性が次々にいなくなってようやくここからワタナベくんの新しい人生が始まるような予感がありました。初出当時は思いもよらなかった。でもあの頃、クリスマスプレゼントを意識したような緑と赤のあれはちょっとね。あん名のプレゼントされたら私はいやだぞ~。セクシャルな表現が私は元々苦手なんだけど、村上作品ってちょっとグロすぎないですか?やっぱりこの方のはエッセイとか翻訳がいいなあ。
今はあまり理解できなかった。ラストシーン、直子が死んだからレイコさんと寝たんですかね?結局、直子の方が緑より大事ってことなのか?そもそもなぜワタナベは直子をすきなんだろう。いつか、また読みたい
久しぶりに再読です。細かく突き詰めていくと首をかしげてしまうような内容かもしれないけど・・・何故だろう、胸を突き刺すようなこの痛みは・・・。これこそが村上春樹の真骨頂なのだろう。読むたびに感じ方が変わる。前回よりも深く入り込めたことは間違いないだろう。
主人公は暗い森の中に、ちゃんと日差しを見つけたようだけど、私はすっきりしない気持ちが残っています。この小説の言いたいこととは全く違ってしまうかもと思いますが、生きていると自分にはどうにも出来ないことや、出来なかったことが起こることがあって、そこからの自分の心がどうしても動けない時がある。でも、それに拘らずにどんどん進んで行く人もいて、「そういう人って鈍感で嫌!」と思ったりもするけど、時にはそれが、困難を乗り越える”力”になるなのかな、と思いました。
久しぶりに読んだが、やはり何故ベストセラーだったなのか解らない。
「一緒にいると空気が薄くなる時がある。」はダンスダンスダンスか羊をめぐる冒険のセリフだが、ワタナベくんと一緒にいると酸欠になりそう。月に帰りなさい。
やっぱりラストシーンかなぁ、印象に残ったのは。ラストでワタナベが居た所はやはり緑の世界なんですかね。直子の世界じゃない。ワタナベにとってはハッピーエンドなんでしょう。でもなんだかスッキリしないなぁ・・・
上巻の続き。とうとう施設に入った直子から物語が始まる。直子とワタナベの関係は切ないですね。最終的には心の病で自殺した事には驚きました。内容的には完成されていて続編も読みたいなぁと思いました。分かりやすい内容で日頃読みなれていない読書家さん達も読みやすいのでは。個人的には緑とハッピーエンドで終わった事は少し違和感がありました。もし続編があるなら見てみたい!!
まだまだガキなのか、この本の本質的な良さがわからなかったかも。確かに直子などの心の闇は私の中にも多くの人の中にもあると思う。期待をこめて、もう少し違う形で頑張ってほしかったなと思います。
再読。喪失の物語というよりも再生の物語なのだな、と。初読の際は苦しくて苦しくて泣いたのですが、最近映画を見たこともあってそんなに物悲しさが残りませんでした。レイコさんと最後寝たことだけが、なんだかなあ…。駄目というのではなくて、結局ワタナベくんは男子で、レイコさんは寝てもなにも問題ない人とカウントしていることに、嫌悪感のような後味の悪さを感じてしまったのでした。他は大好きです。
ノルウェイの森〈下〉の
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