チョコレートゲーム (講談社文庫)
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チョコレートゲームの感想・レビュー(314)
物によって時代を感じる事はあるものの、学生像などは今にも通じるものがあるように感じた。しかし他の方も述べられているように、カバーのデザインや裏の記述から重要な点が予測できてしまう事が残念。どちらかというと「推理する<背景を感じる」作品かと思う。読後は悲しい気持ちになりました。
父親は息子の無罪を信じ、周りからは疎まれながら愚直な方法で調べていく。そうやって犯人を捜し求める中で、息子との溝を埋めていく過程がよいところ。
岡嶋二人には珍しく、高校生が次々に殺害されるというプロットのおかげで、いつものユーモアはなりを潜めて、その代わりに遺族たちの心理を鋭く描いております。チョコレートゲーム・ジャック・体中のあざといった謎の散りばめ方は相変わらずとても上手いです。
再読。確かとても悲しい話、と記憶していた通りだった。岡嶋ミステリはその読みやすさが好きで何作も読んでいるが、一番心に響くのがこの『チョコレートゲーム』だ。作品自体はもうかなり前のものだけど、当時の時代背景で描かれているようで、現代でも十分面白く読めるところも素晴らしいと思う。
部室にあったのを拝借。読み終わった今、悲しさが残った。純粋だった遊びが、こんなに悲しい結末をもたらすとは。チョコレートゲーム、なんてキュートな名前がまた逆に恐ろしいというか…。チカが亡くなってからは一気に読み終わった。チョコレートを賭けてたのがいつの間にかお金に…なんてなんともリアル。岡嶋二人は初めてでしたが、これ88年の作品なの!?すごすぎるだろっ…。
面白く読めました。「ラジカセ」をトリックのアイテムとして用いるのが時代を感じるけれど、それがストーリーを邪魔しているとは全く感じませんでした。ただ今の若い子が「ラジカセ」を知っているかどうか・・・。
息子の同級生が撲殺された。被害者は事件前夜「みんなジャックのせいだ」と口にしていたという。事件の背景にある〈チョコレートゲーム〉とは一体何なのか? そして息子までもが……。/ある人物の一言で「ジャック」の意味が判明し、それを契機に鏤められた伏線が回収され、被害者像を反転させる――という展開が鮮やか。一方、ラジカセを使ったアリバイトリックは、単純ながらドラマの進行と緊密に連関しており、段階を踏んで解明していく手順がよく出来ています。/流石に古いと感じる面もあるものの、それ故によくその“時代”を映した佳作。
普段からあまり会話のない父子。ふとしたことから息子が最近、学校を休みがちということが分かったものの話をしようとしない息子。そんなある日、息子の同級生が殺された。続いてもう1つの殺人が。まさか…息子が犯人なのか…?その息子も自殺を。本当に自殺なのか?しかし、事件は息子が犯人で最終的に自殺をしたということで片付いていく…。父親だけがその事件に立ち向かい、謎を解いていく。謎のキーワード、「ジャック」「チョコレートゲーム」…それらは一体なにを表すのか?このキーワードに誘われて読むスピードが加速したのは間違いない。
可愛い名前の割にゲームはヘビーだ。なんだか、スッキリした感の父親に違和感。真実がわかって終わりなの?ギャンブル、暴力、金、ダメ大人予備軍だったのに、同情の余地はないよ。しっくりこない。しかし刊行年を知って驚いた。今の子供なら普通にやってそうなので、新しいテーマでもないかなと思っていただけに。
子供の遊びから取り返しのつかない犯罪へと繋がっていく物語。子供を信じきる事が出来なかった親、子供の罪を知りながら間違った方向へ突き進んでしまう親、どちらの親子も何だか悲しいなあという感じ。頭のいい子供が一番歪んでいるのは定番かも。中二病みたいなもんなのかな。
父親が探偵役、息子が容疑者、という構図でのミステリは余り類例がないし、新鮮だった。執筆当時の社会における少年少女の実態がどうであったか、それはわからないが、少なくも現代に通じる“闇”を垣間見ることが出来たと思う。謎解きの面白さももちろんだが、儚く悲しい読後感がより強く印象に残る本だった。
「学生達の不審死」がメインの事件だけど、学生達を死に追いやった原因に対して同情出来なくて乗っていけなかった。あれだ、ギャンブルにのめり込んでサラ金で金借りて首が回らなくなって人生終了の人を見てるような冷めた気持ちになる。出た時代が時代だから友達への連絡を家電にかけるところとかで古さは感じたけど、「チョコレートゲーム」のアイディアに関しては、ネットが発達し、携帯電話が普及した今の方が実現し易いと思った。この時期のアイディアが現代でも通用しそう思わせる先見性は評価したい。
悲しいことに今ならもう珍しくもなんともない、中学生の親への暴言や殺人事件。刊行当時に読んだら、なかなかにショッキングだったのではないでしょうか。すらすら読めて面白かったけど、表紙で「あること」が読む前から分かってしまったのが残念です。「あること」は何だろう?と、考えるのがこの手のお話の醍醐味なのでは・・・。
息子の死亡事件の真相を究明する点では「天使の屍」と似たような雰囲気が感じられる。でもこの小説には山というか、クライマックスがないような気がする。いろんな部分でやさしそうな省吾が、なぜ親にだけ徹底的に反抗ぶりを見せるかもよくわからないし。それから父親が犯人と話す場面。そんなに淡々に話せるのかな。僕には理解できない。
自分まだ19なので息子に激しく感情移入した。そしてリアルな家族描写も切なくなる。ラストは切なかった。でもあの女の子にはイライラした(笑)
面白かった。
著者の「99%の誘拐」がとってもおもしろかったので、手に取ってみた一作。トリックや構成は複雑ではないが、不器用に息子と向き合う父親や、好奇心と危険の隣り合わせな年齢の子供たちがとてもリアルで切ない。20数年前の子供たちの環境がこんなに危ういなら、現代の子供たちはどうなんだろう・・・。
【★5つ】25年も前の小説なのに超リアル。現代の子どもにも通じると思う。優秀で不自由していない子どもたちだからこそハマるゲーム。閉ざされた子どもの世界を解いていこうとする近内や、省吾を思って揺れる逸子が切ない。アリバイトリックは簡単であっけないけど、それまでの過程が良いので気にならない。子どもと大人の関係にも考えさせられる一冊。
カセットテープってのが物凄く時代を感じた…。自分はまだ小中あたりで使ってたけど、平成生まれの子とかが読んでもこのトリック通じるのだろうかと思った。淡泊な文章ながらも父親の葛藤にするすると感情移入できて、かなり切なかった。
全体的にはよく練られた構成だと思うが、如何せん鮮度に問題がありすぎて。25年前であればショッキングな事件も、現代の緻密な小説と比較すると穴だらけのプロットで、登場人物への感情移入が難しい。父親の頼りなくも懸命な姿を応援してあげないといけなかったが。
息子を疑ったことへの父の苦悩がうまく描かれている作品。少々どんでん返しは弱いものの、スラスラと難なく読め、サスペンス性とトリック部分がしっかり作られている。子を思う父親の暴走というのがこの作品の大きな軸になっているだろうなぁ…。親子が抱える微妙な関係に興味ある人にオススメ
20年くらい前の作品なのに違和感なく読めてしまうところがすごい。また、父親の息子がとった行動が嬉しいと思う反面、哀しいというのがリアルだった。ラストも暗くなりすぎず、ほんの少し、希望の光が射す感じがよかった。トリックだけが安直すぎて残念。
読友:ぽっぽこさん、jettさんの言う通り。デザインをひねる。馬蹄マークをデフォルメし、U字マークの中にココアの花のマーク・・・どう?余談:ココアの木の花は直接木の幹から咲き、夜に開花して受粉期間はたったの48時間ですって。学名:Theobroma(テオブロマ)は、ギリシャ語で、「神の食べ物」・・・ へぇ x100 ! おおっと!本題です。フーダニット、ホワイダニット、ハウダニットのHowと共にクラスメート、親子と言う人間関係にフォーカスしたミステリーです。貫井徳郎さんの天使の屍と併せてどうぞ。
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