狂骨の夢 (講談社ノベルス)
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狂骨の夢の感想・レビュー(1016)
再読。結末は案外あっさりしているのに、そこに至るまでが果しなく長い…。流れに乗れば一気読み出来ますが、序盤はいつも読書が進まないのです。でもこの時代の空気感や人間味のある登場人物たちは、いつ読んでも引き込まれます。
再読三冊目。姑獲鳥~絡新婦までの範囲では、京極堂の憑き物落としが一番完璧に成功した話になるのではないか。本筋とは離れるものの、中盤の神道式葬儀の意味を説明するシーンは初読時からとても印象に残っている。
漫画みたいなビックリ展開も、京極堂さんに理詰め解説されるとすごく現実的な話に聞こえる。彼の事実に基づいたハッタリ凄い。今回は相変わらずの宗教話に加え精神分析の話が深く関わってくるので、いつもよりややこしさ二割増しでした。でも続けて読めちゃうんですから、やっぱり内容は面白いんですよね。しばらくしたら続きも読みたいです。
京極夏彦の妖怪小説。お化けが死ぬほど嫌いな私でも京極夏彦作品は好き。不思議。そして、やっぱり分厚い(内容も含めですよ!)読み始めたものの、なかなか京極堂が出てこない。その分、ほかの登場人物たちが輝いていたように思う。ただ、京極堂のシニカルなパーソナリティが好きなので、ちょっと残念。
再読。目的と手段が入れ替わってしまうことはままありますね。善意で始めたことが時間を経て後継を縛り苦しめる枷となり果てる、というのは高校時代に思い知ったことです。降旗の回想する木場修と榎さんに癒されました。
再読。「救われないのは、救われたくないからに決まっている。だって信じるものは救われると言うじゃないか」の件で「人は人を救えないよ関口君。」を思い出した。これは何作目の台詞だろうか…
再読。想いが過ぎると執着となる。そして執念となる。やがて人々の心に連綿と受け継がれ、見えない鎖となって人々を縛りつける。それは檻となる。これって私達の日本人のことやん。井中の白骨。これはもう劇的なる回心が必要だな。劇的なことはすでに起きまくってるけど、日本人の改心はまだまだかな。
この物語の根本となる真相には辿り着けていた……と言えるのかな? この巻以降榎木津の言動が奇抜さを増していくと言うがまさにその通り、最早物語におけるデウス・エクス・マキナと称しても問題は無いのでは。この本が何となく腑に落ちないのは、余りにも真相究明の段階に於いて、新たに提示されるピースが多いからだろう。それにしても、伊佐間の、人間の意志とはそれ程にまで強いものなのか?、と言う言葉は考えさせられる。
読み応えのある本でした。途中、読み終わるのかなと不安になりましたがようやく読了。謎が明かされる終盤からはどんどん引き込まれました。こんな話を書ける京極さんってすごいなあ…。
再読してみると志水アキさんがコミカライズした漫画が作品の眩暈が始終う、起きているような眩惑的な雰囲気を壊さずに見事に表現されていることがよくわかります。宗教が形骸化する理由うやフロイトによる精神分析学がなぜ、相容れないと思われるのかという説明はすとんと腑に落ちました。そして陰惨な事件の中で男性陣の言動がやたら可愛らしいのが微笑ましいです^^
興味があちこち移るせいで読み終わるまで随分時間がかかったが、今回の京極作品はラストへ向かうと同時に謎が明らかになっていく過程が面白かった。漫画も出てるみたいなので時間があれば探そうかな。
7月27日開始~28日読了。これは慣れなのか前二作に比べると不可思議の内容が理路整然としていて私の感覚ではあっさりというかすとんと内容が入り込んでくれるので読みやすい気がする。
中程までは話が広がって行くだけなので不安になるが、後半で全てが同時にスッと収束していく感じ。特殊な道具立てに正直アリかよという感がなきにしもあらずだったけど、そのぶん再読時には楽しめるかも。
再読。個別だと思われたいくつものストーリーが1つの大きなストーリーに繋がっていく様が相変わらず凄いです。再読ですが分厚いからほとんど忘れてて、最後はどういう結末だったけ?
とドキドキワクワクムラムラして読めました。
前二作より読みやすくなっている。前半の点と点を後半どうやって繋げていくのか楽しみながら読めた。登場人物の個性も大分定着してきている。榎木津の壊れっぷりがシリアスになりすぎた雰囲気を軟らかくしているのがいい。本堂での解決場面では木場と完全に同調していた。もっと簡潔に言ってくれぇ。
読んでいる最中の体調が芳しくなかったためか、ただでさえ冴えない頭が更に冴えず難航した。すごくもったいないというか、再読は絶対しようとおもっている。前作の「魍魎の匣」の印象が強く残っていたので本作に入り込むのに時間がかかったけれど、ぽつりぽつりとある軸がきれいに繋がって立体となったときの驚きといったらなかった。もう賛嘆するのみ! そして妙に榎木津さんが目立っていたのがおかしかったのと、その榎木津さんが関口さんをからかう場面に和んだ。シリアスな展開に和んでいる場合じゃ……とおもいつつ、おかげさまで読了。
あまりに怪奇な沢山の事件が次々と描かれる前半部分。それを読んでいくに連れまさに自分が憑物に憑かれたかのよう。 しかしそんな混迷の状況も京極堂の登場で快刀乱麻を断つが如く解決の方向へと向かっていく。 まるで読んでいる読者まで憑物を落とされたよう。 そんな憑物の落とされまで体験できる素晴らしい小説だ。
志水アキさんの作画でコミカライズされた「狂骨の夢」第一話を読んで、この際原作も読み返しておこうと最近再読。 初読したとき、この話の面白さを何一つわかってなかったことを思い知らされました。 「魍魎の匣」とは逆に、出てくる登場人物のエピソード一つ一つがすべて関係しているという展開に一気に引き込まれる。真相を知ったときの背筋を凍る感じは、京極シリーズの中でも特にすごい。
関口君が登場した途端に一気にテンション上がりました(笑)最初はバラバラだった複数の事件が、京極堂(の家)に皆が集まったのを切欠に1つに繋がっていく様を読んでいくのが非常に面白かったです。
何回読んでも新鮮な気持ちで楽しめるのは、分厚いせいで詳細を忘れてしまえるから…しかし風呂敷がでかい。それをちゃんとたたむからなあ。
とにかく複雑。読みながら全てを解くのは諦めたほうがいいかも。そこまでに頭を使いすぎて疲れてたせいか、朱美の最後の行動がすっごく可愛く思えたw
読み切るまでだいぶ時間がかかった。いやもう凄いとしか言いようがない。もしくは凄いとしか言いたくないのかもしれない。知識量と京極堂の考察力が相俟って恐ろしいことになっている。そしてあいかわらず分厚いこの一冊。その分厚さに途中で文句のような悲鳴がでる。
夫を四度殺した女、朱美登場。海に漂う金色の髑髏、山中での集団自決。遊民・伊佐間、文士・関口、刑事・木場らも見守るなか、京極堂は憑物を落とせるのか?今なら朱美の悲しさが理解できるかも。
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