動物化するポストモダン オタクから見た日本社会 (講談社現代新書)
動物化するポストモダン オタクから見た日本社会を読んだ人はこんな本も読んでいます
動物化するポストモダン オタクから見た日本社会を追加
動物化するポストモダン オタクから見た日本社会の感想・レビュー(1214)
なんだかミーハーっぽい。とイメージで勝手に食わず嫌いしておりましたが、発行から10年たっても読める新書でした。(そうした新書は少ないように思われる) 特に新しいことを提案している訳ではないのですが、既存の社会学・哲学理論の観点からオタクをアカデミックに考察している点が結構面白い。 もやもやと思ってたことを論理的に説明している、かゆい所に手の届く作品でした。
一般意志2.0からの逆行読書。用語の意味や背景がよくわかって面白かった。2001年に出版されたこの本だが、その時点ではオタク文化は先鋭化して日本社会に現れていたのが、2012年の現在にはもうそれとは知らない間に普遍化していている?この表層化・過視化はまたグローバリズムにもつながっている。なるほど。
20:42 January 19, 2012 駒場図書館にて読了. 非常に読みやすい。ベンヤミン/リオタール/ボードリヤールのシミュラークル/シニシズム/コジェーヴのスノビズム。
物語消費からデータベース消費へ。大きな物語から小さな物語へ。時代と共に人間も変わっていく。それに伴って様々なメディアも合わせて変化していく。ここではアニメを例にして分かりやすく説明している。最近のアニメと前の時代のアニメの変容をみると、著者の言っていることがなるほどと理解できる。勉強になった。
10年前の著作。慧眼というべき箇所はあるけど、「私はこう考える」って表明する意義を評価したい。予測や展望が当たっているか否かはあまり重要じゃない。技術水準と時世と人の欲望が多重人格的なあり方を加速させていく一方、解釈がユーザーに委ねられた世界では深層を求める欲求が失敗するため横滑りして新たな商品に飛びつこうとする。東方シリーズの二次創作や、コミュニケーションそのものを目的としたラノベなんかを念頭に入れて読むと具体的なモデルとなって面白い。やっぱり氏の影響は今に続いていることがわかる。
当時はまだサブカルに疎かった著者が、無理して書いたであろう一冊。その後の諸作と比べても底が浅く、オタク文化の表層をなぞっているに過ぎない。だが、優れた叩き台ではあったと思う。 ★★☆
難解・・・という印象。国語のテストでこの本を取り上げられたら100点満点中10点くらいしか取れない気がします。セイバーマリオネットとYU-NOのお話は深読みだとしても著者の仰るとおり当てはまり過ぎているように思えて驚きました。
データーをメタ的に組み合わせて楽しみつつ、そうやって作られたキャラや物語に萌えたり、感動したりする事を同時並行で楽しめる人達が出現したという事なのかな?
少し難しかったので完全には理解できなかったかもしれないが、面白い考え方がいくつかあったので興味深く読むことが出来た。しかし深読みしすぎていると感じるところもいくつかあり、手放しで絶賛はできない。
ポストモダンとは様々な分野での相対主義といえる。大きな物語を失った人々は「動物化」するが、それはオタクに限らずギャルもそうだし、もちろん自分自身にも当てはまる。違いは何に対する欲求かということ。オタクの体系的な説明にとどまらず、オタクから現代人の傾向を分析している。「シュミラークル」と「データベース」の往復という視座が得られたのが大きい。
「ポストモダンという視点からオタク系文化の現状を分析」した本。著者は各アニメ・ゲームから意味を引き出そうとしすぎな感がある。さらに「オタクは〜」などと、全ての分析をあたかもオタク一般に言えることだと考えているが、やはり一概には言えないだろう。しかし、私が何となく感じていた最近のアニメにある漠然とした類似性の説明を、体系的な言葉で代弁してくれていたため、スッキリした。
教授いわく通称「動ポ」として知られているそうな。 一つなぎになっているツリー型の物語観から個々に分けられた物語観への変遷という個所が興味深かった。ここが本書の肝だと思う。
オタク系文化の分析が実に興味深かったです。普段から漫画やアニメに接している私としては、納得できる部分が多々ありました(反論したくなる点もありましたが…)。
「ポストモダン的状況」を理解する助けにもなります。後半はやや難解ですが、続編である『ゲーム的リアリズムの誕生』を先に読んでいたので、データベース型世界の構造はするりと頭に入ってきました。続編では本書の議論をもとに更に面白い議論が展開されるのでお薦めです。
10年前に書かれた本ですが、現代社会を論じる叩き台の役割は未だ失われていないでしょう。
動物化するポストモダンということで、内容的には、大変興味深かった。物を買い漁るオタクの心理がどういうものか、今まであまりピンと来なかったけれど、なんとなく分かった気がする。オタクの世代別による分類も面白かった。こういうふうにサブカルチャーに関連する現象を哲学、あるいは倫理学の視点で語った本を読んだことがなかったので、新鮮に感じた。著者の後書きで、「十五年以上前に見た押井守の映画の衝撃が忘れられず、その残り火でアニメ界隈をうろうろしていた旧世代の私」とあるが、まんま自分じゃん!? と共感した。そうか、自分は
興味深く読めた一冊。サブカルチャーから精神分析から、色々な要素を上手く組み合わせて書かれている。このコラージュ性が論の中身と相似形を描いているのがまた面白い。/内容が幅広いだけに「詳しくはまた別の機会に」という箇所が多くて少しだけ物足りなかったかも。/ところで今ここに感想を書きにきて、初めてこの本が書かれたのが10年前だと気付いた。やはりそれなりに継続性・普遍性のある論なのだと思う。
丁寧な論調で、ギャルゲーからジジェクやコジェーブなど広範な内容を横断していた。しかし、実際に本書のなかで紹介されている作品・物語などを消費していないので、彼の主張が正当なものであるのか行き過ぎたものであるかは判断しかねる。
「データベース」「シミュラークル」「大きな非物語」「二層構造」「動物の時代」「萌え要素」「解離」満たされることがない世の中に生きてるんですかねささ次にいきましょ
続作の「ゲーム的リアリズムの誕生」を先に読んだのと、あとは10年も前の本なのでまぁ……。データベースとシミュラークルの話までは非常によく分かったが、スノビズムの辺りからちょっと難解になってきた感じ。
複雑な事象を無駄なことは極力省きつつ、うまく説明してるのではないかと思う。自分の好きなキャラクターとかが「萌え要素」が集められてものとされるとちょっと悲しくなっちゃいますね。
「大きな物語」の崩壊によって、「データベース化」されたポストモダンを生きる人類は可視的な「小さな物語同士のシミュラークル」と「大きな非物語」を往復しながら、自閉的な感情欲求の充足と、形骸化した記号的コミュニケーションを繰り返して生きる他なくなった(動物化)。「ゼロ年代の想像力」との対比素材として読んだが、互いの論旨をを互いの都合のいいように曲解し合っては不毛な議論を続ける、評論家と言う人種の禍々しさを垣間見たように思う(それぞれの主張自体は筋が通って大変興味深い)
ポストモダンという思想形態について、個人的に興味のあるサブカルチャーという分野から分析をしていたので、理解し易かった。ただ、この本で述べられているポストモダンが全てだとは思えないし、現時点の世界は既にポスト・ポストモダンの時代に入ったと言えよう。「動物化」という捉え方は興味深かったので、これを念頭において現代思想を探りたいと思う。
なるほど面白い、と思わせる面もあるし、考えすぎじゃない?と思わせる面もある。この種の批評のさがか。して、この本が世に出て10年。どうだろう。動画サイトの流行とか、オタクの細分化とか、オタク系文化のわずかな拡がりとか、いろいろ起きた。基本構造は変わらなさそうだけれど、新たな局面の誕生を含めて捉えなおせば、より面白いものが見えてきそう。
ポストモダン = 難解というイメージだったが、本書は読みやすかった。 「いまや感情的な心の動きは、むしろ、非社会的に、孤独に動物的に処理されるもの」という指摘にちょっとドキッとした。
オタク文化の動向が日本社会が抱える問題の表れであり、それを語ることによって現代社会の世相が見えてくるといった考えに基づいて議論されていた。これを読んだ後は、宇野常寛のゼロ年代の想像力を読んでみることをお勧めする。この本が出版されてから10年経っておりその後、ゼロ年代にどのように世相やらオタク文化とやらが変遷していったのかは、ゼロ年代の想像力を読めば理解が得られると思う。
おたくであり社会学部なのに東浩紀を読んだ事ないのはどうかと思って初挑戦。難しくて全部は理解しきれなかったけど、でじことか村上龍(確かにオタ遺伝子が無さそう!!)とか結構面白い事を言っている事は分かった。こうゆう社会学などはしっかりと実感がある人、つまり机上の空論でなく本人もオタであってほしいのだけど東さんはなかなディープで、yu-noやってみたくなりましたf^_^;)シュミラークルの楽しさなど実感した事ない人、つまり実際にオタじゃないと共感や理解はしにくいかも。
物語やキャラクターは、確認されるとただちに分解されデータベースに集積される。消費者は、物語・キャラクターそのものではなくそれらを通してそのデータベースを消費する。結果、全ては相対化し絶対的な価値は失われる。それが萌えの本質である。私なりの簡単な咀嚼です。
今読むと、「当たり前だろ」ということが書いてあるように思えるのは、その後かなりの人がここを前提にしているからなのかしら。あずまんの、僕らにとってわかりやすい意味での到達点です。
ようやく。ほとんど何も知らない人間が「なるほど!」と思える説明力すばらしいな。しかもこのページ数。この人以降の方々は苦労されてるんでしょうなぁ。
動物化するポストモダン オタクから見た日本社会の
%
感想・レビュー:265件















ナイス!






























