すばらしい新世界 (講談社文庫 は 20-1)

すばらしい新世界 (講談社文庫 は 20-1)
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すばらしい新世界の感想・レビュー(175)

ディストピア。資本主義は合理的論理的にここにたどり着く?何よりも、これは本当にディストピアなのかしら。不幸なのかしら。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 02/06

初めは極端な管理社会を異常だと思っていたが、読み進めるにつれ一概にはそうは言えないと思った。自由と幸福のどちらを取るかと言われたとき、前者を選ぶことは簡単なことではないと思う。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 01/02

終わらない戦争と監視カメラに囲まれた息苦しい空気の中、それでも生まれる人の自由意志(の幻)を描いた「1984年」に対し、ここで描かれる新世界でロマンスは成就の淡い予感すら否定される。なのにこれは現実と地続きであると、もしかしたら物語世界の人々は自分より幸せなのではないかと、読み手に思わせてしまうのが恐ろしい。誰にも感情移入できず誰も幸せでないこの状況は、人が人であるから。「野蛮人」がシェイクスピアの言葉を手掛かりに感情の形を得ていく過程は印象的。原典の文脈を思い返すと、また。

ここで描かれている社会は、きちんと棲み分け(生み分け)がされていて、一部を除いてその社会に不満をもつ者はいない、産業社会のユートピアだと思う。階層同士が憎み合うことも無く、下層にも飢餓はないし。むやみやたらに平等ばかりを追い求めていくと、必ずどこかでつまづくところがあるんじゃないだろうか。産業社会では、効率よく、均一の物を大量に、かつ計画的に作り出すことが求められ、それが人にも求められているように思う。"人間性"を求めるには、この構造からある程度抜け出さないといけないんじゃないかなと思った。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 12/16

『1984年』と同じディストピア小説である。が、そこで提示されている管理のありかたはこちらのほうが上質。『1984年』において、人々は恐怖や猜疑心に支配、管理されていた。しかしこちらで人間を支配するのは快楽。快楽によって人間は骨抜きにされ、なにも考えなくなる。これは上手い。また、生まれる前からの徹底的な管理。この体制から抜け出すことは容易ではないだろう。刹那的な快楽に支配されて、一部の人間にとって都合のいい人間に成り下がっていないか。自己を見つめてみる必要があろう。

村上龍の「歌うクジラ」に通ずるものがあると感じた。1984年も合わせて読みたい。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 11/21

古いなーと言う印象。

正直な話、僕はこの「新世界」をディストピアだとは思えなかったし、皮肉抜きで「すばらしい新世界」であると思えた。いや、勿論完全だとも思わないけど今よりはいいのでは?と。僕は人間的価値だとか美だとかは結局「幸福」のための手段であると考えているし、直接的に「幸福」が手に入るのならば何の問題があるんだろうと思う。痴者の楽園でいいじゃないか。アルファ階級だけで構成された社会の実験はなんとなくなんとなく今の日本を思った。大卒こんだけいてもしゃーないよねみたいな。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 10/17

ディストピア小説といわれているけれど、サヴェジのいた非文明社会も完全に肯定はされていない。もし二元論で言うならば、どちらも選ばないサヴェジ(ジョン)に共感できる。とすれば二元論ではないということか・・・。マルクスとか、ワトソンとか意味ありげな名前の意味を知りたいけど。うまくいえないが、これを読みながら、もう20年以上いっていない「ディズニーランド」をずっと思い出していた。

男の夢みる管理された性的放縦をいつも女は壊し、放置。けど男は苦しみ、享楽する自由は取り戻す。だから選択こそが抵抗になり得る。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(2) - 10/04
hikarunoir
恐縮です。
ナイス!ナイス! - 10/05 19:14

hikarunoir
恐縮です2。
ナイス!ナイス! - 12/16 16:27


"サはサイセンスのサ"の紹介より/ディストピア小説なのだけど、これだけ景気が悪くて余剰がない世の中だと徹底した管理・階層社会である方が幸せなのかとも思えるが、そういう世の中であったとしても自分は"異端"か"異常者"になりそうな気もする/ぼかしがちな生殖についてもしっかり管理ぶりが描写されていてリアリティがありました(発表年代を考えても古臭くもない)
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 09/23

菅総理が学生時代の愛読書ということで軽い気持ちで入りましたが、とてもはじめは読みつらかったです。再読してみて感じたのは『理想と現実』のギャップを主人公の生き方を通じてうまく描かれていることでした。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 08/10

学生の頃図書室で借りて以来の再読。そのときと同じ講談社文庫で読めたのが嬉しい。ディストピア小説として真直球の作品。最近読んだクーンツのフランケンシュタインに出てきたので思わず古本屋で手に取ってしまった(笑)今読んでも全然面白いので未読の方は是非一度お読みください。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 07/27


宗教化したフォーディズム・完全管理社会に突如としてほうりだされたシェイクスピアマニアの青年/原点ではあるが、後続のディストピアのどれとも異なるユニークネスのおもむき。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 07/12

この本はディストピア小説とされているが、社会がディストピアなタイプの『1984年』とはまた違って、人間の心の中こそがディストピアになっているタイプではないだろうか。まず、社会に支配者が明確に存在しない。アルファ階級もけして支配しているとは言えないし、総統と言われる人物も結局は管理されている側だということがわかる。では何が、誰がこの超管理社会を作り、支配するのか?それがこの小説のテーマだ
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(4) - 06/25
ねぎちよ
「ユートピアの克服」これがこの小説のテーマではないか。ユートピアの意味がもともと「どこにもない場所」だというのなら、ユートピアのある場所はつねに人の心の中だ。それはディストピアも人の心のなかにあるといえる。最後に、ジョンが自殺したのは、愛し合っていた者同士が相容れない出自と、運命のいたづらで結ばれなかったロミオとジュリエットの悲劇のオマージュなのかなって思った。
ナイス!ナイス! - 06/27 00:44

ねぎちよ
「幸せな人間」ほど不具で憐れな存在はない
ナイス!ナイス! - 07/14 03:20


高校の時英語で読んだのを今度は日本語で再読。古典的なアンチユートピア作品。どうしてフォードが讃えられているのか、十字を切る代わりにどうしてTと切るのか。前提知識がないと面白くないかもしれないけど、あると近現代に対する皮肉がグサリと効いていて楽しい。最後まで感情移入できる登場人物がいなかったけど、きっとそれでいいのだと思う。ぜひ原文で呼んで欲しい一冊。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 06/12

ディストピア小説の傑作と聞き、期待して読む。しかし思ったよりも、主題としてのディストピアがあまり深く掘り下げられていないような気がした。ディストピアはあくまで舞台であって、考察の対称ではないようにも捉えることができる。でも十分面白い。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 06/10

全18章。冒頭を越えてからは一晩で一気読みしました。非常に完成度が高いです。会話文よりも描写が多い中、17章の演劇的な問答が印象に残りました。本作の〈人間性〉を巡る議論、ゴールディングの『蠅の王』と併せて読むと面白いかもしれません。アルファ階級性の極致であるヘルムホルツをもっとプロットに絡めて欲しかったな、という希望もありましたが、野蛮人(と呼ばれる)ジョンの存在がその不満を吹き飛ばしてくれました。今年上半期に読んだ作品のキャラクター達の内で、彼が一番魅力的です。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 06/08

なんかディストピアっぽく描かれてるけどユートピアじゃんと思った。そこに共感できないとあんまり読めない

今読むと未来の科学技術の発展に関する推測は大分古臭い印象を受ける。しかし、人間的価値を保ったまま機械文明の発達させることは困難である、とする今作の主張は今日でも色あせない示唆を与えてくれる。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 05/14

幸福と正しさが対立すると、幸福にも正しい人にもなれない。のかな。

『1984年』はディストピア小説、『すばらしい新世界』はアンチユートピア小説。全体主義に的を絞った小説ではなく、むしろ人間の尊厳とユートピアが相容れないものであるということを書いているように思う。伊藤計劃『ハーモニー』は『1984年』よりも『すばらしい新世界』に近いのでは。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 03/18

R-R
情報管理社会的ディストピア『1984年』に対し、生物学的ディストピアを突き詰めた一冊。不満足なソクラテスよりも、満足な豚であることを選んだ世界のお話。人間的な尊厳が存在しない世界が恐ろしく感じる一方で、果たすべき役割が決められているというのはどこか羨ましく感じたり…。『1984年』より本は薄いが、負けないぐらい濃い世界がある。おススメ。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 03/17

人間の出生すら管理されるようになった社会を描いたディストピア小説。「最大多数の最大幸福」の醜悪さ。ちょっと冗長だけど、今から約80年前、『1984』より17年前の作品というのは驚き。フォードが神で、十字架がT字架に変わったとかの設定は秀逸。

すごい長く感じた。ジョージ・オーウェルの『1984年』と読み比べるのもいいかも。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 02/05

ちょっと古い感じのユートピア
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 01/08

1984の世界はごめんだけど、こっちの世界はαやβは少し羨ましい。γでも本人は満足だろうけど。気高い野蛮人には耐えられない世界だったみたい。

DT
上京した賢しい田舎者の孤独と苦悩ってヤツですかね。 今でも普通にあるよーな話し。 とりあえずアルファでお願い!
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 10/25

借りて読み始めたら止まらなくなってしまった。1週間くらいかけて通勤時間に読もうと思ってたのに。幸せとはこうあるべきという定義を維持することに自覚的である世界。無自覚に定義を維持しようとする現実とどちらがより良いのか、とか余計なことを考えてしまった。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 08/22

これは素晴らしいディストピア小説でした。筋はもとより、随所にちりばめられたディテールが秀逸。なによりも、書かれた当時の批判対象は全体主義かもしれないけれど、今の目から見ると本書の射程はそこに留まるものではないということに驚きました。<帝国>とでもいうのかな。本人が自覚していたかはともかくとして。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 08/05

個性を無くし機械のように安定し単一的な人間を生産する世界が、素晴らしい世界なのか。。。それともシェークスピアの描く世界がすばらしい世界なのか。。。僕たちの暮らす世界はディスユートピアに向かっているのか、それともユートピアに向かっているのか。。。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 07/27

サヴェジがヒロインを殴り倒さずにはいられなかったのは、そうしなければ、フォード世界に引きずり込まれる自分を抑えきれなかったから。ヒロインもサヴェジを想っていた。しかし彼女の恋心はフォード世界の快楽図式(快楽=幸福)に吸収されてしまい、彼の求める恋愛関係は得られない。ラストのおぞけで体がぞくぞくするような不快感は、私自身がこの小説世界と無縁ではないという自覚からくるものだと思う。それがこの小説の本当に恐ろしいところではないか。惜しむらくは訳の古さ。『1984年』みたいに新訳して、装丁も変えて再出版してほしい
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 06/18

★★★★

ヒロインがひたすら淫売呼ばわりされる感じのアンチユートピア。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 06/05

2回目で読み終えた。初めて読んだ時、T型フォードは「車」位の知識しかなかったため、なぜ祭り上げられているかわからず挫折した。なのでT型フォードについて調べてかみ砕いてから再読。たとえ名作でも自分に適切な知識がなければ読んでもよく解らないという事か。知識を付けて、再読しよう。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 05/17

多く、ディストピア小説は「恐怖と欠乏」の提示という形で人民を統制している描写がある。が、ハクスリーはそれとは全くの逆を行く。恐怖も欠乏も無い完璧な悦びと幸福の社会を国家は開発した。しかしながら、それは紛れも無く価値観への帰属を能くする者しか繁栄の享受が許されない世界である。一見するとタイトル通りの「すばらしい新世界」。しかし、苦痛なき世界は苦痛の自由を排斥するという逆説的な閉塞の具現でしかない。盲人が視力を持ったとき、眼前の光景が美しいとは限らない。この社会は、醜悪を表面的な美しさに塗り替えただけだ。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 05/11

これが大分前の小説だというのが信じられない
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 04/23

SFとして読むと(この分野はよくわからないのだが)、多少古臭いかもしれない。だが、ディストピア小説として読むと、その古臭さは恐怖になる。古臭いということは即ち、それが現在に重なるということなのだ。ハックスリーが20世紀前半に鳴らした警鐘が、現実に起こりつつあることに、読んだ者なら気付くだろう。我々の「当たり前」とは、本当に「当たり前」なのか、自分はサヴェジどころか、バーナードにさえなれない人間ではないのかと、不安を喚起し、心の基盤を揺り動かす作品だった。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 02/22

幸福という価値観さえも条件づけられた人間は、万人は万人のものであると疑うことなく、安定した理想的な世界を実現させた。社会の奴隷となった人間の姿をリアルに描き、私たちに人間的価値や尊厳とは何かを強く問いかける。また幸福とは何か、真理とは、科学とは、宗教とは、現代社会においてどのような意味を持つのかを改めて考えずにはいられない。この「非人間的地獄図」を批判する一方で、そうした自身の思想もまた、そう「信ずるように条件づけられた」ものではないかという不安を覚えてしまうのである。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 02/19

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すばらしい新世界の 評価:69 感想・レビュー:60
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