風の歌を聴け (講談社文庫)
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風の歌を聴けの感想・レビュー(917)
他人の頭の中を覗き込んだような感じ 映像を切り取って画像にしたものをランダムに並べたような感じ 読んだあとなにか得られるような感じはしなかったけどなんといっても文章が新鮮ですてき
村上龍『限りなく透明に近いブルー』に似ている印象。訳もわからず現実を生きる若者を描く。物語に連続性を感じない。物語の内容もおもしろくない。色を失ったかのような若者を主人公にしているが、しかし、突然色がついたかのように盛り上がる箇所がある。そのような場面があるから止められない。
村上春樹処女作。村上さんの小説って最後すごい悲しさだけが残るんだけど、これは悲しくなかった。明るい気分になったかと言われればそれとはまた違う。ちょっと本気で読書自粛しなきゃいけない。でも今読めてよかったなと思う。今読むべきだったと思う。
理解しようと思ったらだめなんだろうなー。感覚、か。理解できないけど別段嫌いとも思わないな。昔はこういう酒・煙草・セックスをやたら軽々しく持ち出す話って大嫌いだったけど。あ、あとクスリも。
なんといってもリズム感が素晴らしい。登場人物は語りたい事を好きなだけ言い、その意味深長な言葉に、多くの説明を必要としない。歯切れよく語られる言葉が爽快で心地よい。一見すると一貫性のない出来事のハイスピードな羅列とも見えるが、「僕」は周りとの距離を適度に保とうと模索しているが、ハートフィールドの言う「ものさし」が持てない為に、出来事を文章にするのに苦労する事になる。こういった模索を経験し、僕らは大人になってゆく。村上春樹もそうだったのだろうか。
これがデビュー作か。読みやすいのに、つかみきれない感じは初期からなんですね。ラジオの部分の挿入がよくわからなかった。
再読。俺には飲酒運転は不可能だと改めて思い、女性を口説くのも難しいと再認識。そして今回初めて気づいたがロリロリやね。JK,JDとのセツクスがこんなにも背徳的に感じられるとは。飲酒運転と不順異性交遊、未成年飲酒&喫煙。なんてこった!
不思議な小説だった。文章量が少なくサラリと読める感じがあるのに、…言葉の一つ一つ、台詞の一つ一つ、モチーフになっている音楽や風景の一つ一つに意味を見出だそうとせずにはいられない。もちろん意味など無いのではないか?という気はする。だって主人公が三人の女の子と寝たことを自慢するだけの物語に、何の意味があると言うのだろう?…それでもマーヴィン・ゲイやデレク・ハートフィールドの小説(※)からは尽きることの無いイマジネーションを感じるとることができる。たとえそれが村上春樹が仕掛けた遊びだとしても。
何となく再読。好きな作家さんが冒頭は暗記するほど読んだ、とか、他の本のあとがきでも引用されてたので、気をつけて読んでみた。思えばこの本、ずいぶん前に電車だったか飛行機待ちの間に読んだはずなんだけど、気もそぞろで読んでいたのか、内容がいまいち記憶に残ってなかった。もしかしたら、もっともっと若い頃に読んでおくべきだったかな。
「ここでそうくるか!」という、自分では到底思いつきもしない文章が並び、それらがどこか心地よく感じる。読解力が足りないので100%理解することはできないけれど、彼の作品には不思議と惹かれる。
久々に再読。最初と最後に小説を語るところを全然覚えてなかったけど、なかなか良いなぁと思った。読みやすいリズムで独特な雰囲気が良いよね。
再読。詩みたいな出来すぎな会話のやりとり、テンポは村上春樹の中でもこれが本物だと思う。そして、村上春樹成分が欲しくなったらこれを読むんだと思う。前回は図書館でぱぱっと読んでしまったけど、やっぱり欲しくなって古本屋さんで購入。
面白く読んだ。けれども何が面白かったんだろう、と考えるとなかなか言葉にできない。村上春樹はさすがに文がうまいので、気の利いた文章を追うだけでも楽しいけれど、それだけで長編小説(比較的短いとはいえ)を最後まで読むのは難しい。文章がうまいだけじゃない。主人公やその周りの人たちの生き方や考え方がなんだか素敵に思えたのもあるし、ビールがうまそうだったのもある…でもやっぱりちゃんと言葉にできない。悔しい。そのうちまた読もうと思う。そうしたらこのモヤモヤした感じが多少なりともスッキリするかもしれない。
【再読】心にすきま風がひゅーひゅーと吹く時、必ず今作から「ダンスダンスダンス」までを一気に読む。そうすると、今の自分も悪くないと再認識できる。
村上春樹作品初読。酔っ払いの、冗談の気のつよい言葉をその脇で話半分に流しつつじっと聞いているようなイメージを持った。言い回し、雰囲気の所為なのか、なんとなく自分には合わないという気がするのが残念。でも、これもなんとなくだけども会話の間合い?は好きな感じがする。
1970年代に大学生じゃなかった自分が悔しくなるような小説。ビール、長期休みの帰省、ラジオパーソナリティへのリクエスト・・・デビュー作だけあって、ちょっと話にまとまりがないような部分もあるけど、春樹作品の原点と言えるのでは。
夏というものは、毎年いつも通りに過ぎてゆくけれど、「その年の夏」というものは、生涯の中では一度きりしかない。誰かと出会い、何かを想い、作り上げていった時間を、私たちは抜け殻のように脱ぎ捨てて、いつの間にか新しい季節へと入ってゆく。そんなことを繰り返すうち、その時間がいかに自分にとって意味のあるものだったのか、たいていは大分後になってしまってから気がつく。30歳を過ぎてしまってから振り返る学生時代なんかは、殊にそうだ。本筋とは関係ない感想だが、5~6年ぶりに読み返してみて、そんなことを思った。
デビュー作という事だが、こんな物語は久々に読んだ。妙な懐かしさと、夏かしさ(?)を感じる。村上春樹は粋である。私はビールは飲めないが、彼の描くビールはやたら美味そうに見える。今じゃジンジャエールが関の山でも、また次読む機会には、ビール片手に読みたいものである。贅沢な一冊。
夏休みの終わりの午後に、ぬるい風呂に入りながら一気読み。そして、ビールを飲みながらコメント書き。ほろ苦さと壮快さ・・小説と同じ。あぁ‥うまい!!! そしてよい夏休みになったような気がする。
再読。ボクはこのころの、女の子とセックスして不思議な世界を冒険しない村上春樹が好きだな。途中まで主人公は「鼠」だと思っていた、ほら、ケネディーの話とかするし(もしかしたらそれは「僕」のでまかせかもしれないけど)。
長いこと避けてきたが遂に読了。20代最後の年を迎えた“僕”が語る、1970年の8月8日に始まり、8月26日に終わる記憶の断片。それは古ぼけた写真のように色褪せ、ただ僕が、鼠が、彼女があの時、あの場所にいたということのみを淡々と、抑制の聞いた文章で語る。その基底には愛や死といったものが中心にあるのだが、それらは決して直接に語られることはなく、まるで風のように、あることは感じられるのだけれど、決して見たり捉えたりすることのできないものとして流れ去ってゆく。デビュー作であり以後の作品の原点。佳作。
風の歌を聴けの
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