嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (文芸シリーズ)

嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (文芸シリーズ)
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嘘つきアーニャの真っ赤な真実の感想・レビュー(118)

初読だが、この本はいつか読み返すと思う。社会主義や東欧・中欧の政治史について全く勉強不足だと思い知ったけれど、勉強してから再読したらもっと面白く読めそう。タイトルから想像していたよりも硬いテーマのノンフィクションだったが、著者含む4人の女性(少女)の姿が浮かび上がってくるような文章力にすっかり魅せられた。印象深かった箇所は幾つもあるが「祖国からの(政治的・文化的な)距離が遠く、また祖国が貧しく弱い国であるほど愛国心が高まる」というところや「才能はロシアでは皆の宝だが、西欧では個人の物であり嫉妬の対象」とい

→うところなどが特に。
ナイス!ナイス! - 01/12 01:06


初めて、東側の世界をこの本で知った。ロシアをはじめとする共産主義の中の生活や教育。そのなかでたくましく生きていく人たち。衝撃だった。

感銘を受ける点は幾つもあった。特に、1963年ごろから仲が急激に悪くなったソ連共産党と日本共産党が、自分の党の機関紙「プラウダ」と「赤旗」に評論を載せ、お互いの共産主義を批判し合ったのを読んで悲しみに暮れるくだりなど。これは確かに名著と言えますね。

国や民族闘争のまっただなかを生き抜いていく人たち。日本でしか暮らしたことのない者には、そのたくましさ、したたかさは想像を超えている。米原万里の想いの強さに引き込まれる。

米原さんは物事を色々な面から見ることができる人なんだと思う。十人十色の人生がこの本にはあります。あこがれの故郷に帰ったのに、失望してしまったのが切ない。帰国子女って大変なんですね。

自分たちみたいな部外者が安易に感想を書いてよいのだろうか。そう思わされる。

今更言うまでもない名著。普段接することの無い東欧諸国や共産主義の内情を窺い知ることができ、非常に興味深かった。著者の体験も日本人としては特異だが、それ以上に波乱万丈なソビエト学校の同級生たちの運命に衝撃を受けた。社会の出来事に翻弄される市井の人々の存在を意識させられる。顧みて、日本で安穏と暮らしている自分の身を思う。読みやすいが、理想と現実の乖離、民族についてなど考えさせられることが多い。自分にはまだまだ知識も思索も足りないと痛感した。

エッセイ。やはり職場の読書家の方から紹介をうけて読んだ一冊。 子供の頃、共産圏で過ごし通訳となった作者が、当時の親友を探し会いに行く構成で3部収録されている半短編集といった感じ。こんなに自分の子供時代を客観的に思い返せるものか。洞察力ではなく、客観性を持たせる文章はすごい。 本編もさることながら、解説が秀作だと思った。 残念なのは、著者がなくなってからこの本に出会ったこと。もっと素晴らしい作品がかけただろうに。

東欧コンプレックスという衝撃。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 08/16

自分には知らないことが多すぎる もう少し勉強したらまた改めて読みたい 「民族」なんて日本に生まれて今まで強く意識したことがなかったなあ
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 08/03

歴史と出会いをたいせつにしたいと思いました。すごくいい本。

多感な時期を共有した著者を含め4人の人生が深くこころに刺さる。共産主義とそれに関わった、あるいは巻き込まれた多くの人々の人生について考えてしまう。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 05/15

私は世界の事を何も知らないのだなと実感した。東欧と中欧が違うこととか。共産主義の理想と現実の乖離、否応なく巻き込まれる人達。「お父さんは地下にもぐってたの」とか、なんかもー凄いんですけど。日本とはかけ離れた世界で友情を育み、広い視野を持つ米原さんの感性と文章で一気読みでした。自分の知っている事が全てではないと改めて知る機会になった。戦争をしない、平和な国に生まれる確率って非常に少ないのではないかと考えさせられる。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 04/22

小・中学校の同級生に会いたくなった。

こんなにミステリやらホラーばかり読んでいるのに、夢中で夜中まで読みふけってしまった体験なんて久しぶり。しかもエッセイ。昔の友人に会えるか会えないか!なシーンではスリリングで動悸までした。一級のミステリでもある。 しかし小学校中~高学年の時に政治についてナショナリズムについて友人と真剣に語り合う文化には愕然。自分と比較してまた愕然。購入したい。6点。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 02/22

星5つ

BSで世界わが心の旅の再放送をようやく見られたので、どうしても読みたくなって購入。東ヨーロッパの気配の感じられるところで青春時代を過ごしたことがあるので、時代はちょっと違うけれど、何となく身近な物語として読むことができた。自分にはこれほどの物語として再構成することのできる時間や体験を共有した友達が3人もいるかなあ、とちょっとさみしくもなった。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 12/19

同級生に会う。ただそれだけの事なのに、こんなにも苦労して、生死まで心配しなくちゃならないなんて。テレビの報道でしか知らなかった東側の崩壊が、著者や同級生の体験を通して生きた話として伝わってきた。読み終えた後、兎にも角にもみんなが生きていて良かったと思った。米原さんの本は、本当にこの人にしか書けない内容で興味深い。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 10/31

誰もが強いわけではない。平和な日本に暮らす私は、アーニャの生き方を否定できない。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 09/02

私の知らない所でこんなことが起こっていたなんてつくづく自分の知識不足を痛感した。子供時代に過ごした時間やその後友人を探し、その間に垣間見える世界の情勢。とても興味深く書かれてれていたけど決してそれだけを主軸としていない。自分はリツッアが一番すきだったが、アーニャの真実とはなんだったのかとすごく考えさせられてしまった。そして私も古い友人に会いたくなった。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 08/23

1960年、プラハのソビエト学校で同級生だった親友3人。ギリシャ人のリッツァ、ルーマニアのユダヤ人アーニャ、ボスニア・ムスリムのヤースナ。激動の時代を経て、彼女たちの30年後は‥‥。全編、笑いの中に社会の真実と悲哀が仄見えて、いやはや、名作だといわれるだけあります。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 07/25

ソ連邦が崩壊し、社会主義が終焉したことで知ることができた、社会主義国家の真実。楽しくも悲しいことが、著者の筆力でいきいきと描かれていく。もっと書いて欲しかった。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 05/30

東欧社会主義圏の激動を外交員の子女としてインターナショナルスクールで共に過ごした仲間との思い出とその後はあまりにもドラマチックで特別な経験だった。帰国子女ってかっこいいって思うけど、結構タイヘンなんだな。

著者がプラハのソビエト学校在籍時代に出会った三人の友人との物語。日本人からは縁遠い中欧の国々が60年代以降経験してきた嵐を、著者と友人の体験を通して描いている。社会主義とその挫折。長く苦しい時代の中、再会した友人たちは、懐かしいだけではすまされない様々な記憶や思想の違いがまとわりつく。苦い思い、無力感、自分の薄情を責める気持ち、いとおしさ。大切なものを守りたい気持ち、国を思うということ、未来を想像し、つなげて行くことの難しさ。生きるということの意味を予感させてくれる作品でした。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 03/01

ここにはすべてがある。

プラハのソビエト学校の生徒だった著者が出会った、印象深い三人の友達のことを書いた、ノンフィクション。よくある「子どもの頃の懐かしい記憶」の随筆ではなく、当時の情勢やそれぞれ友人達が背負っていた「国」のこと、思想の違いのこと、それらを堅苦しすぎずに読ませる筆の運び!その文体は達観しているようでいて、けれど当時の友達を探す情熱的な一面も覗き、とてもチャーミング。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 11/12

惜しくもガンで急逝した希有のロシア語同時通訳者であり、社会批評家であった著者のプラハソビエト学校での交友と、成人後の改めての交流を通じて当時と今とを比べながら変わった自分と変わらなかった自分、友人を描く。著者の目は学生時代のままのようだ。民族問題と宗教とでキメラ模様の地域が、グローバリズムの名の下の宗教文化への不寛容さが問題をこじらせて悲惨な戦争につながる。登場する級友達はこの歴史の流れに翻弄されて生きている。それを淡々とつづった珠玉のエッセイ。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 11/10

語呂のいいタイトルに、てっきりロシアの民謡的なフィクションかと思っていた。ノンフィクションだったとは。しかし、勘違いからこうした良作に出会うことが出来たのは、怪我の功名。出不精にとって、他人の旅の経験を多少なりとも共有し、時代を体験できるのは本の醍醐味ですね。こういうと叱られてしまうかも知れませんが、かなりリアルでギャグのない、ロシアの「ヘタリア」でした。

むしろ日本に戻ってから、東欧に戻るまでの空白のほうに興味があったりする。

よくお勧め本とかに選ばれていて前から気になっていた。リッツァ、アーニャ、ヤースナの三人とのドラマチックな再会。初めはエッセイだと思って読んでいたが、良作のノンフィクションでしたね。共産主義、日々日本に居てはこの言葉を体で実感することがないが、平等を掲げつつも暮らし、身分に差があり、差別もある共産主義の綻びが読み取れる。共産主義、また中・東欧、アメリカをはじめとする欧米資本主義社会しか見ていない自分には刺激になった。いろんな世界がある。そんなの当たり前だが、この歳になって改めて気付かされた。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 09/21

米原万里の代表作として必ず紹介されていた本なので読む前から期待していました。期待していた以上に良かった!!中に三篇収められているがそれぞれがじんわりと胸が熱くなり感動的だった。彼女の本を全部読みたくなった。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 08/15

痛快でまっすぐな文章を書く米原さんの芯は、ここでつくられたのだと実感する在プラハ・ソビエト学校。その当時、共産党員として現地に赴いた父に同行してチェコにいた著者の経歴は目を引くけれど、こういう理由があったのだ。日本とはまったく違う文化の中に放り込まれ、それでもたくましく言葉と文化を学び、礎を築いたことに深く感心する。子どもなりの気遣いや思考のベクトルを見ていると、今の日本とはまったく違うことを痛感させられる。行ったこともない中・東欧が、米原さんの言葉でまるで自分の体験のように感じられた。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 06/30

☆☆☆★

文句なしに面白かった。著者の在プラハ・ソビエト学校での国際色豊かな少女時代に加えて、かつての級友を探し求めるというロマンにワクワクさせられた。その後級友たちはどのような人生を送ってたのだろうか、はたまたその生死は?各国の政治、歴史、宗教などの背景などが絡み合い、時事的にも新鮮な視点がふんだんにあったと思う。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 01/23

タイトルから勝手に軽いエッセイ集なのかと思ってしまったのが、すべての間違いのはじまり。3章立てなので、そういうエッセイ集じゃないことはすぐ分かったが、どういうスタンスで読めば良いのか決められないまま読んでしまった。結局、東欧のことにあまり興味をもてなかったので、なんでこんなに子ども時代のこと良く覚えているんだ、この人すごいな感だけが残った。はじめにとかの導入がほしかったな(本当は帯に何か解説がついているのかな?)。

これノンフィクションだったんだ。ヨーロッパの事情がよく分からなかったので勉強しようと思います。

東欧とか中欧のことなんて私は全く知らなかった。35年経って筆者が急に旧友を探し出したのは何故だろう? 会って色んな壁を越えられる友人関係っていいな。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 12/04

文才と言ってしまえば簡単だけど、素晴らしい表現力。米原さんの見た風景、人物が目の前に広がるようだった。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 11/01

ヨーロッパの現実が身近に。

スケールも大きいが、何よりも事実が目の前に現実味を帯びて伝わってくる。面白い。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 06/30

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嘘つきアーニャの真っ赤な真実の 評価:76 感想・レビュー:45
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