道徳という名の少年
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道徳という名の少年の感想・レビュー(932)
まず装丁が豪華だ。話と合っている。不道徳で、毒に溢れていて、そのくせ美しい物語を端正な文章で綴っていく。年老いて醜く太ってしまうというのに、それさえ綺麗に思えるのはなぜだろう。
大人の絵本。お話と装丁、挿絵、キレイだけど、どこか不思議で一気にその世界観に引き込まれました。禁忌を犯しているのに、それがまるで当たり前みたいに行われていて、正に不道徳に相応しい一冊です。
★★★☆☆近親相姦によって生を受けた美少年は、彼の家系に欠如する「道徳(ジャングリン)」という名をつけられる。この家系、生まれたときは皆美しいのに、何やら不道徳というか、何と言えばいいのか。なかなかにグロテスク。
禁忌が禁忌となっていない。葛藤やタブーを犯す興奮も無い。一切そんなものに頓着しない。まさに不道徳で素晴らしい。戦うまでも無くこの一族の圧勝だろう。恐らくブラジルが舞台なんだろうけど、そこの美人はどういうものだろう?
うつくしい本。どこか寓話のようなおとぎ話のような短い物語が続く。独特の世界からかもしだされる魅力はあるが、いかんせん本が薄すぎて、ストーリーに没入する間もなくエンドロールが流れる。
自分達は生涯何と戦ってきたのか?それの名を私達の子供につけよう―――坊やの名前は『道徳』。
姉と弟の禁忌の関係、口のきけない娘の倒錯的な夜、人外の恋人、戦場で銃弾に倒れる少年の想い、そして地球最期の日に流れる古びた歌声。
道徳とは掛け離れた
悪い夢のように醜く美しい一族。
一番不道徳なものは何?それは倫理も理性も吹っ飛ばして飢えるように求めてしまう愛なのかも。
他の方々が書かれているように、“大人の絵本”という表現がぴったりくる感じです。背徳的で幻想的な世界観に引き込まれて、今不思議な気分でおります。
装丁が綺麗で手に取った本。そして、作者名を見たら桜庭さんだった。これは読むしかないよねー、と。桜庭さん色が出てて好みでした。さくっと読めてしまったのでもっと読みたかったかな。
装丁とか凝ってるな―と興味を持ったので読んでみた。私的に読後は絵本?童話?を読んだ後のような不思議な感覚でした。「1、2、3、悠久!」から始まり「地球で最後の日」まで時代の移り変わり、そして、血の繋がりを感じた本だった。
背徳的で不道徳な大人の童話。/圧倒的な世界観。「1、2、3、悠久!」だけは読んだことあったけど、あそこからこんな風に世界を展開させるとは……見事としか言いようがない。/ページ数もそんなにないし、装丁のせいで綴られた文字数は印象よりももっと少ない。選ばれた言葉だけで造られる世界。綴られる物語。そんな感じ。
桜庭さんは、美しくて、醜い人間の性質を書くのが上手だなあ…やはり、この話も脳内ではモノクロ再生でした。埃っぽい、けれど最後には愛しい世界たち。挿絵も綺麗で、読みやすい話でした。
表紙など、装丁にとてもこだわっている本。美貌の母親のが生んだ、全て父親の異なる5人の子ども。末の妹の悠久×弟(黄色い目玉)の息子が、道徳(黄色い目玉)。道徳(両手を失い、雑貨屋の娘と結婚)の息子がジャングリーナ(のちに有名歌手。黄色い目玉)で、そのまた子どもがジャン(16歳で戦死)。最後に登場するミミは、悠久の姉のどれかを曾祖母に持つようだけれど、ではなぜ彼女は黄色い目玉だったのか?いやはや、不思議です。
なんとも言えない独特な雰囲気。童話を読んでるみたい。疑問が1つ。『バターみたいに黄色い目玉の男』に関わった人、母親、悠久、ジャングリーナ、どうして、とてつもなく巨体になってしまうんだろう…。
大人の絵本という表現がしっくりくる本。桜庭さんの独特な世界観というか、薄暗い気味の悪さが全面に出ているように思いました。
図書館で偶然見つけて、装丁にこだわった本は文章がとても少なかったので館内で一気読み。他の人が書いている『大人の絵本』という表現はよくわかる。桜庭必殺のマジックリアリズムが炸裂してた。
装丁に惹かれて。試験前に一気読み。短いお話なので。まぁなんとも不思議なおとぎ話の様。ちょっと 狂気にも似た雰囲気とか、昔話のような 未来のお話のような。
大好きな桜庭先生の一冊。装丁が可愛いけど妖しくもある感じでとてもいい。お話は怖いというか、悲しいというか、道徳という言葉を掲げたらきっと不道徳という位置に収まるのではないかと思われるお話。文章がライトというか、さらっと読める感じになっているので、あまり深く考えず読める。先生の掲示してくる題材にはやはり惹かれるものがある。
1時間ぐらいでよめる、大人の絵本なのかな。最初はドロドロした話かなと進めていくと、父と子の二人で息子の嫁の夜の相手をするところぐらい。あれって思うと終わりでした。
挿絵も多く絵本を読むような感覚ですらすら読めた。 耽美的でふっと消えてしまうような感じがするお話でした。読んでいて嶽本野ばらを思い出した。
耽美。話は短いしページもデザインされて文字数少ないんだけど流れをぶったぎるような挿画美しい。美しいことも醜いことも誰を愛すことも受け入れる感じ。
中身も装丁もとっても綺麗。桜庭一樹の耽美な世界観にぴったり。美しくエロティックでどこをどう読んでも桜庭一樹!と言った作品。単行本で家に置いておきたい芸術的な一冊。2011/465
桜庭一樹初の連作短編集。「1、2、3、悠久!」は「午前零時」で読んだことがある。華やかだけど無情な人生を送ったスーパースターの最期を第三者の視点から描いた「地球で最後の日」が一番面白かった。
ゴージャス。耽美。エロティック。だけどどこまでも哀しい。切ない。美しいかんばせ。美しいだけでは幸せにはなれない。それでも好きな相手と、最期まで共に。ぐちゃぐちゃに破壊された姉(妻)を拾い集める弟(夫)。狂気的で愛。装丁がすっごい。【図】
町一番の美女から生まれた物語は、その美しさを失って終わってしまう。「ぼくの代わりに歌ってくれ」が個人的に好きです。主人公が少年の桜庭作品はGOSICK以外に知らないので、珍しくもあり、とても面白かったです。
美しく豪華な装丁の本です。それにしても,人間,美しければ幸せになれるというものじゃないんだなあ~。薔薇のかんばせは時間と共に消滅していくわけだしね・・・。
道徳という名の少年の
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