炎上する君
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炎上する君の感想・レビュー(414)
見えるものや見えないものと戦い続ける日々に疲れて、立ち止まりたくなる。もう二十代も終わりを告げ、以前なら若さだけで乗り越えられた色々な事どもが重くなってくる。そんな「あなた」たちが現実から、ふ、と解き放たれ、そして少しく軽やかに降りてくる。まさかのナオコーラにニヤニヤし、大東亜戦争に思い切り吹き出し、舟の街で憩い、風船の落下に切なくなった。「人間は愚かだ、でも、だからこそ尊いんだよ!」柔らかな手触りの寓話集。
不思議な空気感の短編集。出だしの作品で「???」となったけど、レビューに最後の作品にやられた!というのを見かけて、中を端折って最後の作品→途中に戻るって言う風に読みました。大人の童話って感じ。表題作が好きです。
わかるーわかるー!けど、どこか変。なんか不思議。でも好き☆ ほら、殻に閉じこもってないで、もっと自信を持って、もう…しっかり歩けるでしょ?って、自分に言われているようでした(笑)炎上したいぜ♪
思いがけずファンタジーの短篇集。中にちょっと奇を衒いすぎかな、という作品があったりそこそこかなと読み進めていって最後の「風船からの落下」にやられた!
全8編からなる短編集。主人公は皆、心のどこかで現実世界に虚無感のようなものを抱いている。熱すぎず冷たすぎないリアルな日常描写にもかかわらず、主軸となっているファンタジー的展開は、妙に現実味を帯びているからかスッと肌に染み入るようだった。どの作品も終わり方の余韻がどことなく切なく、そのせいか少しだけ、泣きそうになった。
同著者の『さくら』や『きりこについて』のほうが好きでした。独特な世界観がわたしにはよくわからなかったが率直な感想ですが、最後のある風船の落下というお話は面白く読めました。
西加奈子の短編集。 又吉がこの本をブログで薦めていたので読んだ。西加奈子の作風は病んでいて怖い感じがするけど暖かみもあっていい。特に空を待つがいい。 「空を待つ」 作家の主人公が携帯電話を拾い、中を見ると、データがゼロだった。あっちゃんという人物からその携帯にメールがきた。すると、主人公は持ち主になりすまして返信する。警察に携帯を届けること無くあっちゃんとのメールがその後続いた。あっちゃんのメールは心のよりどころとなる。孤独に頑張ってきたが、あっちゃんのお陰で仕事が順調に進み、心も晴れやかになる。
梨田と浜中のビジュアルイメージがどうしても芸人のたんぽぽ。大東亜戦争は不意打ちで笑うだろ…卑怯…人は誰かを好きになったり誰かに好かれたりしないと、かたくなでつめたい、なにか、になってしまうのかもしれない。繋がりのない世界で、絶たれた地上で生きるのは、損だよ。せっかくだから、もっと莫迦になっていいし、もっと浮かれてもいい。落ち込んで傷つくのはとても嫌で疎ましいけれど、それを経たら小さな事象に幸せを感じることができるかもしれない。『世間』はまったくくだらないかもしれないけれど、こんな本に出会える事もある
苦しんでる女性たちが再生していく短編集なんだけど、どれも不思議な童話風味なので、説教くさくも生々しくもない。少し弱ってきたな、という時に読むとよさそう。
さくらから続いて西加奈子さん二作品目。さくらとは雰囲気の全く異なる短編集なのだけど、ファブリック的な色々が心の隙間に柔らかに入ってくる感じが心地好い。表題作・太陽の上・舟の街がお気に入りです。
西加奈子さんのの川上弘美風味。フフフ、悪くない。
面白いっていうか心地よい。西さんの文章は、作品によっていろいろ違うのに、どれも私の感覚に、肌になんか馴染むんだ。かなりめちゃめちゃと言えば、めちゃくちゃな話なのだが、「いやいやあんまり何事にもとらわれずに自由に思いっきり書きましたよ」といった自由奔放感がすがすがしくて不思議で不可思議でちょっとやんちゃな短編集。なんかとっても潔いのだ。
インパクトのある色使いの装丁に誘われて。ご本人が描いているんだ、多彩ですね。西加奈子さんの本って、『黄色いぞう』を読んだことがあるかもしれないけど、よく覚えていない。これは短編で、自分に言い聞かせる詩の朗読みたい。「トロフィーワイフ」と「私のお尻」「ある風船の落下」が好きでした。なんとなく弱った心に寄り添ってもらった感じがしました。
短編集。西加奈子さんはこういう毛色じゃなかったのにーと少し違和感を感じる。ファンタジーな作品もあって新境地を開こうとしているのか???なまま読みすすめる。書き方とか表現の仕方はとても丁寧で話が理解しやすいがそういう感じではなかった気がするなあ。
なんとも不思議なお話ばかりの短編集。登場人物の妄想と現実の間があいまいで、ときどき「?」となってしまいました。でも、なんだかこの不思議さ加減がイヤじゃなかったです。絶望の中であっても、恋をするのっていいなぁ。と思ってしまうのは不謹慎でしょうか?
作者の感覚を大事にした短編集で文芸色が強い。判りやすいのは表題作と風船の落下で、恋によりかたくなな心が解放される女性の姿を描く。なぜ炎上してるのか風船なのかを気になる人には納得いかないかも。西さんの感性はとがりすぎず多くの人には受け入れやすい作品と思う。
(図書館)「なんだかよくわかんない」というのが正直な感想。現実離れしたほわほわした世界。表題作の「炎上する君」が一番おもしろかった。こういうほわほわした作品を深く考えてとらえることができないのは、わたしの欠点。
中村さんに少し似ている。ほんわかした気持ちになれる、頼れる存在感。
わかるような・・・わからないような・・・。グイッと引きつけたと思ったらポ~ンと突き放されるような不思議な感じ。独特な世界。でも ありそうな不思議。
理不尽で、残酷で、混沌としたこの世界を生きる私たちは、なんて孤独で、愛おしい存在なのだろう。 表題作の「炎上する君」に心を奪われ、最後の「ある風船の落下」で泣きそうになった。
ある話では唐突に、ある話ではいつの間にか、ある話では読み終えても違和感がないぐらいに、違う世界に連れていかれる、いや、誘っといて突然野放しにされるような、そんな不思議な感触の短編集。ロロロロロ。オノマトペが絶品。
☆3 孤独感に苛まれ、自分の世界に閉じ込もっている主人公が、ふとしたきっかけで外の世界とつながり、新たな道を歩み始めるというテーマを、何種類かのシチュエーションで描いている。作者の、女であることの呪詛と喜びとが、綯い交ぜになって同居しているのが興味深い。短編集なんだけど、似たような話が繰り返されて金太郎飴状態なのは、ちょっと損した気分になる。「大東亜戦争」の二人は、女性お笑いコンビのたんぽぽがイメージとして浮かんだ。
ラジオで又吉直樹がさかんに勧めていたので手に取った初西加奈子。実際にありそうだけどやっぱりなさそうな不思議な世界の物語といった感じで、一部三崎亜記っぽいところもあって面白く読みました。マンゴーが転がる音を「ロロロロロ」と表現する感性、けっこうツボにはまりました。お気に入りは「空を待つ」「トロフィーワイフ」「ある風船」あたり。そういえば西さんも週刊ブックレビューで「カキフライが無いなら来なかった」を勧めてたけど、ふたりとも太宰治好きなので何か惹き付け合うものでもあるのかしらん。もう少し続けて読んでみよう。
私の中での西加奈子さんは「さくら」のイメージだったので、不思議な話が続いて驚いた。でも、この世界観も面白いなと思った。足が炎上してるとか、風船のように膨らむとかあり得ない独特の世界を楽しませてくれた。
初、西さんの本。装画にも惹かれて(ご本人が描かれたのですね!)手にとったのだけれど、なんとも不思議な世界。ふわふわ感とか言葉の選び方が結構好きだ。「炎上する君」と「舟の街」が良かった。
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感想・レビュー:167件















ナイス!

































