化身
化身を追加
化身の感想・レビュー(206)
面白くないということはないんだけれど…無駄に細かい描写が延々続くように感じて、どうにもその長さに途中でダレてしまう。とくに『雷魚』は我慢して読んだあげくあの終わり方だったので「えええ」と思ってしまった。何となく盛り上がったものが緩やかに下降して終わる印象。低い山。文章は綺麗で好きです。
面白かったです。ホラーだったのか〜。化身の変化していく様が面白い。人間は 普段でも 中身はどんどん変わっていってるんだろうから、内側か外側の違いだけなんじゃないかと思ったり。
☆☆☆読んでいてカフカの変身を思い出しました。文書も読みやすくて一気に読んでしまいました。他2作は作家さんの特徴なのか話がスイスイ進んでいくのですが、波がないというか、化身の印象が強すぎたのかホラーというより普通の日常の話って感じです。化身は読んで損はないと思います。
日本ホラー小説大賞の短編部門で大賞をとった「化身(改題前・ヤゴ)」を含む3編収録。この賞を受賞された作家さんたちの作品が好きな私、今回は期待が高すぎたのか。どれもオチが弱い気がする。ホラーにオチを求めてはいけないのだろうか……それにしても、特に表題作以外の2編はオチの弱さでありきたりな、どこかで読んだことのあるような話になってしまっている。あとがきの選考委員さんたちの選評を読み、大賞を逃した怪談の方に興味が湧いてしまった。次作に期待します!
ホラーというより、サスペンスに近かった。三編ある短編集。化身が秀逸なのは明らか。筆力が豊か。なにより、情景描写は見事。人間ではない異形のものに変容していく奇妙な現実感を読み手に与え、えもいわれぬ感情に引き込む。純文学を思わせるような筆致だったように感じる。単純にいって、プロットだけを取り上げると、化身以外は目新しいものはない。読ませるものがあったのは作者の力量か。
最も印象に残った「化身」について。非常に読みやすく書かれているので、すいすい読めてしまい、あまりホラー感はなく終わってしまう。たぶん主人公に起きている事態の異常性にもかかわらず、主人公が落ち着いている(ように読めるように描写されている)からもあると思う。 しかしふと主人公が変貌していく様子を立ち止まってイメージすれば、その気持ちの悪さから一気に恐怖感に襲われる。 とゆーことで一読の価値はあるかなと思います。
三編のお話。表題の化身は後をひく気持ち悪さ( >_<)頭の中で描きながら読む私には向いてなかった…ホラー?なの??何にせよ独特な世界観でしたσ(^◇^;)
密林の中を彷徨う中に池に落ち出られなくなってしまった一人の男。救助も期待できない中、次第に神秘的な限られた世界の中で生きるすべを体得していく。ただ生き延びるだけを目標とする彼は徐々に異形の者と化し…(化身)。思っていたより展開が淡々と大きな起伏なく進んでいた。怖ろしさは無く、若干気味悪さが残る程度かなと。主人公1人の視点だけだったからもう少し工夫が必要だったのではないかと。ラストは捻りが欲しかった。「雷魚」は夏の情景や主人公の描写が好印象。「幸せ~」はパターンとしてあまり新しさは感じず。むしろ冗長か。
過酷な環境に置かれた人間の体が、進化したり退化したり奇妙に変化していく話。「ホラー??」と思ったがなんとも言えない不気味さは感じる。表題作より「幸せという名のインコ」の方がゾッとした。「雷魚」は怖さというより、ノスタルジックな雰囲気が漂ってて好き。
『化身』をカフカの変身と比較するのは間違っているような気がします。変身は「ある朝起きてみると毒虫になっていた」のである。化身の話は、変身と言うよりも超凝縮した生物の進化の話だと思いました。だから、ラストシーンの唐突さに少し納得がいかない。それと、池からの脱出はてっきり水中適応体型から、鳥へと変化(進化?)した結果脱出すると予想していたから、予想が外れて残念無念です。ところで、オカメインコとオカチメンコって似てません?
表題作の化身よりはむしろ『幸せという名のインコ』がおすすめかなー。
裕福ではないが幸せな家族が買ったオカメインコの名はハッピー。
独立して始めたデザイン事務所は不景気な世の中にあって年々経営が苦しくなっていくが、ハッピーのおかげで家族は仲良く暮らせている。経済的な不安が常につきまとう生活ではあったが、ハッピーが予言めいたことを話し出した時から変化が起こりだす。不思議な能力を発揮するハッピーが最後にもたらせてくれる幸せとは..これはホラーなのかオカルトなのか(=゜-゜)
3編の短編集。ホラー大賞の『化身』は、現代版の『変身』。意識はそのままに、身体が変わっていき、それとあいまって感覚も変わっていく様が印象的。
脱出できない深みの池に落ちた主人公の体は、生き残るために奇怪に進化していく――何もないところから、生きるために知恵を絞って物を作り出していくような、無人島冒険譚が好きだ。全く新しい生活を生み出していく主人公たちに憧れる。人は環境に順応していくものだというけれど、姿形まで変化させてしまうとはなぁ。凄い発想。
ジャングルとインコのお話は唐突に終わったな。ホラー小説って描写が生々しいから、読書スピードが知らず知らず速くなってしまうので、上っ面の読書になってしまう。だからそのスピードを弱めるように、じっくり読ませるからくりがほしい。例えば初期の朱川さんみたいな組み立てとかね。
3篇共に独特の味があり面白かった。化身は窮地に陥った人間が生き延びるために身体を変えていくというなんともいえぬ不気味さがあり、それを淡々と受け入れている主人公の生への強い欲望が怖い。雷魚は終始なにか善からぬ事が起こりそうな雰囲気は漂わせているものの、事の顛末が気の毒だという印象のほうが強く怖くは無いな。インコは金への妄執に取り付かれた男の変容が怖い上にインコが予言を与えている様子が神懸かっていて不気味だ。最後の予言は男の無意識の願望が現れていて怖いが個人的には逆の展開でもよかった気がするなぁ。猟奇的で。
表題作の化身はホラー大賞受賞時のタイトルはヤゴだったそうな。なるほどヤゴと確かに対比されていた作品でした。この作品の怖さは明確な形で描写されていたので、正直読みながら場面を想像して、うわぁ…とか言ってしまいました。
日本ホラー小説大賞受賞作、「化身」と他2編収録。南の島に旅に出た男は、密林へ分け入ったのち、池に落ち脱出できなくなる。空腹と絶望感、死の恐怖と闘い、絶体絶命の状況下でなお「生」への執着を見せる男の姿が圧倒的。徐々に池での生活に順応し、身体までもが変化していく過程は、不気味でじわりとした怖さがありました。「雷魚」「幸せという名のインコ」も読みやすく一気に読了。特に「幸せ~」が怖すぎでした。他の作品も読んでみたい作家さんです。
ホラー小説大賞受賞で絶賛されたのを知り手に取りました。鳥肌が立つようなものを想像して読んだら、アラ、なんか前向きなお話。「雷魚」もちょっとミステリーが入ったファンタジーっぽい。「幸せ~」が一番怖いけど、期待した怖さとは違ってた。でも2作目も読んでみたいと思います。
こういうタイプの新しい作家さんに出会った喜びは恒川光太郎以来かな。何がいいって、前向きな所。そして文章。いかなる場合も障害に立ち向かう身体。いくら空腹でも木の実や小魚で満足し、間違っても「ハンバーガー」や「吉牛」に思いを馳せたりなぞしない主人公。わずか1世代でここまでの進化!?他の2作もなかなか前向きで、根本的な思考形態が好き。「おとうとの木」読み始めてますどうかな?楽しみ。
密林の脱出不能な池に、人知れず転落してしまった一人の男。やむを得ずそこで暮らすうちに、男の姿は環境に適応し、人間離れしたものに変化を始め・・・ 日本ホラー小説大賞受賞作の表題作『化身』を含む、全三編収録。表題作は怖いというよりも、脳内に鮮明に再生される鮮やかな原色の世界に引き込まれる物語。アイディアと描写力の勝利だ。一番怖かったのは『幸せという名のインコ』。怪異というより、現在の大不況で真綿で首を絞めるようにじわりじわりと経済的に追い詰められていく家庭持ちの主人公の閉塞感、絶望感が洒落にならなすぎる・・・
他2編の出来が悪いわけではないが、表題作のインパクトが絶大。脱出不能な池、という舞台設定自体はまだしも、そこで主人公に起きる変化はどう考えても自然の摂理に反したもの。しかし、淡々と描く世界観に、それもあるのではないかと感じさせ、そして、確かに感じる「生き延びる」という自然の、生命の意思。それをこれでもか、と描いた作品のように思う。その閉鎖空間で頂点に立った主人公が、そこを出ての結末……。自然を超えているのに、自然の摂理を感じさせる、そんな不思議な融合を感じさせる傑作だと思う。
初読み。日本ホラー小説大賞受賞作「化身」を含む三篇収録。受賞作が飛びぬけてインパクト大だったので、他の書き下ろし作品はすっかり霞の中へ。密林の中で人知れず池に落っこちるというサバイバル的要素を含むストーリーもさることながら、静謐な文章から紡ぎだされるその空間美の凄さといったら…(ゴクリ)。空と緑と水と、鳥や蝶や魚たち。それら織りなす色彩と大気の妙は、主人公を取り巻く閉塞感や孤独感さえも呑み込んでしまうかのようで。進化の過程での苔の特性利用もナルホドものでしたし、久々に蕩けるような空間世界を堪能でき大満足。
おもしろかった。ホラー小説大賞受賞作にはふさわしくない褒め言葉かもしれないが。なんといっても読みやすい。文章がいいからか。
恐怖というよりも世にも奇妙な物語の不思議な話を読んでいる気分でした。怖いと思ったのは「幸せという名のインコ」の方でした。
大仰なホラーではなく、読んでいる間中、ヒタヒタと忍び寄ってくる不気味な気配に始終ゾクゾク。アレだ、気付いたら背後に忍び寄られてた、みたいなカンカク。この世界観は独特で同じ賞出身の恒川さんに通じるところがあるかも。「幸せの~」はラストの言葉にグサリ!それにしてもこの賞を受賞して活躍されてる作家さんのなんと素晴らしい作品を生み出されていることか!!恒川さん然り、貴志さん、朱川さん、真藤さん、飴村さんなど…すごい才能の集まりですねぇ。
「化身」のちょっと異常な状態に、全く違和感なく読ませるのがすごい!舞台が池だったから、まだキレイさ加減があり良かったのかも。海だったら、背中に「ふじつぼ」か・・・・。ぎゃー!!
『化身』は、話が出来すぎているとは思いつつ、すっと読んでしまいました。あまり無いタイプの話かもしれません。怖さというよりは小さな驚きの方が勝ります。あとは、描写が悪いのか私の想像力が拙いのか、最後になるにつれて情景が浮かび辛かったです。『雷魚』以下は普通の話でした。
「おそらく、これが環境に順応し続けた肉体の行き着いた先であり、生きることへの執念が形になって現れたものなのだろう。でもそれは、ぼくという個人が引き起こしたことの結果というよりは、もっと根源的な生命力の発露であり、いうなれば命の化身とでも呼ぶべきものの姿に違いない。」
3つの短編集。表題作の「化身」は面白かったが、そこまで怖いとは思わなかった。「雷魚」は良い話っぽく終わったし、何より一番怖かったのは最後の「幸せという名のインコ」。主人公と同じような仕事をしている人は皆怖くなるんじゃないだろうか。
化身の
%
感想・レビュー:109件














ナイス!































