球体の蛇
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球体の蛇の感想・レビュー(1277)
いつもの道尾さんとはまた違った感じですね。 少しのすれ違いが連鎖反応を起こし、大きなうねりになっていく・・・ そしてみんなそんな世界で暮らしてる・・・ てな感じでしょうか。 モヤモヤ感満載ですw
球体の蛇、うわばみ、メビウスの輪、なるほどなるほど。構えて読んだけどミスリードはなしでした。そうすると、特別ミステリって話でもなくなるのね。素直に浮かばずに終わる微妙な読後感。
優しさ、保身、色んな感情が入り乱れて思惑で行動してしまう。嘘が悪いのか、真実が正しいのか、解釈が人によって様々に分かれそうな話でした。
簡単に言えば勘違いの話。道尾作品によくある大きなひっかけや悪意の存在はあまりない。なので、ちょっと強烈な「青春のリグレット」といった作品になった。これはこれでありかもしれないけれど、まだ面白くする余地があったのではないかと考えてしまう。
人には語れない心の闇を抱え、隠し、生きて行く家族?の姿を回想し描いた作品。一つの出来事から生まれた、それぞれ心の闇は、新たな闇へと連鎖してしまう。切なく、苦しい物語。
十二支シリーズとやらに本格的に挑戦。かなり前に「片眼の猿」を読んだだけなので、何がどうつながってくるのかは分からないまま読みました。結果、とても文学的な一冊で、作中ずっと漂う暗い空気が自分にはどうもなじめなかったです。キャンプでのあの火事・・・人によってその真相が様々であることが、深いなぁと感じつつ。今まで、分かりやすいミステリや「月の恋人」でしか道尾作品を読んでいないので、この雰囲気は新鮮でした。
重たい話の割には読みやすい。ただ、文学的ともとれる表現は個人的にあまり好みじゃないかな。主人公を含め、腹に一物を抱えながら生きていくような進み方が重く残ります。
暗くてどんよりとした雰囲気。エンターテイメントっていうより文学的だ。でも、読みやすいし面白かった。様々な勘違いやボタンの掛け違いで悲劇に繋がり、どこまでも救われない話。善意で嘘を付いたとしても、その優しさが他の人の悪意に成り代わる。どんな人にも様々な顔を持ち、違う一面を見てしまったらもう通常通りに接することができない。母の中から女を見出し、乙太郎の中から欲に溺れる姿を目にし、智子の中から数多くの男の影を匂わせられ、サヨの中から残酷さに戦慄し、可哀そうで絶望したトモ。ナオと結婚した彼は幸せだったのだろうか。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 12/11
本当のことは誰にもわからないけど、自分のせいでほかの人が死んだり、死ぬほどつらい思いをするなんて、辛すぎる。ちょっと運が悪かっただけで。
人はいくつもの顔を持っている。。。見せている顔が本当とは限らない。ナオの言葉は真実なのか?サヨはなぜ、あのような残酷さを抱えていたのか?友彦はナオと一緒になることで幸せなのか?唯一、善のキャラクターかと思っていた乙太郎さんにも意外な一面があり、一筋縄ではいかないなぁと。飽きずに読ませる文章力はさすがでした。
悲しい話でした。ちょっとした思い違いや食い違いが取り返しのつかない悲劇を生んでいく…。最後に多少救いがあるかとは思います。真実がどこにあるのかはわかりませんが、友彦にはできれば幸せになってほしいと思いました。智子のことに関しては遣りきれないし、許されることではないと思いましたが、それでも。しかし、サヨは何故あんな風に幼い頃から心に闇を抱えていたのだろう。
一回だけでは理解できなかった伏線が何回か読むと浮かび上がってきて切なくなり、また巧みな構成に感心しました。『球体の蛇』もよく考えられた題名なんですね。ナオは真実を言ってるんだろうか?
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 11/26
全体的に重くて暗い雰囲気だけどページを捲る手が止まりませんでした。嘘を吐いたり真相が分かったり…目まぐるしかったです。
重い・・。登場人物全員が心に冷たいものを抱え、罪悪感や嘘を背負って生きていて、読んでて苦しくなりました・・。サヨの冷酷さや、自分を傷付けて愛情を試す痛々しさや弱さに共感したり、ハッとさせられたり。道尾秀介さんが表現する人の心の不安定さや脆さの描き方がとても好き。人間の心を、「一つに見えて実は中にいくつも豆が入ってる」なんて哲学、枝豆を見るたびに思い出してしまいそう。
【○】橋塚家にまつわる過去の数々の事件、またその先にある主人公との関わりの中で現れる幾つかの罪。それらはミステリの手法を用いて語られている(彼らが強く意識しない限り物語の中に登場しない真実の断片がある)けれども、本作で一番強調されるのは、「男女の行き違い」であるように思いました。それは行動の規範の違いであるし、考え方の根本の違い、なのかもしれない。本作のみでそれを断言することは無謀なのだろうけれども、読み進めるごとに遣り切れない悲しみばかりが積み重なっていくのには堪えた。男と女、光と影。どちらが、どちら。
不幸な出来事にそれぞれがそれぞれの見解をひそかに持っていて、見方や思い込みで事態がどんどんゆがんでいく。「真相」と思ったものがさらさらと崩れてまた違う形に。あまりにすいすい読める文章であっというまに最後まで行き着いてしまうけど、読み終わってもやっぱりもやもや。ちょっとサヨの屈折についていけなくて今一つ入り込めなかったけど、ナオには幸せになってほしい。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 11/07
「キュウタイ」を変換したら一発で「球体」が出てきたので、読まれている本なのだなぁとそっちで感動してしまいました。流れるように変わっていく真相に付いていける様に引き離されないように注意深く読んでいきました。ともすれば道尾作品は読んでいて置いていかれることが多かったから。この小説はしっかり頑張って付いていきました。
すごい。。
何度も真相がかわっていくのがさすが道尾さんという感じ。
乙太郎さん、サヨ、ナオ、友彦、智子みんな色んな思いや悲しみを抱えてて途中読むのが辛くなった。
相手を思いやっての言葉だったり行動が実はとんでもないことになってしまうという恐さ。。
けど、なんだか最後はスッキリ。。
途中にでてくる星の王子様の話しがよかった。
“お酒を飲むのは忘れたいから‥”とか。
どうか、みんな幸せになって欲しいな。
読み終わって、題名と装丁の魅力にため息。やっぱり道尾さんは言葉が綺麗で、哀しさとやるせなさを表現するのがものすごく上手。とても痛い内容ではあるけど、こみ上げてくる感情は温かいんです。
誰かのためにそれぞれが嘘をついたり、隠し事をしたり…それは思いやりや先のことを考えて始めたことだったはずなのに、逆に誰かを傷つけたり追い込んでしまう結果になったりしてしまうのが、なんとも悲しかった。トモと乙太郎さんが、海で名前も知らない自転車の女を眺めていた頃が、一番幸せそうだった。それだけに読み進めるにつれ、暗さや悲しさが際立った。あんな幸せそうな明るい家族に囲まれているのに、サヨの歪みはどうして生まれたんだろう?「星の王子様」久しぶりに読みたくなりました。
トモっちの父母はなんで結婚したんだろう。 サヨの歪みはどこからやってきたのだろう。 誰かのため自分のため嘘をついたり、苦しい人生だな。 真実が分からず。 しかし、床下徘徊とはーーーキモイ! 最後の数行・・・良かった。あ、題名がとても良いよね☆読んで納得!
道尾秀介さんの懐の深さを感じさせる一冊。 これまで、「向日葵~」に始まり、「ラットマン」、「シャドウ」等々、いろいろと読んできたが、この作品は道尾秀介の新境地、とも言える作風ではないかな。 ミステリとしての謎解きの要素は浅いものの、人間描写は素晴らしい。 ただ、他サイトのレビューや書評だと、かなり高い評価なんだけど、個人的には☆3個・・・。
えーと…微妙かなぁ。 前回の『カラスの親指』がドツボだったから期待しすぎた。 あんまり詳しく読めなくて、流し読みしてしまった。 話もよくわかんないし(←流し読みだから)
感動ではなくて、悲しい展開に泣いてしまった。人の持つ自己防衛本能や友愛が絡み合い、悲劇を生んでしまう。冒頭から最後まで<悲しみ>が漂う作品だけど、ラスト数ページでちょっと救われた気がした。真実は読者次第。「何だろうこの装丁?」と思ってたのですが、読み終わって納得!!見事です。今まで読んだ道尾作品の中ではベストです。
本当の事はそこに居た人しかわからない。感じた事も言われた人にしかわからないし、言葉に込める気持ちも言った人にしか分からない。読み終わったあと、そういう事を感じました。ちょっと、主人公の父と母の物語における位置づけが今ひとつ私にはよくわかりませんでした。
読了後、はっと気づいて閉じた本をまじまじと見る。閉じ込められた雪の世界に胸が重くなる。装丁からして見事。道尾的ミステリのあの上下を勢いよくひっくり返されるような驚きはないものの、ゆらゆら揺られながら表になったり裏になったり、思わせぶりに翻る物語。まるでスノーボールに閉じ込められた雪片のように、揺蕩っては沈みまた舞い上がる。かなしいひとのこころみたいな。
道尾作品を今まで何冊か読んできたけれど、これが一番好きかも知れない。いつものような終盤での思い切ったどんでん返しはないけれど、淡々とした静謐な文体が先へ先へと読ませる。一度吐いた嘘は死ぬまで飲み込んで生きていかなくてはならないのかな。それぞれがどろどろしたものを内包しているんだなと思うとなんだか恐ろしい。これを読んで思ったけど道尾秀介は矢張り抜群に文章がうまい。装丁も綺麗。2011/415
これは恋愛小説?でもうっすら謎を残したまま終わる感じはさすが道尾さんといった印象。サラサラと読めたけど、何度も苦しくなった。時には醜い位のナオの気持ちもトモくんの気持ちも、どちらもわかって痛かった。
わりと読みやすい文体。登場人物も多すぎず、整理しやすい。ストーリーは淡々と進みながら、ところどころドロッとした落としどころがあって飽きずに読めた。ラスト5行がめっぽう良かった。
星の王子様のうわばみの絵はどこかユーモラスと思っていたけれど、こんな使い方もあるのかとびっくり。主人公とナオは、これで幸せなんでしょうか。
全体に静かで重苦しい雰囲気なのだが、こういう空気きらいじゃない。中学の教科書に載ってた「夏の葬列」をもっと複雑に二転三転させたような話だと思った。「言わなきゃよかったのに」「助けたくてしたことだったのに」何度もうまくいかない現実に歯噛みした。乙太郎さんの明るく優しい人柄が大好きだった。白蟻駆除の仕事をしている最初の頃は読んでいて楽しかった。ただ優しいだけの人もかわいそうなだけの人もいない、みんないろんな面を持っている。田西とデリヘルの話も忘れられない。ウワバミや将棋倒し、小道具の使い方も見事。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 09/03
道夫秀介の作品なので、勝手にホラーと思って読んでみた。 訥々と進んで行く物語が、いつ怖くなるのかと半分くらいまで期待していたが、一向にその気配はなく… 物語としては、自殺してしまった年上の幼馴染の死の原因の謎や、主人公の友彦の心情。 そういったものに、興味が惹かれ一気読みしてしまった。
道尾さんの作品は初めて読んだけれども、完成度が高い。表現が丁寧で小説のお手本みたい。でも、そこまで好みとは言えない。オチでは鳥肌が立った。
球体の蛇の
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