きりこについて
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きりこについての感想・レビュー(741)
猫は好きだけど、合わなかった。私がテーマを通り過ぎているからか。ブスを太字にする感性か。きりこの周囲の人物の人生が簡単過ぎる、とか、物語世界に馴染めずサクサク読み終わった。テーマの為の物語という感じ。部分的には良かった。子供は四六時中酩酊状態の下りはなるほど面白い。冒頭ねこどこにとんでゆくごっこ。きりことラムセス2世の心の中が噛み合ってない中で、ラムセス2世のきりこに対する親愛が微笑ましい。ルドルフとイッパイアッテナ(名作!)が読みたくなった。
この上なく「ぶす」なきりこについて、猫が語る。傲慢で自分が世界で一番かわいいと思い込んでいたきりこが、思春期に入りようやく自分が「ぶす」であるということを自覚し、落ち込み、やがて全てを受け入れて、自分は自分として生きていく様が潔くて爽快だった。テンポのいい映画のよう。珍しく装画が著者によるものではない。
極端な設定と猫のあたりまえ、が淡々とキワキワな感じで描かれているので、途中まで時々心地悪さを感じながらの読書でした。けれどもラムセスの芯は全く揺るがず、最終的にはあるべきものがあるべきところに落ち着いたような納得の着地に感じました。そう、私も、読み終えたとき、それらが終わったとき、終わるのを分かっていたよなぁ! 年齢を重ねていくと、容れ物も中身も歴史も全部で自分!なのだし、せめて容れ物ぐらいとも思ったりもするけれど、容れ物から中身と歴史が否応なしに染み出ることも知っています。明日からまた頑張りましょう。
読んでいる時は、容れ物についてぐるぐる考えてしまいました。でも、自分自身も容れ物にとらわれすぎてたんだなー、と思いました。「容れ物も、中身も込みで自分!」猫の視点が面白い作品でした!
中身も容れ物もどっちも大事って当たり前のことだけど、それに気づいて大事にして生きていくのって難しい。きりこもちさちゃんも、猫たちも生き生きしていて羨ましい!
★★★☆☆我輩は猫である。みたいな。ただし飼い主はぶすの勘違い女。外見と内面とセックスについてああだこうだと考えまくる。猫視点の名言がいい。世界は肉球より丸い!
「自分のしたいことを、叶えてあげらるんは、自分しかおらん。」 自分を大切にする、という意味を深く考え、潔い気持ちになりました。もう少し(現在小五)娘が成長したら、是非勧めたい本です。
“自分のしたいことを、叶えてあげるんは、自分しかおらん。”その言葉に従うことは簡単なようで、簡単じゃない。きりこは自分がぶすだと言うことに、周囲から「ぶす」と言われて気付いた。「ぶすだから」と自分自身も自分を否定して、隠れるように生きていた。周囲の目は気になる。気にしない!って言ってもやっぱり気になってしまうもの。 でも周りで自分を悪く言う人は、結局自分に何もしてはくれないのだ。そんな人たちの心無い言葉に捕らわれていてどうなる。 そう気付いた時のきりこの顔は、きっと輝いていたに違いない。
語り手が猫。さらに言葉を話す猫。しかも関西弁を話す猫。名前はラムセス2世。美人が幸せになれるとは限らないし、ぶすが不幸になるとは限らない、と信じたくなったぶすのわたし。
ぶすだったり美人だったり金持ちだったり貧乏だったり。そういうのは全部関係ないよ、中身が大事だよ、なんてのは嘘だ。だってぶすであることが性格に影響しない方が難しいんだから。「あなたのままでいいんだよ」的ななんでもオッケーじゃなく、ぶすであることはぶすであることとして、その上で自分らしさをつらぬいて生きてくためには覚悟と戦いが必要。それを貫くことができたときの爽快さ、美しさがきりこにはあるから、読んでいてすっきりするんだと思う。でも、これはなかなかのハードル。わたしはわたしという生き方を貫けているかな?
嫌いではないのでけど、なんだか最近ありがちな説教臭いJPOPを聞かされたような読後感。それができればいいけど、そんなに世の中簡単ではない。シニカル過ぎるでしょうか・・・
人間は、人からどう見られるか、どう評価されるか、鏡を通して価値感を左右されがちだけれど、そんなことは本当はどうでもよくて、本質だけを見つめることが大切なのだ!ということが猫の目線で描かれています。 だからテーマ的にはありがちだけれど、猫の表現力が素晴らしい!傑作。
西加奈子さん著書の1冊目。THEブスのきりこちゃんの成長過程をたどりつつ、容姿の美醜が全てじゃない、自分自身の心のあり方次第だと、にゃんこ目線で気づかされます。
ここ最近読んだなかでいちばんすきな話!!図書館でかりたけど、買おうかなぁ。我が家のにゃんこをみる眼がかわりました(笑)高尚な彼らには失礼にあたるかもしれないけど、文章がかわゆくてかわゆくてかわゆくて!!でも内容もずっしりつまってて、後半にいくにつれきりこやちせちゃん、パァパマァマ、登場人物みんなのやさしさがにじみ出るような雰囲気がとてもいいと思った。余談ですが、最近幼い猫の死に目にあってしまったので、あの子も次は健やかで幸せな猫として生まれ変わって欲しいなと思いました。
[図]私も“自分が自分でいることが嬉しい”と思えるよう、死ぬ日がくるまで生きてみよう!私の愛猫も、ラムセス2世がきりこを信頼してたように、私のことを信頼してくれてたらいいな(*^^*)
変わった設定もあるし、笑えるところもいっぱいあるのに、シビアな話。 私は猫にはほぼ興味なしだけど、人間ってものの馬鹿さみたいなものを語るには、猫って最適なんだろうなと思う。 容れ物も中身も歴史も込みで私、って、真実だろうと思うけど、心から納得できるようになるまでにはもう少しかかりそう。 ともかく、よかったです。
舞台を思わせるようなガチャガチャした文体が苦手。猫のラムセス2世が登場しなかったら最後まで読めなかったかも・・・。猫好きな方にはオススメ!
「猫は何でもわかってる」猫と暮らしたことのある人なら必ず感じたことがある。その上、猫は神的に美しいとも。人間はそんな猫たちの隣で、泣いたり笑ったり、自分って何?と七転八倒の日々。ありのままをまあるく受け入れ、穏やかに猫のように生きたくなる本作はどこか禅的。しかし関西ワールド炸裂、抱腹絶倒の語りがPOPであります!
多くの女子の心を縛りつけるのは、容姿の可愛さという鎖。異形レベルのぶす少女きりこもまた然り。子煩悩両親の溺愛を信じきっていた黄金の少女時代、鋭い客観的真実で引き裂かれた初恋と自信、その後に続く暗黒の引きこもり思春期、そして長い夜の終わりと新しい出会い。鎖を解いて、立ち上がることができたのは、隣に寄り添う賢い黒猫ラムセス2世がいたから。容れ物があって中身がある、猫ならとっくにお見通しの真実を悟ったきりこは、姿は同じままなのに眩しいほど輝いて見える。彼女を乗せて今日も肉球よりまるい世界は回る、ぐるぐるぐる。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(2)
- 11/17
ちはや@灯れ松明の火(文さんに協賛!)
人間は顔じゃないと大人は言い、子供は歳を重ねるにつれそれが建前だと悟っていく。いやむしろ人間の顔じゃないだろ的人外魔境フェイスきりこが味わった光と影に彩られた半世記。最初の頃の勘違い女王様っぷりに何調子こいてんだこのウザい女とイラつかされたきりこ、しかし挫折を経て友人を得て真理へと近づいていく姿を追いかけていくうちに好感度急上昇。ちせちゃんのために立ち上がるきりこ、アンタマジでいい女だよ。人間は顔だけでも中身だけでもない、全部ひっくるめて自分。女子として何て痛さと心強さを感じる本なんだ。
ナイス!
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11/18 00:18
人間は顔じゃないと大人は言い、子供は歳を重ねるにつれそれが建前だと悟っていく。いやむしろ人間の顔じゃないだろ的人外魔境フェイスきりこが味わった光と影に彩られた半世記。最初の頃の勘違い女王様っぷりに何調子こいてんだこのウザい女とイラつかされたきりこ、しかし挫折を経て友人を得て真理へと近づいていく姿を追いかけていくうちに好感度急上昇。ちせちゃんのために立ち上がるきりこ、アンタマジでいい女だよ。人間は顔だけでも中身だけでもない、全部ひっくるめて自分。女子として何て痛さと心強さを感じる本なんだ。
ナイス!
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11/18 00:18
ちはや@灯れ松明の火(文さんに協賛!)
沈魚落雁閉月羞花、縁起の悪そうなこの言葉、実は超美人の代名詞。その美しさに(←醜さに、ではない)魚は沈み飛ぶ鳥も落ち、月は雲に隠れ花さえ恥じらって萎んでしまうとの意味。元々の意味は人間以外に人間の美の基準は理解できないからだとか。なるほど、人類の美的感覚では破壊的威力を有するきりこの顔面も猫から見れば魅惑的なのはそういうことですか。
ナイス!
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11/18 00:18
沈魚落雁閉月羞花、縁起の悪そうなこの言葉、実は超美人の代名詞。その美しさに(←醜さに、ではない)魚は沈み飛ぶ鳥も落ち、月は雲に隠れ花さえ恥じらって萎んでしまうとの意味。元々の意味は人間以外に人間の美の基準は理解できないからだとか。なるほど、人類の美的感覚では破壊的威力を有するきりこの顔面も猫から見れば魅惑的なのはそういうことですか。
ナイス!
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11/18 00:18
たった2分の立ち読みで、もう手放せなくなって買ってしまった。文庫版500円ちょっとという値段に見合わないくらい、わたしの心をゆっさゆっさ動かして、いい意味でたまらない気持ちにさせてくれた。電車内にも関わらず、ニヤっとしたり、思わず泣いたりしてしまった。ひとつひとつの言葉たちに、すごく、すごく救われた。うらやましいあの子も、かっこいいあの人だって、例外なく、紆余曲折を経て成長するのだ。「人と比べない」ことを理屈で分かっていても、つい比べてしまう人へ、猫が好きな人へ、ぜひ、薦めたい!
以前から気になっていましたが、やっと借りて読めました。待った甲斐のある猫目線小説でした。きっと私が読む事も既に分かっていたんだろうな(笑)とても深く考えさせられる作品で、少なからず私は入れ物にこだわってた感が否めません。内側にある本質を見える人間に少しでも近づけたらいいなぁと思うのでした。また西さんの猫作品に出会いたいものです♪
面白かった!! 会心の作品でありました。 大阪の(西 加奈子さんの)独特の下品さが美しく昇華され、きりこやラムセス2世やこうた君もちせちゃんも、出てくる登場人物が本当にみんな愛しくなる。 私は圧倒的に犬派で犬としか暮らしたことがないが、猫もいいなと思ってしまいました。 もう一回読も。。
図書館で手に取り、3時間弱で読み切りました。通っている小学校で子猫を見つけたキリコ。キリコは、美形の両親から可愛い、可愛いと育てられていますが、実はおブス。でも、ラムセス二世と名付けられた知能指数の高い猫君から見ると、ステキなようです。猫と話せるようになったキリコとラムセス二世。 著者の毒舌ととんでもな成り行きが楽しめました。
西加奈子さん初読み(^^)「きりこは、ぶすである。」の衝撃な出だしに惹かれた。軽快な文章が楽しくて一冊すぐ読める。きりこが自分の外見に悩みながらも、困ってる人を助けたい!っていう純粋な気持ちで他人と関わって、そのコンプレックスに打ち克つ話*「自分のしたいことを叶えてあげるんは自分しかおらん。」「うちは容れ物も中身も込みで、うち、なんやな。」「今までうちが経験してきたうちの人生すべてで、うち、なんやな!」ラムセス2世を始め登場人物も個性があって読みごたえがある。ちせちゃんのハッキリした性格が好き♪
女性誌での連載を見てすごいセンスを感じてからずっと読みたいと思っていた西作品。最初の作品は絶対これ!と決めていました。 きりこの顔の描写のキツさと小・中学生の男子女子の関係が的確でおもしろすぎです!最後は心があったかくなりました。猫ってすごい! 好きな女性作家が増えました☆
きりこについての
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感想・レビュー:322件

















































