詩羽のいる街
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詩羽のいる街の感想・レビュー(427)
テーマも面白いし作者の主張もわかるんだけど。主張の通し方にしても、ヘンな趣味を「理解出来ない」と主役に言わせておいての我田引水ぶりで正直白ける。と、言うような不満の数々が殆ど作品内で先回りされて回収されるのも、出口を塞いで説得された感じで正直いい気持ちはしなかったな。面白いだけにやるせない感じが残ったのも確か。
いいお話なのは間違いない。反目しあうより協力することで成果を上げるという根本的な発想は当たり前の話。だが、あまりにも人を見透かすような詩羽の言動や説教くささに辟易としてしまうのは、年齢と共に汚れが入っているからなのか。
やっと読んだ!詩羽みたいにキレる頭脳と行動力と楽しむ意志があれば、、、、と少し嫉妬してしまうほど、入り込んでしまった。。。ちょっとジェラシーが混ざるという個人的事情により、読後感は複雑だけど、詩羽の出自や、普通の人だったころの苦悩とか続編があれば、あぁ、この人も普通の人で悩んだりするんだと、共感できるかも。
あら、意外と好きかもです。この手のお話。メッセージ性が強いので合う・合わないがはっきり分かれる作品だと思いますが、喜多川泰さんの本とか好きな人は楽しめると思います。心がポカポカします系の作品です。個人的な感想としては、最初「天使」のような存在に見えた詩羽が、何故か読み終わった後は「魔王」にしか見えませんでした。女性ってのは強かな生き物なんだな~。・・・いや、そんなことを言いたい作品では無いのは重々承知していますがだってそー思ったんだもん。
山本さんのブログで自身の代表作と述べられていたので、読んでみた。内容は四つの短編で、詩羽という少女に影響を受ける人々を描かれており、それぞれが独立する事なく影響しあっていた。自分の仕事のやり方も考えさせられる。
爽快なファンタジー。でも凄く濃密。論理的なのに読みやすくて、人を救うだなんて、なんと偽善な話と思いきやそんなものでは終わらない。何故ならそれは詩羽が自ら人を救ってるという気はなく、人と人を繋げる媒体役に徹しているから。一方的な押しつけじゃなく、自分も見返りとしていろんな物を貰って生活してるからか、嫌みにならず読了後のスッキリ感が半端じゃない!ストーリーの入り方、キャラクター、物語の構成、どれをとっても秀逸でお気に入りの一冊になった。文庫で読んだけど、表紙はこちらの方が好きだなぁ。
これは良い!ぐっときました。四人の視点からみた詩羽という人物との交流。うさん臭い出だしから、見事に収束していく第四話まで、話の構成も素晴らしい(個人的には第三話が好き)本当に著者は物語の持つ力を愛しているのだろうなと、読みながら嬉しくなってしまいました。『アイの物語』とともに大切な一冊になりました。
これはまたアイの物語級にぐぐっとくる。詩羽の主義の美しさと、彼女がそれの危うさについて自覚的なところが肝だと思う。「戦まほ」のしぃちゃんより大人だもんね。SF、オタク文化の枠の外でも読まれて欲しいんだけど、やっぱりこのジャンルこの素材だからこそ細かなところまで筆がゆきとどいてるんだろうなぁ。You売れちゃいなよ!とたまに思います。
大規模魔法は詠唱に時間がかかる。 正直、失礼だとは思うが、教化啓蒙が少し鼻に付くイントロダクションではあった。山本節といえばそうだろう。ただ3章以降、少しずつ読んでいる気持ちが揺らいでくる。著者は、自分の伝えたいことを、このような形でしか語れないのだろう。読後感は良い。 ボルヘスのような物語内物語がいくつも語られる。「戦まほ」「ガルテリ」は読みたいよね。 2008年発行ということで、当時がどうだったか思い出す。けいおん!のアニメ化はまだだった。初音ミクは発売済。おれは金槌で金属を叩いてロボット作ってたわ
賀来野市には金も持たず住む場所もないのに、他人同士を結びつけ幸せをもたらす詩羽という女性がいる…。人と繋がる大切さを再確認させられました。何気なく手にした本でしたが、満足感のある作品でした。
山本節とSFマインドは健在の非SF。。登場人物たちと同じように、最初は詩羽という存在に戸惑い疑っていたものの、物語が進むにつれて読者までも彼女に引き込まれていく気がした。この物語をどんなに否定しようとも、詩羽にかかれば容易く看破されてしまう程度の拙い(あるいは幼稚な)論理でしかないのではないかと思わせられる。作者は詩羽であり、坂城先生でもあるのではないだろうか。どうしうよもない怒りともどかしさを抱えながら、「なぜわからない?」と叫ぶのではなく、「こうすればもっと良くなるんだよ」と諭してくれるのだ。
巻末の参考資料が驚き、幅が広いね。マンガやSFやアニメやネットオタクなどの題材は多いがいやらしさはない。人と人の結びつきがうすれ個人主義に陥っている世間にそれでいいのかという一石を投じる作品。
私が書店員としてPOPを作るなら「山本弘が描くヒューマンドラマ。小さな街で人々の触媒として生きる”詩羽”。あなたも彼女から元気をもらいませんか?」。元気が出て、読みたい本が増えて、前向きな方法に出会える本。この本の魅力を最大限に伝えたいのだけれど、ありきたりな言葉になってしまう。難しい。バイブルとして手元に置いておき、悩んだ時に読みたい。書き抜きしたい部分が多くて困る。奇遇なことに、今月11月に文庫版が発売される模様。買おうかなぁ。
人に親切にするのが仕事という詩羽の生き方がなかなかかっこいい。最後もなかなかの展開。参考文献の中にも色々なライトノベルがあるのに驚いた。伝えたい事もよく分かる。
3年前に買ったのに少し読んでそのままにしていた。今月、文庫になるのを知り、なんか損した気分になってあわてて読んだ。前に読むのをやめたのは「なんだ、また作者の理想の女性像かよ。明るくて聡明でおたくに理解もある女の子なんだろ。」と思ったからだけど、最後まで読んで「それだけじゃなかったんだなあ。きっちり作ってあるわ」・・・と読まずにいたのを後悔しました。
詩羽の生き方に目からうろこでした。
「他人に親切にすること」が仕事で、お金の代わりに食べ物だったり泊めてもらったりするというのは、なかなか難しいこと。
私は「幸せとは常にあるもの。それに気づくかどうか」という考えなので、詩羽の「私が幸せにしてあげる」という考えには共感は出来ません。しかし、自分の考えをしっかり実行している彼女に、尊敬の念を抱きました。
小説。カテゴリ的には一般文芸なんでしょうけども、やはりSF者のオタクが書いた作品、という印象でした。リーダビリティの高い文章、魅力的なキャラクタ、ハッとさせられる構成、と見事としか言いようがないのですが、作者の思想が強く出ていて、それがどうしても肌に合わない、と感じてしまいました。個人的に小説を読み始めた頃からお世話になっている方ですし、面白かったのも確かなのですが、悪い意味で考えさせられる部分が多かったかな、と。そして他の作品も読まなければ、という思いも同時に抱いたのでした。
アイの物語を読んで、他の作品もと思い、読んだ。この作者は小説を書くのがうまいと感じる。文章もたいそう読みやすく、一度読み始めるとなかなかとまらない。が、SFとかアニメとか、そういったものが多く出てきて、興味のない私には疎外感すら感じさせる。今度はこの人の、SF臭のないものを読んでみたい。
1章がとっても良かったです。ちょっと不思議な女性とのデート。詩羽の魅力がよく出てました。2と3章は作者の考えの押し付けが強すぎて無理。理想ばっかり語られてもなあ。
詩羽という人の生き方・・・・これはなかなか発想できないですね~~。何十年もかけて作ってきたその人その人の「生き方」をがらっと変える力があるって凄いことです。最後の章で、街の大きな歯車に皆がうまくはまって動き出したことが感じられてさわやかな読後感でした。
mixiの有川さんファンコミュで薦められていた本。図書館戦争シリーズと同じ徒花スクモさんの装丁、というだけじゃなく、有川さんの小説も素材に使われていた。素敵!地に足がついたファンタジー。ホントにあってもおかしくない、と思わせてしまう気持ちの良い話。第3話で悪意を持つ人が描かれることで、話に深みが出た。それにしてもたくさんの本を読んでいる作者だなーと思ったら、と学会の会長さんでしたか。他の作品も読んでみたい!
「人間の頭の中にはBGMが流れているー」「BGMを変えたら、世界も違って見えるってこと?」「宇宙はすごく広くて、地球はとてもちっぽけだってと。女の子の手で握りつぶされてしまうほどに」「いつの間にか『今まで通りの生き方を続けること』が人生の目的になってしまっている人がいるんです」
期待して読んだら、さらにそれを上回るおもしろさだった。この作者すげー。前向きだし、設定きちんとしているし、作者の価値観もしっかり伝わってくる。今の時代をちゃんと評価して、こういう作品にまとめることができるというのは、すばらしいことです。
一生に何度も読み返すことになるであろう小説と出会うことが読書の最大の喜びだと思う。詩羽の生き方が論理の究極なのだとしたら、理詰めでやぼったい生き方の自分も彼女に近づけるのではないかと希望が持てる。変なプライドのために変わっていくことを怖がってはダメなんだね。素敵な小説。
そうそう。BGMひとつで世界は変わる。考え方をちょこっと変えたら違った世界が見えてくるんですよね。本の話題もたくさん出てきてたのしかったです。
人と人とをつなげるのが詩羽のお仕事。詩羽が来るとみんなが繋がり明るくなる。過去に何があったかじゃなく今現在がそして未来が大切なのと笑顔。3話目の最後と4話目の最後が繋がったとき優しい気持ちになれる。ありがとう。そしておかえり。
とても楽しい話でした。詩羽が読んだ本を読んでみようかなと思いました。行動力のある謎めいた主人公の存在が都市伝説ではなく現実になるために、何か出来ないか考えてみることが必要だなと思わさせられました。出来るのか。するのか。私は???
理想の街、理想の人物。読んでて嬉しくなる。4話な最初の方は私の理解力不足でわかりずらい。でも最後はきれいにまとまるんだね、さすが詩羽!
環状線で泣いちゃった。第3話の恐ろしい「ありがとう」。心にしみついた垢が流されて行くみたいに、胸の中にすっと入ってきた。この大学教授を僕は、根っこの部分で似ているのかも。根拠のない自信を持っている所とか。アイの物語に続き、人を愛しているお話です。素晴らしい。ありがとう
詩羽のいる街の
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