おそろし 三島屋変調百物語事始
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おそろし 三島屋変調百物語事始の感想・レビュー(1243)
あんじゅうを先に読了。おちかさんが叔父の家に来た経緯や清太郎さん、おたかさんとの関係など、『あんじゅう』で謎だった部分が解けました。 あんじゅうでは、一話ずつ完結していた記憶が…しかし、『おそろし』は全ての物語が最終話に繋がってくる長編。あの世とこの世を繋ぐ恐ろしい商人の登場が後を引きずる。百物語のどの回で、また登場することになるのやら。
一人一人客が真昼に訪れ、聞き手のおちかがお茶を出しお相手をする。ちょっと変わった百物語が、主の計らいにより三島屋で始まった。おちかの背負う後悔、語られるお話の怖ろしさ、悲哀、どこか漂う儚い美しさ。第一話から魅入られました。江戸もの、怪談、そして人情ものと三拍子。おちかの心情はきっと本人にも複雑すぎて、事件に関わった面々への想いも一面だけでは表せられないものなんだろうと思います。兄との三島屋での再開の場面では思わず涙が零れました。面白くて、怖くて、感動して泣けてくる。良い本でした。だから宮部さん大好き。→続
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(8)
- 02/13
とある事情から三島屋に身を寄せることになったおちか。叔父の整えた怪奇百物語を聞くことになり――。宮部節が随所にひかり大変面白かったです。人を留めるのも進ませるのも『情』が絡むものだと。喜一とおちかのやり取りに少し涙腺を刺激されました。最後、商人?番頭?がこぼした言葉が気になります。続編を読まねば!
百物語の事始めとして一冊まとまっている本だけれど、「家鳴り」をのぞいて各話を短編集として楽しんだ方が完成度は高い気がする。宮部さんの作品の中でもこういう怪異をあつかった時代小説はかなり好きなので、「あんじゅう」も続けて読みたい。
怪奇な百物語を主人公が聞いていく物語。いままでの宮部作品に比べると、ホラー色が強いかな。最後のほう、事態の解決にも動いていますね。人間生きているといろいろ事件があるもんだ
本を読むと誰かに感情移入して読むとかが多いけど、これは観客として読んだ感じ。
短編がそれぞれ最後に絡まって、いや〜おそろしやーっ!て、お見事ですね。
松太郎に対する、おちかや家族の心境にいろんな事が重なって垣間見えて、同情することも責めることもできない、微妙な感情が描かれてるあたりに引き込まれます。いや、本当に面白かった。
NHKあたりでドラマ化してくれないかしら。
続編のあんじゅうに突入です。
おちかはある事情により、江戸に袋物屋を営む叔父叔母の家に身を寄せる。叔父の店で女中として働いているおちかは、三島屋に来た客人の話を聞く事になる。そこから始まる百物語。兄の犯した罪を赦せない弟「曼珠沙華」屋敷に魂を呑み込まれる「凶宅」おちかに起きた事件「邪恋」姉弟の禁断の恋「魔鏡」おちかが屋敷に呼ばれる「家鳴り」 少しずつ積もった闇と人の情念が絡み合う時、狂気へと変わる。欲や恋という切っても切れない感情やすぐに色々な色に染まりやすい人間程怖ろしいものはない。そして、よろめくとすぐにどちら側にでも(続く)
時代怪奇もの。三島屋にお世話になることになった訳ありおちかが主人公。怪奇な話を聞くという役目をするようになりおちかの過去が少しずつ明らかになりそしてクライマックスに向かいます。キッチリ簡潔なのに続編が出るのねワクワク。図書館で借りました。
宮部さんの時代物、再読。訳あって、三島屋の主人である叔父夫婦のもとに預けられ、働くことになった17歳の「おちか」が、店の「黒白の間」で、そこを訪れる人たちの不思議で怪しい話を聞く。不思議で怪しく、切なさと怖さ、恨みと憎しみ、割り切れない思いなどが絡みあう。時代物とファンタジーが融合したような作品。最後の「あの世とこの世の二つの場所」で商いをする商人と「おちか」の対話が印象的、続編があるだろうなって、期待しています。
久しぶりの宮部さん、分厚いので躊躇してたのに読み始めたら止まらない(笑)早々に寝不足です。 自分のことで精一杯なのに心にグサグサくる話を聞くなんて、おちか大変。そして、やはり、人って怖いなぁ…と。 続編があるようなので楽しみです!
宮部さんの時代物は安定して面白いと思う。が、叔父さんったら随分キツイ荒療治^^;それに「おちか」に次々とこんな話を聞かせられるほど、世の中ネタがあるのかねぇ。面白いからいいんだけど。最後の大団円はうーむ、いかがなもんでしょう?
袋物屋の叔父夫婦のもとに引き取られた“おちか”は訳ありで、その理由が第1話から徐々に明らかにされていく過程と、1話ごとに繰り広げられる人間の闇の部分の心理と魔とがかち合った悲しさ、「おそろし」さは、タイトル以上に不安感を煽りました。さすがです。ようやく自分の過去と向き合えそうな具合になってきた“おちか”ですが、まだ心の平穏を取り戻せるには一山も二山も越えねばならなさそうで…。続編が怖いような楽しみなような…です。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(0)
- 01/05
2012年、読みはじめの一冊目は、去年からはまってしまった宮部みゆきの時代小説。結構な分厚さに少々圧倒され、読み終わるのか…という不安も一瞬で吹き飛んだ。三島屋で行われる百物語の聞き手おちかに、順番で不思議な話をしながら、最後は…なるほどなるほどという連作短編。ときどきある挿し絵がたまにちょっと怖くて、昼間にゆっくり読みたかったかも。宮部さんも沢山読みたいし、色んな作家さんに触れて、色んな素敵な本に出会える一年を希望。
宮部みゆき、読ませます! 三島屋に来る人のお話をおちかと一緒に聞いているような感覚に陥りました。 一緒になって怖がったり、気味悪がったり、微笑んだり。 すごく引き込まれてあっという間に読んでしまいました。 続きもよみたい!!
先に「あんじゅう」を読んでしまって、おちかの過去がとても気になっていたのがようやくスッキリした。こちらは意外と怖くて、夜中に読んでいておそろしい思いをした。それまで百物語に登場した人たちが最後こんなふうに繋がっていくのかと感心。すごく惹きこまれた。もう少し松太郎のことと屋敷の主について深く知りたかったな。
続編の方を先に読んでしまい、気になってたおちかの過去がこの本でやっとわかった。「凶宅」「魔鏡」などの怪異も怖いけど、それらを生み出したのは何かを考えると一番恐ろしいのは生きてる人間なんじゃないかと思う。松太郎の事件では特にそう感じた。一人一人にとっては小さな、悪意とさえ言えないようなことでも、積み重なっていくことで人を闇に落としてしまうこともあるんだな…。鬱に沈んでしまいそうなところだけど、三島屋の皆がいい人で救われた。
面白いのと怖いのとで2重の意味での寝不足本。 主人公の恋人に対する想いはやっぱりちょっと冷たい。 百物語といいつつ、5話くらいしかないので、続編あるということですね。 続編に手を出すと、きっとまた寝不足か…。
三島屋変調百物語1宮部さんの時代小説、面白いなぁー 掛け軸の恵比須さんが逃げ出そうとしたりメインとは別の小さなところがいちいち気になって仕方なかった。 最後の展開、良かった。 商人はどこの住人なんだろう…。
「あんじゅう」を読んで、しっくりこなかった部分が、これを読んで理解できた。おちかが三島屋に来ることになった経緯がこんなにも重いものだとは…!いつの時代も、怖いのは人間の欲や見栄だということか…。おちかには幸せになってほしい。
間違って先に「あんじゅう」を読み始めてしまい、あわてて図書館でこちらの「おそろし」を借りて読む。おちかの心を悩ませていた事件がわかってせつなくなった。当の本人たちには悪気がなくてなんとなく口にした事が、どれだけ人の心を傷つけてしまうか。言葉を口にするのが恐ろしくなった。心を常に綺麗にしておけば、口から出る言葉も美しいんだろう。肝に銘じました。
前半は短編のような雰囲気。後半からどんどん引き込まれました。続きもののようなので今後に期待。大団円のようでちょこちょこ気になることが残ってますね。
三島屋の姪、おちかは実家で起こった恐ろしい出来事から逃げるように三島屋へやってきたのだが、ふとしたきっかけから人の身に起こった恐ろしくも不思議な『百物語』を聞くこととなる。『おそろし』というタイトルどおり、どの話も怖い話ばかり。人を呼び寄せ閉じ込めてしまう『凶宅』、覗いた者と入れ替わり、閉じ込めてしまう『魔鏡』などはオカルト的という意味で怖かったが、おちかの事情には松太郎にそこまでさせてしまった人の心が怖かった。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(0)
- 12/08
タイトルがいかにも怖かったので身構えて読んだけれど、予想していた怪談系の怖さではなくて、いかにも宮部さんらしい、人間の心の闇の怖さの方だった。不思議系の余韻もありつつ、読後感良し。
初・宮部みゆき。ある事件をきっかけに心を閉ざした主人公おちかが、叔父夫婦の営む江戸の三島屋に身を寄せながら聞く「変わり百物語」のお話。人の情や縁、それらの深さや妙、この世のモノもならざるモノも様々に絡み合う「人の生」を感じます。続編も是非読みたい。
再読。最後の展開は「あかんべえ」を思い出す。謎の番頭の言い分には頷いてしまった。それが良いとか悪いとかではなくて、そうだよなあと。そのあたりがどうしようもなく人間的だと思う。
最後まで読んで、改めてサブタイトルに気づきました。おおお続くということか!早く読みたい!とまた一から読み直して…あんじゅうも、装丁変えないでほしかったなあ、あれはあれでかわいいけど。おちか以上に越後屋のその後が気になる終わりだった。あの人が何より怖い。
ずっと気になっていた一冊。 おちかのもとに集まる物語にすうっと体が冷える思いがした。誰が悪いとか、何が原因とか化学式のように答えがすっぱり出るものなら、人の心は楽になるのかな。それがいいかは別として。 結局は自分で向き合って、片をつけていくしかない。せめて身近な誰かの、自分も含めて、その時に役に立てるだけの器がほしい。そう思った。 それにしても、最後の屋敷に皆が出揃うのは何だかRPGを連想。
★★★☆ばんば憑き・あんじゅうと読む順序が逆になったけど、十分楽しめました。話の原点の良助と松太郎のことも詳しく知ることも出来たしね。 まだまだ続巻が出てきそうだけど、最終話「家鳴り」の屋敷の家守の男の存在が気になりますね。最終的にはおちかが幸せになるまで続けて欲しいですね。
三島屋夫婦の姪であるおちかは、悲しい過去を背負っている。そんなおちかに叔父は変わり百物語を聞くよう命じる。どの話も悲しいんだけど、ただ悲しいだけではなくて人情とか温かさがじんわりする。おもしろかった。
途中まで本当に怖く、「凶宅」なんかは私が思う宮部みゆき№1怪談「蜆塚」に並ぶかも?という位だったが、終盤になって大団円…面白いんだけどすっかり別のジャンルになってしまったようで残念。あと、何の落ち度も無かった被害者と加害者が共に成仏でめでたし、みたいな展開が疑問だったので、謎の番頭が言った事には頷けてしまった。彼とおちかの商い?はどうなるのか続巻に期待。
安定の宮部みゆき。とはいえ、「宮部みゆきの時代物にしては終盤が残念な感じ」と感じてしまうので、求められるハードルが高いというのも大変だなぁと思いました。個人的な趣味かもしれませんが、宮部みゆきは総じて長編より短編、現代物より時代物のほうがおもしろい気がします。
怖い苦しい辛い。ほんわかしているように見えて、ミヤベさんの話はわりあいエグい。ただ、止まりそうになりながらも、最後まで読んで良かったと思う。読みきった人間にしか判らない感慨は確実にある。
喜一がおちかと再会した時、「おばさんとおちかに。おふくろが見立ててこしらえたんです」と母からの帯を渡した下りに泣けてしまった。 お民に雪持松、おちかに雪持南天のその帯は加賀から取り寄せたもので、雪持文には、ただ冬の意匠というだけではない意味がある。 植物のしなやかな枝葉が雪の重みに耐える様を写したこの文様には、やがて雪を跳ね返して立ち直る植物の命の力と、春を待つ心が込められているのである。 お民の松は三島屋の繁栄を言祝ぎ、そこに積もる雪をおちかに見立ててどうぞ娘をよろしくお願いいたしますという、母の想い
宮部作品を読むたびに思いますが、この筆力には完全にまいってしまいます。 ぐんぐん読者を物語の中に引き込む力がすごいです。 それで?それで?と先を知りたくなります。 本当に怖いのは亡者ではなく現世の人の心だということでしょうか。 遠くに行ってしまった人、会えなくなった人に想いをよせることって大切なことなのですね。 つづきも読みます!
おそろし 三島屋変調百物語事始の
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