ミュージック・ブレス・ユー!!
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ミュージック・ブレス・ユー!!の感想・レビュー(434)
『たまたま女子高生の体に宿ったおっさんとして振る舞うのです。』痴漢にあったアヤカちゃんにアザミが痴漢にあわない方法を教えるメール。声出して笑ってしまった。アザミは自分のことをどうしようもなく最低だと思っているけれど他人のことを気遣える一面もあったりとアザミのような人間が嫌いではない、嫌いにはなれない。いっそうらやましくさえある。でも読んだあと無性にむなしくなるのはどうしたものか。
主人公たちのマイペース感というか、周りの主流からちょっと外れてしまう感じ、何だか共感。日常のなかで唐突に理不尽な暴力(言葉を含む)に遭うというのはよくあることだけど、それに真っ向から立ち向かうのではなく、少し斜めな方向からしかえしをする彼女たちの姿は爽快でもあった。しかしいつも思うが、この作者の作品が描く男性は、時に女性という存在にひどく理不尽に振る舞うきらいがあるような。だけど力がないように見えたって、女もしたたかにやり返せるんだ!みたいな物語の構図が多いような。
高校生の頃って確かに未来がまだわからなくて、私は何がしたいんだろうって思ったりした。一文が長いからテンポ良くは読めなかったし、結局何も変わらないから読んでて楽しいって訳じゃなかったな。でも逆にそれだからこそいいのかも。芥川賞作家の文章ってなんでこうだらだらと読点をつけて書く人が多いんだろうな。2011/546
高校生の時にこれを読まなくて良かった。洋楽オタクの女子高生の華々しさからは遠い日常が、ひどくもどかしい。とりあえず、普通はこんな物語のタイトルに「!!」なんてつけない。
ゆるゆるでけだるい雰囲気ででも暗いってわけでもなくて…ていう中途半端な感じがリアルといえばリアルかなあ。わたしはアザミみたいな生き方は絶対できないと思うからちょっとうらやましいというか新鮮というかすごいなって感心してしまう。読み終わった後はなんか何もしたくない気分でぼーっとしていたくなった。
決して明るく爽やかな青春物ではないけど、ぐだぐだなこんな高校時代もありかも。洋楽のことはさっぱりわかりませんでしたが、好きで夢中になれるものがあるのは良いですね。とりあえず、自分がわかることに関してはいばる馬鹿にはなりたくないです。
もどかしい、しかし素直なアザミの心理描写が好きでした。前向きな終わり方だったので、途中のもどかしさを帳消しになりました。音楽の話は全然分かりませんでした。
音楽好きな主人公の日常。高校生だけどきらきらした青春というものではないですね。だらだらした日常です。バンドの件やベースの話が最初だけでどこかに行ってしまったのが少し残念。主人公よりチユキ達の方に魅力を感じました。名前がカタカナだから、なんとなく読みにくかったです。
No Music, No Life.を地で行く青春小説。 ただきらきらした感じはあまりないかなw これ以上に何もない高校時代しか送ってないので共感とかはあまり・・ ちょっと話があっちゃこっちゃ行ってて読みにくい印象ではあった。
一つ一つの出来事や台詞が良い意味で現実的で、すんなりと取り込んで読むことができて面白かった。 主人公のアザミの考え方が全てではないけど、ふと自分にとっての音楽の在り方を考えてみると少なからず影響を与えてくれているものだと思った。 笑っちゃう部分もあったりで良いです。
いわゆるリア充(笑)でもスイーツ(笑)でもない高校生アザミのだらだらとした日常。チユキの必殺仕事人っぷりに笑う。個人的にはトイレに男子高校生閉じ込めるのよりもブランドバッグに火がきえてないポイ捨てタバコつっこむほうが好き。ナツメの元カレのロリコンっぷりすげっ。この作者の登場人物なら「ちんこもげろ」くらい言いそうだったのに、案外いい子でびっくりした。洋楽にくわしかったらもっと深く読めたのかも。登場人物のカタカナ率の高さが読みにくい。津村さんの本はこれで2冊目。たぶん次は読まないと思う。
★★☆☆☆ よくあるキラキラしていてドラマティックな青春物語ではないのが新鮮だった。アザミという一個人の青春を綴った話。ラストの文章が素敵だった、あとチユキが好きだ
☆6 純文学系の青春もの。だからなおさら、というわけではないけど人物描写がゆるくて何か中途半端に感じた。でも、読みやすいし楽しめた。音楽が与えてくれるものはたくさんあるけれど、それがすべてでもない。それだけでは生きていけない。しかし、そういったものがあるかどうかはとても大事なことだと思う。そんなに感慨があるわけでもない、まあとりあえず、という感じの高校卒業での別れの実感がわかない。「これからどうなるか」なんてこともまだ想像しない、そんな雰囲気がなんか分かる気がする。
音楽好きの女子高校生アザミ。
好きなものと嫌いなものがはっきりしているところが、とても気持ちよかった!
大音量で音楽が聴きたくなる!!
アザミとその友人たちがカワイイ。ちょっとズレてて危なっかしいところもあるんだけど。皆、大人になっても幸せでいて欲しいなぁ。そうなりそうですね。
高校生アザミの生活は音楽と親友のチアキで彩られている。ストーリーは読んでいて若干ばらばらの感もあったけど、高校生らしい、アザミらしい感じ。人生で他者を持つか、趣味的なものを持つか、または両方を持つのか、という言葉は印象的でした。最後アザミが少し自由になって良かった♪
他の津村作品とは毛色が違うのかな?と思いつつ読み始めたが、私はこの作品のリズムが凄く合いました。まさに「No Music,No Life」。アザミはこれからも多分、世間のフツウとはズレた自分と上手に付き合っていかなければならない場面がたくさん出現すると思うのですが、応援したいと思わせる、瑞々しい青春小説でした。
素敵。高校生の、勢いとごまかしのなさがとっても気持ちいい。抽象的なものごとを頭にとどめておくのがとても苦手な主人公の、世界をとらえるよすがとしての音楽。いろいろ抱えた進路の決まらぬ高校3年生の身ではあれど、そして自分で自分をつかまえそこねているけれど、友人や家族を見るとアザミは大丈夫だと確信する。読後、たしかにこのお話のタイトルはこれしかないと思いました。
もやもやしたモラトリアム世代向けの話かな。細かい心理描写は津村さんっぽいです。個人的には、もうちょっと退廃的な感じで、社会人が出てくる話の方が好き。学生さんは、まだまだ未来がありますからね。途中の掃除用具入れのエピソードはよかった。
音楽はあまり聴かないので当初はあまりアザミののめり込みぶりが分からなかったのだけれど、CDを本に置き換えたら突然イロイロ身に染みる小説になった。とくに39ページから47ページまでのとっ散らかりぶりや『わたしは基本的に』「何も考えられないんで」の自虐とか、とてもとても身に染みるなぁ…。アザミが車窓の向こうに見た世界をわたしは見たことがあるかなぁ、と考えてみたりするじっと。★★★★☆
面白かった。一見無駄に長いように思える日常会話や、もやもやしててわかりにくい心理描写も、登場人物たちの性格を表すには必要だし、「私たち親友だよね」みたいな安っぽい直接的な言葉を使わずに、お互いを大切に思ってることがわかる友情を描けてたと思う。勉強諸々ができなくても、相手のことを慮って行動しようと努力するアザミは良い子だと思う。大阪弁でテンポもいいし、会話も面白い。
カバーのイラストもデザインも素敵だなあと思いました。全体的にもやもやとした印象だったのですが、進路、卒業、友達との関係にところどころに共感。あと10年くらいしてから読み直すとまた違った印象を持つのではないかと思いました。
初津村さん。失礼な話、もっとせせこましいスタイルかと思いきや、閉じた部分はあれども、最後の終わり方、とても良いと思う。パァァァァ、っと、映像だったら白く光が射すような。『ポトスライムの舟』はどんな感じなのかしら・・・? 気になる。そして、面白い表現が多くて読みやすかったです。
とにかくよかった、と思った。一歩一歩着実にアザミは前に進んでいて、親心のような気持ちで。タイトル通り、アザミは音楽に祝福されて生きているんだろう、アザミが音楽を心底愛しているように。おそらく学習障害(アスペルガーのような気もする)のあるアザミにしろ、チユキやトノムラにしろ、登場人物たちは生きにくさを抱えていて、それは誰しもがそうなのだろうけど、私たちはそれと向き合って受け入れてどうにかなだめすかして生きていかなければならないのだろうと思った。これを読んで津村さん好きだなあと再認識した。
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