神田川デイズ
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神田川デイズの感想・レビュー(276)
とてもリアルな大学生。自分と重なる部分も多々あった。最後のほうの話が暗くなって驚いたが、現実は厳しいということだろうと納得。それぞれのストーリーが少しずつリンクしていて「この話では誰が出てくるのかな?」と楽しく読めました。
痛いくらいリアル。何かしたい、何かになりたい、でもそう簡単に見つからないし、分かんない。小説だからってみんなが「何か」を見つける終わりじゃなかったことがよかった。でも決して暗い感じじゃないですね!学生運動の話と映画の話が特に印象的。(映画も無事とれたようでよかった!)アズマくんは絶対私のタイプ!(笑)大学生のいま読めてよかったと思った。
ダメダメな大学生活を送り、このままじゃだめだって一念発起して行動を起こしたり、だめなままの現実を受け入れたりする話。こういうのは書ける時期って決まっていると思う。私ももう少し若いときに読みたかった。
久しぶりな豊島さん。やっぱりさすがと言わざるを得ない!大好きです! こんなふうに所謂「負け組」(わたしはこのひとたちが負けているなんて思っちゃいないけれども、だ)を描けるのはきっと豊島さんだけだと思う(笑)。
同じような境遇の大学生を主人公とした短編集。童貞メガネーズで始まり、まさかあんな暗めな話で続いていくとは思わなかったけれど、最終的には主人公たちの大半は、何かしら自分の思いを持って終わるので読んでいて悪い気にはならなかった。そしてさりげなく各話がリンクしていて登場人物のその後がわかるのは面白かった。ちなみに自分はリベンジ・リトル・ガールが好きです。
自分のダメな部分に向き合う人のダメな部分に気づいた瞬間が好きだと思った。同じ自分なのに一瞬前までとは確実に違う目線。何かをやりたいけれど行動に移せなかったり行動に移したところで実力がないと思い知ったり。読みながら気分が落ち込んだり恥ずかしくなったりした。すごく身に覚えがある。結局は何かを好きだと思う気持ちとやる気が一番で、そうしたら実行力も伴って何でも出来るんだろうな。共感できたからこそ次の話で前の主人公が出てきたら嬉しくなった。
地味な大学生たちの青春にスポットを当てた連作短編集。何かしたいけど、自分には何も出来ないという焦燥感とか、あー分かるなあという気持ちが多かった。好きな話が多くて、面白く読めた。
「飛べない豚は、ただの豚だ」 たとえ飛べなくとも、飛べたのが一瞬でも、飛ぼうする気持ちは、やっぱりたっといですね。
現実の青春のお話。何かを踏み出さなきゃいけないっていうのが今の自分と重なって他人事とは思えない。小説を読んだっていうより友だちの話を聞いてるみたいだった。
最初の話で、3人組が路上で漫才を始めたときは、なんだか自分が恥ずかしくなってしまった。その後の話で3人組が成功しているという話を読んだときはなんだかほっとしてしまった。成功して良かった。
賛否両論あるだろうが、個人的に一話が一番面白かった。その分、最後まで読み終えたとき寂しかったけど、基本的に主人公が「あれ、これ俺じゃね?」と思ってしまうほど共感できた。文章が巧みというか、ちょくちょく上手い文章が入ってきて作者のセンスがうかがえたのもなかなか。
地味な大学生たちの「このままじゃダメだ、なんとかしなきゃ」っていう葛藤を描いた短編集。登場人物がリンクしててその後どうなったかが読んでて楽しい。他人からは楽しそうに毎日を過ごしてるように見えても、本人はきっといろんな悩みや葛藤を抱えてるんだろうなと思った。
最初デブ、しゃくれ、若ハゲが登場した時には、このさえない、もてない、ぐうたらな話しが続くのなら読むのをやめようかと思いましたが、大学生が主人公の連作短篇集で、さりげなくリンクしていて面白かったです。豊島さんの初期の作品は苦手ですが、最近の作品はせつなくってもどかしい感が私は好きです。
大学卒後間もない頃に早稲田界隈、神田川近辺に住んでいたので、タイトルに惹かれその頃のことを思い出しながら読み進みました。学生時代の自分を思い浮かべて、読んでて痛いことだらけですが、それが青春だというか、今でも基本的には変わっていないのではないかというか。「歯車、ネジ一本としてでも世の中に関わっていけたら...」そうなんですよね。ちょっとほろ苦い読後感。
自分の大学生活を生かすも殺すも自分次第。高校や職場とはまた違う環境だと思う。自分についてたくさん考えなければならない場所、それが大学。
再読。地味な大学生たちの、何者かになろうとしてあがく日々。底辺大学生とでもいうか。自分も地味な大学生だったから共感できるものが多い。豊島さん自身を反映させてるとこもあるかな。痛々しいけれどそこがいい。
みんな、大学生だなーと思わずにいられない。ついつい共感してしまう自分がいる。短編からなり、時間軸がずれながら、同一人物があっちにもこっちにも出てくるとこがいい。視点は変われど、「その後」が読めて面白い。彼らは行動するなり、悩むなりして答えにぶつかったように見える。自分なりの解決であり、そこがまたいい
大学生活。講義だったり、バイトだったり。就活だったり。みんないろいろやってるようで、なんか物足りない。だから、それぞれもがいている。なんか懐かしいような、ほろ苦いような、そんなストーリーが綴られていって、ちょっぴり痛いです。。。けど、なんだろ、それが大学なんだろなぁ。
今ちょうど大学生のため、とても身近に感じました。よくドラマや漫画にあるように大学生ってきらきらとしているものではなくて、もっと苦い部分があったり、もやもやとしているものなんだなと思っていたところだったので、妙にリアルでした。豊島さんの小説のこういう所が好きです。普通主人公になるようなタイプじゃなくて、もっと平凡で格好悪い人たちが主人公なところ。
学生のころを思い出した。今思えば贅沢な時間なんだけど、真っ只中にいるときは、なんか空疎感にじたばたしてたように思う。屈託なさそうな星子も鬱屈していたのが印象的。だれでも抱えてるものってことなのかな。
一番、楽しく充実したキャンパスライフを送っているように思えた星子が、苦労している姿を描いたラストが印象的でした。人は、見た目だけじゃ分からないんだなぁと改めて思うと同時に、少し反省です。
底辺大学生ってところでしょうか。
大学ってこんな感じだったよねぇ。まぁ現実でも小説の中でも上手くいく人は上手くいくし、逃げる人は逃げるし…何か今までになくリアルな人間像だった。
思い描いていた理想と現実のギャップに打ちひしがれる大学生たち。自分もダメダメな感じの大学生で、登場人物たちの気持ちがよくわかって、そのせいで読後数時間は当時の思い出が蘇り、イタ恥ずかしかった(笑)
とってもよかった。現代の名作。「そうそう」と頷きながら読んだ。大学生になり、根拠もなく、「自分は何者かになれる、そうなりたい」と思いつつ、実際はごく平凡な未来に確実に降下していることに気がつき、戦いたあのころが懐かしい。大学時代の同級生たちは、みんな、元気かなぁ。自分以外の誰もが、キラキラしていたように見えたのだが、彼らは彼らなりに、焦燥感と戦っていたのだろうか。
「自分」からみたらきらきらした「その人」も、「その人」自身は戸惑い悩みきらきらしたいと願ってるんだなと思ったら、安心と切なさ。なにかしなきゃって、「なにか」が何なのかわからないんだよね。「まだ折り取られない望みはいつだって美しい」けど、折るのは結局自分なのかなって思った。
大学生になって1ヶ月たち、へろへろになっている自分にはど真ん中すぎて痛い。どこだっていつだって違和感がある大学生活に嫌気がさしているけど希望を捨てきれない…。そんな今の自分と彼らが決定的に違うのは、結局行動を起こすかどうかだと思う。ずるいかもしれないが自分がどうするかは置いといて、やりたいことをやろうと改めて思った。
高卒の自分はキャンパスライフに憧れを抱いていたけど、この本読んで「俺みたいなんが大学行かなくて良かった」と心底思えました!というのは(半分)冗談だけど、全編に漂う鬱屈と焦燥のモラトリアムを軽い語り口ですらすらと読ませてくれて全編とても良かった。特に童貞メガネーズのなにかを始めるときの疾走感と、ポルノ映画トリオの自分の可能性を見極めてしまうときの行き詰まり、そしてその対比(?)が良かった。大学入学前の若者に読ませたい1冊です(笑
豊島ミホに青春ものを書かせたら、本当に真ん中にいる人ではなく隅にいるかもしれない人を書かせたら逸品だ。学生時代に感じる何とも言えない焦燥感だとか、まだ何にもしてないけれど自分はすごいことできるとかいう青いところは本当にリアリティーがある。みんな、不器用な人たちなんだよね。
読んだ後、暗くなった。あまりにもリアルじゃん。大学へ行くとき、ましてや、それが彼らの様に上京というかたちになると、大きな期待、大きな希望を抱かずにはいられないだろう。全く同じ状況ではないが、あたしもそのひとりだったような。どうしてあのひとはあんなにかがやいているのか、どうしてあのひとはあんなにたのしそうなのか、そんなことを考えながら、悶々とする自分を受け入れていく。それを駄目だとも思わなくなっていく。それがあたしとこの話との違いだ。この諦めが、花束ではなくて一輪の花でもいい、という美しいものであってほしい
確かにど真ん中の青春物語。 東京にどっぷりなじめなずに 大学生活をしている男女の精一杯の頑張る姿が 心地よい。 内容(「BOOK」データベースより) かっこ悪くていたたまれなくて、ちょっぴり愛しい上京ボーイズ&ガールズのキャンパスライフ。俊英、豊島ミホ、ついにきたど真ん中の青春小説。
★★☆最初から最後まで青い。若い。青春小説というより青春したい奴の小説。でも、もがいてる感じが何とも好感度大。頑張れって背中を押してあげたくなる。1番好きなのは『リベンジ・リトル・ガール』角田好き。それにしても星子ちゃんの登場回数多いですね。
大学生活における自分が果たしてこのままでいいのか悩み、自分のすべきことを模索していく登場人物たちの頑張る姿が時折キラリと光る。「雨にとびこめ」がとりわけすき。主人公の男の子が過去の恋をふっ切ろうとして、美人な彼女をゲットするものの、そう上手くはいかない。そんな不器用な感じと、モノローグの軽妙な語り口が良かった。
ああ思い出す、上京ガールだった私。キャンパス内に溢れんばかりのビラ配りの人々、そして同い年とは思えないほど化粧も完璧、ブランドスーツを颯爽と着こなした付属上がりの人々に恐れをなした、入学式のあの日。ここに登場する地味でイケてない学生たちは、何かしなくては、変わらなくてはと焦り、悩み、でも根拠のない自信は捨てられず、それぞれに足掻いている。だが、イケてないが故にその足掻く方向もちょっとずれていて、それが痛々しくも可笑しい。かっこ悪かったあの日はそれでも、通り過ぎてしまえば懐かしく愛おしいのだ。
大学、恋愛、将来への不安、劣等感、などはステレオタイプな要素ではあるものの、素材や視点はあくまで「あちら側」に行ききれない人々にある。しかし過度に感情的にならず、悲哀を滑稽さも交えつつ描いていて爽やか。という小説の評価は別として、どんどんカップルが成立していくのには少しだけイラッとしてしまった(笑)
さらーっと読めるけど、やはり心に残らない。底辺大学生。童貞メガネーズの長編かと最初はびびった。みんな将来を現実と現在の狭間で、もやもやしているのだ。中学・高校生のころのままではいられない。すぐに「社会人」とならなければならない不安や焦りがよく描かれていた。そんな中でも友情がキラリと光る。
神田川デイズの
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