水の時計
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水の時計の感想・レビュー(216)
ハルチカシリーズが好きなので読んでみました。あまり、ミステリという感じがしませんでしたが、それでも好きなストーリーでした。生と死について背負う重さが、なんとも言えませんでした。
童話「幸福の王子」をモチーフとした作品。重い・悲しい・残忍ななかにも希望を育んでいく切なさたっぷりでした。 普門館シリーズとは随分読後感が異なるデビュー作でした。
『幸福の王子』を下敷きにした物語。葉月の体が臓器移植によって削がれていく痛々しい姿が目に浮かんでくるようでした。そして、彼女の望みである臓器を運ぶ少年。二人の幸せとは一体なんだろうと考えさせられました。
ワイルドの「幸福の王子」をモチーフとした作品。綺麗な話としてまとめられもした筈なのに、敢えて殺伐とした雰囲気を加えたのは何故だろう。読後、ひょっとしたら王子の善行は燕を手放したくない故の行動ではなかったのか、と…。
暗闇に射す蒼い月明かりがふたつの時間を重ねあわせた。苦しみを抱いたまま死の淵で眠り続ける少女と、痛みを抱え込み生の際を走り抜ける少年、明けることない夜の水面を漂うふたり。動き出す水の時計の針、月の雫が届ける幽かな声、奇跡と呼ぶには残酷すぎる出逢い。身を削りながら、傷つけながら、分け与え、託され運ぶ、宝石のように輝く生命の欠片。生を繋ぐたびに死に近づいていく。終焉へと向かって時が刻まれていく。それでも留まることはなく。遺された鉛の心臓に宿り続けた想いと願いを捧げよう、孤独を分かち合った大切なあの人へと。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(2)
- 09/10
ちはや@灯れ松明の火(文さんに協賛!)
デビュー作、自暴自棄な主人公、突如現れた怪しい男、胡散臭い仕事と高額の報酬、薄幸の少女、臓器移植、生と死…こう書くと某大賞受賞の話題作っぽいけれど全くの別物。変人学園天国ハルチカシリーズの面影の欠片も見当たらない初野さんデビュー作。泣ける名作上位入賞の『幸福の王子』現代版は、脳死状態の少女の依頼を受けた元暴走族の少年が移植のための臓器を運ぶ、笑い一切無しの重苦しく哀しい物語。構成とか展開とかちょい粗い気がするのがもったいないけど、凄いわコレ。終盤のやるせなさに泣けてきた。
ナイス!
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09/10 22:32
デビュー作、自暴自棄な主人公、突如現れた怪しい男、胡散臭い仕事と高額の報酬、薄幸の少女、臓器移植、生と死…こう書くと某大賞受賞の話題作っぽいけれど全くの別物。変人学園天国ハルチカシリーズの面影の欠片も見当たらない初野さんデビュー作。泣ける名作上位入賞の『幸福の王子』現代版は、脳死状態の少女の依頼を受けた元暴走族の少年が移植のための臓器を運ぶ、笑い一切無しの重苦しく哀しい物語。構成とか展開とかちょい粗い気がするのがもったいないけど、凄いわコレ。終盤のやるせなさに泣けてきた。
ナイス!
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09/10 22:32
ちはや@灯れ松明の火(文さんに協賛!)
昼の明るさを全く感じない物語とアウトローな登場人物の中でも、どうしてもコイツだけは許したら人道にもとるだろってほど心底許せない鬼畜がいた。玲子、おめーだよ。何をしでかしたかはネタバレゆえ伏せるけど、グー(鉄拳)パー(平手打ち)チョキ(鼻フック)仕置き攻撃のチョキを特別バージョンの眼潰しに変えてやりたいと心底思った。
ナイス!
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09/10 22:33
昼の明るさを全く感じない物語とアウトローな登場人物の中でも、どうしてもコイツだけは許したら人道にもとるだろってほど心底許せない鬼畜がいた。玲子、おめーだよ。何をしでかしたかはネタバレゆえ伏せるけど、グー(鉄拳)パー(平手打ち)チョキ(鼻フック)仕置き攻撃のチョキを特別バージョンの眼潰しに変えてやりたいと心底思った。
ナイス!
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09/10 22:33
【リク受け】☆×4.5…これはミステリーととるには推理要素が実に少ないと思います。(推理要素と取れるのは葉月の正体ぐらい)実に切なすぎるお話です。いわゆる現代版「幸福の王子」担い手の昴があまりにも闇のある少年のせいでしょう、余計切なかったです。これは「いいか、悪いか」と言う評価はできるものではないかと思います。「死」…とりわけ特殊な死を扱ったタブーに近い作品だから。ラストがどっちとも取れる気がします。私は「未来」への道ととるつもりですが…
「退出ゲーム」のシリーズがとても面白かったので、他の作品にも手を出してみました。趣が随分異なり、正直に言うととても重かったです。子供の頃に読んだ幸福の王子と似た読了感でした。救いがない訳ではないのが、せめてもの救いでしょうか。
初野晴さんの違う面を見たようでした(普門館シリーズから入ったので)。現実として「脳死でありながら会話の術がある」というのはありえないことかもしれないけれど、臓器移植について考えさせられた本でした。(それはそうと個人的には選評が酷評ではありましたが、とてもおもしろかったです。作家さんってすごいですね。
「幸福の王子」をモチーフに小説を書くと、こんな感じになるのねぇ。自分の命を削り不幸な人を助けようとする王子と、運び役のツバメ。現実にはあり得ないと思うし無理やりつじつま合わせをした感はあるが、「いのち」について考えさせられる、せつなくも心に残るお話。普門館シリーズしか知らない初野さんのデビュー作で新たな一面を見た。
『生』と『死』。なにを持って死とするのか読み終わってから考えてました。昴が臓器を運ぶようになってからの葛藤が少なかったですが、登場するたびに悲壮感に満ちていたように思います。初野さんの本はすっきりと切ない読後感がありますが、「水の時計」は残酷な人が多くて悲しかったです
初野氏2冊目。まず装丁が美しい。一人一人の人生や運命はちっぽけでどこにでも幸も不幸も転がっている。一人の少女の願いを託されたのは一人の少年。物語の中では陰惨な事件も起きているけれど、どこか心が静かになる。
死んだとは言えない葉月の身体を刻み、移植先へと運ぶ昴。この発想には衝撃を受けました。章ごとに移植先の人の話しとなっているため、昴の周りの人物の印象が薄いように感じました。特に加奈や兄とかね。
やりきれない、でも不思議ときれいな作品でした。葉月と昴、他の大人たちがしてきたことがいいことなのか、悪いことなのか私にはわかりませんが、それでひとりでも救われた人間がいるのなら、それはそれで意味のあることだったと思いたい。
初めての初野晴さん作品。何とも不思議な読後感で、うまく説明できません。生と死の境界線は一体どこにあるんだろう。生きるのも面倒なのに死ぬのはもっと面倒そうだなぁ。
童話に絡めて紡ぐアイデアはすごい。あえて第三者の視点で書かれたとは思うけど・・・私的には、もう少し昴に感情移入できるようにして欲しかったなぁと思った。それにしても選考委員の先生達の辛辣な酷評にちょっとビックリw
各章のタイトルから「幸せな王子」のまま。横溝正史ミステリ大賞で作者が世に出た作品。前作でも惜しくも選考にもれての応募とか。まだ荒い部分もあり、読ませる所もあり。
最近注目している作家さんのデビュー作。「脳死」は「本当の死」か。そもそも「本当の死」とは。の問題を『幸福の王子』をベースに紡ぎだした物語。どちらも繊細な題材なので切ないです。ツバメと王子の関係はどんな世界になっても二人意外には届かない絆があるんだね。「水面に揺れる月の光」の装丁が好きです。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(0)
- 11/22
初。装丁が美しい。ずっと「幸福な王子」だと思ってた。そしてアンデルセン童話だと。子どもの頃読んだときは、身勝手な王子に付き合わされて凍死するツバメが可哀想でならなかった。通して昴に語らせたほうが良かったんじゃないかな。いきなり白髪になってたり、げっそり頬がこけてたり食べられなくなってたりと、昴自身が何か助からない病で移植受けることになるのかと思ってしまった。体に出るほどの彼の葛藤を、彼の言葉で読みたかった。途中で出てきた兄との関係も投げっぱなしだし、多少余計な描写もあったけど、最後まで緊張感をもって読めた
いつ読んでも奇抜だと感じる設定はデビュー当初からだったんですね。今回も書き出しに引きずり込まれ、すばると葉月の無機質な会話がすきでした。途中、視点がどこにあるのかわからなくなったり、余分かな?と思われる部分も、ま、いいかと思えるくらい、後味が良く出来ていた気がする。すばるには葉月に唯一残った心臓を受け取ったくらいの感覚で、きちんと生きていって欲しいなぁなんて。いつか先生とかになってたら、嬉しいと思う。
初野さんの本はこれが一冊目です。脳死になってしまったけれど意思を伝えることのできる少女が、ある少年を運び屋として自分の臓器を提供していく話なのですが。ミステリではないよなあと思うけれど、おもしろかった。だけど、受賞作ってこともあるのか少し読みにくい感じもありました。なんだか独特の雰囲気って感じで。
脳死と診断されながら、月明かりの夜に限り特殊な装置を使って言葉を話すことが出来る少女葉月は、生きることも死ぬこともできない、この運命に囚われた葉月が望んだのは、自分の臓器を必要としている人に分け与えようとする。臓器提供を望む人と与える人のお話。いのちの重さを感じるお話で、感想なんて書けない~~簡単に書いちゃいけない気がしちゃう・・・切ないわっ(涙)
何で昴から視点を変えてしまったんだろう?と非常にもったいなく思う。ラストで昴に焦点を当てるなら彼をずっと追ってほしかったな。落とし方としては良いと思うんだけど、主にレシピエントの話を読んできたからイマイチ入り込めなかった。ストーリには関係ないけどカバー下の装丁がきれいでした。
荒削りな印象。個人的には、レシピエント側の物語の連なりとしてでなく、昴の物語として読みたかった。臓器の運び屋を重ねるうちに昴の髪が白くなっていった、とか書かれても、「読みたいのは、その白くなっていった過程なんだけどな」と思ってしまった。だから、ラストにレシピエントの周囲と昴の過去がきれいに重なって、それ自体はいい感じではあるのだけど、いまいち伏線が回収される快感が味わえなかった。
重いテーマ、不思議な空気感、不思議な少女…。彼女の願いが叶えられても、「よかったね」って言っていいのか判断がつきません。彼は回復できたのか、続きが気になるお話でした。
ミステリ…?選評で内田さんが言ってるように、臓器移植を扱っているけどどこかファンタジーだった。ラストがどっちにもとれる終わり方だったのがなんだかなー。
幸福な王子をこう翻案するというのは見事!胸を打たれるものがありました。しかし中途の個々のエピソードが別個のものとして離れすぎていて、プロローグとエピローグだけで良かった気もする。
再読。装丁を見て、昔に古本屋で買った本。ザラっとした手触りと、カバー内側の装丁(といっていいのか)も良かった。もちろん中身も良い。読み終えてから表紙を見たら、また違った風に見える。
臓器移植をテーマとした幸福の王子という設定は「まる」。でも、それ以上はないなー。水の時計状態も理解不能だし、読み終わってもすっきりしないし。同じテーマなら中短編でさらっと書いた方がもっと読みやすいかな?
読みにくいなオイ、と感じてなかなか進まなかったのだが、どうしてどうして、なかなかどっしりと読まされました。生きるということについて、10代のうちにここまで考えることがあっただろうか、と自らを省みているところ。ただいろんなキャラクターが生ききっていない(例えば笠原と高村兄の関係)のが勿体無かったかな。
水の時計の
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感想・レビュー:77件












































