月魚
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月魚の感想・レビュー(364)
遠慮、躊躇い、戸惑い・・・そういう事の空気感さえ嫌味なく綺麗に描かれていて装丁やタイトルの雰囲気を裏切らない。あとがきを読んで尾崎翠云々・・・というのはどこがっ!?と思ったが尾崎さんを好きな三浦さんの作品だという意味では納得。
まほろの4割増しくらいのBL風味炸裂の本。古本屋事情や業界で瀬取りがどう評価されているかなど今まで知らなかったことがわかるのが面白いが、少々気取り過ぎている??と思われる肩に力が入ったように感じる文体とあふれるBL風味に、もしこれが自分がであった最初のしをん作品だったら引くかもしれない、という気もする。
三浦しおん、二冊目。的確な注意事項(笑)をもって勧めて頂いたので、楽しく読みました。確かに、若い。あまりに洒落ていてもぞもぞしてしまう所もありましたが、それだけで終わらなかったのは、一重に第二話があるからかと思えました。これで一回りしちゃいますよね、世界が。今のしおんさんを先に読んだからこそ、あぁ成る程と思うのだとは思うのですが、良いタイミングで良い順で読めたことにとても感謝です。
読破。読メで読まれている方が多い作品だったので…。最初のウチは、なんとなく、かつての文豪を彷彿とさせる、斜陽的耽美的「腐女子」的小説なのかと、恐れおののきつつ頁をめくっていましたが──実に、斜陽的耽美的でありながら──、古書に魅入られた親子、そしてその二人を、天性の審美眼故に引き裂いてしまったがために、それぞれが心に負った深い傷──それと、それぞれが折り合いをつけながら生き行く、そんな姿を著した、BL風味な作品です^^腐女子的場面は、ないんですが…、しかしこれは、やはりBL風味なんだろうな…。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 01/13
三浦さん、5冊目。三浦さんの本は、ある特殊な職業が描かれていますね。辞書の編纂室だったり、社史の編纂室だったり、木こりもある。そしてこの本は古本屋さん。職業に対する裏づけの取れた正確な情報収集で読む側も飽きさせません。
真志喜がとにかく大好きだなぁと思う。お互いがお互いを思っているのに遠慮とか過去とか色んなものが邪魔をして表現できない。それでも、お互いがお互いを想っていることは理解していて。離れていかないとわかってる。離れられないとわかってる。一冊手元に欲しい。あと、古書店とか古書とか出てくる話好きです。
良い!良すぎる。BLでも良いw繊細で不器用な若い2人。お互いを必要としているのに、なかなかうまく伝わらない。いや、伝わっているからこその関係なのだろうか。雰囲気がとても好き。あと、先生の「辛いのは哀しいからではない。思い出があるからだ」に泣く。
一気に引き込まれていった。まるで、池の主に引っ張りこまれるみたいに。祖父、父、孫、それぞれが気持ちのかけ違ったボタンを、直すことが出来なかったのかなぁ(上手く説明できてないかも…。)でも、それは特別なことじゃなく、多かれ少なかれ、きっと誰もが抱えていること。瀬名垣と真志喜の関係が心地良い。『私の村は〜』は、瀬名垣たちの高校時代が見れて楽しかった。秀郎とみすずの結婚までの経過とか知りたいし、もっと四人のと一緒にいたかった。
「まほろ~」を読んだ後にこちらを読みました。「まほろ~」の二人はよくある設定で、会話のやりとりも正直印象が薄かったです。それに比べて、こちらは古本屋をベースにした話で、若干BLっぽいのですが、とても小説の持っている雰囲気がよかったです。若い二人のみずみずしさが伝わってきて、編集者I氏の尾崎○の世界に似ている、というのは的確な表現だと思います。
何気にBLだが、そこはスルーして。しをんさんの趣味の本か・・とバカにして読み始めたのに、不覚にも胸が熱くなった。古書の世界をうかがい知れてよかった。本への愛にあふれている。紙の本はなくならないだろう。
ほんとうに、清いが艶のある作品。二人の接近しているようで、触れない描写にとてもどきどき。この水底のような、息苦しく美しい世界観は、二人の身をよせる古本屋という、魅力的で重々しい職業も関連しているのです、きっと。古本屋……伝統的で味わい深く、閉鎖的な世界。それだけに真志喜、瀬名垣、父、祖父たち古本屋の魔力にとらわれてしまった男たちが、すこし孤独で、寂しい。ああー良い作品です。
古書屋の真志喜と古本卸の瀬名垣の2人をとりまく耽美的な話。古本屋の話ということもあり、なんだか静かで、夏の終わりのシンとした寂寥感を感じさせます。セミや庭でとれる熟れすぎたトマトの描写があるかもしれません。はじめはちょっと読みづらいなと思いましたが、徐々にひきこまれました。今度神田の古本屋をじっくりのぞいてみたいです。
古書と言えば、かび臭く読みにくい本の集まりだと思っていたけど、古書に魅せられた祖父、父親、息子、そして親友がそれぞれの想い、すれ違いがなんとも感慨深い世界になっていた。 ハッピーエンド!? とまでは、いかないけれど、それぞれの心に一応の決着が付いてよかったと思いました。
時々、真志喜が女性に見えて仕方が無かった。少し余韻を残すような書き方がしをんサンらしい!!“水底の魚”は真志喜と瀬名垣の話題で混沌とした部分が多かったけど、最後の古書の主が飛ぶシーンが鮮やかに書かれていてよかった!“水に沈んだ私の村”では、みすずちゃん&秀朗、もちろん真志喜&瀬名垣の高校生時代がかいま見れてよかった。それにしても、“真志喜(マシキ)”って良い名前だなぁ〜 (・∀・)イイ
なんとなく、しをんさんの、と言う事で読み始めて、「あれ。これは、BLというやつなのか?」とちょっと構えてしまったが、そこまで違和感なく読み進められた。世界観としてはできてると思うけど、話として見たときにはあんまり私には合わない、かな。 後の方の短編の方が好きだった。何か最近古書もの多いな。
【図書館】ほんのり淡い恋心、もどかしい距離感、本当は優しいはずの家族、個人的には好きでした。ただ、少し古い雰囲気を出すためか言葉が自分の中に入ってきにくかったです。しをんさんっぽくない言い回しと言うか…。先が気になるのに、言葉を咀嚼するのに手間取りました。…が、そこもこの本の良さなんでしょうね!きっと宇佐美先生が書いたんだろうね!(笑)
少し読み辛い気がしたのは、視点の入れ替わりのせいでしょうか?それはそれとして、私はとても好きでした。明確な言葉にはならない二人の関係とか、曖昧なままでも手を離さずにいる決意だけは揺らがないところとか。花柄モンペのみすずちゃん、かわいいなぁ。真志喜ちゃんの着流しもいいなぁ……
すっと自分の中に入ってこない文章だった。なんだか深い水の底にいるみたいな気分になった。これの前に同じように古書店が舞台の『東京バンドワゴン』を読んだからだろうか。2011/225
この本を読んで、図書館にいる本達は幸せじゃないかも…と悲しくなったのは真志喜のせいだ!お陰で除籍しにくくなっちまった。活用されない本は不幸なのか否か。古書業界の話だから活用されなきゃ意味ないんだろうけど、グッサリきました。その部分以外ではニヨニヨ楽しませていただきました。やっぱり、しをんサンはしをんサンですね☆自分はこの方に今作品のような雰囲気を望みます。
【★★★】初・三浦しをんさん。同性愛というよりBL。メインの「水底の魚」を読み終わった時点では、相手と自分の関係を言葉を尽くして飾り立てる(美化する)恋愛小説は好みじゃないんだよなとテンションが低かったんだが、次の「水に沈んだ私の村」の読了時には浮上した。「水に~」あってこその『月魚』なんじゃないだろうか。あえて茶化して言うなら…宇佐見先生、『水底の魚』は売れた? ↓ネタバレ
耽美的とゆったらそうかも。情景描写やキャラの雰囲気とかトータルで好みの作品でした。瀬名垣と真志喜の距離感が良いです。脇役の秀郎とみすずちゃんも生き生きしててすきだった^^テーマもそんなに重くないのでさらっと読めます。
初、三浦しをん作品。古書店で和服という設定が、某作品を彷彿とさせた。のは自業自得かもしれません…。どうにも中途半端な耽美感が苦手でした。もう少し若い頃に出会っていれば夢中に読んでいたことと思います。
古書に関わる二人のなんともいえない微妙な関係を描いています。わりと危なげな展開かと思わせつつ、バランスよく着地させるのは流石。で、終わりかと思ったらもう一遍入ってました。こちらは共通の登場人物での青春+ノスタルジー系な展開。いいです。
古書店「無窮堂」の店主・真志喜と元せどりの父を持つ瀬名垣の微妙な関係…。前情報なしで読みはじめたので多少戸惑いながら読み進めました。昔の傷と向き合う二人、綺麗にまとまったかな…。個人的には「水に浮かんだ私の村」がよかった。
これ好き。父の登場で心の整理をどうつけるんだろうとハラハラしたが、普通に収まったトコは少し残念。でもかもし出す耽美は好きな感じ。
読んでいる間、ずっと落ち着かない気分でどきどきしていた。古本業界という特異な世界で、二人の特異な関係。重なるような重ならないような、微妙でもどかしい関係が、読み手としてはやみつきになりそう。好みでいえばど真ん中だった。図書館で借りた本だけど、文庫版を購入しようと思う。
現実離れしているとゆうか、映画のフィルムに描かれてるような作品。耽美。 BLと一言で言うのはちょっと御幣があるかな。 この距離感とか、空気感は好きです。 とても好きでした。脳内変換で2828しながらだったけどw
耽美。愛憎渦巻く設定だけど綺麗なのは主人公が男の人同士だからかも。二人の過去の出来事以外にも同性という障害があるから簡単にうまくいかないところが美しさに繋がっているような。こんなにも、お互いの存在そのものを求めあっている二人。お互い気づいているのに優しさで気づかないフリをして、さらに傷を深くし、それを共有するという愛のカタチ。痛いけど綺麗。全部わかっているのに二人をそのまま受け入れている周りの優しさも心地好い。
丁寧で綺麗な雰囲気の本でした。二人のなんとも言えない関係は読んでいて落ち着かない気分にさせられました。あと最低二回くらいは読み返したい。図書館で借りた本なので、改めて購入したいなあ。高校の話も好きです。
月魚の
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