夜魔―奇 (電撃文庫)
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夜魔―奇の感想・レビュー(290)
魚だけでなく人の魂をも釣るようになった釣り人、刃物に憧れ自らも薄刃と化した少年、虫の形の魂を見る少年、桜に連れていかれた子供……著者のデビュー作も含めた奇しい短編連作。 Missingでお馴染みの十叶先輩も登場。 物理的に傷つけられる系、虫系、異世界系、と色んなタイプのホラー描写がありつつなんとも幻想的。アニメや実写など映像で見てみたいシーンがたくさんあるが、グロシーンは嫌だなw 「薄刃奇譚」のいじめ描写は、怪異ではないがホラーだ。報復描写のグロさにびびりつつも「いいぞーもっとやったれー」と応援した。
甲田学人の諸作品においては、人間が人間として在り/生きているということ自体が自然的には異常なのだという観念が通底しているが、その異常の最たるものとして「願い」を取り扱った短篇集。当然、その結末は歪な形にならざるを得ない。生きることのいびつさをこのようにして剔抉する手際は着目に値する。
薄刃はぞくぞくした。一番は釣人かな。人の目玉に魚が住むというのが自分の中であまりにもストンと受け入れられた。不思議な感覚。せっかくの書き下ろしとのことでしたがさくらの話は個人的にはイマイチ。あ、あとがきはなるほどなぁと思います。まさに「違和感」が残った一冊です。魔女は違和感あるけど何だかんだ魅力的なキャラクター。
ハードカバーで一度読んだことある話もありましたが、書き下ろし目当てで読みました。薄刃奇譚は痛いなあと思いましたが、一番好きなのは魂蟲奇譚でした。最後のシーンがすごく切なかったなあ。赤い蟲の解釈が最後の最後で変わるのが良かったです。
この人以上に痛覚に訴える文章を書く人はそうそういないだろう。幻痛に何度本を閉じそうになったことか。桜の話にだけは救いがあってほっとしました。
薄味の話だと思うのは、浅井ラボ「Strange Strange」と比べてしまったからだ、きっと。桜の話が良かった。甲田学人は狂気に堕ちた登場人物を見捨てないよね。それがラボさんとの違いかな…
蟲こえええ! 共感できないと退屈でしかないんだけど、共感してしまうとトラウマ級の恐怖が刻み付けられる。最後の話が純粋な良心に満ちた話で、心暖かな読後感を残して読み終えれたことにホッとしてる。
痛い、しかし綺麗。漠然としてるけど、それが全て。ホラーともグロとも言えない綺麗さは流石。痛さでは薄刃、綺麗さでは桜下、全体で考えると魔女。なんだかんだ言って詠子と神野のコンビが好きだと再確認。
相変わらずのほろ暗さと痛さ、そして安心安定の恐怖でした。薄刃奇憚のリストカット部分が、めっちゃ痛かった。桜の下の物語で死人が出てくる表現が合せ鏡を思い出した。これが甲田学人の原点の作品ということで、Missingにも出てきた魔女と魔法使いが出てきて、またMissingを読みたくなった。この人の「怖さ」は凄いと思う。
何故爪の隙間に突っ込むうああやめええ。罪科釣がなかなか美しい、ような気がした。あと桜。魂蟲は途中が少し好みからズレたが、少年の願望がなかなか良かった。
ハードカバーで出た「夜魔」の文庫化。幻想性の強いものを「奇」に怪談性の強いものをMWの方に収録してるそうです。奇と怪は繋がってる部分もあるので、どちらも読めばより面白いです。リストカットとかグロいのがあんまり好きではないはずなのに、甲田さんの作品はついつい読んでしまいます。伝奇系が好きな方にはオススメです。
痛みに対する描写が秀逸。痛すぎて途中で休憩入れないと読めないです。甲田さんの本は読んでると毎回身体が痛く感じる・・・。この本を読むと日々の生活が少し怖くなります。。
ゾクゾクする話が続いて、最後はゾワゾワに変わった。蟲の話も、桜の話も、妙に質感が伝わってくる文章で気持ち悪かった。カラーページの絵がどうも本編とイメージ違いで、挿絵などない本で良かった。で、黒マントの男は結局なんなの?
薄刃奇譚はとにかく痛い!ひさびさに文章から目を背けてしまったよ。桜の話はよくある題材を元にしつつも、めいいっぱい想像力が広がる話でよかった。
ハードカバー版の文庫化。5編の短編集。夜じっくり楽しむのは良い本です。蟲の話は、正直怖いです。桜の木の話は、よくあるシチュですが、面白かった。しかし、甲田作品って人があまり救われない・・・でも、世の中救われない方が多いので、よけいに恐怖感が・・・
夜魔―奇の
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