あたたかい肩 (BEAM COMIX) (ビームコミックス)
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あたたかい肩の感想・レビュー(192)
「好意は発するのも受け取るのもむずかしい」というのが、古今東西あらゆる10代の少年少女をモチーフにした作品の主軸であるなあ、みたいことを最近ぼんやりと考えていたので、ああ、こういうアプローチもありかー、というか「青緑〜」はちょっと視点が変わっててとても驚いた。全体的に散漫な短編集と言えるのかもしれないが、置き所のよくわからない感情についての話というか解釈が無限な話という点で共通していて読感が心地よい。みさちんえろいよみさちん。おれも保健室行く。
ちょっとした苦みとちょっとした切なさとちょっとした若さとちょっとしたエロス、みたいな。「“いつもの普通”の照準が 少しずれたと思って そこでがんばっていけばいいとお母さん思ってる」という台詞が力強いなあ。
微妙にジャンルがばらけている短編集ながら、どこまでも雁須磨子なので、よろしいです。普通に暮らす人々の、ちょっとしたつまづきや不思議な感覚、サラっと流れていく違和感のようなものが描かれた、奇妙に安心する作品集。
恋愛以外にも、家族の話とか、祖母の話とか、アパートの話とか 何か一風変わった感じの人も多く出ています。 そして、少しだけHくさい漫画も有りますがワイド版ほどのHくささは無いです。 個人的に、出てくる男性が格好良い感じの場合よりも、如何にも普通です みたいな人が多いのが何か好き。 女性も美人よりも普通の子が多いです。
一見奔放に見える女の子が実はとても閉塞的な状況にいたり、表情が豊かでなくとも妙にハッとさせられたり、シュールで現実的と非現実的な所を併せ持っている所がとても好き。
雁さんの作品は自分のストライクゾーンから微妙にずれたところにくるので、作品によってかなり愛着度に差が出ます。この短編集はイマイチ外れるものが多かったのですが、「青緑を…」は身につまされました。元気でいるのが当たり前で多分空気のように思っていた家族がいきなり病人になり介護が必要になる。それを日常として受け入れていくのは、高校生にはまだ重いのです。冷たいと言われるとつらいよね…。
なんというか、知らない誰かの日記を読んでしまったような、不思議な読後感です。雁須磨子さんの物語は、登場人物がちゃんと生きています。
作者さんの漫画は初めて読む。なんだか不思議な感じ。テンションがどこかに浮いてしまったかのような読了感。エロティクスFに載った話が一番好き。なんだろう、まだよくわからない。でも、おもしろい。間違いなく。
湿度が高い熱のこもった作品なのに、不快感を感じない雁漫画。お色気がもっとある短編集なのかと思ってましたが、今回はほんのりめでいい感じです。これとカヨちゃんが同じ作者とは。
新旧とりまぜた短編集。じっとり熱がこもった人物描写が記憶に残ります。保健の先生の秘かな楽しみ?が読めてよかった!そして雁さんの描く足指はエロいです。
お題は様々ながらも作風が確立しているのでまとまりがあるのはとても良いことですし、個々の短編も繊細で読み応えはあるのですが、やっぱり私はそれほど雁須磨子の描き方が好みではないんだなあ、と。収録作品では「何段BOX」が好き。ネットでサイト回りしまくっている人としては非常に共感できました。
どの短編もそれぞれいいが、特に「何段BOXその1」が素晴らしい。物凄く日常的な出来事、というのは、ありふれているからこそ「物語」として描くのは非常に難しいと思うのだけど、それをこんなにさらっと漫画に出来るもんなんだなあ。こういう作品をこそ、「本当に面白い漫画」って呼ぶんだろうと思う。
ちょっと人に言いにくい自分の中のもやもやを登場人物の行動でスッキリ解決された感じ。日常の微妙なズレを感じ取ることの出来る作家さんで、その上それを落ち込まなくていいんだと元気づけてくれる。
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感想・レビュー:55件















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