芋虫 (BEAM COMIX)
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芋虫の感想・レビュー(170)
人々から変態だと悪罵を飛ばされようとも「切ない純愛小説」と思っている「芋虫」のコミカライズ。映画の「乱歩地獄」は筋が変えられていて違和感があったのですがこちらは原作に忠実でした。情欲の鬼に憑りつかれた時子が最初は痩せていたのに手足を失った夫を性的に弄ぶ内に肉太りしていく変化や「きりきりと廻る肉独楽」の文章を見事に絵で表現しています。小物の使い方が凄くて・・・・(汗)性描写や醜悪さは容赦なく、描写されていますがラストの「ユルス」という文字と哀切なる最期に涙が出てきました。
【再読】精液にまみれ、血とはらわたの幻影に怯える淀んだ世界の中で、「ユルス」という言葉だけが清廉な光である。しかし、その言葉を遺して憐れな夫は死に、妻には空虚が訪れる。
原作既読。あの世界観をここまで赤裸々に描いたことに吃驚。原作にないエピ(五体満足だった頃の中尉、戦争で沸き立つ周囲など)もとても効果的。「ユルス」からラストにかけては特に素晴らしい。欲を言えば、もう少し残った人間性のせいで妻の変貌に戸惑う中尉を出して欲しかったかな。
時間がいかにエロティックなものかということを考えさせられた。ひとが生を享け、傷つき、死にゆくことがもっともエロティックであり、官能であるということについて考えさせられた。乱歩作品の解釈としては『パノラマ島』には劣る。企画そのものが柳の下のどじょう狙いだから仕方ないのだろうが。
この人以外に誰が表現できるのかという程、原作にマッチした漫画となっていた。ラストの秀逸な描写にはジーンと目頭が熱くなる。コアな丸尾ファンはもっと強いエログロを求めているのでしょうか。。私は充分お腹いっぱい。
淫猥…にも関わらず泣けてしまうのはなぜだろう。
不自由な夫に対する愛情、優越感、恐怖が入り混じる妻の感情と、もの言えぬ夫の胸の内。原作に見事な景色を付した。
戦争が生んだ行き場のない不条理な世界である。
読了。まぁ漫画だけど。某ブログのお勧め文を読んで読みたくなったんだけど、、、う~ん、オリジナルの芋虫の雰囲気が出てると言えば出てるかなぁ。まぁわざわざ買ってまだ読む必要はないと言うのが私の感想。
最強コラボ再び。この人以外、誰がコレをコミック化できようか。原作はもちろん大好きだが、反戦小説として読むのは間違っていると思う。あわれな人間肉ゴマ!/次は「孤島の鬼」「鏡地獄」あたりやってもらいたいね。
乱歩芋虫を読んだ者がみな脳裏に結ぶであろう数多の画、それらを向こうに回してのビジュアル化に敬意。1コマ1コマが細密芸術。あの短い1篇からよくぞここまで組み立て上げた!! 原作も読み直そう
マンガ(映像化されると)になると「エログロ」という評価になってしまう(実際自分もそう感じたけれど)が、実際はそれだけではないと思う。第一「芋虫」ってタイトルは、どんな意味が…
原作通りど直球の漫画化。作品冒頭にあの場面を持ってくるあたり分かってらっしゃる。読了後に「やっぱ『芋虫』良いわー、ちょっと原作再読しよ」と文庫をひっぱり出してしまいました。
丸尾さんは脳みそにこびりついてはなれないような画の創造が本当に巧み。汚いもの、見たくないものの内側に潜むエロスを表現してくれる。今作もすばらしかったです。
変態扱いされるのも癪なのであまり公言はしないが、『芋虫』はもっとも好きな乱歩作品である。これは頽廃と倒錯の極北だ。で、この漫画化なんだが、想像していた以上にグロテスクだった。グロテスクなのだが、時折ハッとするほど美しい。澁澤さんだったと思うが、中世欧州の婦人には癩病患者の膿んだ傷口が薔薇の花に見えた、というようなことを書いていらした記憶がある。腐肉の美学とでもいおうか、丸尾氏の漫画にはそうした病的な美しさがある。エロ・グロ耐性のある人は是非一読あれ。
芋虫の
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感想・レビュー:56件















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