差別と日本人 (角川oneテーマ21 A 100)
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差別と日本人の感想・レビュー(397)
幸いなことに、自分は日本に根付く差別とは無縁の人生を生きてこられたが、もしかすれば部落や在日であることで途方もない悲しみを背負ってる人は身近にいるのかもしれない。ここで語られるのは日本の差別が以下に根深く困難なものか、差別をなくすために野中氏がとれほどの仕事をしてきたかなどが切々と綴られている。在日というと反射的に嫌悪感を持つ人が多いと思うがそういう人にこそ本書をぜひ読んでもらいたい。そう思わせてくれる一冊だった。
選択肢たり得ない選択肢を示され、「自由に選択してください、我々はそちらのことを考えて選択肢を用意しました」と最近言われたことがある。永遠の0にもあったが、選びようのない選択肢を突きつけておいて、「選択した結果なのだから、こちらには責任がない」というのは、どう考えてもおかしい。差別を扱った本書を読んで、そんな思いが強まった。 もう一つ言えば、さすが野中広務。野中氏の事績をこれまではあまり知ることはなかったが、芯のある立派な政治家だったんだと改めて気づかされた。その意味でも今回の読書は有意義だった。
この本を読み、部落や在日に対する差別が今もなお根深く存在していることを知った。 「差別」について自分がいかに無知であったかを身にしみて感じました。
日本が平和に見えても、同和問題、被差別、在日、慰安婦など、どっしりと根を張り、深い闇となっている。こうゆう問題は、政治家としては言い訳を言いつつ、のらりくらりとかわす方が楽なんだけど、野中さんは部落出身ということもあり、受け答えを見る限りキッチリやっている印象を受けた。建前上「みんなもう平等」をなんだから、これ以上どうやって平等にするかが難しいんだけどね。
野中氏が部落出身だということを始めて知った。恥ずかしながら。大学の講義で学んだこともちらほら登場した。差別は終わらないし、日本は本当に差別が大好きな国だよなあ、と最近しみじみと感じる。差別を差別とも思わない。民主主義は多数決なら、その多数の意見のみに従って少数を押しつぶすのも正当な行為なのか?この国で生きるためにできることはなんなのだろう。
話がぽんぽん飛ぶ印象もあったけど、さらっと読めた一冊。そもそも同和問題という言葉自体、入社後の新人研修で初めて知ったくらいで、部落や在日に対する差別が未だに根深く存在することに驚き。私の生まれ育った北海道ではそういう教育がなかったなあ。差別とは、富や資源の配分において格差を設けることがその本質/差別は、する側に優越感を与える享楽でもあるこれが辛氏のいう差別ならば、差別のない社会なんて存在しないんじゃないのか…かなしいけどそんな気がした。
差別の根が深いことを思い知らされる。無知では済まされない差別の現実、日本人の対応、政治家の非道を戦後処理も絡めて対談方式で語られる。途中の解説文が対談の合間合間にあって、ちょっと読みずらい部分があったかも。あとがきの詩をみて差別をなくす運動ができない自分は、差別を語れる人間になりたいと思った。
日本のどろどろとした闇の部分。日本人である自分が怖くなり、また批判的な文章のためか少し疲れました。でも、国のトップまでもが差別発言をするという、この国の現状を知ることが出来てよかったです。
辛氏の発言がいささか下品で、かつ思想偏向しているが、結果的に野中さんにいろいろベラベラと喋らせており、編集部の配役が見事だと思う。部落差別や在日差別といった根深く、重い問題について啓蒙するにはこの程度の砕けた感じが受けるのだろうし、それが効を奏した作品だ。
『部落』、『在日』、『残留孤児』、『従軍慰安婦』等に共通して存在しているのが『差別』ということなのだろう。
辛氏の在日朝鮮人としての経験・苦労が軸になって話が進行し、時々それ以外の被差別に目を向けるというような感じ。
野中氏の考えを純粋に理解したいという思いには答えられない本であると思う。それは対談という形式による部分が大きいと思う。自伝なりで本人の言葉で書かれているものとはやはり異なっている。
内容を期待していた分、やや物足りない感じがした。
部落という言葉自体知らなかったので勉強になった。まあ、鵜呑みには出来ないかな、とは思うけど。野中広務という政治家についても知れたから全体的に良かった。色々と勉強になることも多かったし。ただ、同年代で部落という言葉を知っている人は少ないんじゃないか?(少なくとも友人や知人から聞いたことはない) 政治の舞台で話すことも大切だけど、暗黒の歴史として表に出すこともそうじゃないのかな……。まあ日本政府は自分達が悪いこと、自分達に悪いことは教科書に載せないし認めないけどね。あと石原都知事はよく当選したなあとびっくり。
辛さんの発言と、対談の合間の解説については、偏りを感じて、それぞれの事件についての真偽をしっかりと見極めたいと思ったが、野中さんについては、たとえ、自分と思想や価値観が合わないところがあっても、政治家の姿として正しいと感じた。政治家とは、このように目標と主張をしっかりともっていなければならない、と感じた。
対談の中でも何かと言うと「在日」に繋げる発言をする辛淑玉にはちょっとまいるが、日本の大きな差別問題の解説書としてはいいかもしれない。大きな話ばかりではなく、学校でのいじめの話にもっと繋げて欲しいなという物足りなさは残った。
差別と政治、どちらか一方だけでもすんごくめんどくさい問題だけれども、それぞれ分けて考えりゃいいってわけにもいかない問題。それに対談者二人が、片方にすり寄ってるわけでもないってところも根の深さを感じる。
「差別は暗黙の快楽」「相手を劣ったものとして扱うことで自分を保つための装置」確かにそうかもしれない。差別は繰り返される。その対象が時代とともに変わっても、差別を起こす仕組み自体は、ずっと繰り返されていると思う。
いまだに石原慎太郎や麻生太郎のような政治の重鎮的人物のこのような発言を暗黙的に許す世論、そしてマスコミなどの反応の薄さ。これらを考えると日本(の政治)の民主主義や平等という感覚は潜在的にはないようなもんだと思う。
野中広務氏が、被差別部落出身というのは初めて知った。被差別部落の特権は排除しよう、真面目に働いてそれでもダメなら闘おう…というのが印象的だった。麻生氏の差別発言にも驚き。ハンセン病訴訟に在日は組み込まれなかったことも知らなかったなぁ。差別と闘おうとすると家族が傷ついたり…。この国は差別は依然としてある。人々の意識改革もそうだけど、助長させないシステム作りも必要。相変わらず辛淑玉はキツイなぁ笑
野中さんという政治家は良く分からないですね。一番不可思議なのは、未だに石原慎太郎とゴハン食べるといったことをペロッと言っちゃったりするところで。実際家て、こうかもしれません。辛さんの弁と内心は異なっていても、真意が概ね合えばよし、と言うか。判りやす過ぎる政治家よりは遥かにまし、なんでしょうか。
日本人として一度は読むべきです。ただし、政治家としての野中氏の闇の世界抜きでの話なので、野中氏のすべてと理解するのは危険だと思います。
安易な感想を書けない重みがあります。基本、対談なので読み口は軽く読みやすいですが。差別を生み出す構造が……もちろん自分もその中にいるのだけど……やりきれないですね。野中氏も辛氏も面白い人物です。とくに、野中広務という政治家が非常に多面的な人物だと言うことが分かる。本書では触れていない面も含め興味深い人です。
歯に衣着せぬ辛淑玉のスタンスが好きだが、野中広務に対してはどうもぶつかり方が弱い。あと、これは編集の問題なのかもしれないが、対談の途中に細かく解説が入るのがうっとうしくて仕方なかった。読者を馬鹿にし過ぎている。
差別と日本人の
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