粘膜人間 (角川ホラー文庫)
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粘膜人間の感想・レビュー(694)
戦前の山奥の閉鎖的で薄暗い雰囲気に、拷問兵と河童と巨体の弟。取り合わせとしてはチグハグな感じも受けるが、見事に混ざり合って、グロテスクなホラーに仕上がっている。なかでも河童がいい味だしてるな。お調子者で、欲望丸だしで、自分勝手。セリフがいちいち面白い。河童は不安定な強さだが、しぶとさは一流で、手の内を明かす前だったら、巨体な弟といい勝負だったかもね。
何て気持ち悪い作品なんだろうと思いました。けれど気持ち悪いのに続きが気になるという感覚はきっと初めてです。人間を肉体から、精神から破壊していく描写が本当に凄いと思いました。思わず顔をしかめながら読んだ作品でした。恐らく戦前の日本なんだろうけれど、河童という存在への不問や脳みそが半分無い状態でも生存できる、そんな確かな日本ではない世界観にも圧倒されまくりでした。粘膜シリーズの第一弾でしたが今後また機会があれば他の作品も読みたいと思います。
★★★★モモ太流で、糞ちびるくれぇ凄え~。特に清美の串刺しには、一番ときめきました(っていうと、とてもヤバイ人のように思われちゃうわ)じわじわ人気が出ているのも頷ける粘膜シリーズ。
怖い…というか気持ち悪いというか。特に雷太の暴力や、清美の処刑場面は言葉を追うのが辛いほど恐ろしかった。河童と溝口兄弟の関係や清美と家族の話は今後どうなるのかな、と興味を持って読めたので面白かった。河童が残酷で純粋。好みや慣れなのかもしれないけど自分には残虐な場面はきつかったー。
鬼畜系デグロです。グロテスク過ぎます。ホラーと一口で言ってもいろんな種類があるんだなぁ、と改めて思いました。あーキモチワルイ。
確かにグロテスクではあるけど、あまり自分の好きな雰囲気ではなかった。でも独特の雰囲気に世界へ惹きこまれました。ホラーでもさらっと読める感じでした。
異形コレクション(怪物團)で飴村さんを知り、買いに行ってすぐに(積み上げずに…)読み始めました。やはり拷問シーンは、かなりきつかった。けど、かっぱのモモ太の、どこか憎めないキャラに救われたかな。
「ドグラマグラ」や「家畜人ヤプー」が引き合いに出される現代の奇書と言うことで購入しました。戦前のひなびた村が舞台。エロ、グロテスク、残虐な描写は想像を掻き立てられました。特に第2章の拷問のシーンは生々しく怖かったです。第3章になると河童のユーモアさが全面に出てきて面白く読みましたが、作品全体の残虐な雰囲気が壊されてるようで勿体無く感じました。結末も「ここで終わり?」と言う感じでいまいちすっきりしませんでした。こう言う話は着地点が難しいと思うけどもうちょっと他に結末はなかったのかなと思います。残念です。でも
最初に思い出したのは夢枕獏「魔獣狩り」と平井和正「悪霊の女王」。作品世界は全く異なるがその強烈な人物造形や悪意とグロテスクな妄想で築き上げられた虚構にどこか共通するものを感じた。解説から分かる通り好き嫌いの別れるかなりおぞましい描写こそが作品そのものの個性であり、中学生レベルの視点で物語が展開して行くことからジャンル的にはライトノベルと言っても良いはずだが、リアルなスプラッター描写にセックスや性器の下品な表現がとても青少年向けとは言えない内容になっている。しかし面白いと思う。続編買っておけば良かった。
文章が凄く上手く、登場人物一人一人の台詞が妙にリアルで一気に引き込まれた。特にモモ太が可愛い。あと、清美のシーンでの蕎麦が凄く美味しそう。ただ、序盤と比べてラストが少し物足りなかった。全体的にはかなり面白かったし文章も好きだけど、好き嫌いが極端に分かれるから人に勧めにくいのが残念。
蜥蜴と兄弟を先に読んでからだと、色々発見があっておもしろい。
初めて読んだ時の衝撃の強さは変わらず。エグくてエロくて、とんでもない話だなあ。これをシリーズ一番最初に読んでたら、間違いなくドン引きだったと思う。・・蜥蜴も十分引いたけど。
でもやっぱりおもしろいって思ってしまう。もう立派な粘膜中毒。
エログロ・・・。エロはともかく、グロい。普段なら手に取らないな、コレは。そんな部分は斜め読みしながらも、続きを読んでしまう。戦時中の雰囲気が非現実的な世界とあいまっていて、不気味さもスゴイ。ただ、読者の想像にお任せ的な終わりはどうかなぁ・・・。
登場人物の行動は意外にも理路整然としていて読みやすいです。が、それは常識や倫理の枠を外れた状態ゆえの状況によってこその読みやすさです。いかにも嫌悪感を覚えさせる内容を圧倒的に読ませる筆力は驚異を感じずにはいられません。まさしく粘膜で粘つくような世界観と言うべきでしょうか。いやーきもちわるい!だけど好きだっ!
戦後の日本を思わせる片田舎で繰り広げられるのは、家族殺し、河童、非国民、殺人取引、強姦、近親相姦、拷問、血肉散乱と禁断禁忌エログロとけしからん内容のオンパレード。かと言って、目を背けたくなる訳ではなく、飄々としたストーリィ・テリングとどこか抜けた登場人物、読めない展開とぶっ飛んだ内容に惹き付けられる。ストーリィだけでなく小道具の使い方や、命名、擬音語、擬態語のセンスには光るものを感る(気持ち悪い光り方だけど)。全てにおいて読者の期待を暗黒面へと裏切ってくれる怪作。勿論、全力で読者を選ぶのでお気をつけて。
おー、なんかすごい内容…。グロもあり…。けど、一気に読ませてしまう、この感じ…。好きな人は、好きなのか?でも、なんかありな感じの作品だった。
心底心配になってしまうくらいに常軌を逸していておもしろい。妄想が危ない方向に爆発するとこんなかんじになるのか。ラストは尻切れ感が否めないのが残念。
強烈なインパクトでガツンとやられた感じ。この作はホラー大賞に投稿されたもの。これほどホラー作家にふさわしい世界観とスリルを提供してくれる人も珍しい。なるべくして賞を勝ち取った人だろう。文体は軽めで、やや寓話っぽい展開。登場人物がいちいち個性的で、吸い込まれるような魔力を感じる。ストーリーは、ミステリー調で進められている感じがある。一部、完全に流れでごまかしたような箇所があり、全体的に動きが鈍い。が、その瑕疵を含めて、これは傑作の領域だと思う。次々に嗜虐的な描写が出てくるので要注意ではあるが。
一箇所、読むに堪えない部分がある。それ以外は、悪趣味だが物語の面白みは十分に堪能できた。モモ太のしゃべることがいちいち考えられていてひきこまれる。すごい。
発売当時話題になっていたので期待していたんですが、意外と普通。文章も読みやすいし展開もよくてよかったんですけど、もっと過激なものを想像してました。でも面白かったです。あと蕎麦ウマそうだと思いました。
めちゃくちゃ好き嫌いが分かれる本。まずエログロ耐性があって、戦前戦中の日本のムラ社会の閉塞感、妖怪などが同居する世界に抵抗がないなら読むことをオススメしたいです。ただラストが物足りなかったかな。カッパかわいいよカッパ
昔の一部の本のような独特の雰囲気。エログロ除けば、~昔話風な内容でも書けそうなのにちょっと勿体無いかなと思いました。好き嫌いが分かれる1冊になりそうです。
なんていうか生々しい。顔をしかめて苦しみながら読んでたけど終わったらなんだかまた読みたくなるような感じ。文章は読みやすいけど間違っても人には勧めるものじゃない。
★★ 醜悪で卑猥で残酷な童話。吐き気がするほど嫌悪感を掻きたて、泥臭く下劣。登場人物全員の人間性が単調に最悪。世界設定は戦時下の日本を想定しているようだが、河童が村に生息していたり、憲兵が「髑髏」という幻覚剤をしようしたりとパラレルな設定。巨大で残虐な小学生雷太に横暴に耐えかねた中学生の義兄二人が河童を使い義弟殺害をもくろむ話、非国民である清美が受けた精神的拷問の話、記憶を失ったゴンベと河童の話の3部構成。醜くも詳細な描写の中でも清美の幻覚が最も鮮やか。豊かな表現力で最低の物語を紡いでおり、お薦めしない。
森見登美彦に「最低だ、だが最高だっ!」と言わしめ、伊坂幸太郎の絶賛も受けた第15回日本ホラー小説大賞長編賞受賞作。たしかにサイテーではある。ホラー賞のわりに大人しい同賞にはめずらしく嗜虐的な、血みどろエログロスプラッタ小説。とはいえ残虐描写は平山夢明あたりとくらべればどうということはない。エロも粗野というか、素朴。あっけらかんと暴力をふるうキャラクタたちの、のんきなような、歪んでいるようなかけあいがおもしろくて一気読み。タイトルの意味は読後もよくわからない。
粘膜人間の
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