ニート (角川文庫)
ニートを読んだ人はこんな本も読んでいます
ニートを追加
ニートの感想・レビュー(277)
どの短編も割合淡々と進む、というか進まないというか。淡々とした短い時間を切り取ってその中に登場人物の心情を映し出すのがうまい。特に微妙な自省とともに語られる「ニート」と「2+1」の何とも言えない二人の関係性への女性の感情にぐっと来るものがあった。
再読。不愉快な本続編を読んで、そーいやスカトロ小説があったなぁ、と探したらこちらの「愛なんかいらねー」の続きが、不愉快な本に続く。続くといっても、ストーリーが続いているわけでなくそれぞれ個別に読めるので、読んでも読まなくてもよい。これを読んでも乾のことが何か分かるわけでもない。それがいい。
絲山作品4作目。完璧にはまりました独特の世界!ここに登場する女達は自我がホントになさそう。自我のない女って究極の母性の固まりなんじゃないのかな・・・・。なんともいえない空気感と行間から漂うなんとも魅力的な何か。う~ん、うまいこと言えんけどホントすごいです。
ダメな男と流される女の話。男よりも女のほうに不快感。本のカバーに惹かれたのと、数年前に読んだ「沖で待つ」が印象的だったので読んでみたけどこの人の作品は自分には合わないみたいだ。でも、ある意味ずっと記憶に残る作品だと思う。
お気に入りは「へたれ」。 忘れられないのは「愛なんかいらねー」。 絲山作品の中でも最高難度の本な気がする。 時を置いて再読するか…。
初の絲山。短編集。すぐ再読。ほかの作家がお遊びに見えてしまいそうなほど、文章が秀逸で衝撃を受けた。人と人との関係性の構築の仕方が並外れている。「ニート」「2+1」の恋人とも友人とも違うような、曖昧なよう強固なような、ぼやぼやとした二人。「愛なんていらねー」は、一種の変質性愛を描いているが、妙に人間くさい。二度読んで余計にそう感じる。「愛なんていらねー」と叫びつつ、彼女(名前を失念)への執着、ひいては人間への執着を強く感じた。
初絲山作品なのですが、何気なく、凄く何気なく「江國香織っぽい、軽いけど重たい文章読みたいな」と思って気軽に買ってきたらぶっとんだ。なんだこの人の感覚を言葉にする、いや言葉にしない?とにかくそういうセンスは。あっ、そういう風な感覚ってあったっけ、こういうのもあったっけ。という、自分でも感じていたんだろうけど今はすっかり忘れて生きているようなそんな日常の感覚がふっとよみがえる。で、読み終わると抜ける。抜けたあとの気持ちだけが残る。夢だったんでしょうか。いやはや。びっくりした。感情しか描いてないけど、いいよね。
この本の価値観に、私は全面降伏するのです。そこで描かれているものではなく、そこから立ちのぼってくるものに。どうしようもない気持ちになって、でもこっちがほんとだと、思うんです。ブランキーもごびらっふも、私が愛してやまないもの。
絲山さんの書く男性は、どうしようもなくダメ男。それでもなんだかいとおしいのは、人間臭いからなのか。「へたれ」「1+2」にぐっとくる。「去っていく」という観念がぐっとクローズアップされていて、どうしようもない感じ、それが好き。
様々な懲りに凝ったタイトルが多い中あまりにもストレートな単語のタイトルに惹かれ読んでみた。ニートっていうよりヒモって感じでした。同じなのかもしれないけど私は「うわぁヒモだ」っていう印象の方が強かった。全体的に話の雰囲気が気持ち悪くて嫌い
ダメ人間が描かれることは小説では定番であるとは思うのだが、この短篇集にでてくるダメ人間は、周りとの距離感が絶妙というか、ダメ人間と絡む人間が他の小説ではなかなか見られないような、絶妙な距離感を保とうとしている図が展開されていて、たぶん、それが理由で読んでいて内容を受けとる力(受け取ろうとする力)が自然と強くさせられたように思う。
絲山秋子の書くダメ男はあまりにも徹底していて、それでいて主義主張をしないので、読んでいて嫌悪を感じない。むしろそれを見逃せない女がおもしろい。ダメ男にもそれを助ける女にもシンパシーを感じないのに、思わず観察したくなってしまうのは何故なのだろう。「愛なんていらねー」の衝撃は凄かった。
結局、折り合いをつけられるか、そうでないかの違いだけでみんな孤独。ダメ男自身も、それをそのままで許容できる女も居場所が不安定。にしても、「愛なんかいらねー」はすごい。絲山さんは小説家なんだ、と妙な感心の仕方をしてしまった。生きる辛さ(わかりやすい言葉だとこうなんだけど、なんかしっくりこんな…まだ生きていたいという叫び? あーなんかちがう)を、こういう形で描くこともできるのかと。 収録作は全体的に、男性よりの感覚で描かれている感じがする。てか、「ベル・エッポク」ぐらいしか女性は共感できないんじゃないかなあ。
「だけど、キミがもし、本当に、徹底的に、壊滅的に、ダメになるときが来たら、キミが自由を捨てるしかないときが来たなら、そして女がいないんだったら、私がキミを趣味の車みたいにまるごと引き取ってやる。」
気配というやつの影響力って計り知れない。最後の話がちょっと、電車内じゃあ読みづらかったかな…ってくらいで、他はまあまあでした。ベル・エポックが好き。
「ベル・エポック」のさりげない悲しさが好き。「へたれ」の恋も好き。「ニート」、「2+1」の心配と気づかいと情けなさもわかる。「愛なんかいらねー」は、この作品はいらねーと思った。
ダメな男×分かっていても惹かれる女の短編集。働かざるもの食うべからずな考えなので、ダメニート男を庇護する女にモヤついた。でも「ニート」の連作「2+1」では胃の辺りがきゅっとした。関係が終わる予感とか、予感を感じつつももう触れられないのが信じられないみたいな、矛盾した感情が蘇った。あまり思い出したくないのに。ダメな男でも、好きなら離れる時は泣きたくなるね。最後の作品はギブ。
絲山秋子さんの”だめんず”作品、結構気に入りました。失職したBFにこういうことはしたくないということばかりしていて・・・でも見捨てられないんだよね。
面白くなかったわけではない。物語に入り込めなかったわけでもない。でも、ちょっと理解しにくかったなぁ。「ベルエポック」くらいかなぁ、少し心情理解できたの。
二人の距離を投影という形でみると、キミは私の影。だから曳かれている(惹かれるじゃなく)。私の欠落している部分がキミなんだから。駄目な部分を引き受けてくれているんだから。「受け入れる」というのも女の性なのでしょうか。
絲山さんは、友達でもなく恋人でもない男女のビミョーな関係を書くのがうまい。あとまわりで突然におとずれる死に向き合う様を描くのもうまい。「ニート」「ベル・エポック」が好きです。
読み物としての惹きは抜群だけどダメ男をこんなに愛しく書く必要あるのかね?最後のはどうか?...どんなに文学的意匠を凝らそうがただの変態だろ
ニートの
%
感想・レビュー:84件














ナイス!





























