サウスバウンド 下 (角川文庫 お 56-2)
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サウスバウンド 下の感想・レビュー(1337)
上原一郎はかっこいい。群れずに一人で戦っているからこそのかっこよさだ。こうありたいと思ってしまうくらい国家に従わない姿勢は痛快で、だとしてもなれるものではないしきっとなれるとも思っていない自分はまさにテレビの前の大人たちの一人だ。二郎の目線から見た物語は東京から沖縄・西表島へと舞台を移し、日常を描きながらも一郎の生き方を通して普段何気なく生きているこの世の中について考えさせられる。p200あたりからの一連の動きは結末は見えつつも筋の通し方に廻りの人の心の寄せ方に熱い思いがこみ上げる。こうした父を持つ二郎は
主人公の母・さくらが主人公の姉に言った。世間とは、世間とは小さくて、世間は歴史を作らないし人も救わない。正義でもなく基準でもない。「世間なんて戦わない人を慰めるだけのものなのよ」。この本の中で一番考えさせられたところでした。
島での生活は血縁、家族に関係なく人同士が繋がり、人々が全てを分かち合いながら幸せに暮らす。二郎が言うとおり「人間は欲張りでなければ、武器も法律もいらない。」上巻の東京での暮らしと対比されて、そんな暮らしはより理想的にみえる。お父さんは自分の信念を決して曲げない。その闘いぶりは見ていて爽快。世間の常識など意に介さない強さは魅力的で、とっても羨ましい。世間や立場や常識に翻弄される日々を過ごす自分にとっては、少しだけ考えさせられる作品でしたが、随所に小笑が散りばめられていて、肩が凝らず楽しめました。
★★★☆☆上巻の東京での生活が一変し、ガスも電気もない西表島での自給自足の暮らしが始まります。主人公二郎の父親にはあまり共感できませんでしたが、最後に二郎が東京にいる友達へ宛てた手紙の中で、本当に何もなくても人々は助け合って人間らしく生きていけるものだという記述が印象的でした。便利さ、快適さに慣れてしまった現代人が遠い昔に捨ててしまったものですね。ところどころ、作者の思惑が入った二郎の小学生らしからぬ所感が気になりましたが、まぁ間違いなくこの島に来て、二郎は大きく成長しましたね。晴耕雨読には憧れます。
てっきり大人(二十前後)になった二郎の話になると期待してたら小学六年生のまま終わってしまった まあおもしろかったからいいんだけど 僕は南の島もゴメンだし文明社会も大好きなのであんな父親は嫌ですが 信念のもと「戦う」人って素敵だなと思います 文中の情景が自然に頭に浮かぶ文章も良かったと思います
第2部になってだいぶ持ち直したのですが、こんな父親やだあ…という思いがあちらこちで出てきました。ごめん、ほんと無理。革命とか学生運動とかのキーワードも、なんか自分に拒否反応があったんですよね。南の島の暮らしはとても楽しそうで、2部はだいぶ楽しくなりました。
伊良部シリーズしか読んだ事なかったので、長編でこんな面白い話を書けるのかとちょっとビックリ。全体的にコメディタッチなんだけど、ふとしたところで涙が出そうになったり、何も知らない普通の男の子の視点で物語が進むので自然と感情移入しながら読めて、終わりの方には彼と同じように自分の中にも新しい発見があった。自分の信念で行動する事の難しさと尊さを深く考えさせられた。なかなか上原夫婦のようには動けないけど、明日からもう少し勇気を持って生きたい。
うーん、なんとかっちょいい夫婦なんだ。読み続けるほどに父が好きになる。確かに世間的にははみ出した人だけど、自分を曲げず堂々としててキラキラしてる。支える妻も、子供達も。お金や電気がなくても輝いてる家族だ。そしてやっぱり子供は逞しいな。楽しませていただきました。上下巻の東京と沖縄の表紙の対比も好き。
面白かったです!始まりはトンデモナイ父親を持つ小学生が健気に友達と極悪中学生に立ち向かいながら、左翼活動に巻き込まれちゃうお話ですが、最後にはお父さんの大ファンになりました。かっこよすぎです。笑 また西表島にも、まさしく船浮にも行ったことがあるので余計楽しめました。ある意味こういう信念を持った人(馬鹿ともいいますが)しか何かを変えることはできません。そういう硬いメッセージが込められていながら、ユーモアもあり、著者のうまさに脱帽です。
電気もない沖縄生活から一転、リゾート開発との戦いへ。親父無双な下巻。だんだんかっこ良く見えて困る。迷惑な人間だけど群れることとも虚栄心とも無縁。「平等は心やさしい権力者が与えたものではない。誰かが戦わない限り、社会は変わらない。」「おとうさんは少し極端だから見習うな。けれど立場で生きるような大人にはなるな。これはちがうと思ったらとことん戦え。負けてもいい。人とちがっていてもいい。孤独を恐れるな。理解者は必ずいる」
上巻の東京での生活とうってかわり下巻では沖縄の離島の生活。沖縄の情景や生活感が伝わってきて、イメージがしやすかった。晴耕雨読でお互い助け合う生活は素敵だと思う。下巻では父親がカッコよく感じたし、母親の「人の物を盗まない、だまさない、嫉妬しない、威張らない、悪に加担しない」という意見は素敵だと思う。読後感は爽快な感じ。二郎と桃子も可愛かった。是非パイパティローマに行ってみたい。
わたしはこちらの沖縄編が好き。都会に住んでいるとなんだか忘れてしまった生きるってことを再確認した感じ。お母さんの最後のセリフ「人の物を盗まない、騙さない、嫉妬しない、威張らない、悪に加担しない、そういうの、すべて守ってきたつもり。唯一常識から外れたことがあるとしたら、それは、世間と合わせなかったってことだけでしょう」とても印象に残っている。
世の中に、正しいことは一つじゃない。そんなことを改めて思った。だから、社会って難しい。でも、自分が正しいと思うことを、全力でやることはすごくかっこいいし、必要なこと。西表島の暮らしは理想に見えた。二郎君の成長が著しい。
この方、ちょっとふざけた作家(?)かと思ってたけど、ちゃんとした仕事してんだね。過激派・・・とか腰が引ける内容だったけど、その先にある人間ドラマにほっこりきたり。
凄いなぁ、この親父。人間として間違った行いは何一つしていない、たしかにそうだけど、それを反面教師的に捕らえることもきちんと説いている。ボクも自分だけのパイパティローマを探すんだ!
父親のまさに”問答無用”とも言うべき行動、相手を忽ち屈服させる、抜群の効果ありのあの発言、こういう痛快さが私の性格に適っていて、飽きることなく読み進められた。沖縄での暮らしは、北海道の私からしてみれば想像もつかないような世界で、でも憧れの世界でもあり、一度でもいいから住んでみたいと思った。
東京ではだただた困ったお父さんだったのに、西表でのかっこよさといったら!ヒーローは時と場所が一致しないといけないんですね。。。子供に自分の考えを押し付けなかったところが親としてもえらいです。 そして、私も西表に移住したい。(電気は欲しいけど。)
沖縄に移り住んでからの話。東京にいたときよりも話がシンプルになり、サクサク読めた。家族の結びつきが強くなっていく様子が良かった。やっぱり家族の絆って強いんだな。無茶苦茶な父だけど、自分の無茶な部分を分かってる。それでも、信念は曲げれない。でもその上で一緒にいてくれる家族がいる。そんな関係がとても良い。そして沖縄の人のあったかさ!素晴らしい!!
上巻から引き続いて、だんだん一朗が格好よくなっていき、ドラマとか映画になったら面白いなぁ、一朗は誰が適役かなど考えてると愉しくなってきた(^^)ワクワクする物語でした。
(☆☆☆☆☆)家族で沖縄に移り住んでから起こる出来事。どんな終わりになるかと思っていたら、こういったものだとは・・。むちゃくちゃな一郎だけれども自分の中にあるものに素直で正直。沖縄にきたからこそそのまっすぐさと力強さに次第に子供たちも惹かれていく様子がとてもほほえましいし、一郎の大きさが感じられる。家族の絆にとても胸が温かくなった。でもあんなエネルギッシュな父親が家族だったら耐えられないかも(笑)。 沖縄いいなぁ。
一郎さんはやっぱりカッコイイ!父として、男としてこんなに潔く生きられたらどんなにいいか。沖縄の青い空と青い海、照りつける強い日差しが一郎さんの生き方に重なります。父の背中を見て子は育つというけれど、二郎はどんな大人になるんだろう。自分も父親の端くれですが、子どもからはどんな風に見られているのか気になりました。面白くて楽しくて一気に上下巻読ませるのはさすが奥田さんです。
二郎、これから先かっこよくなるだろうな。小さい世界で暮らしてきた二郎が、自分の力じゃどうにもならないことに巻き込まれ、色々な大人を見て、理解しながら成長していくところが良かった。上巻では正直うーんという感じだった母・洋子・桃子もどんどん輝いていく。そうか母はファンだったのか。納得。クライマックスも他の話と比べてそんな派手な出来事ではないのに、父がすごいかっこよくて高まった!沖縄ってひとくくりでみていたけど、島によって違うんですね。下巻を読んだら西表に行ってみたくなりました。
沖縄・石垣~西表でのサバイバルチックな晴れやか生活が、これまでのほの暗い東京生活から開放されたようで清々しい。何でも分けてくれる島の人々、生き生きとする父親に楽しそうな母親、島の生活は一種のユートピアなのだろう。その後のリゾート開発業者とのドンパチは、派手なシーンで画になりやすいのだろう(実際映画化されている)が、違う落とし方が見たかったな、と思ってしまった。
いやいや、愉快・痛快。確かに父親の言うことはまことに正論。なのになぜ、私はこんな都会で目に見えないものにがんじがらめにされて生きているんだろうと、疑問にさえ思ってしまった。 浮世を忘れてのこういう作品、大好物です。 ありえない、と思う反面、お父さんのいうような生き方に憧れる気持ちはきっと多くの人の中にもあるはずね。ああ、面白かった。
破天荒な元過激派のお父さんを中心とした上原一家の物語。舞台は東京を離れ西表島へ。島民に歓迎されながら、南の島での自給自足スローライフを一家で満喫〜♪とはいかなかったかぁ、やっぱり…(笑)あのお父さんがここでも一騒動巻き起こしちゃいましたね。けれど、このお父さん、一度慣れればどこか憎めなくて、しまいには応援したくなってしまう魅力の持ち主。最後まで大いに楽しませていただきました!
読破。眠い…。基本、ここまで全共闘精神を残したおとうちゃん、おらへんで。ってなありえない設定も、まぁこの際ありとしよう。中野ブロードウェイから始まった物語は、紆余曲折を経て西表島へ。家族って何だろう、そんな基本的な部分をサクサクと刺されたような、そんな気分もありますが…。全身を南国の風に包まれているような、最後はそんな気分にさせてくれる本です。
こう来たか。角材片手に仁王立ちする親父の姿がとにかく印象に残る。 正しいと思う事のためには負けるとわかっていても戦え、という言葉と共に、作者の巧みな舞台構成が世間の不条理をふわりと浮かべているのが印象的。 傑作だわ。
西表島に行ってからも相変わらずのお父さんの暴れっぷり、のんびりした生活の中でも個性の強い島民たち。面白くて一気に読んでしまいました。特に洋子が来てからの家族の絆!ほほえましい。二郎も妹思いの優しい兄だし。 シーサーが死んでしまったところは、私も泣いてしまった。現場にいたかのような気分になった。十兵衛の絶妙なタイミングの鳴き声も聞いてみたいなぁ。
サウスバウンド 下の
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ナイス!





























