つきのふね (角川文庫)
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つきのふねの感想・レビュー(1376)
「人より壊れやすい心に生まれついた人間は、それでも生きていくだけの強さも同時に生まれもってるもんなんだよ。」手紙でしか登場しなかった幸一さんの言葉がすごい心に残った。会えなくても繋がってる関係が素晴らしい。
生きていくのって難しい。それは中学生でも大人でも同じなんだな。彼女達は人より少しつらい境遇だったのかもしれない。でもその分だけ確かな「とうといもの」を手に入れることが出来た。いや、「とうといもの」があったから乗り越えられたのかな?全体を通して勝田くんの存在が大きかった気がした。不器用だけどみんなを繋ぎ、進んでいこうとする。「ふね」だなと感じました。内容は勿論、タイトル・表紙も含めて心に残る一冊でした。
やっぱり森絵都さんの本は好き。スラスラと読みやすいです。生きることや友人関係の悩みや難しいことに直面するも前向きに考えさせられる本でした。
再読。友達の存在、生きる事への執着。これはさくら達と同年代をターゲットにした話だとすると、かなりヘビーな内容だと思う。でも、同年代の時に読みたかったなぁ。
一気に読めました。現実から逃げる事は案外簡単そうで、辛い事。それは、誰かに教わってわかる事じゃなく、自分で知らなきゃわからない事。そして、忘れ易い事。。。漠然とした不安を誰しも抱え始める年齢の子ども達が知っていく姿を通して、優しく思い出させてくれる話でした。
いっきに読んだ。荒削りな印象もあるけど、じっくりと考える部分もあるので良かったなあ。時々、時間を無駄にしたと思う本がある中、これは非常に得した気分になった本だ。
『人より壊れやすい心に生まれついた人間は、それでも生きていくだけの強さも同時に生まれもってる…』辛いとき、自分の闇だけみないで光を、とうといものを感じとれること。それが大事…まさに今の僕には、この本との出会いがとうといものになりました。
初の森さん本。ヤングアダルト小説は好き。読みやすい文体でスラスラ読める。 友人との仲違いでヤケになる。一人では気が狂いそうになる寂しがり屋。不幸な境遇から精神を病んでいく。など人の弱さがテーマのように感じた。それぞれの登場人物の弱さを登場人物同士で支えあう、とてもいい話。連続放火犯のあの人も、ノストラダムスの予言を前に心が弱ってしまったのかもしれない。
生きることや成長していくことに疲れていた中学二年生の3人、さくらと梨利と勝田くん。未来への不安、劣等感、寂しさの埋めく日常で、人の悪意に打ちのめされ、屈伏していく。そんな中、さくらは智に出会うことで人の善意に癒されて絆されていく。人は、小さなことで道を踏み外すし、立ち直ることも出来る。誰もが小さくて尊いもの。最後に奇跡が起きるのは偶然ではない。
作者のいくつかの作品に共通する、大人になる孤独や恐怖、それを乗り越えるために必要な、人を信じる勇気といったものが熱く伝わってきた。 勇気の源、信じられるものが「とうといもの」。それは子供も大人も関係なく同じであるはず。自分は「とうといもの」を見失ってないか、疑い始めてないのか、と焦ってしまった。
読み始めたら、止まらずいつの間にか読み終わっていました。人の弱い部分やさびしさ、苦しさが伝わってきました。さくらも勝田君も梨利も智さんもどこでさびしくて、一人じゃいやで、だれかと繋がってていたくて。自分もそうだけど、人はだれかと繋がることで生きていけるのだと思いました。僕も「心の平和」探してみようかな。
「この世にはあいまいにおかしい人などいくらでもいるのかもしれない。」なるほど。 勝田くんがどんどんかっこよく見えた^^勝田くんがさくらに自分自身の秘密を打ち明けるシーンが大すき*「心の平和を、取り戻したい?」(^^)
個人的には一番共感出来たのは梨利の気がする。なぜなら1998年に4人の中で最も閉塞感を感じていたのが梨利だと思うから。あと勝田くんナイスキャラ☆
人が抱える弱さとか寂しさとかすごくうまく表現されてると思う。余計な展開がなく著者の伝えたいことがダイレクトに伝わってくる作品。辛いのは自分だけじゃないし、頑張ろうと思える。
「ぼくわとうといものですか?」私はとうといものになれるのだろうか。悲しいのかなんなのか表現しづらいけど読んで良かった。「本当に絶望的ななにかとむかいあったときは怒っても泣いてもむだなのだ。結局そんなとき、人は冷静にそのときすべきことをするしかないのだろう。たとえまだ中学生でも。強くも賢くもなくても。」
万引きを繰り返して捕まった経験を持つ女の子が主人公。元親友も一緒に万引きを繰り返した後、今ではクスリや売春の斡旋もしている様子。二人に纏わりつくストーカー気質の男の子。万引きで捕まった時に逃がしてくれた男性は次第に精神を病んで行く。ノストラダムスの予言を交えて、未来への不安が描かれていたと思います。植物になる事は出来ないし、地球で生きて行くしかないんですよね。勝田くんの予言が当たって、最後には月の船も現れて良かったなと思いました。
″いのちは大切だ。いのちを大切に。そんなこと何千回、何万回言われるより「あなたが大切だ。」誰かがそう言ってくれたらそれだけで生きていける″最後の手紙で、そんなACのCMを思い出しました。万引きや悪い仲間と連んだりはしてなかったけど、梨利やさくらの危うさはあの頃の私にもあって。優しい智さんが静かに心を病んでく脆さは私にもあって。偶然にもさくらと同じ年で、苦しかった中学時代にこの本に出会えたこと。それだけで特別な意味をもつ、私の大切な一冊です。
ちょっとしたきっかけでへこんだり、落ち込んだり、心の平和を取り戻したり、心がゆらゆら揺れ動くそんな本。つゆきさんの手紙でぐっと涙こらえたけど、電車内じゃなかったらぼろぼろないてたなあ。「人より壊れやすい心に生まれついた人間は〜」の下りがよかった、最高によかった
「人より壊れやすい心に生まれついた人間は、それでも生きていくだけの強さも同時に生まれもっている」とてもよい言葉だと思います。目の前の事が辛くて仕方がないときに、ただがんばれだとか、あなたは強い、という言葉をかけられても嬉しくないけれど、この言葉にはなんだか納得してしまいました。余談ですが、ノストラダムスの大予言を私も信じていて、大人になれないんだと思っていました(笑)。カテゴリはYAですが、幅広い年代に読んで欲しい一冊です。
本が薄いって事もあり、一気に読み終えました。読みやすい部分もあり、ちょっとわからない部分もありましたが…ストーリーの続きが気になり一気に読み終えました!
伝えたい人に伝えたい言葉を伝えられないもどかしさが悲しかったです。智さん、気付いてと何度も心の中で叫んでいました。だけど、勝田くん、さくらはがんばった。届けようと伝えようと。絶対諦めなかったことが、智さんに良い変化に繋がったと信じてます。とうとい存在になったのだと思います。
★★★☆☆ 中学時代に信者だった森絵都さんの取りこぼし。森さん独自の緩い感性に鋭い視線。しかし正直、微妙。年をとったからか流し読みだったからか感性がマヒしてるからか。要するに「みんな何かしら苦しみを背負っている」というテーマをノストラダムスで味付けしたような話。話の筋自体は悪くないのだが、期待度に反して小さく纏まった印象。モチーフの割に苦しみの書き方が緩く小さく類型的過ぎたか。ある意味物語に則しているが無難過ぎる。森さんはもっと鋭い筋で鋭い書き方が出来る人なはず。逆に言えば初心者向けな話ではあるかも。
放火魔紛らわしいわ。さくらの気持ちがよく分かる気がした…。 智さんを見てたら、人ってほんとにバランスで生きているんだと思った。生きるか、生きないか、どちらが楽かなんて分からないし、正解とかではないよね。ただ、限りあるものだから大切にした方が良いとか、色々辛いこともあるけどそれ以上に楽しいことも味わえるんじゃないかなとか、個人的に考えてる。 にしても、放火魔気になるな笑
児童文学という領域の本らしかった。 中学生が主人公だけど、いっぱいいっぱいなとことか視野狭いなぁってとことかなんだか懐かしかった。 そして末尾についてる解説なるものと人生で初めて見解が一致した。笑
そういえばノストラダムス、私の住んでいた町では全然問題視されていなかった。気が付いたら1999年の7月何か過ぎてた。でもどっかで不安に感じたり世界が終っちゃえばいいと思っていた人もいたんだ。森絵都の書く登場人物ってどっかに居そうな感じがいい。読んだ時の精神状態にあっていたのか、二・三時間かけて一気に読んだ。幼稚ながらも試行錯誤して問題と向き合おうとしたり逆に逃げようとする中学生たちがたくましくて好き。
人間は時々生きていくのに疲れてしまうことがある。それは大人も子供も全く同じだ。この作品のさくらも、いっそ植物になれたらとまで思う。実際の話、中学生の生活は窮屈なものだろう。勉強、人づきあい、将来のこと…。友達の梨利が万引グループに留まるのを止められない。親しくしている大人の智も、精神を病んでいる。一人がんばっているのが勝田君だ。さくらも勝田君と一緒に智を助ける努力をすることで生きる気力を取り戻す。最後の学校の屋上のシーンが迫力満点だった。
中高生向けの文学的青春物語だけど、大人が読んでも印象深い。ノストラダムスは私も中学生のとき話題になった。今だから結局はあの予言はなんやってんって思うけど、あの時の不安定な思春期を思い出しながら物語を読んだ。あの時期はあの時期にしか味わえない独特の感性があった。それがよく書き表されていると思う。最後の月の船の持って行き方は唸った。上手いよ~~
はじめはいい人だと思った智さんがだんだん大変になって…やな人だと思った勝田くんがいいキャラしてて…最後まで目が離せなかった。勝田君の行動力は半分くらい尊敬しないとーw
つきのふねの
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