アーモンド入りチョコレートのワルツ (角川文庫)
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アーモンド入りチョコレートのワルツの感想・レビュー(1338)
読み直した一冊。あたしのピアノの先生も魔女みたいに綺麗で不思議だったけ。季節や雰囲気をとても美しく感じれる作品。年を重ねてから読むとなお響く一冊だとおもう。
★3/5。中学時代というのは、不変的のように思えて変化が止められない、実は一番忙しなかった不思議な時間だったように思う。作品はそんな中学時代をピアノ作品に重ねて綴られる3つのお話。特別ではなく、普通の中にこそ起きる変化がどこか引っ掛かる。中学は吹奏楽部だった事で、クラシックCDを集めたりもした私。棚を探すと、一話に出てくるシューマンの「子供の情景作品」があったので聴き直そうかと。作中の子たちのように、音楽から鮮やかに蘇るであろう思い出にゆっくり浸りたくなった。
来年もこの場所へと願った夏… 一緒にいたいと思った旧校舎の教室、ずっと踊っていたかったワルツ。このままずっと…と願った三つのお話。物語をビアノ曲に因んでるのもお洒落。印象に残ったのは「子供は眠る」です。自然と生じていた上下関係、それを疑問に感じた頃から何かが変わり始めます。本心を隠し相手の機嫌を伺い接する少年達。自分がまず心開いてみなければ相手のことは何も見えてこない…そう訴えているように感じました。森絵都さんのお話はどれもメッセージが強く主人公達は中学生であっても大人社会に通じるものだといつも感じます。
初めて読んだのは中学の問題集だったと思います。君絵のどうどうとしたところ、サティおじさんの風変わりな行動が気になって文庫を買いに行きました。今でも自分が大人に近づいたとは思えないけれど、少し前に感じていた気持ちを思い出させてくれた。サティの音楽にのせて、私も特別な時間を楽しめました。
読破。表題作を含む3編の短編を収録した作品で、共通するのは組曲中の一曲の主題名をそれぞれ冠していること。印象的だったのが「子供は眠る」でしょうか。中学生の親戚同士の男の子たちの、自我と自己の確立と成長のお話で──。ガキ大将的存在の章君が、実は彼らの「父親」的存在──乗り越えてゆくべき存在としてあるということ、そして、「子供の情景」の「子供は眠る」を超えて最終曲「詩人のお話」を聴き終えた時、「ぼく」は確実に一歩、成長したんだな、と感じられました。もちろん他の短編も、朗らかな、どこかうら寂しい綺麗な作品です。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 01/30
中でも表題作のアーモンド入りチョコレートのワルツが特にお気に入り。私は読書中、頭の中で場面を描きながら読んでいるのですが、サティのおじさんの一挙一同を想像する度に、ニヤニヤしてしまいました。愉快で陽気な彼は、去り方もどこか間抜けで面白い。 読了後はなんだか楽しい気分の余韻が長く続き、サティのおじさんが配り歩いた元気をもらえたみたいです。
習い事のピアノ練習が大嫌いで、音楽なんて楽しくないと思っていた子供時代。そんな時代に立ち返らせてくれる森絵都さんの物語。小中学時代は大人でも子供でもなく、今よりも毎日起きる事々が一大事でした。ピアノの発表会、夏のお泊り会、学校の行事。そんなこまごまとした、でも大切な思い出たちが物語とともに甦ってくる。ああ、音楽って楽しいものなんだ、と思い出させてくれるやさしい物語。
少年たちだけで過ごす海辺の別荘の日々、その最後の一夏を切り取った「子供は眠る」。不眠症で悩む少年は、旧校舎でピアノを弾く少女と出会った。二人の淡い恋を描く「彼女のアリア」。一風変わったピアノ教師、そこ通う二人の少女と、突如現れた奇妙なフランス人を巡る物語、表題作「アーモンド入りチョコレートのワルツ」。シューマン、バッハ、そしてサティの調べとともに、あたたかく心に響く短篇集。/ノスタルジーではないし、過ぎ去った記憶ともちがう。読みながら幻視したハイキーな光景、それは確かに私の内にあるものだ。素晴らしい一冊。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(2)
- 01/18
3つとも素敵なお話でした。小中学生の頃の考え方や思いと音楽が合わさってよかったです。昔習っていたピアノもっと頑張っていればなあと後悔しました..お父さんお母さんごめんね。
永遠にこの瞬間が続いてほしい。けれども永遠に続かないことを知ってるから、気づいたから感じる切なさが溢れ出る本でした。読中も読後も切ないけど優しい気持ちになりました。
ただ幸せだった子供時代からいろんな事が見え始めて、人の気持ちを理解できるようになるまでの成長をとても自然にさりげなく書かれている本です。娘がピアノで弾いていた曲が沢山出てきてとても懐かしかった(´∀`)*図*
クラシック音楽と絡めた3つの物語を楽しめる。小中学生の時に感じていたありのままがノスタルジックに沁み込んできた。こんなに素晴らしく情緒的ではなかったけれど、似たような曖昧さを持って生きてたなぁということが思い出せた気がする。しかしクラシックの知識が無いもので、多分曲を聞きながらだとなお楽しめるんじゃないかなぁ。
もう忘れてしまった、ドキドキだなと思う。中学生って、完全な子どもではもうなくて冷静で大人な自分を既に持っていて、それでも未知に対して諦めが無い不思議な期間だよね。一瞬で終わってしまう不思議な期間。
「アーモンド入りチョコレートのように生きていきなさい―」 中山七里を読んだあとだったから、クラシックつながりでするする読めました。
先生のよくわからない感じが好み。タイトルに惹かれて読んだが、タイトルと見事にマッチした良い本だった。他の二本も儚いのにほわほわしてる感じが素敵。すごく贅沢な短編集。
どのお話もよかった。「子供は眠る」の成長と少しのさみしさも素敵だったし、「彼女のアリア」の初々しさと幸福感も可愛かった。「アーモンド入りチョコレートのワルツ」はふわふわしていて優しい感じだった。全部読み終わったとき何とも言えない幸せを感じました。アーモンドチョコレートが食べたいですね。サティの音楽を聴きながら。
中学生くらいのときって時間が過ぎるのがあっという間だったなぁ、としみじみ。どの話も良かったけど、「子供は眠る」が好きです。ちょっと切ない。
ちょっと切なく、そして胸があったかくなるお話。どれも大好きな短編集。 自分が中学生の間に、この本を読めてよかったと思う。解説の「肯定するやさしさ」は簡単そうで難しいものだよね。現実にこれができる人って、多分少ないんじゃないかな?クラシックとは無縁に生きてきた私だけど、これを機会に聴いてみようかしら。
自分と同じ中学生が主人公の話……ということで、総じて共感しながら読めた。自分が子供なのか、それとももう大人なのか……自分自身でもわからない。だけど、迷って、悩んでいる間にも時間は過ぎていく。変わらないものは存在しないのかもしれないけど、ついそれを追いかけてしまう。「今」を生きている自分を見つめなおせる一冊だと思う。
はずかしい。彼らは、一生懸命相手に立ち向かう。どうしようもないことなんて、ひとつもない。目を逸らさない。「この人とは、わたし合わないんだな」って変に納得して、ぶつかる前にそそくさと立ち去るようになったのは、いつからだろう。まあ、わたしがもがいた形跡なんて黒歴史にしかならないけど、彼らのはずかしい汗のつぶはきらきらと光る。まわりの景色はきっと水彩で描かれ、テーマでもある音楽まで鳴ってしまうという始末。この小説のおかげで、サティをすっかり気に入ってしまった。あと藤谷、ちょっとそこ代われ。
三編に出てくる主要な子供達は中学生、どこにでもいるようであり、それぞれに個性が出ている。「中学生」という言葉で大人が描くのは果たしてどんなだろうと考えると、無意識なら「まだ子供」であり、けれど、ある時には「もう子供じゃないんだから」にもなるような気がする。自分がその頃、考えた事を果たしてどれだけ覚えているのか・・・。無邪気さがまだ色濃ければ意外に忘れているかもしれない。それなりの悩みを抱えていたのなら、きっと30代、40代と過ごしても覚えているのではないかと思う。そんなとりとめのない気持ちが読後感にある。
****:クラシックは聴いたことはないけど、それぞれの話に音楽が添えてあるので、聴いてみたいなーと思った。表題作のサティおじさんの生き方がスキで、まっすぐに全力で、今できることをやろうって思えた。
表紙は違いますが角川のなのでこれで登録。私は楽譜が読めなくてピアノは遠い存在なのですが楽しかった。読んだ後はまるでとても素敵な音楽を聞いた後みたいな感じでした(聞くのは好きなのです。)表題作はクラシックでもサティの楽曲が好きなので知らない人より更に楽しめたんじゃないかなと思います、サティの音楽の雰囲気を思い出し感じながら作品を読めたので。けどまだまだ知らない曲はたくさん、この作品でいっぱい聞きたい曲も増え素晴らしい出会いができました。あ、クラシックを聞かない方も充分に楽しめる作品だと思います。
なんておいしそうな題名なんだ!とつい手に取ってしまった。そしてサティ好きの私にはたまらん。大人に近づくにつれて忘れていってしまいがちな真っ直ぐな気持ちを思い起こさせてくれる一冊。変わらないものなんてない、変わりたくなくても。だからこそ今しかできないことをしようと思えた。
3編もので、どれも水や風のようにすっと入り込んでくる話だった。 主人公が特別でも話が特別でもないのに、何か不思議な世界を感じるなぁ。 でも、感情が常にリアルに表現されていて、自然な世界でもあって、そこが面白いと思う。 絹子先生みたいな人に会ってみたいな。
アーモンド入りチョコレートのワルツ。タイトルを見ただけでワクワクして手にとりました。絹子先生やサティのおじさんのように自分の心の赴くまま自由にエネルギッシュに生きることは楽しそう。いつも全力で生きていたらたくさんの楽しいことや素敵なことに出会えるだろう。だからこそ悲しいことや辛いことにも出会うことだってあるだろう。でもそれをおそれてしまったら楽しいことにも出会えなくなるということ。何もかもを肯定しながら生きていけたらそれはアーモンド入りチョコレートのワルツのように、なるのかな。普段聴かないクラシックだけど
個人的に二つ目の話が好きでした。 あったか~い気持ちにさせてくれる森絵都さんマジックにまたかかりました。 中学生の時って妙に気取ってみたりしちゃうんだよなぁ・・・ちょっと歯がゆくもなるけど、良い具合に描写してあってくどくない読みやすさがありました。 あと角田光代さんの解説が良かったです。
アーモンド入りチョコレートのワルツの
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感想・レビュー:290件












































