嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)

嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)
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嘘つきアーニャの真っ赤な真実の感想・レビュー(611)

これはだいぶ前に読んだ本。 プラハ時代の友人を探しに行く、というドキュメント。 宗教、民族、イデオロギーの問題が邪魔をしてなかなか会えない。 会えるのか?やっぱ会えないのか?などと気持ちが入り込んでしまって一気に読んでしまった。文体も流石の一言。 オススメの一書です。また読もうかな…。

何度読んでも心震える。ソビエト学校時代の友人たちと時を経て再会する話。学校生活が生き生きと語られるので、大人になった彼女たちが今どうしているのか、知りたくていてもたってもいられない著者の気持ちに引きずられる。近現代史の、個人視点からのアプローチでもある。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 02/02

まず、会いたい人がいる。そして、その人のことを書きたい、それを読んでもらいたい。そんな作者の情熱と欲望が、しかし軽妙な筆致でもって、こちら側にストレートにバシッと伝わってくる、とても幸福で奇跡のような一冊。60年代から90年代に至る、ヨーロッパ諸国の複雑な政情の描写がとてもわかりやすいのも、伝えたいことがとても明確だからなんだと思う。三人の、忘れられない、とても大切な友達へと宛てた3通の手紙。それは、住所が書かれていなくとも、きっと届く。そんなことを思わせてくれる。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 01/25

難しいことを分かり易く伝えることに長けている人だと思う。うまいタイトルだなあ~
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 01/21

★★★

著者の独特の体験を綴った内容に引き込まれながらも、共産主義圏の激動の歴史とそれに翻弄される著者のかつての級友たちの人生を著者の観点から垣間見ることができた。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 01/07

日本にいるとニュース以外では触れることの少ない、民族やら宗教やらイデオロギーとやらで複雑に絡まりあった厄介な世界に米原万里は小学生~中学生くらいの年齢で足を踏み入れ、成人した後もなおさらもっと複雑に絡まる現実の前に立ちながらプラハ時代の友人を探す旅に出る。高野秀行の「メモリークエスト」のような話だが、思い現実がのしかかっている分だけ、感動が深い。米原万里の現実から目をそらさないしっかりとした厳しさと友人たちに対するとびきりの優しさとがこの物語に素晴らしく人間的な味付けを与えている。傑作と思う。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 01/07

74点  少女時代をプラハで過ごした筆者が、30年後、音信の途絶えた友人たちを探すノンフィクション作。平和な日本でのほほんと暮らしている自分などには、到底うかがい知ることのできない世界をホンモノの言葉で描く本当の物語です。そこには当時の時代背景や世界情勢が色濃く反映されているのですが、おぼろげな理解力でもスイスイ読めるのは、ひとえに米原さんの活き活きとした描写と、分かり易くて力強い表現力のおかげでしょう。読めてよかったと思うと共に考えさせられもする一冊でした。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 12/31

今までに出会った中欧や旧ソ連の国出身の人たちの顔を一気に思い出しました。私が出会ったその人たちはほとんど母国の外で暮らしていましたが(中には家族で命からがら亡命した人も)、みな愛国心が強く、母国だけでなく周辺諸国の政情に詳しかったのを覚えています。彼らの母国のことを話すときの懐かしそうな、夢を見ているような、でもどことなく悲しそうな表情は、彼らに背負わされたものの重みのせいなのでしょう。この本を読んで、その重みの中身がほんの少し分かったような気がしました。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 12/15

おもしろい!読んでて、その背景をきちんと分からない自分にもどかしさを感じながらも、一気読みしてしまいました。実際に、これが現実なんですね。解説の最後にある「私たちに求められているのもまた『具体的に生きる誰か』対する想像力です」というのが、心にのこりました。人は人である限り、色んな背景や母語を持ちながらも、ご飯を食べ、水を飲み、愛する人に出会い、そして生きている。そんなことを感じました。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 12/13

米原万里さんの筆力で、心臓を突き刺し揺さぶられたような思いです。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 12/12

おもしろい!
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 12/09

万里さんのプラハ時代のクラスメート3名を30年ぶりに捜していく。プラハでの思い出話とそのときは知らなかったクラスメート達を取り巻く環境など世界情勢に疎い私にもよくわかりやすく書かれてあって引き込まれるように読んだ。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 12/08

ギリシャ人のリッツァ、ルーマニア人の アーニャ、ユーゴスラビア人のヤスミンカ。 彼女たちのプラハ・ソビエト学校での生活とその後を、日本人マリの目を通して 描かれた作品。大宅壮一ノンフィクション賞受賞作です。この作品はフィクションだと思っていました。初めて読んだノンフィクションです。リッツァの数学教師とのやり取りが面白かったです。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 12/08

イキの良い文章で、政治や歴史の話から下ネタまで自由自在にお料理しています。あらためて頭の良い方だったんだなぁ、今生きていらしたらなぁと思いました。繊細で多感な思春期を一般の日本人では経験できない状況で過ごす。それ自体ストレスなはずなのにプラスに変えて自分の得難い経験にしている。すごいバイタリティです。あまり知ることのできない東欧の生の情報を知ることもできて楽しく読めました。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 12/05

親の属する党の立場が対立する中においてもそのことに縛られず、人間関係をつくり、深い友情を築いていったマリと友人たち。多忙な中、手を尽くして再会出来た場面には、心震えた。親の都合で多感な時代を異国に暮らし、体制の変化の中、激動の人生を送った彼女たちの幸福を、万里さんは、天国から、祈っていることでしょう。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 12/04

やっぱり僕にはノンフィクションは向いていないようです。事実は小説よりも奇なり、というのは嘘ですね。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 11/20

9歳から14歳をチェコスロバキアで過ごした著者が、その時の友人との交流と、成人してから再会するという構成で、三人の友と東欧(中欧)の歴史について描かれている。プラハの春。共産主義の光と闇。ルーマニア革命の内実。ヨーロッパの中の同胞意識と排他的意識。カトリックと正教の文化的対立。ユーゴスラビア内戦における情報操作。この頁数と優しい文章で、驚くべき内容を包括した素晴らしい作品。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 11/14

米原さんの昔の友人探しの話で、文章はとても読みやすいです。1960年、50ヶ国以上の国々から来た子弟が学ぶプラハのソビエト学校で、多感な時期を共に過ごし、心を通じ合った筆者と友人たち。彼女たちは「プラハの春」「冷戦の終結後の民族紛争」に否応なく巻き込まれ、社会主義の理想と現実のギャップに直面し苦悩する。日本に住み、明日も今日と同じように平穏な日だと信じられる私はなんと鈍感なんだろう。斎藤美奈子さんの解説が印象的です。私たちに求められているのは「具体的に生きるだれか」に対する想像力。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 10/29

ユン・チアンの『ワイルド・スワン』は、共産主義というものを知る良書だな、と思っていましたが、こちらもなかなか。エッセイとしてはだいぶ骨太で、読むのに力が要りました。私は近代史、とてもとてもニガテなのではありますが。旧ソ連陣営の謳っていた理想と現実の落差、そして、そんな社会主義の中にこそあるきらりと輝くような心というのも確かにあって。とても一言ではまとめられない。ちゃんと、歴史を学んで、もう一度向き合いたい本です。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 10/28

3編すべてソ連学校時代から始まりますが、筆者の生の経験談ですから、描かれる情景が瑞々しく、リアリティがあります。軽妙なタッチなのですが、ただの思い出話に終わらず、すべてが本流に束ねられていくようなムダのない構成力で、ぐいぐい読まされてしまいます。30年を経た再会のために、まずは居所を探すこところから始めねばならず、社会情勢の激変と、それぞれの国状に翻弄されて、それぞれが予想もしなかった土地に移り住んでいたりして、友人の半生を探る良質なサスペンスとしても堪能できます。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 10/27

米原万里の自伝的なエッセイ。チェコスロバキアの首都プラハにあった在プラハソビエト学校で9‐14歳まで学んだ著者が、当日出会った訳ありの国々から集まった同級生を30年ぶりに訪ねる内容。激動の東欧現代史もわかりとにかく面白い!
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 10/10

衝撃を受けた作品。クロアチア人の友人がいたが、彼女の国が負っている歴史に改めて思い立った。リッツアやアーニャやヤスミンカは、私の子供の頃にもいたクラスの誰かみたい。ヤスミンカのその後が気になります。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 10/06

文庫本で再読。色々な意味でソビエト連邦に影響を受けた登場人物の人生、アーニャの兄ミルチャのように素直に生きたいと思った。始めからぐっと引き寄せられる米原万理節が良い!
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 09/23

国家、民族、思想と宗教。私の知らない世界でも、みんな一生懸命生きている。アーニャは矛盾を背負ったまま生きていくのかな。心のどこかでは気づいているのかな。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 09/17

小難しい文体ではなかなか入ってこない歴史が、米原さんのざっくばらんな言葉で語られると人物たちの生の声、気持ちと共にぐいぐいと胸に入ってきた。アーニャへ言えずに呑みこんだ言葉。大人になったヤスミンカがマリに語った言葉。きちんと自分の中で消化して、次世代へ繋げたい。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 09/14

東欧(中欧)という場所は自国に生きるという当たり前のことがすんなりできない場所だった(過去形だと信じたい)。小さなエピソード1つ1つに胸をえぐられるようだった。少女時代のマリとヤスミンカが広場で涙を流しあう場面にはこちらも涙があふれた。リッツァの洞察力、自分の嘘を信じ込んでしまうアーニャ、社会的立場を超えてマリと最も心を通わせていたヤスミンカ。大人になった少女達の運命は子供の頃の彼女たちの振る舞いの延長にあることが興味深く、そして少し恐ろしくもある。東欧に関する書物をもう少し読みたいと思う。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 09/14

大人になってそれぞれつらい事情を抱えていたり、つらいことを乗り越えたりして大きくなっていて、そのせいでさらに子ども時代の思い出が楽しくて平和ですばらしくうつくしい印象を持って、どの短編も読み終わる。わたしはリッツァのお話が好きです。3つの短編の題の「真っ"赤"」、「"青"空」、「"白"い都」はチェコスロバキアの国旗の色だなと思った。民族とかアイデンティティとかの大きな問題よりも、女の子それぞれの秘密のようなものが大人になって明らかになるのが、現実じゃないみたいで面白かった。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 09/12

国家、民族、宗教などの複雑さを60年代プラハの同級生との思い出と再会を通して描いていると感じた。共産主義者の親という共通環境ではあったが、その後それぞれの国情に影響を受ける。旧東欧社会の一面を垣間見ることができると共に、報道に惑わされることなく事実に基づく自己判断をしたいと感じた。「空気になりたい」というヤスミンカの言葉の意味は深い。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 09/10

とっつきやすい文章。9~14歳にチェコのプラハのソ連学校で学んだ旧友とのエピソードや、その後のソ連崩壊や東欧、バルカンの民族運動の波の中で、旧友に会いに行くエピソード。その間の東欧の歴史的な流れがなんとなく分かった。国を出ると望郷の念や愛国心って強くなるんですね。とても共感できた。ただ小説ではないので話が突然終わって驚く。真っ赤な真実って何だったんだろう
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 09/09

このような本に出会えることは、読書をする一番の喜びだ。民族意識が戦争の要因の一つという安易な考えは払拭された。自分の国、民族を愛せない者に、他者への興味、思いやりなど生まれるはずもない。偏狭な愛国心ではない自国への誇り持つためには、他者を知ることだろう。メディアから与えられる情報ではなく、積極的に世界を知り、自分なりに考える習慣化は、今すぐできることだ。 そして忘れてならないのは「ユーモア」。どんな状況でもそれがあれば、頑なさから解放される。米原さんの柔軟性と底力は溢れるユーモアからきているに違いない。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 09/02

おそらく約10年ぶり(!)の再読。サクサクと読み進められるのに脳の普段使わない部分を刺激されるのは、さすが米原万里。再会したアーニャとの会話に感じたズレ、これまで築いた関係性すら捨ててしまえる「民族感情」というものについて、「それだけあなたは幸せだったということです」というガイドさんの言葉に、なんともいえない苦さを感じた。表面的な情報に振り回される、鈍麻&脳天気でいられる状況が、幸せかどうかはやはりわからないけれど。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 08/26

生まれてこの方、日本に住んできた私はなんとボーッとして暮らしてきたのか。この本を読んでそのことを思い知らされました。理論としては理想であっても、そこに人が介在すれば矛盾だらけの欺瞞に満ちた社会が現出する。何故なら社会は理論で解き明かせるほど単純ではないのだから。それに人間は不完全で、欲深く、自分勝手で、嘘つきな生き物だから、そんな人間の振る舞いの所産たる社会に美しい秩序など求むべくもないのだ。しかしそうであっても人は赦し、人と繋がり、未来を夢見る。それこそ人間の美質と言うべきか。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 08/22

少女の友情ものとしても楽しめるし、よく出来たドキュメンタリーとしても楽しめるし、国の争いについても考えられる本。米原さんの魅力が存分に詰まってる。友達たちも個性的で読んでいて楽しい。「国として考えるのではなく、隣人、友人、知人が住んでいる土地の延長として国がある」という考え方は、とても良いと思う。すとんとわかりやすく胸におちてくる感じ。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 08/21

なんとなく再読。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 08/16

世界わが心の旅を見て再読。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 08/13

共産主義の両親に連れられて姉妹でプラハへ ロシア語を自在に話せなければ生き残れない世界で 作者はどんな苦労を重ねただろう。 プラハに集まった世界中の友と国境も、宗教も、階級も越えて深い友情を育んでいく。 こうした体験が著者の偏見を恐れない世界観になっていると思う。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 08/06


少女時代のプラハのロシア語小学校(特派員子女などが通う)のドメスティックな思い出から35年経って再会した友人3人その家族達の数奇な運命をダイナミックに描く。自称「労働者の代表」の父を持ったアーニャは、その後英国人と結婚しロシア語も半ば忘れたと言う。WW2下パルチザンとして闘った父親はたしかに「人民のため」と思っているが’60年には外形的に特権階級。「民族とか言語とか人間の本質にとっては瑣末なこと」「いずれ人類は一つになる」そうなると力関係しかないなかどう民族の誇りを保つか?それが「真っ赤な真実」の底意か?
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 07/22

硬軟織り交ぜているけど大事な事がストレートにぐいぐい心に届いてきて切なくて・・
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 07/14

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嘘つきアーニャの真っ赤な真実の 評価:62 感想・レビュー:189
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