私という運命について (角川文庫)
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私という運命についての感想・レビュー(511)
この話は読んでいてどんどん憂鬱になったけど、最終的に読んですごく良かったと思うし、読んだ後になんとなく読み終わったことが寂しくなる小説だった。最後はほんと感動した。また読み返したい本。
「面白いよ」と、友人がかしてくれた。仕事ができる女性の波乱の人生。確かに、結末が気になって、ページをめくった。良い作品だと思う。だけど………、なんだか入り込めずに終わった。なんでだろう!?自分でもわからない。心の感度が鈍っているのだろうか。
感想を今更書いてみる。主人公が読書当時の私と同じ29。30を目前に自分の人生を考える話。30の誕生日を迎える時にこの本に出会えた事が運命だと思えるくらい大切な話。白石さんの描く人物は人は皆独りなんだ、自虐でも悲観的でもなく、本当の自分を理解出来るのは自分しかいない事を知る。これまでのどの瞬間も決断してきたのは私だ。自分の運命を自分で歩む。幸せの形は自分で必死に作って生きてくんだって。それに気づくと人生が見えてくるし生きるのが少しだけ楽になる。「40而不惑」そんな孔子の言葉が少し解りはじめたこの頃。
1週間ほどかかって毎晩、先が気になって寝不足になりながらも吸い込まれるように読みました。私も時々思います。辛い事があった時、意味の無い状況にあっても後付けかも知れないけど、『あー、これに繋がってたんだな』『やっぱり間違って無かった』とか思うことがあります。こうしたいと思っても出来ない事には自分には必要がなくて良い運命なんだと思えたら少しは楽に生きられるかも知れませんね。
主人公は私と同年代の女性。総合職第一号で、仕事もし、恋愛もし結婚も出産もすることを良しとして社会人になった人。女性としての生き方を考える。結婚=幸せなのか?悩む。わかる気もする。働きながら家庭を維持していくって女性にとっては大変なことだから。まぁまぁ面白い作品なのだろうとは思う。でも、私は、いまいち感覚的に共感出来ない部分も多かった。だからなのか、読むのにかなり時間がかかってしまった。
とある女性の10年間。その女性の生き方、考え方、そして変化がかなり上手く書かれています。実際に起こった事件が、会話に出てきたり、登場人物の仕事に影響したりと、物語にドンドン引き込まれます。 恋愛観、人生観、結婚観、押しつけがましくなく表現されています。 作中の手紙が、良いアクセントになってます。 本当に良い出会いでした。
泣いてしまいました。文章の所々で綴られる、生き方やいのちに対するそれぞれの捉え方や感覚、考え方に、感銘を受けました。人という生き物が、いのちを全うし、つないでゆく。こないだ聴いた、吉村先生のお産の話にも通じる部分があると思う。「いのち」に対する感受性が強い、最近の私。
おもしろかった。自分の運命について考えた。自分の人生がいい方向に向かうように努力する必要はあるが、運命という流れに身を任せることも必要なのだと思う。
壮大な物語でした。私は今二十五歳で、この先年を取っても感じるものや見えるものにそれほど変化は無いような気がしていたけど、二十九歳や三十四歳にならないと見えない景色があるのかもしれないと思いました。
★★★★/5 主人公「亜紀」が、巡り会うべき人に出会い、別れる話し。「運命の出逢い」とは何か?主人公は逡巡する。相手がこの世から亡くなる前に出逢える事、それが運命の出逢いなのだろう。大切な人に、手紙を書きたくなる。
先輩が私にと下さった本。考え方、生き方、環境、キーとなる日付、何かと共通点が多く、そんな縁ある本に出会ったことにちょこっと運命感じてしまった・・・。
これは傑作だ。どこかペドロ・アルモドバルの似たタイトルの映画のようでただただ主人公に次々起こる出来事と饒舌な思考を追い掛ける。今はほかに何も言えない・・・
多分、初読が29歳ぐらいだったような。その頃には理解できなかった気持ちの動きが、今はなんとなくわからないでもない。若いってムダにつんつんしてるんだな。と、思ったり。「冬なのにアキ」亜紀には共感はできないし、どちらかというと鼻もちならない印象なんだけど。「運命」ってなんだろな。と、考えさせられる。
運命とか、そんなにいちいち考える必要が、生きていくうえであるのか?そこには納得がいかないものの・・・。自分の人生を考えさせられるという意味で名作。
運命は自らが選ぶものと考えている部分とどうにもならないものと捉えられている部分が錯綜している。女性が主人公なのも、作者が男性なのも、その絡み合いから見ると納得である。 選べなかった未来は取り返しがつかない時間…
夏の文庫フェアチェック用。まるで私小説のように一人の女性の29歳から40歳までを赤裸々につづった作品。女性の幸せに対する価値観は人それぞれだからこの本が全てとは思わないけど、ものすごく惹きつけられるストーリーだった。「感動」のひとことでは表現できない味わい深い読んで良かった、と思える本。これを男性が書いたなんて信じられない。
もし私が亜紀と同じような運命を辿るとしたら絶対萎える。恋人が信じられなくなって別れ、生まれた子供を見ることもなく夫が逝ってしまうなんて決して耐えられない。亜紀は自分が経験したことを常に冷静に咀嚼し糧にしている。そういう彼女だからこそ晩婚だっ たのかな。康が彼女に見合ったしっかりした大人であって良かった。福岡にいた頃つきあっていた純平はイヤな予感がしたんだ(姑目線!)。色々御託を並べるのも気に入らなかったし。案の定サイアクな別れ方をするわけだが。しかし亜紀は康の死後も彼の実家に住み続けるのだろうか?
人生の節目に頂いた手紙、書いたけど渡せなかった手紙。胸の奥にしまい込んだ記憶を突かれるようで、なかなかページを進められず読了に時間がかかった。リアルな時代背景のなか、最終章はファンタジーを読んでいるような気持ちに。起こりうる事に意味付けをしていくのは、女性としての人生の醍醐味だと思います。
「結婚」とか「これからの人生」についていろいろと考えさせられた。序盤はなかなかとっつきににくかったけど、中盤からはどっぷり浸かって読み進めました。その時の自分の状況や年齢によって全く感じ方が変わる一冊だと思います。数年後に再読した時、どう感じるのかがちょっと楽しみ。
今の年齢だから、今の私だから色々考えさせられた。"結婚"とは。一般的な日本の考え方を理解しているつもりだけど、"好きな人と一緒にいたい"だけじゃダメなんだろうな。
世相を物語に織り込み、先に話を進め、後にその説明がなされるスタイルは著者独特のもの。いつも、かなり身勝手ともいえる「男性」視点での話でなく、「女性」視点での物語。でも、こんな白石一文もいいな…と思ってしまう。感覚的に運命をとらえる女性独自の考え方が物語を通して語られていき、知らぬ間に共感させられている。物語のラストでは、物語を読み進めているうちに忘れていた「主人公が話していたこと」が最後に「あっ!」と思いだされ、すごく感動してしまった。
2011.3.11. 大震災の日の朝。母親から「この本は読むべき」と渡された。そんな私という運命について。白石さんの作品はこれが初めてでした。
失恋、破談、辞職、など人生に行き止まりを感じていた時、先輩が「よかったら読んでみて」と貸してくれた本。 冒頭の頃は、自分と年齢や状況が被り、辛くと閉じてしまったことも。しかし、読み進めるにつれて、言いようのない引き込まれ感と、主人公の立場にすっかり入りこんでしまう。涙が自然と溢れる部分は多い。作りこまれたよくある泣き場ではなく、自然と本人になりきって涙してしまい、また、悲しい思いや、嬉しく、幸せな思いも共に味わえる。すなおに、とても素敵な本だと思った。読む機会を与えられたことに感謝したと共に、その偶然ささ
★★★☆☆一瞬の光は大満足の作品だったが、本作はまずまずかな。主人公の性別の問題もあるけど。女性はこんなにも"運命"というものを直感的にとらえて人生を歩んでいるのだろうか。
母にすすめられて、途中で読み止まっていたのを思いだし、やっと読了。しかも読んでる最中は作者は女性だと思ってたという…。よくみてなかったからなんだけど。どおりでどこか男らしい主人公。運命って信じる人と信じない人がいて、信じる人もその捉え方は様々だと思う。主人公が約10年で女性として人間として様々なことを経験しながら、成長していく様子を私自身の今後を想像しながら読みました。最後は今この時期に読むべきだったか…と思いましたが。また年を重ねて読んだら違うことを思うのかな。ちょっとまわりくどいとこもあるけど、いい作
女性が仕事で男性と均等な待遇を受けられるようになった90年代。そんな頃に主人公亜紀が恋愛と結婚、仕事で自分の運命を受け入れまた切り開こうとしていく。私にも記憶に残っている社会的出来事や天災を絡めながら話が進むので、当時の自分の状況をリンクさせながら読み進めていた。冒頭の主人公は共感が持てず読みづらかったが、女ひとりでも生涯を終える経済力が持てるようになれば、亜紀のような女性もいるのかもしれないと思う。しかしあんな結末になるとは… なんだか亜紀と関わる男性は最終的に哀しい運命を辿ってしまっている気がした。
ラストはすごく良い。ちょっと鳥肌が立ってしまった。ただそれまでの経緯が。。。面白いんだけど、ちょっとだらだらしてるような気も。随所に登場する手紙は泣かせる。はじめは若いなぁと思ってた主人公が、様々な出会いと別れと経て徐々に大人になっていく様子がよくわかる。狭い世界で繰り広げられる壮大なドラマでした。
私という運命についての
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