アラビアの夜の種族〈1〉 (角川文庫)
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アラビアの夜の種族〈1〉の感想・レビュー(417)
古川先生初読み作品です。一見、複雑そうで難解そうな滑り出しですが、「口述筆記」が始まってからは、テンポアップして読めました。果たして、ナポレオンの進軍を止める「武器」になるのか? 琉球の話や清国の話を読んできたけど、今度は、エジプトの話。。日本とかからんで来ないだろうし、なんとなく興味からは遠いんだけど、Ⅰを読んだら、しょうがないねぇ。次に行かざるを得ませんわな~。
馴染みの無いイスラム系を舞台にしてるゆえ、あまり物語りに深く入り込めなかった部分もあった。面白いかと聞かれれば、「良く分からない」と言ってしまうかな。夜話会の方は置いておくとして、その物語の内容は、醜男の成りあがりと、色に愛にのめり込み破滅していく、魔法ありのダークファンタジーと言った所かな。好みに合わないが、評判がいいから、正直第2部を読むかどうか悩むところだな…。
いやいやすごいすごい。ナポレオン率いる近代軍をたった一冊の本で止めてしまおうという発想から、語り部の語る物語の面白さ。この作者は物語というものの持つ力の強さ、読み手をとんでもないところへ連れ去っていく力のすごさを誰よりも理解している。残り2冊も楽しみ。
進めば進むほどどんどん読むテンポが上がっていっていい。0℃もきちんと?オチがついてるし。全てを意思の元に成し遂げてしまうアーダムはものすごい。
残念ながら私には期待ほど引き込まれませんでした。著者(訳者でなく)がアッラーを盲信している為に文章にいちいちアッラーの機嫌を取るような言葉を入れているのが健気でした(笑)。【以下ネタバレアリ】蛇神を貶めて表現したい為か蛇神の口調が安っぽいビッチな感じになっていて笑えました。アーダムは総合的に見て不幸で憐れな男に感じました。それにしても自爆テロのカラクリは名誉の戦死→神による『永遠の来世を約束』なんですね。保証なんてないのに…。人が簡単に死にすぎで嫌な話でした。
古川日出男による千夜一夜物語。凄まじいドライブ感。古川さんは、スピードを追及するあまり、知性や品格を犠牲にすることがないのが素晴らしいといつも思う。暴力を書いてもギリギリの所で文学の領域に留まっている。ナポレオンを骨抜きにするために編纂される前代未聞の物語。古川さんこんなに自分を追い込んで大丈夫なのか?ここまでは大満足で、続きへも期待の方が高いけれど。天才アイユーブの暗躍は質の良いスパイ小説でもあり。ジンニーア様の話し方が可愛くて萌えました。しかしアーダンのようなピュアな男を騙すと後が怖いのね。
面白い。こんなに惹き込まれた物語は久しぶり。誰にでも読みやすい文体ではないけど、小説は文字で書かれるのだから、ただ読みやすい文章よりも魅力的で作品の雰囲気をよく表しているこの文体の方が読んでいて楽しい。蛇神とアーダムの会話が翻訳物にありがちな大仰な感じがするけど、それも作者の意図して書いたことなら凄い。
1798年のナポレオンのエジプト遠征が話の始まり。カイロの豪族の執事がナポレオンを破滅に導くために禁忌の書を創造する話。語り部の語る内容を口述筆記するのだが、内容は幻想的で、執事や本の編集者など創造する者たちを幻惑させ、興奮させる。その様を読む読者のわれわれも一体となって続きを読みたいと思わせる。非常に楽しい娯楽作品。
まんまと引き込まれた。 この読書を邪魔するような奴は目を噛んで死ねばいいと思う。 もう、ただただ早く続きが読みたくて仕方ない。
後の皇帝に率いられたフランス艦隊が、エジプトを目指し進軍する。カイロに悪しき予感が広まる、その夜に。美しきマムルークの前に現れた夜の種族は語り始める。読む物を破滅に導く物語を。甘い蜜の舌で。もっとも忌まわしき妖術師アーダムと蛇のジンニーアの契約の話。
作者自ら「読むものを破滅に導く」ほど面白いとハードルを上げ、いとも簡単にそのハードルを越えてしまう。グングン、グングン引き込まれていった。アーダムとりあえず今は寝ろ!。
冒頭で躓いて放置していたのを後悔。タイトルで感じるワクワク感、淫靡な雰囲気そのままの世界。
蛇神の口調がわざとか知らんが気安すぎて違和感。
『災厄の書』を完成させるために密かに物語は伝えられる……。第1巻は妖術師アーダムの話。アラビアの濃密で妖艶な世界が、作者の巧みな文章によって見事に表現されている。読み始めはとっつきにくそうな印象を持ったが、世界に引き込まれると全く問題なし。邪宗や蛇神、生贄、魔法、迷宮など興味をそそるガジェットがてんこもり。アラビアン・ナイトなど異文化の物語への誘いとしてもぴったりそう。今度そっちも読んでみたいなぁ
物語の中に物語があり、さらにその中に・・・と入子式になっている話がどれもこれも面白くて、たまらない。アラビアの絢爛の文化がそれに怪しい彩を添えて、面白さをいや増します。早く続きを読もう。
正直その分量の多さゆえ、購入してから三年近くも本棚の奥に寝かせていたこの作品。重い腰を上げ、ようやく分冊Ⅰ巻目を紐解くと、鼻血が出るほど面白かったという衝撃の展開。これほどまでにエンターテイメント魂を出し切っている作品はなかなかお目にかかれない。いやはや、古川日出男、すげぇ。過去、『サウンドトラック』、『ベルカ、吠えないのか?』と代表作は押さえて読んできたのだが、それらと比べてもこの作品、物語に内包する熱量、テンションの高さはレベルが違う。古川日出男の最高傑作は“音”でも“犬”でもなく“アラビア”だッ!!
正直なところ、注釈の多すぎる文章が好みではなく、読み終えるまでに相当時間がかかったんだけども、語り部の語る物語は文句なしに面白い。なんだかんだで続きも気になる。
イスラム圏のことは歴史も文化もよく知らないし、文体も読みにくい。なのに、続きが読みたくて止まらなくて、物語に憑かれてしまったよう。
古風で妖しげな雰囲気を醸し出す文体なのに、時折妙に俗っぽい表現が使われているのが若干気になります。物語自体も、人間の黒い感情が渦巻き戦慄をおぼえるようなものなのですが、次々とページを繰らせてしまう不思議な引力があることは否めません。
アラビアの夜の種族〈1〉の
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感想・レビュー:119件















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