夢にも思わない (角川文庫)
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夢にも思わないの感想・レビュー(812)
「今夜は眠れない」の続編。重め。前作を上回る島崎の子供らしからぬクールさ。反して雅男の子供ならではのまっすぐさ。お互いを補い合う二人のコンビは最高だ。雅男の両親の描写がほとんどなかったのが残念。駅前のベンチで畑山と雅男が焼きそばパンを食べているシーンが印象的。他意はなくとも結果的には罪となるのか、無意識だからこそ罪となるのか…恐ろしいけれど悪意が存在していたのか。。誰の身にも起こりえること。他人事ではないのだ。
「今夜は眠れない」の設定を引き継いだお話。雅男と島崎のコンビが好きなんで読んでいて楽しかった!事件の真相を明らかにしようとする中で中学生らしい意地がでてきて微笑ましかったり。でも「罪」についてちょっと考えさせられた。小さな、小さな逃げ道を作ろうとしてした事が他人を巻き込む、一歩間違えたら大きな罪になっている。すごくリアリティのあるお話でやっぱり宮部先生だなぁと思いました。
主要人物を引き継いだ「今夜は眠れない」の続編。 対象年齢を下げていても、宮部節は健在といったところか。 ラスト付近は名作「魔術はささやく」を彷彿とさせた。 なかなか。
前作に引き続き楽しく読ませていただきました。ときどき出てくる中学生と思えない大人な言葉や考え方があったかと思えば、子供らしい会話もあったり・・・。内容には無理な場面も多かったような気がしましたが、おもしろかったです。
読み終わってから,前作があると知った作品(笑)。中1とは思えない落ち着きぶりがニクイ島崎くん。それを羨み超えようとする主人公。この二人のキャラクター設定が好き。ミステリーの描写も恋愛の描写もいいと思うけど,個人的にはラスト2ページの緒方・島崎の会話がなんともいえないなと思う。こんな感想はどうかと思うが,友情っていいなぁ。
小さな。本人さえもそれが自らの悪意でないと思い込めるような。そうしたものの存在を意識させる本作はちょっと後味悪かった。育ちの良い可憐な少女が持つそれは題材として面白いと思う。そも「誰か」や「名もない毒」に無条件で共感できた。やはりショボクレタおっさんの気持ちは分かっても本作のような子供(中1?)を軸に語られると没入感が下がる。私がオッサンになったということだ。死体発見の状況・目撃証言等も子細に考えると「それってどうかな?」と思えて気になった。それでも。もう一度読んで彼らの心の動きを追いたい。
洞察力は大人顔負けだけど、事件に顔を突っ込む無謀さもある、雅男。本当に中一かよ!とは思う。でもおもしろい。前作の「今夜は眠れない」で私は宮部みゆきさんを知ったわけだし、このシリーズの、特に雅男・島崎コンビ最高。ビターエンドも…よし。
前作に続いて再読完了。 「自分を苛めるなよ」「努力して、思わないようにするんだ。それは間違ってるんだから」という島崎君の慰めの言葉は、彼らしい優しさが詰まっていて暖かくて、本当に大好き。雅男君が語るクドウさんが、作中でずっと「クドウさん」である理由。最後まで読んでようやく分かった時には、何とも言えないどんよりとした重い気持ちになってしまう…。(彼の語り口調で物語が進んで来たから、尚の事、様々な思いを巡らせてしまう…。) 季節は夏を経て秋、そして冬。 彼ら名コンビが織り成す、春の物語が読みたいなぁと思った。
(解説=濤岡寿子) 『今夜は眠れない』の続編『夢にも思わない』。5億円遺贈騒動。下町、深川の白河庭園。入口で中学校の少女が倒れている、と聞くぼく。会社組織(カンパニー)による売春。田村警部には内緒で捜査開始。深川通り魔殺傷事件。世田谷一家殺人事件。下町は治安が悪い。高級住宅街の悲劇。マスコミを翻弄する人々。劇場型犯罪犯す人々、事実の読み替えで噂を発生させる人々。あることがらがどう見えるか。亜紀子-カンパニーに属する。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(10)
- 07/26
i-miya@灯れ松明の火
ガールフレンドの従姉です。18. 島崎君とつきあってたの、ちょっと。19. 手、繋ぐ、大学生、いっしょだよ。20. タイムゾーン。2011.07.27 ショッピングモール。森田さんの家に泥棒。理髪店に美人、知ってる、島崎と話。1. ロッキード事件以来。事件を転換点にして変化。どうにも解釈のしようのない個人の心のなかだけで筋の通った動きや申し開きもあるいきずりの犯罪。それでも「会社」は生き残るって。陰謀でも社会の暗部も暗黒組織もない。あるのは個人の心だけ。
ナイス!
-
07/28 07:43
ガールフレンドの従姉です。18. 島崎君とつきあってたの、ちょっと。19. 手、繋ぐ、大学生、いっしょだよ。20. タイムゾーン。2011.07.27 ショッピングモール。森田さんの家に泥棒。理髪店に美人、知ってる、島崎と話。1. ロッキード事件以来。事件を転換点にして変化。どうにも解釈のしようのない個人の心のなかだけで筋の通った動きや申し開きもあるいきずりの犯罪。それでも「会社」は生き残るって。陰謀でも社会の暗部も暗黒組織もない。あるのは個人の心だけ。
ナイス!
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07/28 07:43
レポートのために父から借りた宮部みゆきの本から、少年の物語が読みたいと思って、これを読み始めたんですが前作あるとは知らず……。しかし殺された女子の救いようがないのがどうしようもなかったですね。っていうかなんだかクドウさんまで……一応血筋ということなのかしら、こ、怖い思いをしました。
中学生の目線で描かれているが、サスペンスとして十分楽しめた。最後で少女のエゴや本能が出てきて意外だったが、物語を締まったものにしてくれた。
本筋には直接関連しないが「眠れない」に続けて読まれるのがよろしかろう。しかし、中学生でこの事件、銃、会社と危険きわまりないフィールドですが、部活、ダブルデート、フレンドリーな警察などで緩衝されている。しかしながら、心理面、感情面では少年少女らしく、冷酷さ、恐怖、隔たりなどが平易な表現で器用に伝わってくる。ラストの電話とその帰りは雅男らしいエピソードね。大ラスのマダムの部分は一歩大人になったねということであろう。
『今夜は眠れない』の続編。小気味よい軽い語りは健在だが、雅男は青春のほろ苦い恋を経験する。雅男中一なのに分析力ありすぎで、ちょっとリアリティが…中一なんてもっと単純なエロマシーンだろい。
いつか素敵な女の子を連れていけますように…。女を見る目は養えただろうし。誰にでも光と闇の部分はあると思うけど、闇の部分に気づいている人より、気づいていない人のほうが怖いのかもしれない。亜紀子とクドウさんのように。
このシリーズ何気一番宮部みゆきさんで好きだわ やっば子供は強いってことですよね 文庫版からだから志村さんの絵に惹かれたのはあるけど ぼーっと続きでないかなあとか考えててメモのつもり 読了20110328/感想20110828
3年くらい前に「今夜は眠れない」を読んでて、続編があることを知らず、今さら読みました(汗)そのせいで、キャラの位置関係がいまいちよくわからなかったです…。クドウさんの気持ちも亜希子さんの気持ちもどちらもわからなくはないです。どんなにキレイに見えたとしても、みんな闇の部分を持ってるのだと思います。それと同じように、亜希子さんの光の部分を見てみたかった気もしますが。
若い女性の殺人事件を中学生が謎解きしていくストーリー。そこに極めて純粋な恋心が絡んで…若いココロはもろく傷つきやすいもの。。。う〜んやっぱり敵の多い社会で自分の身を守り、居場所を確保するのってきれいごとじゃないのね。
最近の犯罪は国を揺るがす陰謀や、社会構成から生まれ出る不公平や貧困や、あるいはイデオロギーとかに突き動かされた結果のものじゃなくて、個人の心の欲望とか欲求とかいう、きわめて基本的だけど、ある意味では外部の人間には永遠にわからないものから生まれてきているから理解できないという田村警部の話が心に残った。
【★3つ】見つけた死体は、恋のお相手の従姉妹だった。おまけに親友・島崎の様子がおかしい。クドウさんを気遣い、彼女への恋心を抑えられない緒方少年がピュアでキュート。何かを隠している島崎を気にしつつも、クドウさんとの日常を取るあたり、中学生らしくてかわいい。自分の居場所を求めて悪事にハマった亜紀子、自分が救われるため他人を「売った」ことを隠していたクドウさん、「普通じゃない」ために標的にされてしまった桂子。誰が一番の被害者なのだろう。緒方少年の伊達さんに対する記述が秀逸。
再読。クドウさんの怖くて逃げたくて、その場しのぎのことをしてしまって、それを隠しておきたい気持ちはわからないでもない。許せないと思える雅男の真っ直ぐさが眩しいなあ。
『今夜は眠れない』の続編。読後感はこちらの方がいい。ただ…中1? 高1でもいいような…。ラスト、賛否があるようだが、私はこれが好き。
家庭に居場所がなかったら、子どもはどうやって生きていけばいいのだろう。亜希子さんの気持ちを本人から聞いてみたかった。
善人と悪人がいるのではなく、人はみな、心の中に光と闇を抱えている・・・心理学の授業で教わったこと、分かる気がする。そしてまたそのことが良い悪いのでなく、世界はそういうものとして在るということを思う。
クドウさんのやったこと、私は理解できるけどな。突き詰めて考えたら酷いことかもしれないけども、やっぱりしょうがない。それを責めたらかわいそう。
夢にも思わないの
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感想・レビュー:100件














































