天使の屍 (角川文庫)
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天使の屍の感想・レビュー(245)
「自殺をする奴は馬鹿だ」そう言い放った息子がある日飛び降り自殺をする。その後立て続けに同じクラスの子が自殺を繰り返していった。死因に納得できない父親は真実を突き止めようとする。その先にあったのは14歳という複雑な彼らの抱える闇。
ループ推奨とでも言うべきか。読了後に冒頭を読み返すと、大人がいかに中学生の事を理解できていないか思い知らされる。息子の自殺とそれに続いて起こる事件。そして彼を追い詰めた事情とそこに至るまでの同級生の思惑。どこかで理解できる気がしても、やっぱり共感できない自分は歳をとったという事なのだろうか。この種のテーマを得意とする貫井さんにしては物足りなさも感じるが、比較的初期の作品と言う事を考えれば、『空白の叫び』のような青少年をテーマにした大作へ向けた踏み台のような作品と言う気もする。 8点/10
ハラハラして一気に読みました。あらすじを知らない方が楽しめると思います。中学生の時って確かに些細なことで絶望するよな〜と懐かしいような面映ゆいような気分にさせられました。テスト順位に固執するあたりがリアル。
「大人のルールではない、別の世界の中で生きている。」 自分が中学生の時、どんな世界で生きていたんだろうと思い返してみても全く思い出せない。自分が通ってきた道でさえ覚えていないのだから、血の繋がりのない息子・優馬の気持ちが理解できない青木の悩みはなんら不思議なことではない。 本当の親子になるために危険な目に会いながらも息子の自殺の真相に迫ってゆく青木の姿には大きな悔しさを内包しながらも立ち向かってゆく強さを感じた。 ストーリーの展開には「慟哭」や「乱反射」と比べると迫力に欠けていたような気がするが、悔し
最後までドキドキさせられるし、一気に読まされはしたがラストの真相がイマイチ。子供の論理は大人には理解できないってのは分かる。ただこのラストの子供の論理はちょっと幼稚すぎて微妙。好み:中の下。売。
ミステリー。重いテーマなんだけど、あっさり読める。ラストはちょっと釈然としない。苦悩しながら真相に迫る父の姿に胸が痛むが・・・素人探偵の活躍っぷりは安易。人生を達観したような、子供たちの冷めた態度が怖い。子供の気持ちは分からないわーと思ってしまった。よく考えたら、14歳より親世代に近いことに気付いた。。「子供の論理」には納得したけど、なんだか寂しいなぁ。無邪気にはなれないのかね。
自殺した義理の息子の死に疑問をもった父親がその真相を探す物語。徐々に真相に迫る中盤は面白いけれど、最後はもうひとひねり欲しかった。それにしても、他人を蹴落とすために、あれだけのことを計画するなら、その分勉強したほうが手っ取り早いと思うのだが…。
自殺の理由を子供の論理なんて簡単な理由で片付けられたら、親はたまったものではない。結局は理由はあったのだが、理由を知ってしまうと更に辛くなってしまった。子供達よ、学歴社会を作ってしまった大人達として謝る。だから、せめて人を蹴落とす姑息さで対応しないでおくれ。それにしても、警察に任せておいてくれと言った平井の言葉は何だったのか?素人のオッサンがたどり着いた真相に警察がたどり着けないのは、真剣に捜査していなかった事の証明としか思えない。
なんとなく本棚から引張り出して読んでみた。再読。死ななくてもいいじゃん?って思うけど、そうでもないのかな?わかんないや。残った水原クンはみんなの秘密を背負って生きていくんだよね。それも辛いかな。っていうか!!警察はどうなってんだ?
★★★★ 「そんなばかな」という真相ですが、中学生ならありうるかも。どうしても視野が狭くなりがちですからね。ちなみに「天使の卵」(村山由佳著)と同じ日に読み終わったのはたまたまです。
ちょっと貫井さんにしては、温い作品だという印象でした。安易に死にすぎ?と。でも、自分が優馬と同じ中学生だったら、似たような考え方をしたのかもしれない。選択肢は多いが、経験不足からか視野が狭いというか、短絡的というか。もちろん永井の計画に対しても。
解法にセンスを問うとかで無ければ、努力次第で成績は上がると思う。全国模試で自分の位置を確かめつつ設定した目標へ向けて努力の度合いに濃淡を付ける。多くの人がこの方式をとっていると思っていたので(少なくとも自分の周りではそうだ)本書のとある行でモヤッとした。それはないだろ、と。しかし儀式に対する貪欲な姿勢と卑屈なまでの劣等感の描写はなんとも…イタいと言うか痛々しいというか…(笑)最後のまとめ方なども併せて色々な意味で面白かった。
いつもモンスターな子どもを描く人なので今度はどんな怪物ぷりかと期待したが子供たちは案外普通な感じだった。それでも死なれた方から見れば「わけがわからない」のだと思うが……。推理がお父さんの視点でのみ進んで若干駆け足な印象。お父さんの視点で進まなきゃいけない話だからこういう感じになったのだろうけど、私個人としては警察の動向がどうなってたのかも気になったりした…!
自殺を巡るミステリー。貫井さんは、ちょっと強引なワザをしかけてくる。展開はテンポよく読みやすいので説得力があるのだが。ワンアイディアで一作品仕上げてしまったという感じ。
14歳って、色々な面で中途半端ではあると思うんだけど、自分の時と比べて考えると、あまりにも現実離れしているなぁ・・・と。もちろん時代が違うんだから思想も変わって当然だと思うけど、それにしてもあまりにも「オトナ」すぎるような・・・。どうしてこう、大人の描く子供って「リアリティー」に欠けるのだろうか。終始、ふわふわとして落ち着きのない雰囲気でした。
2時間くらいで読了した。うーむ。親は子どもを100%理解できない、その逆もまたしかり、といったところか。オチはちょっとなあ…。
途中は面白くてぐいぐい読めました。でもラストの謎解きが唐突で、あれっ?となってしまいました。14歳って特別な年代なんでしょうかね?と酒鬼薔薇と同い年が言ってみる。
突然自殺した息子の死に疑問をもった父親が息子が自殺した動機を探す物語。真相そのものは決して後味のいいものではありませんでしたが、最後までぐいぐい読めました。様々な思いで死を選んだ彼ら。できることならその思慮深さを別の形で生かして欲しかった。★★★★
うーん…よく子供を題材に扱った小説にありがちな書かれ方。子供は宇宙人だ、何を考えているかさっぱりわからない…なんて言いますけど本当にそうなんですかねえ。ステレオタイプな書き方であまり納得がいかなかった。真相自体にもさして驚きがないのは貫井作品では恒例なんで、コメントはなし。
途中までは続きが気になって引き込まれたけど、オチがなぁ…大した伏線もなく(気づいてないだけ?)なんとなく予想された地点に着地するあっけなさ。ちょっと消化不良感は否めません。悪くないんだけど、惜しい。
【★★★】これ読んだのは高校だったんですが、今となっても彼らの心情は理解出来ないなぁ…。ラストがちょっと良い方向に持っていこうとしてる感があって、うーん。後味の悪さが足りないかも(苦笑)
この小説が書かれた当時まさに中学生だった為、この本でテーマとなっている「子供の論理」、そこから明らかになる謎にそこまで衝撃はなかった。 ただまぁどちらかと言うとそんなことで死ぬか?とは思った。
中学生の自殺について、父親が原因究明する話。究明してく内に、息子の友達も次々自殺していく。 ありそうで、不謹慎だけどおもしろかった。
彼の作品の中では比較的あまい詰めだったように感じた。途中まではぐいぐいと引き込まれていたのが、崖から落ちる時に徐々に握力が無くなっていくような、そのまま手を離して決まりきった最期を迎えるようなそんな心許さを感じてしまった。好きな作家だけに、今のこの感情が受け止められないでいる。
【★★★】作品発表時の自分の年齢が飛び降り自殺をした子供たちと似たようなものだからか、事件の真相や悪辣さ、"子供の論理"にはさほど意外性は無く、納得して読了した。ただ、やっぱり彼らのやったことは間違っているし、友人を思い遣る"論理"があるなら生き残っちゃいけないんじゃないかと思った。好きじゃないオチだ。
貫井さんお得意のドロドロしたテーマですが、最後がよくなかったですね。あまりにもあっさりまとめすぎてて、結局「14歳」の心情にリアリティが感じられませんでした。
この動機はないな・・・と大人は思ってしまう。ただ、先がとても気になったという点では面白かったと言っていいと思います。ちなみに「さりとて」という言葉を覚えた。
中学二年の子供の気持ちは、大人には決してわからない。。というのが前提となっている。 確かに、子供の時の悩みって大人からしたら、くだらない悩みだったかもしれない。 息子の為に真相をつきとめようとする父親の姿に感動した。 内容(「BOOK」データベースより) 思慮深かった中学二年の息子・優馬がマンションから飛び降り、自殺を遂げた。動機を見出せなかった父親の青木は、真相を追うべく、同級生たちに話を聞き始めるが…。“子供の論理”を身にまとい、決して本心を明かさない子供たち。そして、さらに同級生が一人、また一人と
買ってから半年近く積読してしまいました(汗)動機は分からないでもないんです。ただそれで死に飛びつくあたりが、やはり子供の思考なんでしょうね。
天使の屍の
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