いちばん初めにあった海 (角川文庫)
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いちばん初めにあった海の感想・レビュー(426)
別々の物語だと思っていた中編2本が実は・・という構成がお見事。とっつきにくい導入部でしたが、読み進めるうちに惹きこまれます。
初・加納朋子作品。真相がわかるにつれ、痛くてツラい。「かんにんなあ」「ええねん」の短い言葉にあれだけの想いを集約させたのは見事。あと、ベテランナースや園長先生といった厳しくも優しい女性を描くのがうまいなあ、と。
一冊の本と一本の大木に纏わる二つの物語から構成される感動ミステリー。最初は掴み所がないと思ったけれど、読み進めるうちに形が見えてきて最後にはしっくりきました。物語の寂寥感漂う静かな雰囲気と加納さんの優しい文章が調和していて、良い読後感を味わえました。
ふたりの女性の物語。読み終えてゆっくり反芻したときに、いくつものつながりがわきあがってきて、「そうだったのか」と思わず手を打ってしまう。「木」と「海」、そして「生命」のイメージ。うぅーん、気づきませんでした。加納さんのストーリーは純粋で透き通っています。私には合わないな…と思いつつ、また手にしてしまう不思議な作家さんです。
うーん、イマイチのめり込めなかったな、って感じ。インパクトがなさすぎ、まるで味が薄いスープみたいな。悲しかったり、切なかったりするけど、最後はまあまあ救われますよ。
ページを捲る手が、どうしても前に進みませんでした……知りたいことがたくさんあって、だから前に進みたいのに、重たくて哀しくてすぐ手が止まってしまう。表題作のラスト、『かんにん』の一言に、ただただ涙です。最後までちゃんと読めてよかったなぁ。
久しぶりにページをめくる手が止まりませんでした。千波の記憶が封切られていく件は特に!麻子の過去が不透明やな〜と思っていたら後半でスッキリしました。最初全然別の話だと思っていたので、良い意味で意表を突かれ読後感も良!サスペンス的な雰囲気もちゃんとあり、ほど良い感動もあった。初めて読んだ作家さんでしたが、個人的には人にも薦めれる作品だと思います。別のも読んでみよ!
『いちばん初めにあった海』は最初陰鬱な雰囲気に辟易してしまい読みづらかったけれど、段々と引き込まれて一気読み。『化石の樹』も読了すると「そういうことかー!」と『いちばん〜』で消化不良だった謎がすっきりし、感動した。加納さんならではの優しさと痛さみたいなものはこの作品にもちゃんとあって相変わらず好きだけれど、個人的にはどこか違和感の残る一冊だった。
表題作はするすると文字の流れに沿って読めてしまったので、物足りなさとあっけなさがあった。でも『化石の樹』と混ざり合うことで結果良い読後感になりました。内容もいいけど、この表紙が好きです。すごくきれい。
良質な作品を地味ながらにも書き続けている加納朋子のハートフルミステリー。表題作の「いちばん初めにあった海」と「化石の樹」の中篇が二作収録されています。感覚に訴える文章が多く、個人的には読みにくかったです。また、「ミステリー」といってしまうにはご都合主義が過ぎる部分もあるのですが、ひとつの「小説」として見たときにはやはり完成度は高いです! ちなみに「化石の樹」を読んだ後に、「いちばん初めにあった海」を読むと「木」というキーワードにハッとさせられると思います。
一冊の本の中に、二作の短編が収録されている…と思いきや、二作を読むことで解かれる謎、解かれる想い。それはとても暖かく優しい。一つづつ印象に残る作品ですが、一冊をまとめて読むとさらに良いです。
「化石の樹」で読み終わったからか、とても爽やかな風味の本だったなあ、という感想が大きい。表題作は少しさみしいようなすっぱいような味がしたのだけれど。ふたつはどうやらつながっているらしく、それを知っても、いまいちピンとこない自分はもう一度読むべきなんだろうな。泣きたい。段々とひとつひとつがそうっと開いていく感じで真実が明るみになる過程が好きだ。そして、なにより「いちばん初めにあった海」というタイトルと表紙の絵だけでもあたしはこの本は素晴らしいと感じた。もちろん、中身もそれに負けないくらい、うんと素敵よ。
読んでる間なぜだか不安定だった。だけど、明かされた真相には悲しく温かい優しさがあって、友の存在に支えられた。加納さんの作品はどこか鋭さがあって、それ以上に優しさが溢れてて、その塩梅がとても魅力的なんだよねぇ。
再読。すっかり忘れていました…がーん。その分楽しめましたが(笑) 最初は入っていけるかなあって感じでしたが、見事にどっぷり加納さんワールドに浸かってしまいました。表題作ともう一作で一作なのですね。日本語がおかしいですが…。なんとなく矛盾というか消化しきれないような、そうでもないような、面白かったことは面白かったです。さて、次は何を読もうかなあ
表題作を読み終えた時点で一つだけひっかかっていたけれど、全て読み終えると一本筋が通りました。外堀から攻めてくるので、核に触れなくて思考があちこち拡散。予想は結果の一部で、上回る展開が後味を整えました。
「モノレールねこ」が凄く好きで他のも読んでみようと手にとったのがこの作品。加納さんの書くお話は自分の波長に合っていて読みやすい。最初は話がどの方向にむかうのかわからないんだけど終わってみると綺麗にまとまっている感じ。「化石の樹」の進み方は好きだった。2つの作品の関連に気づいた時、さらに面白いなと思いました。書き方が巧いなぁ
多かれ少なかれ皆、悲しみや罪を抱えて生きてる。出てくる少女は、とても儚い。目を離すと消えてしまいそうな。読み終えた感想、正直よく分からない。色んな感情が甦ってきて....年月をあけてまた読みたい作品。
化石の樹を読み終わるまで、表題作はよく分からない部分もあったけれど、全部読み終えて納得。やはりこの人はストーリーの作り方が上手いなぁ。愛情をストレートに表現できない人間は哀しい。
本屋でPOPを見て思わず購入したけれど、良かった! 麻子と千波の友情やエピソード、そして読了感のすがすがしさ。ほかも読んでみようかな。
何となくタイトルに惹かれて購入。年末の大掃除で、高校時代の国語の問題集を発見。ペラペラ見返してみると、この小説が問題になっているではありませんか。まぁ、びっくり。内容はというと既読感がたっぷりでイマイチかなぁと思っていましたが、最後まで読んでそういう終わり方をするのかと妙に感心してしまいました。うん、うまく言えないけど面白かったんじゃないかな。
加納ミステリーはいつも人を追い詰める謎ではなく、人を救う謎。読んだ後のじんわりと暖かい気持ちは本当に独特。キャッチフレーズはホットミステリーとかでいいですか。今回も途中から加速していく話に一気にのまれてしまった。
切なくて、悲しくて。でもどうにか再生していく人達のお話。ばらばらでつかめない状況から少しずつ情報が増えて鮮明になって、最後にはかちりとはまる構造がいい。さくっと話を終わらせてしまうからこそ彼女たちのこれからに希望が見えて、すっきりとした読後感。素直によかった、と思えました。
一度読んだだけではわからなかった。つかめなくて。でも、表題作を2度読んで、ああなるほど、と(悲しい)。悲しい人も満ち足りた人もみんな、人を必要として生きてるんだなあ。支え合って絡まり合って思いを重ねて涙して…良さがじんわり、時間をかけてこみ上げてくる一冊でした。
最初は今まで読んだ加納作品で一番読み難いと感じた。その理由は主人公の事が分かるにつれて納得した。『いちばん初めにあった海』は「えっ、これで終わり?」って感じのラストやけど『化石の樹』を読んでスッキリ。ニュース番組などで知る事件を思うと母親は許せないけど、2番目の願い事を読むとグッときた。好きか嫌いで分けてた母親も、やっぱり娘は別やったって事かな。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(0)
- 11/15
化石の樹は読んだ事があった。とすれば表題作も読んだはずなのにさっぱり憶えていない。言葉選びは時々きれいだけど、んー表題作はこれで終わり?という感じ。
重たい過去を背負う少女が二人、記憶を亡くした一方とそれを思い出す成人しての不思議な、そして仕組まれたような運命的な再会。そして、思い出す記憶。の表題作。そして、「化石の樹」語り手は男性になるけれど、解き明かされるのはつらい過去を持った少女の背負った真実。前向きに、そして優しい気持ちになって終わるのが素敵。
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感想・レビュー:86件














































