ブルース (角川文庫)
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ブルースの感想・レビュー(140)
北方さんのこの帯ったら!たまらんぜ、北方。男くさくて、でも繊細で、悲しい話だった。だけど、これって男の自己愛・自己満足では?などと思ってしまう私は、ハードボイルド物は読めないのかもしれない。しかし自己犠牲でしか相手を想えないのは、とても悲しい事だよね。
再読。ブルースが鳴り響く。輝きを失い落ちたギタリスト・村上、魅力溢れる歌姫・綾、同性愛者のヤクザ・徳山。三者三様の旋律が交じり合いブルースを奏でる。哀しく切ない三角関係。行き場のない燃え上がった愛と嫉妬、求め合う愛と服従させる愛、暴力と性。人間の中のドロドロとした感情、情愛や嫉妬を濃密に表現している。それ故に読了後の虚無感は深かった。帯にある「たまらんぜ、萬月。何が悲しくて、こんな小説を書く。」(解説・北方謙三)ズバリそのもの。これぞ、花村文学。暴力・性的描写がある為、苦手な人は注意。心に深く残る秀作。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(2)
- 12/24
眠たい治療家@灯れ松明の火
らぐほのえりか様 >コメントありがとうございます。読了後に残ったんは、胸を締めつけられるような、何とも言えへん虚無感。こんな読了感はなかなかありまへんなぁ!
ナイス!
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02/08 23:23
らぐほのえりか様 >コメントありがとうございます。読了後に残ったんは、胸を締めつけられるような、何とも言えへん虚無感。こんな読了感はなかなかありまへんなぁ!
ナイス!
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02/08 23:23
花村作品初読。なかなか良かった。個人的にプロローグあたりが一番面白かった。読み進めていくと、だんだんキャラの印象が変わってきて定まりがなく、序盤設定のキャラと雰囲気のまま、ラストまでいってほしかった。しかし、読まされたというのか、途中では抜け出せなくて一気に読み終えてしまった。ぐいぐい引き込む、そういう力が筆者にはあるんだろうなあ。あと、ドヤとかヤクザとか、ドロドロと生々しい世界のなかで、性描写が少しもいやらしくなかった。そういうなかだからこそいやらしいはずが、反してすごくきれいだった。のが印象的。
初めて花村萬月さん読んだのですが、凄く密度の濃い作品を書くんですね。久々に良い本読んだ気になった。濃い故に重い。でもそれがノワール好きにはピッタリ。話は変わりますが、私は女性が好きですwなに、急に?って?この本ホモが出て来るんですよ。なので、先に言っておかないとね。全くそっちの気はないです。ノワールではたまにホモが出るので読み馴れてますがその濃さに、うぁそっちの話?と先行き不安に陥りました。でも読み終えた今、ハッキリ言えます。あのホモ野郎はカッコいい。ちょっとだけ惚れそうだw
8年ぶりくらいに読んだ。いま読んでも面白かったが、自分が30手前で読むとやはり違う感想になる。いくつも花村作品を読んできたけれど、この作品のよさはやはり書き手の想いにあり、他の作品にはここまでのものは無い。昔読んだときと違うのは、読んだあとのぐったりとするような、体力を使ったかのような読後感は一度目ではわからなかった。北方謙三の解説の「塞ぎの虫」意味が、少しわかった気がした。
もう何度めか覚えてないけど再読。個人的には花村萬月の最高傑作と思っている。花村萬月の小説には匂いがある。まとわりつくような空気がある。そしてブルースを感じる。本作はまさにそのブルースがテーマだ。文章的には結構めちゃくちゃな気がする。あっちにとびこっちにとび、まとまりも悪いかもしれない。でも、作法がなってなかろうが、バタ臭い描写だろうが、こんな引き込まれた小説は無かった。ここに書かれているのは「生」だ。
個人的に嵌った。 ブルースもそこそこ好きで、村上の出身地に生息しているオレ。 なんか他人事と思えず、読んだ後ぐったりしてしまった。いい意味で。
退廃的な雰囲気の小説は嫌いじゃないけど、この作品のはあんまり肌に合わなかったな。ラストは結構ぐらっときたけど。村上と綾にはたいして魅力を感ぜず、徳山を追っかけてなんとか読めていった感じ。ただ、すごい質量の小説だったと思う。北方さんの解説の「塞ぎの虫に襲われた」というのも納得。
厚い本なのに、あっという間に読めた。ハードボイルドな文体にのめり込んだ。すごい世界。 徳山の悲しきブルースが確かに聞こえた。 内容(「BOOK」データベースより) 南シナ海の烈風。眼下で砕ける三角波。激しい時化に呻く25万トンの巨大タンカーの中で、村上の友人、崔は死んだ。仕事中の事故とはいえ、崔を死に至らしめた原因は、日本刀を片手に彼らを監督する徳山の執拗ないたぶりにあった。徳山は同性愛者であった。そして村上を愛していた。村上と親しかった崔の死こそ徳山の嫉妬であり、彼独自の愛の形であった―。横浜・寿町を
なんというか、熱っぽいのだ、萬月は。文章は必ずしも巧みではなく、またそれは萬月自身も振り返って認めているのだけれど、ただ萬月の熱が物語に染み込んでいる。染み渡っている。それが迫るように感じられる作品だった。という感想は、文庫版あとがきを読んで強まった。よもやこんなに語る作家とは思わなかった。思いの外まっすぐで真摯な人物で、それがまた印象深かった。「たまらんぜ、萬月。何が悲しくて、こんな小説を書く」北方謙三による解説より。
相変わらず風景描写は特筆すべきものがある。読むだけで頭の中で映像化されてしまう。何といっても哀愁!!何とも言えない気持ちにさせられる、人の心を動かす作家の作品。
〇かつてギタリストであったが、今はドヤの仕事に励む主人公村上。冒頭の描写では優男の感じを受けるが、そうではない。暴力に快感を覚えるそんな素質を秘めた男である。その彼を愛してしまう同性愛者のヤクザ徳山。性的な偏向とは裏腹に、血も涙もない冷血なヤクザである。その徳山の唯一の一般人の友人、綾。天性のブルース歌手。彼女が、村上に惚れ、村上にフラれた徳山と、主人公村上の奇妙で切ない話が展開する。三者三様のブルースが読者の胸にしみわたる物語なのである。
昔読んだ本。 音楽描写がとにかく熱かった。 主人公がカッコ良くて切なかった。 断ち切れないものはきちんと終わらせるまで向き合わなくてはならないから、辛いね。
ブルースの
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感想・レビュー:40件













































