瓶詰の地獄 (角川文庫)

瓶詰の地獄 (角川文庫)
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瓶詰の地獄の感想・レビュー(445)

夢野久作『瓶詰の地獄』読了。 『ドグラ・マグラ』以来の夢野久作。相変わらずぶっ飛んでらっしゃる…かと思ったけどそんなでもなかった。というかだいぶまとも。でも「こんなもんか」ってがっかり感は全く無く、収録作品全部良かった。当たり前だけど狂ってるだけじゃなくて上手い人なんだな。この人にミステリー書かせたらアカン…圧倒的に面白くなるだろうけど、いわゆる「ミステリーもの」の定義ぶち壊し。辞書の意味の「mystery」になっちゃう。といっても最近のミステリーで十戒やら二十原則やらを守ってる作品も少ないか。そっちの方
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 02/11

独白と書簡。究極の一人称とも言うべき様式が、独特の怪しさを醸し出します。「死後の恋」と「一足おさきに」が好きかも。昭和初期ってのも、また独特の怪しさがありますよね。【以下ネタバレあり】瓶詰めの地獄は、書かれた順序が3→2→1で、最後の手紙は妹が書いたんじゃないかと思う。3が漂着まもなくで、2と1は禁をおかした後ですかね。矛盾を盛り込み、想像の余地を大きく残してこの短さにまとめ上げるあたり、さすがは夢野久作ですね。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 02/05

瓶詰地獄…3→2→1であり、二人が犯したのは性交(もしかしたら兄妹の)でありそれは聖書が彼らの生活、言葉、思考を支配したからであり迎えの船はノアの方舟を意識して「救いを求めるには自分たちは罪深い」と思い自決した、と思い込んだので違う解釈があることに自分の浅はかさを感じました。作者の宗教の妄執への批判、も含まれてるのでしょうか?死後の恋…リヤトニコフの真意を理解しなかった主人公は自分の大切な「恋」の話を誰にも理解されない、宝石を持っている限り彼はアナスタシアに恋することができないのではないでしょうか。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 02/02

表題含む短編集。一人が語り続ける文章で綴られた作品や「瓶詰の地獄」のように手紙を読ませる風に書かれた作品など書き方が特殊な作品ばかりだが、どの作品も読んでいるうちにその世界にグイグイと引き込まれた。「一足お先に」の夢か現か分からない展開とその後の余韻がなんともいえず良い。素晴らしい。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 01/20

怖いもの見たさで手にした夢野久作。初めて読みました。短編だけれど、グッと引き込まれるし、ずっと後に残る。。「一足お先に」と「瓶詰の地獄」が特に。想像力掻き立てられました。読んでみて良かった。ふぅ
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 01/17

「瓶詰地獄」と「死後の恋」が印象的だった。前者は近親相姦をテーマにしており、夢野の文体でその耽美さが際立っていた。従来指摘されている矛盾が気になるところ。後者は戦場における男装の姫君という設定が秀逸。最後の一文『アナスタシヤ内親王殿下……』は、実際に美女と謳われた実在の人物名が明かされ、その余韻が素晴らしい。

青空文庫「瓶詰地獄」のみ。昭和3年かあ。手塚治虫が描きそうな感じ。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 01/02

夢野久作は初めて読んだが、人間が普段隠しているどす黒い感情に焦点を当てているように思えた。作中の人物の行動は一見すると異常に見えるが、どれも我々人間すべてに内包されている感情ではないか。各話のテーマは何であるのか、考えてみると面白い。他の作品も読んでみよう。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 12/02

原色の絵画の毒々しさと凍てつく冬の夜の様な研ぎ澄まされた狂気の世界の短編集。表題作も鮮烈ではあるが、自分としては「死後の恋」「鉄槌」が印象強い。「冗談に殺す」で女が犬にした仕打ちで心なしか口元がむずむずしてしまった。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 11/29

表題作の瓶詰の地獄は、浜辺で見つかった3つの瓶にそれぞれ一枚ずつ、計三枚の短い手紙から遭難した兄妹の物語を読み解く展開である。浜辺に打ち上げられていた瓶からはどの手紙が最初に書かれたかという情報が皆無で、その順番は読者の想像に委ねられる。このことが物語の展開、顛末をどうとでも解釈しようがある構造は圧巻。ネットの感想や考察が本稿以上の文字数を占めることもしばしば、ということからもその凄さが分かるかもしれない。三枚の手紙の並べ方は3*2*1の6通りなので、とりあえず片っ端から想像を膨らませてみるのもいいかも
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 11/26

夢野久作独特の文体や世界観による秀逸な短編集。表題の「瓶詰めの地獄」はその短い文章からあまりに多くの事を想像してしまう…。感情移入しやすい物が多く、なんとも言えない重い雰囲気を味わえる作品。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 11/23

【ネタばれも有】「瓶詰の地獄」の矛盾については、いろいろと言われているが、作者は、そういった矛盾をうまく使って読者に恐怖を感じさせる手法が好きなんだと思う。100%これという答えが無い。個人的には、「鉄槌」の伊奈子の真実が気になる。母親ということかなとも思ったけれど、それという記述もない。「一足お先に」では、最後の場面で、主人公が一言も発していない事が、気にかかる。更に、全体通して、一番気にかかるのは、こういった疑問や矛盾の答えを、作者本人が用意しているかどうかということだ。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 11/23

薄暗く無音の映像が浮かびます。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 11/05

途中で女かと思ったら男だったの?と僅かに疑問を抱き、また他にも多少の違和感を憶えつつも何気なく読み終えてしまった。これもやはりレトリックが上手く、大きな場面転換が無くとも読ませる文章だなぁと、それだけで終えてしまったが、ふと調べるとどうやら矛盾について様々な議論が交わされているらしい。感じた疑問を作品、作者における信頼により、飲み込んでしまうことが多々ある、というのが自分の悪癖であり、詰めの甘いところだと実感する。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 10/29

言葉にし難い気色悪さです。すてきです。タイトルがとても良いと思った。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 10/27

表題作の初出は昭和3年(1928年)です。 70年以上が経過しているわけですが、当時は想像もできなかったネットというメディアで、未だに様々な見解や論議が交わされています。 なにより、その事実は作品のクオリティーと奥深さを実証しているように思います。 
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 10/16

どれもスバラシクおもしろい。夢野久作の世界のつくり込み具合と、アタマの逝かれ具合と、文章の旧さと、人間の思考や恐ろしさ、論理的な落とし方といい、どれもイイ意味で素敵。如何せんドグラマグラが強烈な大作だけに、世の中的に陰に埋もれてしまっている作品かもしれないけれど、ドグラマグラを読む前の夢野久作の手引きとしてもイイ作品なのでは「ないか知らん」wって言い回しとか好きです。この言い回しが夢野久作に限った事では無いのは知っているけれども、夢野久作の描く小説がたまらなくオモチロイ。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 10/14

再読。あらためて夢野久作の文体がすきだと思う。背筋のうすら寒くなるような感じ本人のなかの葛藤がみえかくれする辺りがまた、なんとも。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 10/10

「一足お先に」は、ドグラ・マグラを簡単にしたような感じだった。「冗談に殺す」は鏡の恐ろしさ、「鉄鎚」は自分のことは除外したがる人間の性質を書かれていた。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 10/05

特に良かったのが「死後の恋」と「鉄鎚」。夢野久作が自分の中に住む悪魔の存在と常に葛藤していたのだなと、文字を通してひしひしと伝わって来ました。それは死ぬまで逃れられない宿命だったのでしょう。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 09/30

たった十数ページ、三枚の手紙を読者に提示するだけで想像を膨らませることのできる「瓶詰の地獄」。本当のところはどうだったのか、誰にもわからない「一足お先に」。短編だけに余計に「想像させられた感(しかも大抵は嫌な想像)」が強く残った。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 09/18

やはり読み終わって思った。夢野久作は恐い。作者が人間は自分の暗い部分をだれでも解き放ちたいと思っていることを理解した上でこれらを書いたのだと思うと、やはり怪物作家だったのだなと思う。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(2) - 09/15
クランチ
ナイスありがとうございます。やはり怪物はいるものですね。
ナイス!ナイス! - 09/24 21:15

クランチ
ナイスありがとうございます。この人の作品は明るさのなかに怖さがあるから怖い。
ナイス!ナイス! - 12/24 15:27


昔の人の書く物語は、文章的にも時代背景の面からも分かりにくい感じがして少々苦手だけど… これは面白い!ひきこまれる! 構成も文章もミステリアス極まりなく、儚くて重い。 現代でも違和感なく読めた。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 09/13

「瓶詰の地獄」「人の顔」「死後の恋」「支那米の袋」「鉄鎚」「一足お先に」「冗談に殺す」
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 09/04

AR
個人的には表題作より「鉄槌」が面白かった。この人の作品は本当に狂ってると思えるから素敵。

表題作の「瓶詰の地獄」が一番面白かった。近親相姦による背徳感が好き。聖書と妹の意味ありげな視線が相まって、主人公を苦しむ。楽園であるはずのこの無人島が徐々に地獄と化していく様が面白かった。「人の顔」と「死後の恋」もなかなか興味深かった。短編なのに、読後感はずっしりと来る。夢野さんの他の作品も挑戦してみたい。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 08/28

淫靡、退廃、猟奇…そして非日常の世界へ誘う7つの短編集。 どれもダークで苦い読後感だけど、妙に後を引きます(笑) 『瓶詰の地獄』は、最後に純真無垢な第1の手紙をもってきたことで、より一層残酷さ哀切さが際立った傑作! 『支那米の袋』は閉塞感、『一足お先に』は幻惑される不条理感がとっても怖い!! 『死後の恋』は、ロマノフ王朝の、あの皇女の伝説の一つとして楽しめました。残酷な美しさが印象的です。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 08/22

死後の恋が1番好きかな。夢野さんの他のも読んでみたい。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 07/13

どんな順序で手紙が書かれたか考えてみる…頭がぐるぐる。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 06/25

再読。初めて読んだときは 表題作が 面白かったけど 再読してみたら「死後の恋」「支那米の袋」「鉄槌」「一足お先に」が面白かった。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 05/25

夢野久作は少女地獄に続いて2冊目、再び短編集だった。短編なんだけれど、長編のような読後感。なんだかどっしり疲れるのは気のせいか。死後の恋、鉄鎚が好きだが、その他捨て作品一つない短編集だった。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 05/09

iso
「一足お先に」が情景を思い浮かべると怖すぎるけど面白い。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 05/03

初夢野さん。最初の数行を読んだ段階ですぐにその独特な語り口と世界観にぐっとひき込まれてしまいました。各話に登場するどこか不気味で底知れない人物たちを通して人間の本能的な闇の部分が見えたような気がします。どのお話も非常に面白かったのですが、個人的には「支那米の袋」が一番好きです。一人の女性が語る彼女の過去話はとても残酷で恐ろしいのですが、同時に美しさのようなものも感じました。暗く蠱惑的な世界観の中、一貫して作者の「死」へのこだわりを感じとても興味深かったです。これから他の作品も読んでみようと思います。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(2) - 04/23
藤月はな(灯れ松明の火)
こんばんは、お久しぶりです。ShaGiさん。藤月はなです。夢野久作氏の作品はユーモラスな語りなのに俗吏とする話が出てくるので個人的に好きな作家さんの1人です。私が一押しする夢野久作氏の作品は「いなか、の、事件」。あっけらかんとした滑稽味と共に思わず、ゾクリとしてしまうところもあって大好きな作品です。タイトルも「いなかの、じけん」とついていないところも洒落ていて気に入っています^^
ナイス!ナイス! - 04/24 20:32

ミクロ
藤月さん、お久しぶりです。コメントありがとうございました^^夢野久作さん本当に良いですね、私もすごく好みでした。「いなか、の、事件」ですか…確かにタイトルが独特ですねえ。藤月さんのおすすめという事で尚更読むのが楽しみです^^ご紹介ありがとうございました!
ナイス!ナイス! - 04/24 22:20


短編集。良い意味で不気味さがあり話に引き込まれるようで、何度も読みたいと感じる本。死後の恋と一足お先に が特に気に入りました。

夢野久作による七篇からなる作品集。表題作である"瓶詰の地獄"はとても短い作品なのですが、手紙から人間の生々しさと苦悩が滲み出し、それらを見せる順番もさることながら、最後の短い手紙については書き手の心境を想像してしまいました。どの作品も非常に興味深かったのですが、個人的には特に"死後の恋"が好みで、飽きさせる事無く引き込み、じわじわと山場まで持って行かせる文章の見せ方が非常に上手く、それに加えてその独特な残酷描写はやはり夢野久作といった所でしょうか、脱帽です。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 04/10

誰にも語らない語り、それは狂気でしかない。が、私はそれが好き。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 04/07

読む者に幻惑を起こさせる不気味で怪しげなる蠱惑的美少女。特に「鉄槌」が素晴らしい。この短編に出てくる魔女的少女やそれに囚われまいとする理知聡明なる主人公の対話が読む者に一種の緊張を与え、また夢幻な世界を垣間見させます。本当にすごい。こんな文章が大正時代に存在していたとは…。

どの短編もいい感じの雰囲気で楽しめましたね(笑)特に『死後の恋』と『鉄槌』が良かった(笑)若干意味が分からなかったり状況が想像で気ないような部分もありましたが『ドグラ・マグラ』よりは分かりやすかったし(笑)
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 03/18

性的衝動の原風景
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 01/10

マァ、なんともオゾマしい小説なんだろう。人間の内に潜む狂気と、女性に対する何とも艶かしい描写がかもち出すねっとりとした魅力は、私をとても震撼させた。そして最後の解説。アレはこの本の味を引き立たせる最高のスパイスを担っていると思う。ご馳走様でした。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 01/01

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瓶詰の地獄の 評価:46 感想・レビュー:103
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