霧が晴れた時 (角川ホラー文庫―自選恐怖小説集)
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霧が晴れた時の感想・レビュー(116)
なぜか私は小松左京先生と筒井康孝先生がごちゃごちゃになってしまう(キャラはまーったく違うのに)。 不謹慎でもうしわけないですが、お亡くなりになってごちゃごちゃになっているのがなおりました。 ちなみに世間で怖いといわれている「くだんのはは」がどうしても怖くない。今回読み直してみたがやはり怖くない。
少しだけ前なのに、もうずいぶん昔の日本のようなレトロな空気があります(お話が古臭いという意味ではなく)。怪談みたいな怖さで、いわゆる「ホラー」という感じではないかも? 人間の想像力が世界に対してどんなふうに働きかけるのかとか、自分(たち)以外のすべての世界が自分を裏切っていたら……とか、そういうのが怖かったかな。SF的な要素もあって、『影が重なるとき』なんかはそういう点でも面白かったです。『くだんのはは』、『骨』が良かった。『召集令状』はいろんな意味で怖かったです。
小松左京先生を偲び初読みです。様々な形の恐怖が描かれた短編集です☆「くだんのはは」は、恐怖の中に悲哀が感じられます。「秘密(タプ)」は…まさに人としてのタブーを、「召集令状」は…戦争によって受けた心の傷を平和に慣れきった者達への復讐とする。それぞれに楽しめる作品でした。
初小松左京本です クオリティの高いホラー短編作品ばかりで面白かったです 個人的に一番怖かったのは「召集令状」 「くだんのはは」「保護鳥」なんかも好き 「逃ける」もなかなかの逸品
小松左京の本を読んだことがなかったので、何か読もうと思って選んだ本。「タブ」は少し怖かった。あとは、一般的なホラー小説と同じ感じ。「くだんのはは」は期待しすぎたのかもしれない。
恐怖小説集と題されたからといって全てがホラーではない。SF、民族学、ミステリ、戦争文学、いろいろな味わいを持った短編集。こわいもの見たさよりも好奇心で 、一気に読んでしまった。オチがあるところ、と言っていいのか、実はこうなのだよとひっくり返してみせるところ、昔読んだ児童向けの短編集と同じ匂いがした。
日本古来から伝わる怪談、妖怪の怪奇譚から時空の歪み、超能力といったSFストーリーの数々を紡いだ『恐怖』の短編集。過去から伝承される怪談も科学に裏打ちされたSFも人が感じる恐怖には“時代”は意味を持ちません。また、このお話のどれもが40年以上前に書かれた作品とは思えないほどリアリティーあるお話に感じるのは小松左京という作家の先見性と文学性故でしょう。今日語られている恐怖譚の多くの『オリジナル』は既に語られていたという事実は驚愕に値します。ちょっと寝そびれてしまった夏の夜にいかがでしょう。
古代の血生臭い歴史を嗅ぎまわる友人に誘われるまま、人里離れた崖下の忘れ去られた古墳を暴いた2人に降りかかる恐怖(悪霊)。異国で村民によって以上に保護される鳥の驚くべき真相とは…(保護鳥)。著者の自選による恐怖短篇15話を収録。実に多種多様なバリエーションに圧倒される。「まめつま」や「さとるの化け物」、「くだんのはは」は伝承されている妖怪をベースにしたものだし、他方で「影が重なる時」や「召集令状」はSFチックにまとめている。個人的には「骨」や「悪霊」など、考古学的面でほうっとさせられた。どれも非常に高水準。
ホラー短編って初めて読みました。 メチャクチャ怖いってわけではないけど、なんか前にTVで見た『世にも奇妙な物語』みたいでこういうの結構好きです。 最後のお話の「さとるの化け物」が特に気に入りました。
読んだけど、読んだけど・・・。うーん、なかなか進まなかった・・・。後味の悪さはまさに「恐怖小説」なんだけど、気味の悪さだけが残る感じで、私とは相性が悪いかも。
ホラーてんこもり……何だか得した気分。王道的展開もあればオチをずらしてくる話もある。クセがない文章だが、引き寄せられる、テンポ良い文体は短篇向きでしょうか。SFとオカルト、民俗信仰や古典が上手く融合されている。「切れ味の良い短篇」ってのはこういうのを言うのかな? まぁ様々な種類のホラー短篇が所収されているので、自分の好みを探してみれば良いかと。苦手な話もあると思いますが、それは人それぞれ。個人的おススメは『影が重なる時』『召集令状』『くだんのはは』。時々作中に垣間見える著者自身の考察も面白い。
現実には有り得ないことだと分かっているのに、それでも尚、どこかリアルな恐怖を感じさせる作品ばかり。そして、その全てが三十年以上前に書かれた作品だとは到底、思えません。いま読んでも新鮮。
初小松左京。一つも怖くなかったけど、「蟻の園」と「保護鳥」は、始終漂っていた嫌な感じと面白いラストで心に残った。全体的に、理不尽さがかえって清々しい。
人それぞれに感じる恐怖は違うのだろうけれど、少なくとも私の中では、気味の悪さ=恐怖ではない。生身の人間のほうがよほど恐ろしいわ…と思ってしまう私には、この手の小説は向いていないのかもな、と思う。
恐怖には様々な形がある。ここで語られる恐怖も様々。理由や原因が分からず、不可抗力な恐怖に追い立てられることほど、理不尽なものはない。作者のストーリーテリングの巧妙さに感服。
初めての小松左京。最初から最後まで、おどろくほどの安定感だった。心霊のようなものではなく、どちらかといえば都市伝説のたぐいかな。戦時中、戦後の昭和初期のじっとり薄暗い空気がすてき。さくさく読むというよりは、じっくり内容を理解しながら読むホラー。
恥ずかしながら、初小松読了本。こんなに昔の作品なのに、どきどきしながら読めた。ホラー文庫だから、怖いと思いきや、「え!?そうくるの!」「なるほど~」と楽しめました。短編集だから、盛り沢山だし。いやあ、小松左京さんにもハマッたなあ。この間は山田正紀さんにもハマッたところだし。大変ですよ!
「骨」と「くだんのはは」が好きです。特に、「骨」は落ちがなんとなく分かったけれども、すごくどきどきしたまま読み進めることが出来ました。小松先生素晴らしい…。
名作「くだんのはは」をはじめ、数々の傑作が集められている。小松左京は自分にとってSF・ホラーの原点と言える人なので、ほとんどが既読だけれども、改めて読むとやっぱり怖いし、面白い。御大さすがであります。
SF作家だから「すぐそこ」や「影が重なる時」や「消された女」のような星新一的な話が多いのかと思っていたら、「悪霊」や「くだんのはは」など民俗学的な要素が強い話も多くて意外でした。後味の悪さ的な怖さでは「召集令状」「保護鳥」が秀逸。好きなのは「悪霊」と「逃げる」かな。
怖い。様々なタイプの話が詰め込まれているから飽きない。「まめつま」を読んだときの恐怖は忘れられない。SF作家の書くホラーってめちゃくちゃ怖いと思うんですがどうでしょう。
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感想・レビュー:42件














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