本陣殺人事件 (角川文庫―金田一耕助ファイル)
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本陣殺人事件の感想・レビュー(588)
表題作の殺人の動機が、現代っ子であるがゆえにイマイチよく掴めないのが、なんとも残念。「車井戸はなぜ軋る」の執念深さといい、「黒猫亭殺人事件」の女性特有の怖さというか残虐さといい、気味の悪いイヤぁな感じがなんともたまりません(笑)
読みながら「こんな因習が今でも残っているような地方はあるのだろうか?」とふと考えてしまいました。戦前戦中生まれじゃない人が既に初老の域にある現在、良い作品でも段々理解されにくくなっていくのは惜しい事ですね…。
初横溝。和のテイストが支配する密室での凄惨な殺人事件。いやー琴がなんともまぁ不気味ですw 横溝のこだわりが垣間見える作品ですね。個人的には「黒猫亭事件」のテクニカルな構成が好きです。遊び心満載の探偵小説です。
有名な金田一耕助シリーズの記念すべき長編第一作目である。トリックはいま読めばたしかに、ちょっと無理だろ、それは! とはおもうが、それはあくまで現在の目で見たら、である。現在でも十分愉しめる。
なるほど、金田一耕助登場というだけあって探偵小説の魅力たっぶりな作品である。ただ表題作以外の短篇は時系列に沿ったものにして頂きたい。まあ面白いからいいけど。
再読。私の愛する金田一シリーズ。何度読み返したかわからない。そして、何度読み返しても、妖琴のトリックがイマイチつかめない…他2篇の方が解りやすく、かつ面白いような。
本陣殺人事件が横溝の最高傑作みたいなことが言われていたことが読むきっかけ。決して最高傑作ではない。これなら、八つ墓の方が名作。著書で本人もいっているが、『機械を使ったトリックはいかにもミステリーとしてインチキ臭い』というとおり、純然たる本格ミステリーを目指した作品。それでも、これ本当にできるのか?的なインチキ臭さはあった。動機にこそ重きをおくべきかもしれない。が、どうも古い考えが詰められてて疑問に思うことが多かった。
表題作はトリックもさりながら、意味が分からなかった断片が最後に綺麗に繋がるのにしびれます。「車井戸はなぜ軋る」の書簡体形式による緊張感、「黒猫亭事件」も二転三転する展開が楽しめました。密室、入れ替わり、顔のない屍体とバラエティに富んだ内容ですが、全て男女の愛憎のもつれが根底にあるというのが面白かったです。
本陣殺人事件より他2編の方が場面を想像し易いためか面白いように感じました。しかし3編とも事件のトリックはもちろん、犯人の動機の部分やら人間の心の闇などがよく書かれていて、ただの推理小説ではないように思います。オススメです!
「黒猫亭事件」が一番おもしろかったかなぁ。3作通じて奇想天外というかよくこんなこと考えつくなと思わされる。基本的に人間関係がドロドロしていたので、金田一耕介の飾らなさには癒される。
表題作だけの長編だけだと思っていたので、2作短編が入っていて得した気分です。本陣のメイントリックがイマチイわかりづらかったですが、それを装飾する部分がよかったです。『黒猫亭事件』も金田一の手記や、2つの基本的なトリックの組み合わせに見事に気持ちよく騙されました。三編ともどす黒くドロドロしていてとても面白かったです。
本陣みたいな密室のトリックより、「車井戸はなぜ軋る」のような、理詰めの話が好き。とはいえ、表題作なだけあって、この斬新な仕掛けは「よく思いついた」の一言に尽きる。女性のドロドロの感情の描写がうますぎ。
表題ほかに「車井戸はなぜ軋る」「黒猫亭事件」の2編。3編とも面白かった!本陣はさることながら、車井戸は田舎の素封家に纏わる黒いあれこれや病弱の妹から病床の兄への手紙という形態、Yと金田一との出会いの経緯など、どれをとっても好みな感じで、黒猫亭は確かに悪魔の所業なんだけど、真犯人の必死さが伝わってきて切なかったりもする。次は獄門島を読むぞっと♪
犯人も密室トリックもわかっているのにまた読みたくなるというのは、考えてみればすごい推理小説です。残酷な殺害現場と異相の登場人物、そして金田一耕助が一気に事件を解決してみせ、得られるカタルシス。この定番ともいえるパターンがたまりません。このシリーズの陰湿な人間関係や動機のドロドロ、ネットリ感は他の追随を許しませんね。
「獄門島」とかわりとどうでもよくなるぐらい、いずれもよくできた作品。あたしゃ「車井戸はなぜ軋る」が特に好きだ。文章の達者なことがあらためてよくわかるし。鶴代かわいいし。あと冷静に考えたら、この一冊読むのに二年半もかけとんのか私は。
初めての金田一「耕助」。表題の本陣殺人事件はまさかの展開に楽しませてもらいましたが、いかんせん文章でつらつら書かれているので、私の読解力ではトリック(仕組み?)を完全には理解できませんでした。図解して欲しいなあ。キーである琴が、ミステリー色を一層鮮やかなものにさせていました。同時収録の「車井戸はなぜ軋る」「黒猫亭事件」も、表題作に負けず劣らず面白かったです。横溝正史シリーズ、読破します!
★★★★☆ なんかどんどん横溝ミステリーにはまっている自分がいる。金田一耕介初登場作品の表題作を始め、初登場から『獄門島』直後までの時期の事件三つを収めた短編集。戦後まもない作品だと思うのだが、トリックや推理の詰め方、人間心理の妙は決して色あせていない。そして短編なだけあって、途中でだれることなく推理の様がきっちり面白く書かれてる。それと先述の人間心理の妙に、後の「社会派」に通じるものがあると思うのは俺だけ? 個人的には『八つ墓村』よりも、これとか『獄門島』みたいにガチで推理してる作品の方が好きです。
再読。表題作は言わずと知れた和密室の名作、日本探偵小説の記念碑。ただし、密室トリック云々より(あれはあれで面白いのだけど)そこから導き出される犯人像や先行作を意識した叙述の妙の方が肝。特に後者は早くも国産推理小説の“メタミステリ性”を顕にしており興味深い。また、併録の2中短編も素晴らしく、完成度ではむしろ上。いずれも作者定番の“お題”を鮮やかに料理したもので、なんだかカウンター越しに「今日はどうしましょうかね」とニコニコしている“板前”横溝の顔が浮かぶようだ。
書かれた順番では一番新しい「車井戸は~」なのに戦前モノの雰囲気を色濃く残します。原型が金田一モノでなく、つまり本格志向で無いからなのでしょう。
本陣殺人事件は犯人の動機が意味不明でしたが、大掛かりな斬新的トリックは凄いというか、そこまでやるかというか…。読者騙しの為の倒叙部分はやや屁理屈っぽいけれども面白かった。
『本陣殺人事件』は何回読んでも殺人の動機が理解できない。しかし3本指の男や密室の謎などはいい感じですね(笑)金田一耕助のキャラクターも好きだし(笑)『車井戸はなぜ軋る』も好きな短編(笑)金田一センセは活躍できませんが(笑)やはり横溝正史は良いですね(笑)もっと読みたくなる(笑)
大満足。三篇どれも色褪せておらず、古臭さも感じさせない魅力的なお話でした。とても60年以上前の作品だとは思えません。表題作も良いですが、黒猫亭事件が最も好み。「顔のない死体」のトリック解説+分かりやすい事件設定のおかげで純粋に謎解きを楽しめる作品になっています。それに加え、著者と金田一耕助の作中での関係性が描かれているのも面白い。
この3つの話の中では黒猫亭が好きですね。ちょっぴりグロいけど、癒しの黒猫がいる。そして金田一が出るだけでテンションが上がります。早く来い、とそわそわしてました。あとどの話でも、見事に引っ掛かりました。
本陣殺人事件の
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感想・レビュー:119件














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