赤い蝋燭と人魚
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赤い蝋燭と人魚の感想・レビュー(244)
いつか読もう読もうと思い、文庫版を購入してはあるものの結局そちらを読むことなしに、駒子さんのイラストが素敵な絵本版に手を出しました。文章の原作つきのためか、しっかり文字があるので絵本のくくりではなかったのかも・・・。夢見る人魚のやさしい物語から始まって流れはどんどん過酷なものになって行きましたが、話の流れが物悲しく美しくとても素敵でした。
【今月のテーマ:世界の名作を読もう!3冊目】読んでみたかった小川未明作品が、酒井駒子さんの挿絵版であったので借りた。これは凄く良い!お話の世界観と駒子さんの画がぴったりで、切なく哀しくも美しいひとつの物語を作りあげている。これを読んだら別の絵本に違和感あるだろうなぁ。黒の背景に白字で「人魚は、南の方の海にばかり棲んでいるのではありません。」の一文からタイトルへの持っていき方が素晴らしく、古き良き映画を観ているよう。人間の身勝手さが美しい文章で淡々と書かれていて、突き刺さってくる。最後の一文がまた怖かった。
【図書館】ずっと読みたかった作品。挿絵も気に入って。最初はすごいいい話やな、と思ってたけど、途中から人間の醜さを痛感させられた気分。重さ、暗さを残す終わり方が印象的。でも、また読んでみたいと思った。
物語自体は何度も色々な本で読みました。酒井駒子さんの装画には、鬼気迫るものがあります。海の音が聞こえて来そうな……気がしませんか? 惜しげもなくページ数を割き、一行のためにイラストをつける……。水音と朗読だけで綴られた『活動寫眞』のようで、人魚の鱗の閃いて深海に消える様が見えるようです。人魚と酒井駒子さん、どちらに惚れているのか判らないくらい好きですねぇ
今回、並行して読了したターシャ・テューダーの「醜いもの、苦しみ」といった負の要素を徹底的に排除した挿絵は美しいうえに安心感があり、眺めながらお茶なんぞを飲んでお菓子も食べて・・・・と言った気楽さが漂うのに対し、このお話 & この絵は思わず威儀を正してお茶もお菓子も手放して、緊張感あふれて味わう作品っていう感じなんだけど、その威儀を正し、すべてを手放して集中している中で感情の激しい起伏が発生して、そのうねりに身を委ねているうちに自分の心の中にだけでもいいからぽっと灯り(ともり)消えることのない蝋燭の灯り(あ
人魚は自分と同じように子供に寂しい思いをさせたくなくて人間界へ子供を預けました。しかし、人魚は知らなかったのです。本当は人間は生きているものの中でもっとも醜い心根を持っていることを・・・・・。コールタールのように心に重たく纏わりつく黒と次第に聞こえない苦しみを叫ぶような赤に息苦しくなりました。小川未明氏のこのお話は物悲しいです。結局は蝋燭のために人々が信仰していた神様を憎むようになったということは神という人間のために作られた存在の希薄さ、人間の身勝手さからの結果を象徴しているように思えてなりません。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 10/15
何度も読んできたお話でも赤ちゃんの人魚でこんなイメージを持ったことがありませんでした。とても新鮮。酒井さんの黒ベースのイラストは物悲しさをいっそう募らせます。真っ暗な夜の海にちらちらと遠くに光る灯…の場面では心がきゅっと痛みました。酒井さんの黒はこういう話によく映える。
mya*@灯れ松明の火
ゆららさん☆はじめまして。そのように読むなんて、私も初めて知りました。日本語ってなんて奥が深いんだろう…。しかも「うら」という響き自体にも風情がありますね。この本のコメントにもぴったりだと思いましたv
ナイス!
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09/21 00:27
ゆららさん☆はじめまして。そのように読むなんて、私も初めて知りました。日本語ってなんて奥が深いんだろう…。しかも「うら」という響き自体にも風情がありますね。この本のコメントにもぴったりだと思いましたv
ナイス!
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09/21 00:27
ゆらら@灯れ松明の火
myacaron*さん>嬉し恥ずかしなコメントありがとうございます。「うらさびしい」の「うら」も「心」なんですよねー。話し言葉ではなかなか使わないけど文字でみるといいもんですよね。読書メーターで感想をつけるようになって辞書をひく頻度が驚くほど増えました。コレ合ってる?って(笑)。…で、間違ってたり^^;
ナイス!
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09/21 07:49
myacaron*さん>嬉し恥ずかしなコメントありがとうございます。「うらさびしい」の「うら」も「心」なんですよねー。話し言葉ではなかなか使わないけど文字でみるといいもんですよね。読書メーターで感想をつけるようになって辞書をひく頻度が驚くほど増えました。コレ合ってる?って(笑)。…で、間違ってたり^^;
ナイス!
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09/21 07:49
綺麗で、もの悲しい。初めて酒井さんの挿し絵が怖いと思いました。酒井さんの絵から赤い線が消えると蝋燭のような暖かみが消え、急に黒が存在感を増します。しかも純粋な黒ではなく、身の内に何か抱えてそうな複雑な黒なので、呑み込まれてしまいそうで怖い。それに加え、黒地に白抜き・白地に黒などテキストのビジュアル的効果が尚更話の明暗を際立たせます。黒地に白抜きの頁なんておどろおどろしい……。テキストと挿し絵がぴったり寄り添って、一冊の絵本として構成が素晴らしいと思いました。…絵本よりは画集を眺めているような?
前コメントの「ジャミパン」からなぜかふと思い出して、久しぶりに開いてみました。お話自体は昔からあるものでしょうが、私はこの本で小川未明さんを知りました。今やこちらの酒井駒子さんバージョンが、私にとってスタンダード。平和な話ではないので、あまりに小さい子供には向かないかと思うし、読み手の好みもある本と思いますが、物語の残酷さと妖しく美しい絵が絶妙にマッチして、初めて読んだ時、その色彩美に見入ってしまいました。大人の宝物の一つとして、ウチの本棚の決まった場所に鎮座させています。時々ひらきたくなる本。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 06/15
★★★☆☆ 酒井駒子さん追跡中。小川未明の童話集で話は既読。文章だけで読むのと、また印象が変わり、2度おいしい気分。お話の持つ、静かで悲しげで少し怖い雰囲気にぴったりの絵。
最近酒井駒子さんの絵に一目惚れをし、関連する絵本をいくつも読んでいる。けれど思い出してみると酒井さんのその独特の雰囲気を持つ絵を初めて見たのは小学校の図書室でだった。その時見たのがこの本。あの頃私は全く本など読んだことはなく、この本も文字の多さに読むことを諦めてしまった。今やっと読んだ。悲しいお話でした。絵がやはり素敵。感想でなく日記のようになっちゃった!
酒井さんの絵が本当に繊細で美しく、そうして悲しい。未明の文章は、少しだけ暗くて、そうして切ないです。 童話にもいろいろありますが、非常に日本的な、美しくて悲しくて、ちょっと怖い童話ですね。 酒井さんの絵が本当にきれいで、大好きな本です。 小川未明を初めて読む人にも是非お勧めしたいです。
【再読】最初に『赤い蝋燭と人魚』の話を読んだのがこの本でだった。大学帰りに立ち寄ったヴィレヴァンの美術コーナーに置いてあって表紙に惹かれたんだよねー(^∨^)☆そして読んでみて、小川未明の絵本にも興味をもつことができた。ほんと、駒子さんの挿し絵が美しく、小川未明の作品の雰囲気にぴったり!そして美しいからこそより一層、人魚の深い悲しみが伝わってくるような。うーん、ふとした時に読み返したくなって図書館行くなら、もういっそのこと買ってしまおうかしら・・・。
これは子供の頃に読んだらトラウマになりそうだ。何とも言えない怖さ、がある。挿絵の美しさ、文章…物語に吸い込まれていくようだ。
「絵本よむよむ週間」8冊目?「赤」に因んだものとしては3冊目。全編に痛々しいほどの哀切が漂い、むき出しの憤怒の感情なのか、時に胸に迫ってくるものの正体に思わずおののいてしまいそう。小川未明×酒井駒子の凄さ、でしょうか。抱きたくなるほど福々しくて可愛いだけに、赤ちゃん人魚が胸をうちます。酒井駒子さんの描く赤と黒の世界に翻弄された一冊でした。
もともと楽しいお話ではないけれど、挿絵の大人っぽさと相まって悲しいお話が引き立つとてもいい本です。ただ、子供への読み聞かせにはあまりお勧めできないかな。
子どもの頃本棚にあった、懐かしいタイトル。しかし、蠟燭が赤いという表題になんとなく恐ろしいものを感じ、とうとう読むことはなかったので、今になってようやく。
酒井さんの温かな雰囲気を持った絵が元々大人っぽい内容をさらに大人向けにしている。子供でも読めるけれど大人にも是非と進めたい一冊でもある。
人魚だとわかっていながら大切に育てたおじいさんとおばあさん。なのに・・・最後には欲に勝てなかった。最後のページがお気に入り。
酒井駒子さんの絵がすばらしい。それを実現した編集者の力も感じる。今の子どもが好む話ではないかもしれないけれど、こういう文体を味わってもらいたいなあと思います。
小川未明の著作に酒井駒子さんの絵で描かれた絵本。とにかく酒井さんの絵がステキ。人間の優しさとその脆さ、強欲さなどがアリアリと描写されている。人魚が「人間は最もやさしい生き物ときいているから…」と考えている冒頭のシーンはまだ物語読む前でもチクンと胸に刺さります。しかし母親も身勝手。一方的に信頼し、一方的に幻滅されても困るけど、世の中そんなもの。
久々にちょっと衝撃を受けた。人間の醜さや人間と人魚の母親のエゴ。誰しもが持ちうる一過性のエゴが純粋なものを傷つけ破壊する。いつでも、どんな時も純粋であるのは難しいけれど一時的な快楽に流されないぶれない人でいたい。
物語の雰囲気に酒井さんの絵がとてもよくあっています。文章と絵の相乗効果でひきこまれました。
小川未明と組んで駄作になるわけはない。その上で、やっぱいい。お話の入り口や絵と文章の配置が、非常に映像的。映画や漫画に触れたことのある世代の作家だと思う。
寂寞たる北国の暗き海。その圧倒的な漆黒の中で、ゆらゆら揺らめく赤い蝋燭の光彩。母人魚は人間の街の灯りに、我が子の希望と未来を夢見たが…。蝋燭は何故赤い?其れは人魚が流す涙の色-。幼少の頃(ウン十年前です)、両親に買って貰って、穴の開くほど、読み耽った覚えが在るのだが、初心に戻るつもりで読んでみた。子供が読むのと、大人が読むのとでは、受け止め方が大きく違ってくる作品の様に思われる。酒井駒子さんの素敵な挿絵とのコラボが魅力。大正期に書かれた古い本だが、現在の子供達にも読まれ続けているのだろうか?
お金目当てで人魚を売った老夫婦と、幸せにしたいがために人間の世界へ子供を産み落とした人魚、どちらもエゴを抱えている。やさしい人魚の娘が残した赤い蝋燭は、北海に響く叫びのように思えた。
赤い蝋燭と人魚の
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感想・レビュー:82件






















































